夕涼みにアナゴ釣り

  • 2023年思い出の釣行記No.15
  • 夕涼みにアナゴ釣り
    根性無し+安易な思考
  • アナゴは結局62㎝以下11本になった
  • 釣 行 日 9月27日(水)
    入釣場所 苫小牧東港
    天  候 晴れ ようやく暑い夏も峠を越した 波風とも穏やか
    釣  果 アナゴ  620 ㎜ 以下11
         アカハラ 500 ㎜ 以下沢山
         ドンコ
  • スノコ板に間借り
     暑い盛りは過ぎ去った。息子とサケ釣りに行く予定だったが、海水温は23℃程と生ぬるい状況でまだまだサケが岸寄りしていないようだ。更に孫が微熱を出したということで、結局のところそれはご破算になった。
     それで、空いた予定を埋めるべく、アナゴを狙って苫小牧東港へと向かった。寄り道したフェンス前では、カンパチやフクラギを狙った釣り人がひしめき合うように集うのが恒例だが、たった6名と閑散としている。居合わせたサヨリ釣り名人に尋ねてみた。「昨日はよかったが今日は朝からさっぱりだ。」ルアー竿でワームを忙しく振っているここの常連客も、釣果はないようだ。いつもはサバやサヨリでざわついている海面が静かなのだ。
     それでも、昨年、隣でご一緒した若者がカンパチを釣り上げた。それを目の前で見せつけられてしまうと、心が疼いて私も竿を出すことにした。アナゴを狙うにはまだ早いので1時間ほどと限定しての釣りだ。磯竿に10号のサビキ3本バリとその下にワームを付けて遠投して底を取る。それから忙しくリールを回しながら竿を煽った。しかし、それを追いかけてくるカンパチはいないようだ。昨年はこの方法でもカンパチや大サバは食らい付いてきたのだが・・・。
     午後4時を回ったのでアナゴ釣り場へと移動した。この釣り場は足もとが不安定なので3枚の風呂マットを用意してきたが、足場となる蛇籠の上に1畳ほどのスノコ板が渡されているところがあった。これを設置した住人が来たときにはどうしようと思いながらも、安易に考えてそこを間借りすることにした。
  • 1畳ほどのスノコの上で竿を設置した
  • 肝心なときに役立たず
     EX竿3本に作りたてのアナゴ仕掛けを付けて振り込んだ。早速、アタリが出て45㎝ほどのアナゴが釣れた。そして、すぐにまたアタリが続いた。今日は、アナゴの大漁だと思いながら引き上げると、40㎝ほどのアカハラだった。これは10月の竿道会大会用のエサとして確保した。しかし、次々とアタリは出るのだがアカハラばかりが釣れてくる。中には50㎝に迫ろうというデップリと太ったものまで釣れてくる始末だ。大会には申し分のない大きさだ。前回のエリモの大会で、これ1匹が釣れていれば優勝だったのにという思いが頭をかすめる。嫁30㎝のアカハラが50㎝なら200点加算されることになる。しかし、それが叶わないのが釣りというものだ。
     それでも、アカハラの合間にポツンポツンとアナゴが釣れてきた。アカハラとは違うアナゴ独特な大きなアタリが出た。アタリに合わせてリールを巻くと、これもアナゴ独特の緩急を付ける引き込みで、70㎝台の大物を予感した。期待が高まる。しかし、途中にある海藻に潜り込まれてしまった。これは毎度のことだったので意に介していなかった。海藻からゆっくりと引き抜こうとすると金属音の高い音がして竿が軽くなった。リールのスプール間近の道糸が高切れてしまったのだ。まだ買い換えてから2年ほどのナイロン2号だが、どうしよう? 道糸の切り口付近を指でなぞると傷でボロボロだった。違うリールなのだが、今回も途中で三脚に引っかかって、擦れた部分がある。それに50㎝ほどのアカハラをも取り込めたのだから大丈夫だろうと高を括っていた。そんなことをやっているから肝心なときに大事な獲物を取り逃がしてしまうのだ。
     エサのイソメもイカも底をついたところで、引き上げることにした。午前0時を回っていた。
  • 本日の釣果を再度並べてみた
  •  家に帰り着くと風呂にお湯が張ってあった。少しぬるめのお湯に浸かりながら「明日の昼までには帰ってくる」と言って出かけたことを思い出す。女房は、私がどうせ釣れないで夜中に帰ってくることを見越していたのだ。長年連れ添ったが故に、最近陥ってきた私の根性無しを見抜いていたのだ。さあ、明日は・・・あっ、日付が変わったから、今日になるか。旨いアナゴ丼にありつくのだ。
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