8月26日 浜厚真アナゴ53㎝以下5

  • 2017年思い出の釣行記PART.18
  • 浜厚真アナゴ
    &入船漁港タカノハ
  • 【8月26日(土)】
    【新ひだか町入船漁港
    浜厚真漁港
  • アナゴ53㎝以下5
    タカノハ等
  • まな板の長さは51㎝である。ちょっと余したのとちょっと足りないので5本となった
  •  お盆も過ぎて孫たちも帰り一段落付いたので釣りに行くことにした。苫小牧西港でのアナゴの成績がよくなってきたとの新聞報道で、浜厚真漁港のアナゴと静内入船漁港のタカノハの二刀流で臨むことにした。浜厚真の情報は前野氏からいただいていたのだ。天気の推移を見ながら決めたのは土曜日だったので、人が込むかも知れないという一抹の不安があった。
     11:00ごろ自宅を出発して、まずは静内漁港に向かった。先端部に釣り人の姿が見えたので荷物を持たないで様子見に行った。途中、浚渫工事のためのトラックがケーソンの往来をふさいでいたので胸壁に張り付いた鉄梯子を上った。荷物を担いでとなると躊躇してしまうような高さだった。
  • グラブ浚渫船で港湾の底を掘り進めていく
  •  一段高くなった防波堤では中学2年の女の子がテトラの穴釣りをしていて、大きいのが釣れましたと笑顔で応えてくれた。防波堤先端赤灯台左ではその父親が2本の竿を出していた。彼はリリースサイズのタカノハを1枚釣ったのでタカノハに狙いを定めて粘っていると言うことだった。フラシを覗かせていただくと25㎝ほどのソイが6匹ほどとタカノハが入っていた。灯台の右側は空いている。右隣に入らせてもらいますと挨拶を交わした。浜厚真でアナゴを狙うとすると後残り2時間ぐらいは竿を出せるだろうか。しかし、防波堤の胸壁をよじ上ったりしているうちになんだか億劫になってきてしまい直接浜厚真漁港に向かうことにした。
     漁港の脇に付いた駐車帯に1台の車が停めてあった。漁師らしき人が車で通りかかり、フェンスを開けてやるぞと言ったように思えた。おそらく船釣りの船頭だろうと思い、私はいつもの通路からへの字へと向かった。釣り人は誰もいない。前野氏が先週入った時はへの字の遠投で3本のアナゴを手にした釣り人がいたということもあり、そのへの字で6本の竿を出した。EX竿にはナイロン2号道糸に2本バリ仕掛けとロケットカゴ仕掛をつけて正面方向に、CX竿にはナイロン5号にネット仕掛を繋いで右斜め前方方向に打ち分けた。
     チョコチョコとウグイが悪戯をして竿を揺らし、それを引き上げる時に根掛かりした。春先よりも昆布が成長しているようだ。5号道糸の方はなんとか昆布根を引き抜いてくるのだが、2号のほうは道糸が切れてしまった。それで2号ナイロンを2号PEのスプールに取り替えた。薄暗くなり、以前から購入していたハピソン竿先ライト3本に加えて本日ホーマックで購入した3本を取り付けた。以前から使っていたモノは少し電池が消耗してきているのだろうか光が弱まってきているが、電池を交換したモノは視認性がすこぶるよい。
     ウグイの当たりとは違うフワフワとしたアナゴ独特の当たりがあり、竿を手に持ちググッと竿先が入ったところを見計らって竿を煽った。思った通り軽くなったり重くなったりを繰り返して50㎝ほどのアナゴがあがった。今年の第1号である。それからも同じような当たりが続いて4本を追加した。冷蔵庫にイカゲソが入れてあったのでそれを持ってきたがそれが功を奏したようだった。150gのイソメを使い果たし、午後10時を回った時点で、次の日のタカノハに備えてアナゴ釣りを終えることにした。
    周辺を散策して歩くと、防波堤先端手前の出っ張り部分でアナゴとクロガシラの釣果を確認することができた。クロガシラも楽しめることを考えるとこちらに分があるのかと思った。先端でワームを引いた若者が45㎝ほどのクロガシラを上げて意気揚々と引き上げていったということだ。春の大型クロガシラで有名な外海狙いは全く釣果が無かったようだ。
