SOUドン、初海釣り 美国導流堤
- 2025年思い出の釣行記No.10
- SOUドン、初海釣り 美国導流堤
- 釣 行 日:4月27日(日)
入釣場所:美国漁港導流堤
天 気:曇り時々雨 波2m
釣 果:ホッケ 390 ㎜ 3
クロガレイ 310 ㎜ 1
マガレイ、イシモチガレイ、スナガレイ、カワガレイ、ツマグロカジカ 各1
孫のSOUドンが釣り上げたマガレイ。実は、ジイジが竿を持ち、SOUドンが必死にリールを巻いたのだ。途中で巻き上げが早くなったなあと思っていると、息子が孫の手に自分の手を添えていた。まあ、親子3代で釣り上げたということにしておこう。
- 孫のSOUドンが「ジイジと一緒に釣りに行きたい」という。3月19日に苫小牧港で釣り上げた大物クロガシラを見て、2月23日に砂川遊水地でワカサギ釣りを経験したこともあって、自分でも釣ってみたいと思ったらしい。
是非実現させてやりたいと考えていると、息子から電話があった。「SOUドンが海で釣りしたいというのでどこかに連れて行ってもらえないかと」というのだ。4歳になったばかりの孫が海で釣りをすることになると、なかなか面倒なことになるぞと思う反面、実は凄く嬉しいのだ。SOUドンと一緒だと釣り場が問題となる。安全で魚が釣れるところとなると、フェンスが整備されている美国導流堤しか思い浮かばない。駐車帯にはトイレも完備しているのだ。そして、息子と嫁の休日に合わせて4月27日(日)に釣行が決まった。美国導流堤で釣れる盛期からは一寸時期が遅い。天気予報を見ると生憎、雨模様で風も出るらしい。
前日、SOUドンが我が家にやってきた。早めに回転寿司店で夕食を済ませて、風呂に入り眠りについた。私の方は、全く眠れない。孫と一緒に釣りができるとなると、あれこれと想像が膨らんでワクワク感が募り眠りに落ちることができないのだ。朝マズメに合わせて午前1時に出発することにしている。息子も嫁も起き出してきたが、SOUドンがまだ眠っているようだ。私が、帽子を取りにSOUドンが眠っている部屋に入っていくと、たまたま、SOUドンの開けた目と合った。寝起きに愚図るかなと思っていたが、ムクッと起き出した。
寝間着姿のまま上衣を着せて車に乗せ、予定どおり午前1時には出発した。息子が事前に購入していたライフジャケットも積んであった。道中、息子が言うにはワカサギのように海に張った氷に穴を開けて釣るのだと思っているらしい。可笑しくもあり微笑ましくもある。高速で余市に向かった。岩見沢は曇り空だったが、美国に近づくにつれて小雨が降り出した。時折、ワイパーが忙しなく動くようにもなっている。そして、予定どおり3時には美国漁港海岸緑地広場に着いた。
息子、嫁、SOUドンにはそのまま眠りについてもらって、私は、竿袋を担いで導流堤先端へと向かった。いつもは釣り人で混み合っているこの場所には誰もいない。この小雨模様では無理もないことだ。まずは先端にある灯台の右と左に竿を並べた。そして、リュックを取りに戻った。孫たちは眠り続けているようだった。
様子見で2本の30号竿にロケットカゴ付き仕掛けにイソメを付けて中投した。しかし、アタリは出ない。その内に左隣に北広島から来たという釣り人が入った。
「昨日も入舸方面で竿を出したが、向かい風が強くて断念し、風裏に当たるここがよいのではないかとやってきた。夕方、ホッケや真ガレイが釣れたのだが、今度は雨が酷くなってきたので竿を片付けて一眠りした。明るくなってきて導流堤を見ると釣り人が入っていたので、釣りができそうだと判断してやってきました。」とネット仕掛けに大きなコマセを入れて振り込んだ。
隣人に40㎝ほどのホッケが釣れた。間もなく息子達もやってくるだろうと、残っていた3本の竿にもネット仕掛けにコマセを詰めて振り込んだ。チョコンチョコンとアタリが出た。上がってきたのは全く小さなスナガレイだった。しかし、SOUドンが来たときに獲物がないことを考えてフラシに入れて海に下ろした。その後、やってきたホッケやツマグロカジカ、川ガレイ、イシモチガレイもフラシに入れた。生きた魚を見せるのだ。
