6月22日 湯泊岬のソイ4種

  • 2021年思い出の釣行記No.11
  • 湯泊岬のソイ4・ワクチン接
  • 本日の各種大物はこれだ(左からシマゾイ、マゾイ、ムラゾイ、クロゾイ)
  • 入釣月日  2021年6月22日~23日
    入釣場所  雄冬湯泊岬           
    釣  果  クロゾイ 40㎝以下 2  
        マゾイ  35㎝   1
        シマゾイ 36㎝   8
        ハチガラ 31㎝   3
          ガヤ   25㎝   沢山 
  • ワクチン接種
     6月17日、第1回目のコロナワクチンを接種してきた。予約時間13:00の30分前に家を出て、13:15には家に戻ってきた。何という手際の良さだ。スタッフがいかにこの集団接種のために入念に下準備をしてきていたかが推し量られた。
     数日前に接種券が届き、その時運良く息子が来ていたので、スマホで申し込みをしてもらった。友達の様子から私一人では申し込みに1時間以上もかかったことだろう。後日、女房にも接種券が届き、電話で予約しようとしたが埒があかなかった。またまた電話で息子に頼むと、いとも簡単に予約ができて、接種日や会場が指定されてきた。
     予約できたのは集団接種で、会場がイベントホール「赤れんが」だった。駐車場は半分以上も空いており、時間前にも拘わらずスタッフが会場に案内してくれた。岩見沢市では1区間無料チケットが行き渡っており、タクシーで駆けつけた人も多数いた。
     私が指定された椅子席の前に50名程の順番待ちをしている人がいたが、スムーズに会場入りしていった。私にも案内があり、接種会場には30ほどのブースで次々と接種が進められているようだった。私も注射針でチクッとするだけの接種を済ませて、15分の待機のあと会場を出た。私が接種会場にいたのは30分も経っていなかったと思われる。

     先日、苫小牧港に向かったときには、釣り人のほとんどがマスクを着用していた。釣り場は3密にはほど遠いのだが、日本人の気質が表れており、頼もしく思った。

    10年ぶりの湯泊岬
     1回目の接種は終わったが、今回は、マスクをせずに磯の香りを存分に楽しむことが出来ると思われる雄冬の岩場に向かった。湯泊岬は脚立を用意しないと入れない場所だ。おそらく釣り場には誰もいないだろう。私の現在の体力で岬の先端まで進めるかどうかが心配なだけだ。この岬に入ったのはまだまだ体力の残る10年も前のこと(2011年7月17日の23杯のマイカ釣り【大物・大漁参照】)になる。しかもマイカ釣りなので荷物は軽かった。
     近年はマイカそのものが不漁で、ここに足を運んだことがなかった。しかし、梯子が撤去されてからは訪れる釣り人もおらず、ソイやハチガラが大きく育って私の釣りエサを待って潜んでいることだろう。改良した引き釣り仕掛け、3号ナイロンの捨て糸を結んだゴロ仕掛け、ロケットカゴ仕掛け等を準備して午前中から出かけた。
     途中、浜益経由でのんびりと釣り場に向かうと、床丹からのトンネルのほとんどが繋がり名釣り場は失われていた。二つ岩、千代士別、ガマタ、タンパッケ、雄冬岬の各トンエルだ。途中トンネルが切れた所で釣り場へのルート等を確認しようと思っていたが、白銀の滝がある雄冬岬駐車場に出てしまった。それに、赤岩、武好、岩尾、汐岬、日和の各出岬の付け根にある舗装された駐車帯も封鎖されていた。湯泊岬だけは駐車スペースが昔のままで生きていた。
  • 駐車スペースから湯泊岬先端方向を望む
  •  湯泊岬の付け根にあった梯子は撤去されているので、あらかじめ用意していた脚立を伸ばして、荷物を下ろし先端に向かった。本日はマイカではなくソイ狙いなので荷物は重いがなんとか先端にたどり着くことが出来た。しかし着いたときは汗だくだった。特に小岩の上り下りが辛かった。10年前までは、荷物を担いだまま小岩から小岩へと高いところを歩んでいたが、その小岩を一旦下りてまた上がらなくてはならなかった。バランスを崩して荷物もろともひっくり返って捻挫や骨折でもしたら誰も助けに来てくれはしないだろう。10年前までの体力は残っているはずもないのだ。
     午後3時、夕まずめにはほど遠いが3本の竿を準備した。左から2本バリ仕掛遠投、コマセロケット仕掛中投、ゴロ仕掛け近投とし、ウキ釣り用の竿も準備しておく。念入りにタモ網も用意した。
  • 湯泊岬先端から日和岬、汐岬、岩老茂尻島方向を望む
  • まだ日は高いが準備だけは整えた
  • ソイ4種
     準備が整うと餌を付けて投げたくなるのが釣り人の性だ。しばらくアタリは出なかったが、遠投の竿にチョコンチョコンとアタリが出た。外道のガヤだ。本日の本命はこれではなくソイやハチガラだ。夕まずめ時、ガヤのアタリが頻繁に出だした。クイン、クインのあと竿先が刺さり込む本アタリが出た。竿を煽ると根に潜り込まれたようである。道糸を緩めて10分ほど放置しておくとまた竿先が大きく刺さり込んだ。今度は抜けてきた。30㎝ほどのシマゾイだった。
  • ガヤとは違う初物はシマゾイだった
  •  ロケットカゴ中投、ゴロ近投にはアタリは出ないが、2本バリ遠投にはガヤとは違った大きくくい込むアタリが出る。しかし、根掛かりもひどく、いくつも仕掛やオモリを失った。オモリは捨て糸仕様である。
     夕闇が迫ってきたので竿先ライトを付け、ついでに磯竿のウキにもデンケミを付けて磯周りを漂わせた。しかし、ウキが深く潜り込んでいくようなアタリは出ずにガヤばかりが頻繁に食いついてくる。ガヤ対策に大ぶり切ったカツオをつけてみるものの効果はないようである。
     ウキは放ったらかしにしておいて、投げ竿に集中していると、磯竿の方からガタンと音がした。今にも竿が海中に引きずり込まれそうになっている。デンケミが付いたウキは見当たらない。慌てて竿を掴んで持ち上げると結構な抵抗で磯竿を締め込んでいく。何度かやりとりをして無事タモで掬い上げた。40㎝上のクロゾイだった。
     投げ釣りの方はチョコチョコッと出るアタリを放っておくと、ガヤがダブルで上がってくるのがほとんどなのだが、それでも我慢して待っていると、時たま竿先をくい込むようなアタリが出る。そのほとんどがシマゾイだった。中投のロケットカゴ仕掛に35㎝ほどのマゾイが来た。鰭縁をブルーライトに染め、でっぷりと太っていていかにも旨そうだ。
     ウキを引っ張り回すアタリが出た。慎重にやりとりをして引き上げたのは30㎝を超えるハチガラだった。過去の釣りでハチガラが釣れたのは投げ釣りしかなく、ウキ釣りで釣れたのは初めてだ。ウキ釣りは根掛かりを恐れて底から離している。根回りにしかいないと思っていたハチガラが浮いてきているのだ。それから同じようにウキ釣りにハチガラが出た。

