4月23日砂取場優勝

  • 2017年思い出の釣行記PART.8
  • 最後のホッケで優勝
  • 【4月23日(日)】 
    せたな町砂取場
    釣遊会第1回大会
  • 釣果 アカハラ425㎜ 
    ホッケ407㎜ 
    重量3220g 
    成績 合計点数 1154点 
    優勝
  • 本日の提出魚
  •  いよいよ今年初めての大会が開催される。道具・仕掛等の準備は既に整えてある。竿は25号4本で対応することにする。しかし、砂取り場や島歌川では25号竿で問題はないが、瀬棚港の岸壁や藻岩トンネル裏の岩場でソイ、アブラコ、カジカ、クロガシラ等の50㎝級の大物が掛かった場合にクレーン釣りすることは適わない。目標に50㎝アップを掲げていて、竿が対応できないのでは情けない。タモ網を用意しよう。投げ竿には鈴を付けて、ナイロン糸5号で曳き釣りを試すのだ。リール3個にはPE2号にナイロン糸6号をリーダーにしてスーパースモールノットで結んだ。1個はナイロン5号で対応しよう。
     バス運行の手配では2月当初より気を揉んでいた。今まで利用させてもらっていた○○バスが社の事情で今年は運行できないかも知れないという連絡が入ったのだ。幸いレンタカーを格安で借りることが出来、運転手も手配することが出来た。昨年までは7万5千円かかっていたのが5万円以内で収まりそうである。
    釣遊会7名、とんとん会10名、合わせて17名参加の予定だ。寿司詰め状態だがなんとかなるだろう。しかし、前野氏が体調を悪くして参加できないとの連絡が来た。なんでも目眩がして吐き気をもよおす(メヌエル病の疑い)ので大事をとりたいというのだ。会計も出来そうもないので私にお鉢が回ってきた。そして嵐氏からも参加できないと連絡が来た。何でもお母さんがご逝去されて喪が明けるまでは殺生を控えたいというのだ。これもやむを得ないだろう。結局15名の参加となった。天気の方も前日までは雨でしけ気味だったが、当日は曇りのち晴れ、波風ともあまり心配することはないようだ。
     午後6時に集合場所に指定した市役所に着くと、会長が心配して先に待っていてくれた。座席の配置や荷物の積み込みのこともありなにかと心強い。その内に続々と仲間が集まってきて、バスの状況を説明する。午後6時半にバスが到着した。荷物を積み込み始めたが、なかなか大変で、座席を外して荷物置き場にしたところを山盛りにしてなんとか皆さんにも席についてもらった。
     定刻の午後7時にはバスが出発した。堀内氏、荻野氏から日本酒の差し入れがあったので途中のセブンイレブンで紙コップを買った。極力荷物を減らそうと一升瓶を用意してこなかったのだが、いつものように酒盛りが始まってしまうと様々な心配は吹っ飛んでしまった。
     運転手は荷物の積み込みなど何かと気を遣ってくれている。そしてなにより安定した走行である。運転手の安全運転を願いながらリポビタンDと缶コーヒーを手渡した。
     着替えは須築新港で行った。ここで矢根氏が弁天岬、荻野氏が須築旧港へと向かった。私はこの時、責任上最後まで皆さんを見送って瀬棚砂取り場に向かうことに決めていた。横滝で湯浅氏、梅花都で西脇氏、オホンドマリで吉井・西川・岡氏、瀬棚漁港区で、谷口・堀内・山田(洋)氏、瀬棚新港で久保・山田(努)・林(雅)氏を下ろした。まずは無事皆さんを釣り場に送り届けることが出来て一安心である。私はキャスターに荷物を積んで更に奥に歩いて行こうとすると運転手が「送って上げますよ」と言って下さる。何かと気遣ってくれるが、範囲外のバス乗車は違反になることを告げて、一人砂取り場に向かった。
     脇道があった。この道ではないような気がするが一旦荷物を置いて先に進んでみると、最内の1本防波堤に出た。2本目の脇道も同じようにしたが見覚えのある構築物が見えたので荷物を積んだキャスターを引いてそこを進んだ。構造物からは荷物を背負い直して坂道を下りていくと、私が昨年竿を出した場所ではキャップライトの灯りが動いており、先客が竿を出し終わったところだった。林フィッシングクラブの池田と名乗った。「3つの会に所属していて会長も担ったが、会員の減少でどれも解散してしまい、無所属で大会に参加させてもらっている。年齢は80歳。三石、苫小牧、岩見沢などを転勤して歩いて現在は恵庭に落ち着いた。岩見沢の嵐氏は良く存じ上げている。今日は連盟の大会が瀬棚港までなので、人混みを避けてここに入った。仲間と何度もここに入ったことがある。貴方が打とうとしている大きな岩の周りにはカジカがいる。」というようなお話をしてくれた。