     静内漁港へと向かった。静内の入口にあるローソンで担々麺のカップメンとおにぎりを遅い夕食としてから静内漁港に到着した。釣り人の車と思われるようなものはなく、道具一式を担いで静内漁港の先端へと向かった。もちろん浚渫工事は終えており、その入口に通行禁止の柵が設けられていたが難なく通過することができた。まずは2本のロケットカゴ仕掛を中投して様子を見た。すぐにアタリがあり思った通りその主はドンコだったので長居は無用と車で仮眠することにした。2つの缶ビールを喉元に流し込み、ウインナーをつまみに日本酒をグビッとやった。眠れないのだろうかと思ったがいつの間にか眠った様だった。目覚めたときは4時半を回ってすっかり明るくなっていた。風は強いが天気はよいようだった。
     さてさてタカノハの方であるが、さっぱりアタリがない。タカノハどころか先日邪魔をしたアカハラやフグのアタリも皆無で、エサもそのままの形で戻ってきた。途中、町内に住む白い顎髭を生やした年配者とバツイチだという若者がやって来た。どちらの御仁も話し好きだった。特に若い方はドンコが釣れる日はタカノハ釣れるのだとか講釈がすごかったが、話を合わせていると稚拙なところもあり、釣りを始めてまだ1ヶ月だということだった。彼は1本の竿を赤灯台左に打ち、テトラの頭に竿を立て掛けて、3.5m程の竿で穴釣りを始めた。なかなか釣れないので、エサのこと仕掛のこと道具のことなどを熱心に聞いてきた。私もアタリもないので彼の話に付き合うことにした。吃音がすごくて聞きづらかった。
     白髭の年配者が穴釣りでソイを上げたのを見て、その若者が近寄り称賛を送った。そして私も一緒に称賛せよとでもいうように叫んだ。
     30㎝上のタカノハが釣れた。すぐにエサを取り替えて打ち返し、竿先に集中していると、彼がまた話し掛けてくる。しかたなくその話に頷いていたが、ふと先ほど打ち込んだ竿先を見ると道糸が大きくふけている。タカノハだ。しかし、話し込んでいるうちに手前のテトラに潜り込まれたようだった。慎重にやりとりするも道糸がテトラに擦れて切れてしまった。姿は見ていないので何とも言えないが、あれだけの距離を手前に寄ってきていたのだから相当な大物だったに違いないと悔しい思いをした。その後は、やはり全くアタリがなく、午後1時を回ったところで終了することにした。
  • 釣り歴1ヶ月のバツイチはピンクと水色の縦縞アパートに住んでいるという
  •  次の月曜日にアナゴを捌ききってから合唱団の練習に行った。この日は、パートリーダーが責任を持って手配していた演奏会用のジャケットを男性団員に配る日だった。その帰り際に、松田団長から9月12日にファイターズ観戦に行かないかとお誘いがあった。彼が車を出してくれてアルコール飲み放題というのを断るわけにはいかないだろう。次の日、早速捌いたアナゴ2本を団長宅に届けておいた。
     その夕方、煮穴子に挑戦してみた。一応、寿司店で出てくるようなアナゴを想定してネットで作り方を調べてみたが、どれも似たようなものだった。カレイの煮付けを作る要領で作業を進めていった。まずは熱湯をかけてから表面のヌメリを刮ぎ落として臭みの原因を取り除いてから、甘辛いタレで煮込んでいった。そして、煮上がったアナゴを身崩れしないように丁寧に取り出してから残った煮汁を煮詰めてタレを作った。煮崩れせずにフワッと出来上がったものを女房に試食してもらうと即座に塩辛いと悲鳴を上げた。アナゴのヌメリを取るために塩もみした所為だろうか。私は塩辛さが気にならなかったが、酒の肴として美味しくいただいた。そして最後の〆を女房と共にアナゴ丼として、美味しさを堪能した。
  • 煮穴子に今日選った大根の芽を添えた。山椒を掛けるとさらに味わいは深くなった
  •