    小原庄助さん
     明るくなってくるとピタリとアタリが止まった。アブラコが出ないかとしばらく様子を見たが、たまに来るアタリがチョンチョンなのはどう見てもガヤらしい。それも食わなくなってきた。引き上げ時だろう。午前4時、日の出と共に撤収した。
  • 超大物は出なかったが、今日はなかなかよい釣りが出来た
  •  釣り溜めた魚もあるので、2度にわたって駐車帯まで往復した。その駐車スペースで汗で濡れた下着やズボンを取り替えていると、工事のためのトラックが中央線に沿って緑の三角コーンを置いていく。誘導している係員に聞くと工事のためにこの区間が1車線になるのだそうだ。私の車を出すことが出来るのだろうか?不安になり係の人に聞くと「車を出すときに言って下さい。対応しますので」と応えてくれたのでほっとした。
     午前8時前には家に着いてしまった。女房が入れてくれていた熱めの風呂に入る。さっぱりしたところでビールを飲む。まるで、小原庄助さんだ。昨日の夕方に食べたおにぎりが1個で、買い込んだおかずは食べずじまいだった。日本酒まで手を出したところで「♬朝寝、朝酒、朝湯が大好きで!!」の朝寝の突入である。
  • 今日の釣果5種盛り(左からハチガラ、ガヤ、クロゾイ、シマゾイ、マゾイ)
  •  ベッドに横たわっていると両太腿の内側に痙攣が起きた。いわゆる腓返りである。足裏や膨ら脛は、親指の付け根を引っ張ったり足首を反らしたりしてなんとか直せる。しかし、太腿はウンウンうなってばかりで対処方法が分からず、いろんな所をなで回して回復まで1時間ほどかかってしまった。
     あっ、イタタタタッ。
     またやってきた。今度は両太腿の裏側だ。なんと情けない。やっぱり体力が衰えてしまっていたのだ。筋肉そのものが草臥れてしまっているのだ。
     あっ、イタタタタッ・・・。
  • 次の日、食べきれなかった刺身はカルパッチョやにぎり寿司になった。またソイのカマは潮汁になった。
  • 自己記録となるハチガラ31㎝
  • フラシに入れていたガヤの半数が絶命していた。撤収の時点で生きていたものは放流した。それでもこの数だ。
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