     もう一つの狙いとしていた沖に大きな岩が出ている右側で4本の竿を出した。午前1時半頃だった。長軸天秤にダブルゴロバリを10号鉛で近投を2本、Z天秤25号鉛ゴロで中近投、ネット2本バリで中投した。
  •  すぐに近投した竿に小気味よいアタリが出た。35㎝ほどのアカハラがイソメに食い付いてきた。今回も居てくれたかと一安心する。そしてすぐに同じようなアカハラを追加したあと、ガツンと竿先が入った。35㎝ほどのカジカがやはりイソメに食い付いてきた。その後も30㎝程のクロガシラや30㎝~40㎝程のアカハラが間断なく釣れた。どれもイソメばかりである。岸際の露頭岩の先に打っていた竿に大きなアタリが出た。丁寧にやりとりして砂浜に上げたのは、今日一番となるアカハラだった。同じ場所でカジカも上がった。初めてイソメではないエサのカツオに食い付いたものだった。
     白々と夜が明けてきて、竿先ライトも必要なくなった。竿先にはロッドチップ赤の2Lとハピソンの緑を付けてある。それを取り外そうとしたがなかなか手強い。古い赤リーダー竿に付けたハピソンは上手く外れたのだが、ロッドチップの方はかなり手こずってしまった。竿先を修理して少し太くなったものは、どんなに頑張っても外れなかった。次回からはハピソンの赤に替えていこうと思った。明るくなったので釣り場風景を写真に撮ろうとデジカメを出したが、スイッチがすぐ切れてしまった。寒くて電圧が弱いのだ。内ポケットに入れて温めているとシャッターを押せるようになった。
     しばらくアタリが出なくなった。10号鉛から20号鉛に替えたのが原因なのかも知れないが、アブラコを狙って25号鉛を付けた2本を遠投した。赤く染めたパナメイエビを潰して付けたがこれは効果がなかった。カツオを付けて遠投した。30㎝ほどのハゴトコがカツオを飲み込んで上がってきたので、アブラコの可能性を信じて遠投を続けた。
     前野氏から電話が掛かってきた。応対している途中で大きな糸ふけが出た。電話を切って期待を込めて引き上げたがスカだった。根掛かりもあった。6号ナイロンリーダーの先端(八の字結びで作ったチワワ)が切れていた。古いナイロン糸だったので劣化が進んでいたのかも知れない。
     午前8時を回った。そろそろ片付けなければならないかと考えていると、遠投に竿を伸すアタリが出た。丁寧にやりとりしていると左右に横走りする。アブラコかと思ったがその主は40㎝を超えるホッケだった。大振り切ったカツオを銜えていた。嫁が大きくなったところで終了した。隣で粘っていた池田氏はハゴトコ1匹の釣果だった。アカハラをエサにするというので、審査に提出する2本のアカハラを除いて全てあげた。
  • 山田 努氏は最後の最後まで粘っていた
  •  新港では山田 努、林 清美、林 雅浩氏がまだ粘って竿を出していた。久保達巳氏は竿を上げて荷物をバスのところに置いていた。荷物を入れ替えしながら注意深く会員を乗せていった。最後に須築新港に立ち寄ると旧港で待っているはずの荻野氏も矢根氏と一緒にバスを待っていた。私に電話したが繋がらなくて不安になって新港まで歩いてきたようだった。申し訳ない。
     その旧港で審査した。昨年に引き続き私が優勝させてもらった。身長優勝は初めての入釣場所なので不安があると言っていた湯浅氏だった。今年は藻岩周辺で魚が濃いとの情報を得て横滝に入ったが、それが功を奏したようだ。ホッケを複数匹釣ってきていたのは彼だけだ。準優勝は矢根氏だった。過去に何度か入釣して磯場を熟知した弁天岬で、アブラコとソイの大物を引き抜いてきたのだ。3位は、昨年の第2回大会以降、体調を崩してしばらく釣りから遠ざかっていた岡氏だった。彼にも久しぶりとなる大物アブラコやホッケのアタリに釣りの面白さを蘇らせたのではないだろうか。なにより岡氏の元気な顔を見られたことが嬉しいことだった。例年、瀬棚港組が上位を占めていた第1回大会だったが、今回は磯組に凱歌が上がった大会だった。
     最後に審査用具を洗おうとトイレに向かったが水が出ていなかった。荷物を減らすためにポリタンクを持ってこなかったがこれも課題に残った。なじみの昇園で食事を済まして、バスに乗り込んだが、気が付いたときは高速に乗っていた。
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