11月6日 磯釣りの醍醐味 北舟岡

  • 2022年思い出の釣行記No.18
  • 札幌竿道会第7回大会
    磯釣りの醍醐味は投竿の爽快感
  • 釣 行 日    11月6(日)
    入釣場所    北舟岡海岸  

    カジカ  360㎜以下2
    イシモチ 290㎜以下2
    クロガシラ      1
    ガヤ         1
    アナゴ 630㎜以下2(審査対象外)
    重 量  220 0g 
    点 数  870 点  
    成 績  第 8 位  
  • 本日の釣果。アナゴは60㎝を超えていた
  • 豊浦漁港~崎守埠頭
     またまた初めての釣り場範囲だ。11月2日、釣り場に合わせた仕掛け等の準備は整った。後は天候と釣り場に合わせて選ぶだけだ。週末の天気予報は比較的よいようだ。今のところ北舟岡海岸に決めているが、海岸にどのように出ればよいのかが不安である。遠回りになろうとも安全を第一にと考える。庭木の冬囲いをしていると、50㎝ほどの踏み台の上でバランスを崩し、横なりになってお尻から落ちてしまった。今までだとバランスを崩した時点で、咄嗟に飛び降りて転ぶようなことはなかったのだが、それが出来なくなった。

     出発当日は、波予報が1.5m後1mで天気もまずまずのようだ。バスの中で北舟岡に入りたい旨を話すと、幸いにも菅原信幸氏が向かうというので同行をお願いした。崎守に入る予定だった宮野一成氏も一緒に向かうというので心強い。
     自分がグーグル地図で想定していた入り口とは違う道を進んでいくと、無事に浜に出ることが出来た。下りたところに菅原氏が、左方向に宮野氏が竿を出すというので、私は当初の予定通り、ポプラ下に向かった。右に300mほど進んだところで、手頃な大木が横たわっていたので、それに荷物を置いた。

     今回はカジカ狙いである。あわよくばアブラコが出てくれないかなあと思う。近投にWゴロ+両天秤仕掛け、中投にゴロ1+天秤仕掛け、遠投にロケット2本バリ仕掛けを打ち返しながら様子を見ることにする。竿3本とも振り込み終わり、自分が思い描いた釣り場で竿を出すことが出来た安堵感で紫煙をくゆらせているとWゴロバリに大きなアタリが出た。早速カジカのお出ましかと喜び勇んでリールを巻くと、何やらカジカとは違う感触だ。波打ち際に姿を現わしたのは、クネクネと体を揺らす白く長いものだった。大アナゴだ。幸先はよいが、これは審査対象魚ではない。喜びも半分というところか。根原と聞いていたので、アナゴなどは想定していなかった。しかもほんのチョイ投げにである。苫小牧港では遠投にしかアナゴが来ないのでこれまた驚いてしまった。

     アナゴの後はしばらくアタリが出なかったので、菅原氏達の様子を伺いに行く。二人とも同様だった。「まだまだ海水が温かく、チョコチョコと竿先を揺らすのはフグで、少し時間が経つとエサが食いちぎられてしまう。カジカはまだ岸寄りしていないようだ。今日はやってしまったかなあ?」と頼りないことを言う。
     釣り場に戻って3本とも打ち直すと、またすぐに竿尻をガクンと持ち上げるアタリが出た。大物の予感。しかしこれは、カジカの30㎝上がダブルだった。今度は遠投した竿にチョコチョコンの後にフワン、フワンとしたアタリが出た。思った通り、50㎝弱のアナゴだった。続いて30㎝弱のクロガシラが上がった。婿嫁が揃ったが心許ない。その後はしばらくアタリのない時間が続いた。根掛かりは全くしない。
  •  釣りモノの見込みがないのでまた、右に200m程を移動することにした。その釣り場の背後には、大釣りした釣り人が目印にしたと思われるオブジェが置いてあった。テトラの上に丸太を置き、その上に頭部大の石をバランスよく積み上げてある。そして、竿立てに代用したと思われる流木がテトラに括り付けてあった。丁寧なことに、座り心地の良さそうなクッションまで落ちていた。

     遠投でガヤが釣れた。少し根があるようだ。明るくなって、右に北舟岡駅方向からやってきた二人の釣り人が入った。カジカ狙いだが、たまに大型のカレイやアブラコも上がるという。だが、時期としては、まだまだ早いということだった。
  •  朝マズメになっても全くアタリは出ない。落ちていたクッションを流木に乗せて腰掛けてしまった。こうなると、打ち返しが緩慢になり釣果があがらないのは分かっているのだが、これも年老いてきた所為だろう。3本の竿とも2本バリ遠投に替えた。アブラコやクロガシラに期待を込めたというのは都合のよい言い訳で、単にゴロを付けたりコマセを詰めたりするのが面倒になっただけなのだ。
  • 右方向に二人の釣り人が入った。遠景は伊達漁港。晴天で波も落ち着いてきた
  • 3羽の白鳥がやってきた。湖沼や河川に舞い降りた姿はよく見てきたが、海面に浮かんでいるのを見るのは初めてだ。
  •  締め切り時間にはまだ早いが、引き上げることにした。下り口にいた菅原氏の状況を聞いた。「6時まで坊主で移動も考えたが、何処も同じだろうと、撒いたコマセにクロでも寄ってきているのではないかと仕掛けを変えて打ってみた。すると、ねらい通りクロガシラが釣れて、パタパタと続いたのだ」と5位入賞を果した。
  • 6時までは坊主だったはずの菅原氏。
     その向こうで宮野氏が竿を大きく曲げてクロガシラを釣り上げた。宮野氏は、谷藤川まで移動して釣りをしたが、そこでもカジカはいなかったということで初めに入った場所であらためて釣り続け、クロガシラやイシモチをあげて4位に入賞した。

     豊浦漁港で審査した。
  • 左から準優勝:島川昌幸、優勝:越智靖基、3位:林 忍
    皆さん初めての釣り場にも拘わらず、これだけの大物を仕留めてきたのだ。天気と同じく晴れやかな顔だった。
  •  今日は、釣果は少なかったが、快適な釣りが出来た。何より竿を思いっきり振ることが出来たのが爽快感を募らせたのだ。最近は天候に左右されてチマチマした釣りばかりで、磯釣りの醍醐味に欠けていたのだ。あ~ぁ、楽しかった。
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