5月13日歌島海岸釣遊会8位

  • 2017年思い出の釣行記PART.10
  • アメマスよりもホッケを
  • 岩見沢釣遊会第2回大会
  • 【5月13日(日)】 
    歌島漁港左
  • ホッケ335㎜ 
    カジカ300㎜ 
    重量1100g 
    成績 745点 8位
  • 審査には関係の無かったアメマスだったが、ホッケより釣り易しかった。
  • 「とんとん会」主催で行われた第2回大会は参加者が17名となり、マイクロバス2台の運行になった。ぎゅうぎゅう詰めの第1回に比べると比較的余裕を持った座席配置だった。天候の方では、波はほとんど無かったがヤマセが突風となって吹き荒れ三脚が薙ぎ倒されるなど過酷な大会となった。蒲原平盤だけが微風で釣りやすい状況だったらしい。
     私は、一昨年度の個人釣行で40㎝~45㎝のホッケを大漁した歌島漁港左を狙いに定めて、野郎会の帰りに磯の状況をもう一度確認しておいた。磯際は海藻もよく繁っておりホッケは必ず釣れると信じて、アブラコやカジカをとるところを入念に観察しておいた。
  • 私は歌島漁港左で下りた。一昨年ホッケを好釣した磯に立ってみると、南東の風(ヤマセ)が強く吹き、波はべた凪状態で、以前、栄磯に入ってホッケ1本に終わった時と状況は似ている。いわゆる釣りには最悪の状態なのだ。
     まずは、磯際を狙って左右にゴロ長軸天秤仕掛に10号鉛を付けてチョイ投げした。全くアタリは出ない。そもそも強風のために竿先がひっきりなしに揺れてアタリがとれないのだ。エサもそのままの状態で戻ってくる。3時間ぐらいが経過した頃、微妙なアタリが出た。イカゴロに30㎝ほどのカジカが喰いついていた。嫁が出来た。あとは明るくなってからのホッケに期待しよう。
     しかし明るくなってからも状況は変わらない。竿をそのままにして港の様子を見に行った。防波堤で風が避けられるかと考えたが背中から吹いてくる風で同じである。港の中も平穏で魚が釣れそうにもない。釣り場にもどって、ゴロを外して出来るだけ遠投する。風が強くて狙いよりもはるかに右に流れてしまう。
  • 三脚を低くして、左に2本を、右に1本をチョイ投げした。ハピソン竿先ライト赤は大変良く目立ち、竿先の取付にも安心して使えた。風によるさざ波は立つのだが全くのべた凪状態だ。
  •  漁港右にあるホッケ釣りで有名な離れ岩はどうだろうと空身で様子を見に行った。10名ほどが竿を出してホッケを釣り上げているのが見えた。ホッケのウキ釣りをしよう。竿を片付け5時には向かった。岩場に渡るには膝ぐらいの海水が浸かるので2回に分けて慎重に渡った。
     ホッケが釣れる場所は限られており釣り人が満杯なので、釣り人のいない右の湾洞でしばらく様子を見た。しかし、ホッケの姿はない。置き竿にして、風を避けてテトラの際に避難している人がいたのでそこに入った。しかし、ホッケは見えるのだが、喰い付かない。2時間ほどしただろうか。7時頃、帰る人が出てきて右横が空いたのでそこに入る。そこでようやくホッケがきた。皆さんが釣り上げるホッケより小さい。あと3本釣りたい。
     ホッケとは違う魚影群がウキの周りに集まってきた。その途端魚がエサを咥えて沖に疾走した。白い腹が見える。サクラマスだろうか。右に突き出た高岩の沖を通し、低くなった磯があったのでそこに魚を誘導した。波に合わせて取り込むことが出来るだろうと思っていると、私の左隣にいた人が加勢してくれて、ハリスを持ってあげようとした。するとハリスが切れたらしく手で抱えて放り投げてくれた。50㎝ほどのアメマスだった。ホッケでないのが残念だった。リリースしようかと思ったが、手伝ってくれた人がフライにすると美味しいというので持ち帰ることにした。
     また、同じ魚の魚群が押し寄せてきた。どうも赤のインジケーターに興味を持って近づいてきているようだ。そしてすぐに喰い付いた。先ほどのものより大きいようだ。しばらく遊んでから引き上げようとしたら、また、先ほどの人が加勢してくれた。やはりハリスが切れたのだが、同じようにして磯に放り投げてくれた。3度目は少し小振りのものだったのでその場でホッケのように抜きあげた。アメマスばかり釣ってもしょうがないので、隣の人に食べますかと問うと喜んでもらってくれた。
     アメマスならいくらでも釣れそうな雰囲気だったが、ホッケが釣りたくてインジケーターを外した。しかし、喰い渋ったホッケは私の竿を曲げることはなかった。9時には片付けてバスから下りたところに戻った。バスは10時半頃到着した。皆さんこの風で苦戦したようだった。
  • 優勝した山田洋司氏
  • 身長優勝の矢根政仁氏の魚
  •  優勝者は、比較的風の影響を受けなかった蒲原平盤で釣りをした山田洋司氏だった。暗い内からカジカの大物をごろっと揃え、嫁は型の良いハチガラだった。準優勝は、果敢に歌島平盤に下りていった矢根氏だ。釣りものは3本だったが、彼の得意とする平盤で、身長賞を獲得したアブラコを抜きあげた。そして、最後は余裕だろうか急な崖上がりでウドや行者ニンニクの山菜採りまで敢行したのだ。第3位は大平平盤に入って見事なホッケとソイを釣ってきた吉井氏だった。4位は、重量を量っている林氏で前回と同じく息子さんを伴っての釣りだった。いい後継者に育てたもので羨ましい。5位は西脇氏で彼の箱庭状態となってきた床丹での釣果だ。入賞は逃したが西川氏が原歌での孤軍奮闘で6位を勝ち取った。
     さて、来月は日本海を離れてエリモの大会となる。潮の関係で11時上がりとなる長丁場だが、更なる大物を求めてよい釣りをしてきて欲しい。
     わが家に着くと孫が出迎えてくれた。「じーじぃ。優勝した?」と問われたが、首を横に振らざるを得なかった。代わりにバッカンからアメマスを出すと「うわー、大きな魚だね、美味しいの?」と再度問われたが、やっぱり頭を縦に振ることは出来なかった。
     アメマスはその日の夕食にフライとなって出てきた。ホッケには負けるが、孫が何切れもペロリと食べてしまったところをみると満更でもないのかも知れない。
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