4月27日 美国導流堤 マガレイ41㎝他

  • 2021年思い出の釣行記No.9
  • 4月27日
    美国導流堤
    マガレイ 41㎝以下 16
    スナガレイ30㎝以下  2
    ホッケ36㎝以下   11
  • 海底人の吸盤の威力
  •  美国導流堤には午後10時着いた。
     まずは、竿袋だけを担いで導流堤先端に向かった。先行者がいるらしく黄灯台の両脇に2本ずつ竿が並べられていた。夕方も竿を出していたらしく、どの竿にも竿先ライトが光っていた。私はその手前に同じようにして二つの三脚に竿を2本ずつ置いた。バケツを忘れたので取りに戻り渚で海水を汲み三脚に吊した。風が出て倒されでもしたら嫌だからだ。夜食用にコンロでお湯を沸かしてカップ麺に注いだ。
     その後はおにぎりやカップ麺を肴にしてお決まりの日本酒をグビッとやった。
  •  3時に起床し釣り場に向かった。灯台横の先客は早くも始動していた。丁度、ホッケを取り込んだところだった。引き上げたフラシをみると、昨晩から随分と釣り上げたようだ。そして、アンダースローで振り込んだ。コマセを同じ所に集中させるようにとコントロールをつけるためにそうしていると言う。
     私は、30号竿には5号のナイロン道糸でロケットカゴ仕掛を、25号竿には2号ナイロン道糸で2本バリ仕掛けを付けて振り込んだ。早速アタリが出て真ガレイが釣れたが型がどれも小さかった。
     ロケットカゴ仕掛にホッケがポツポツと釣れた。遠投した2本バリ仕掛けに大きく糸ふけが出た。道糸を張ってから大きく竿を煽ると重量感ある魚がかかった。魚体を反らせながら下へ下へと突っ込むマガレイ独特のものだ。フェンス越えに取り込んでみると40㎝ほどのマガレイだった。期待が一気に膨らんだ。
  • ブレてしまったが、40㎝ほどのマガレイが釣れた
  • 東の空を茜色に染めて朝日が昇ってきた。
  •  明るくなってくると、新たな釣り人がやってきて私の左横に順に並んでいった。若夫婦がやってきて、導流堤の正面で竿を出した。旦那は1本、奥さんの方は2本の竿を出した。コマセ網を付けた仕掛を振り込んだのは本当に近投だった。そのコマセが効いたのかホッケを何本か釣り上げた。そして、40㎝ほどのマガレイも釣り上げてしまった。ホントのチョイ投げにですよ。

     渚ではサクラマス狙いのルアーマンが立ち並んでいる。そこに磯舟を操って漁師がやってきた。そして、昨晩から仕掛けておいた刺し網を引き上げだした。随分と大きなサクラマスを次々と引き上げている。50本ぐらいにはなっただろうか。ルアーマン達の顔は覗えないが、おそらくため息混じりのものだったに違いない。

     9時を過ぎるとアタリが出なくなってきたので朝飯を食べることにした。竿をそのままにして、車へとおにぎりを取りに戻った。そのついでに、一旦、釣り溜めた魚を運んだ。なかなかの重量感だった。

     おにぎりをぱくついていると25号竿に大きく道糸がフケるアタリが出た。大きく煽るとやたらと重い。おそらく8本足の海底人だろう。キリキリとリールを巻いている内に大きな海底人が浮き上がった。道糸はナイロン2号なのに、よく切れないで引っ張り続けてきたものである。海面からの高さは7m程でタモは到底届かない。そのうちに壁にひっついてしまったのでテーパーラインを切るべく強く引っ張った。しかし、ハリ掛かりしていた皮が切れたのか、仕掛は無事に回収された。ほっと一息ついた。

     導流堤一番乗りの釣り人が引き上げた。十分釣りに満足したようだった。マガレイの大物も随分と上げていた。それ以上釣っても奥様の頭に角が生えてきそうなのだ。釣り上げた魚の処理に関わる奥様との対応など釣りや様々な事柄を気軽に話しかけてくれていた。人柄と共に温かそうな黄色いウエアーを着込んでいたが、山スキーをやっているとういことだ。私は、彼の後に三脚を移動させた。

     また、海底人が食いついたようだ。今度は近くで対面してやろうと、導流堤の先端を躱して砂浜まで導いてやることにした。30号竿5号ナイロン道糸だったので早めに浮かせるために少し強引に引き寄せた。胸壁から30m程先でザンブリと浮き上がったのは先ほどのヤツだ。よっぽど飢えているようだ。うまい具合に導流堤を迂回して砂浜を引き上げることが出来そうだ。しかし、今度はエサを離してしまった。イソメに食いついたマガレイを抱きかかえていたのだ。マガレイには海底人の吸盤に吸い付かれた跡が点々と残っていた。短い間にこれだけの跡を残す吸引力に驚かされた。
  • マガレイに吸い付いた海底人の吸盤跡
  •  今日は大潮だったが、潮止まりでアタリが出なくなった。2泊3日の予定が1泊2日になってしまうが引き上げ時だろう。十分釣りを堪能した。40リットルのクーラーを2日分の釣果で満タンにして車のエンジンを吹かした。お昼を食べてしまうと眠気が出てしまうので、ウニ丼の幟を横目に見ながら安全運転で我が家に向かった。
  • 美国導流堤での釣果
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