隣人が大きく竿を曲げて格闘している。尋常ではない竿の曲がりだ。フェンスから身を乗り出してみると大きなタコがバシャバシャと海面を叩いている。「待って!私が加勢するから。タコを岸壁に引っ付けない様に頑張って!」と言ってから、竿袋からタモ網用の柄を取り出して伸ばし、その先に直径5㎜ほどのフラシ用のナイロンロープを繋ぎ、その先端にリュックに忍ばせていたイカリ針を結んだ。海面まで7mほどあり、普通のタモ網では届かないのだ。準備ができて隣に近づくと、大ダコを岸壁に引っ付けないで頑張っていた。大ダコを目がけてスルスルとナイロンロープを下ろしていった。タコの下にイカリ針が届き、大きく煽ると引っかかった。掛かりどころもよいようだ。腕を伸ばしてソロリ、ソロリとロープを引っ張り続ける。タコは何とか持ち上がって近づいてくる。フェンスを越えるときに一寸引っかかったが無事導流堤上に乗せることができた。
さて引き上げられたタコをどうするかである。丁度その時、SOUドンが息子と嫁を従えてやってきた。息子にスマホで調べてもらうと「共同漁業権が設定されている海域では、一般の方が採捕することはできません」とある。そこまでは解る。この美国漁港にそのタコの共同漁業権が設定されているかどうかである。どうも怪しく危なっかしい。タコをかけた本人は、そもそも持って帰る気はなかったようで、やむなく海に帰すことになった。記念にSOUドンにウニュウニュとうごめくタコを触らせようとした。しかし、気持ち悪がって後退りし触ろうとはしない。息子がタコを持ち上げると安心したのかタコの吸盤を突いたがそれ以上はできなかった。SOUドンに生きたタコを見せることができて嬉しかった。その後、その役割を果たした大ダコはザンブリコと海に帰っていった。私が一人で釣り上げて、周囲に誰もいなかったとしたらどうしたかって? それは、皆さんのご想像にお任せします。 隣人が釣り上げたタコを触らせてもらった。手袋越しではあったけれどね
- その後、それまでに釣った魚の入ったフラシを引き上げて、SOUドンには生きたままの魚を見てもらった。カレイがペタペタと鰭を打つ。背中をチョコンと突っつく。ホッケが体をくねらせる。尻尾を持ってそっと引っ張る。ツマグロカジカのトゲトゲの厳つい頭には手を出せそうにもなかった。ホッケ2匹を残して、他の魚には海に帰ってもらった。
ジイジが釣り溜めていたのはホッケ2本とツマグロカジカ、チビカレイだけだった。
- 孫が持ってきたお弁当を頂くことにした。これは、バアバが、私達が釣りに出かける前に甲斐甲斐しく仕込んでいたものだ。おにぎりを頬張っていると、遠投していた竿に小さなアタリが出た。少し煽ってから魚が付いていることを確信し、SOUドンにリールを巻かせた。三角巻きになるが「重い!重い!」と懸命に巻いている。手の平大のマガレイが釣れた。それが、SOUドンが海で釣り上げた第1号となった。
時折陽射しも覗いたが。風が強くなって来た。SOUドン達は車に戻っていった。そして、左方向には釣り人が並んでいった。私は、それからも粘っていたが、ホッケ1本と30㎝ほどのクロガレイを追加しただけだった。私の右隣に旭川からの親子の釣り人が入った。旭川からというと魂消てしまうが、息子さんが余市に住んでいるらしい。穏やかそうなお父さんとは釣り談議に花が咲いたが、息子さんとの久し振りの語らいを妨げてしまっては申し訳ないと、そのお二人に釣り場を譲って私も引き上げることにした。
【つれづれ】
1.高速道路の最終地点である余市インターチェンジで、高速から下りるのを躊躇した。高速道路が更に真っ直ぐと延びていたのだ。スマホのグーグルマップで調べてみると、仁木まで開通していたことが分かった。危なく仁木まで行ってしまうところだった。
2.帰りは、余市にある「小樽なると屋余市黒川店」でお昼にした。息子と嫁は「若鶏半身上げ定食」、SOUドンは「お子様プレート」、私は「ザンギカレー」を頼んだ。ザンギはジューシーでボリュームもあり、とても美味しかった。