9月1日苫小牧西港アナゴ7

  • 2019年思い出の釣行記No.19
  • 水害にもめげずに初アナゴ
  • 9月1日
    苫小牧西港南埠頭
    アナゴ58㎝以下7本
  • 我が家が水害
     31日(土)早朝、前野氏より電話があり、翌日の日曜日午後からアナゴ釣りに出掛ける約束をした。午前中は、すぐに出掛けられるようにと竿袋に竿やリールを入れ、リュックやバッカン等を地下の床に並べた。それから女房に付き合って来年の夏に備えて売れ残りで特価品の扇風機を買いに出掛けた。ついでに携帯コンロや電池も購入してきた。携帯コンロは冬のワカサギ釣りの時に壊してしまっていたのだ。
     その日の午後、急に雨脚が強くなってきた。そして、間もなくバケツをひっくり返したような土砂降りとなった。私の家の前の道路は排水が充分ではなく、周辺から集まってきた雨水が家の前のT字路を冠水させてしまった。半地下になっている車庫前にもひたひたと水が押し寄せてきている。これまでは道路から溢れた水が車庫に入り込むことが心配で土嚢を積んでいたが、その土嚢にまで水が迫ることがなく、土嚢袋に畑の土を入れたり出していたことが徒労に終わっていた。
     少し小降りになってきたので土嚢を積むまでもないかと家に入りテレビをつけて見ている内にフッと居眠りをしてしまった。目が覚めた時には雷が轟き、テレビの画面が消えて土砂降りが復活していた。慌てて外に出てみると車庫にはドドッと水が流れ込んで溢れんばかりになっていた。停電で地下ポンプは作動していない。長靴は車庫につながる地下室に置いてあったので一旦家に入り、地下に続く階段を下りていくと階段下から1段目の上まで水が来ていた。長靴を履き水の中に入ると靴の中まで水が入りそうになった。収穫してあったジャガイモが水底に転がっている。釣りに行くために準備してあった竿袋は沈んでいる。その他にも空のポリタンクやバッカンがプカリプカリと浮いている。女房はバトミントンに車で出掛けてしまっていた。
     バケツで汲み出し始めたが、とてもとても汲み出せる量ではない。さてどうしたものかと、途方に暮れていると目の前を消防車が通りかかった。冠水しているところがないかと巡回していたところだったようだ。慌てて呼び止めて事情を話す。なんとか汲み出してくれることになった。しかし、道路には水がなくなっていたが、排水溝には水が満タンの状態だったので汲み上げた水を流すところがない。我が家の狭い畑に流すことになった。消防署員は植木や野菜を心配してくれたが、そんなことを言っている状況にはない。畑にも水が染みこんで行かなくて畑の外へと溢れ出してきた。道路の排水溝は若干余裕が出てきたところだったので、今度は排水溝に流すことになった。およそ1時間でようやく地下の水を汲み出すことが出来た。消防車で汲み出した水の量は38万リットルを示していた。バケツでは何杯分になるのだろう。10㍑バケツだと3万8千回となり、人力では途方に暮れる量だったのだ。
     周辺の家では電気が回復し窓から照明が漏れるようになり、街灯も点きだした。我が家の電気は未だ回復していない。この日は、午前中に扇風機や携帯ガスコンロ、電池を買ったばかりだった。女房はその電池を入れたランプを灯して携帯コンロでパスタを茹でている。夜釣り用に蓄電してあったヘッドランプ2個の内の1個を私の頭に付け、もう1個を女房の頭に被せてやった。
     未だに我が家だけに電気が来ていないようである。携帯で北電に連絡すると、ブレーカーが落ちていないかを確かめるように言う。それは何度も確認していた。そしてその横に付いている50A用のブレーカーが落ちていないかを確かめるように言い足す。落ちていた。緑のスイッチを上げると室内の照明が点いた。テレビも点いて岩見沢地方を襲った集中豪雨のニュースをアナウンサーが伝えている。空を見上げると放送局のものと思われるヘリコプターが旋回していた。地下ポンプも音を立てて水を汲み出しているようであり、消防車では汲み上げられなかった水を吐き出している。地下に置いてあった釣りエサ用の冷凍庫も唸りを上げている。人ごとだと思っていた水害が我が家に起きてしまったのだ。水に浸かった竿やリールだけは高いところに置いて水を出し、他のものは明日片付けることにした。札幌屯田に住む妹から電話があった。旧友の田中氏からも電話があった。ニュースを見て心配してかけてくれたのだ。

    水害にもめげず
     日曜日は快晴で温かい風が吹いていた。車庫のシャッターや地下の窓を開け放ち空気を入れ換えながら濡れたものを干す作業をした。ほぼ片付け終わったので、約束通り前野氏を迎えに行った。前野氏も倉庫に若干水が入ったようで疲れた様子で出てきたが、アナゴ釣りへの意欲は衰えていなかった。
  • 埠頭改修工事のフェンス横で竿を出した。左2本は2本バリ仕掛けで遠投し、右2本はロケットカゴ仕掛で中投した。
  •  南埠頭には貨物船が2艘入っていたが、釣り人は閑散としており、埠頭の改修工事をしているために張られたフェンスの横で前野氏と共に4本ずつ竿を出した。設定し終わったのはまだ午後4時だった。背後からの強い西風が加勢してくれて道糸がスルスルと出て行く。しばらくは使い古しの塩イソメを使っていてアタリも出なかった。それで、エサをイカと生イソメに替えた。5時半頃、最初のアタリが出た。竿先をファン、ファンと小さく押さえ込むアナゴ独特のアタリで、竿を手に持ちククククッときたところで竿を煽った。軽くなったり重くなったりのアナゴ独特の引き込みだった。イカを咥えた40㎝ほどのアナゴが仕掛をグルグル巻にして上がってきた。アナゴがいることが確認できて、さらなる夕暮れが待ち遠しくなった。それからは、30分ごとにアタリが出て、7匹のアナゴがクーラーに収まった。その全てがイカのエサに喰い付いていて、投げた距離には関係なくどの竿にもアナゴのアタリが出た。
     中に、一度だけ道糸を切っていった奴がいた。鋭く突っ込むようなアタリで竿を煽るとグングンと突き刺さり重量感がある。リールを巻いている途中でその刺さりに耐えられなくなり、竿が延ばされ2号ナイロンの道糸が切れてしまった。何物だったのだろう。大アブラコだろうか?それとも大ゾイだったのだろうか?大クロガシラや最近この西港でも釣れる様になったタカノハだったような気もするが、姿を見ていないので何とも言えない。もしかしてビールビンほどの太さの大アナゴだったりして・・・。9時を過ぎると全くアタリがなくなったので片付けて、10時半には港を後にした。前野氏には残念ながらアナゴからの便りは出なかった。

    パソコンを新設
     次の日、息子と共にパソコンを買いに行った。「釣れ釣れなるままに」のホームページを立ち上げようと無料アプリを使って練習してきたが、その間に訳の分からない画像がセキュリティをかいくぐって入り込み、使い勝手が悪くなってきていたのだ。現在使っているパソコンは9年目になる。もうそろそろ替え時なのだろう。私一人では店員の言うことを理解することが出来ないので息子に応援を頼んだのだ。使い慣れた富士通のパソコンを選んだ。ついでに性懲りもなく「ホームページビルダー」を購入した。息子には、お礼にヨドバシカメラのポイントを進呈し、昼食をご馳走した。そして、嫁へのお土産として煮穴子と穴子天麩羅を持たせた。
  • Windows10は、まだ使いこなせないので、しばらくはこの2機を併用していくことになった。
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