4月6日浜厚真港 憂鬱な日々

  • 2020年思い出の釣行記No.5
  • 憂鬱な日々
  • 4月6日(月)
    浜厚真港
    クロガシラ39㎝以下10枚
  • 本日の釣果:39㎝以下10枚(39、37,35,34,32,31,27、リリース3枚)
  • 大会中止
     4月に予定されていた竿道会始竿会が中止になった。これは致し方がないことだ。日本での新型コロナウイルスの発端は、奈良の観光バスの運転手やガイドさんだった。私たちは屋形船には乗らないが、いわゆる「密閉、密集、密接」の状態で釣り場に向かう。冬期間釣りに行けなかった鬱憤を晴らすかのように、狭いバス内で口角泡を飛ばして喋りまくっているのが現状なのだ。幸い釣りそのものは広い釣り場で新型コロナウイルスとは無縁だ。個人での釣行は差し支えないだろう。

    惚けた状態
     前回、大釣りをしてしまった。それなのに、釣りに行く気がなかなか起こらない。この心境は何なのか?今年の目標を早々に達成してしまったからなのか? ワカサギ釣りの時も一時期こういうことがあった。それまでに1000匹達成という目標を掲げていたのだが、2016年1月20日に大台をクリアーし、1343匹という私にとっての偉業を成し遂げたのだ。この年は絶好調で4度の4桁釣りをしてしまっていた。それ以降は気力の充実が見られなく低迷しているのだ。2009年、岩見沢釣遊会で年間7回の大会のうち5度の総合優勝を果たし、年間完全優勝を成し遂げた後にも、しばらく惚けた状態が続いた時期があった。

    孫守り
     娘の転勤先が決まった。当麻町に新築してその周辺に異動希望を出していたのだが叶わず、通勤時間が50分程掛かるという。そうなると孫たちが心配だ。孫息子は今年2年生で転校。孫娘は3歳児保育の転園。送り迎えで朝からの戦争状態が覗われる。それに加えてコロナウイルスの蔓延である。4月7日、遅きに失した感があるが安倍総理も緊急事態宣言を出した。爺婆も3月28日から臨戦態勢をとり、引っ越しの手伝いやら、孫守りのために娘宅へ引っ越した。
     5日に町内会の会議があり役員として要請されていたので、一旦岩見沢に戻ってその会議に出席した。そのついでにといっては何だが、翌日の6日に苫小牧へと釣行した。
     当初は、日本海寿都方面へと車中泊しながら足を伸ばす予定だったが、あいにくの天気で近間にしたのだ。雨は治まったが風が強い。駐車帯で車から荷物を下ろしていると、防波堤でただ一人釣りをしていた御仁が帰ってきたので様子を伺った。「この風で全く釣りにならない。あんたも無理しない方がいいよ」と言われたが、今更引き返すわけにもいかない。3月はあれほど混んでいたのに防波堤上は私ただ一人である。午後3時、前回の場所で竿を出した。

    ガラケイ卒業
     竿を出し終わった直後に、ズボンの中に入れておいたスマホの着信音が鳴った。防寒ズボンのファスナーを開いてからジャージのポケットをまさぐりと女房からだった。ラインで繋がるようにしてくれていて、女房側の映像が映し出される。こちらの様子も見えているらしい。早速、女房の映像を退けて、孫娘が話しかけてくる。「じいじ、今どこにいるの?」と聞いてくるので、レンズを海に向けて一回りしてやった。「釣れた?」と聞いてくるので、今竿を出したばかりと伝えてやる。「沢山釣ってね!」とエールを送ってきたので「大きいのを釣って刺身にして持って行ってあげるよ」と応えた。孫娘は3歳なのに肉よりも魚なのだ。それも刺身を好物にしている。俄然張り切りざるを得ない。
     実は先日、ガラケイからスマホに切り替えたばかりである。今まで、私の携帯利用は電話とメールだけなのでスマホにする必要はなかったのだ。しかし、これからは2G対応の電波通信はできなくなり、3G以上が必要となるらしい。ガラケイだって一応、機種代金は払い込み済みであり、それに利用契約もしているのに、一方的に使えなくなるというのは理不尽ではないか。携帯会社の策略なのではなかろうか。そうは言ってもこの時代に携帯を持たないというのも不便極まりない。
     スマホは全くの初心者なので先輩である女房に何かと教えを請わなければならない。これも癪に障る。ポイントの貯め方やチャージの仕方などは念入りに詳しく教えてもらった。スマホで買い物も簡単にできるらしいが、それを操作しないようにと厳重に釘を刺されてしまった。

    まあ、満足
     スマホで受け答えしていると竿先にアタリが出ている。スマホを切り、引き揚げてみると木っ端カレイであった。しかしその木っ端ガレイのみで、アタリが続かない。昨年、港内でも大釣りしたことがあったので、2本の竿を港内側に向けて振り込んでみた。これに、竿先がグインと入るアタリが出た。あげてみると、40㎝程の大物である。しかし、港内ではこれ1度だけだった。胸壁越しの外海側は、ポツリ、ポツリとアタリが出てリリースを含めて10枚の釣果だった。前回と同じように、午後7時を過ぎるとドンコの猛襲でカレイが食いつけない状況になってきたので竿をたたむことにした。