10月24日苫小牧西港アナゴ62㎝

  • 2018年思い出の釣行記PART.25
  • おい、化け物かよ
  • 10月24日
    苫小牧西港
    アナゴ62㎝
    カンカイ38㎝
  • 【岩見沢混声合唱団第56回定期演奏会】
     10月21日、岩見沢市民会館「マナミール」で56回定期演奏会が開催された。昨年から練習してきた集大成として発表するのだ。今回は、ヴァイオリン・ピアノのための「ヴィヴァルディが見た日本の四季」をヴァイオリンの伴奏で合唱した。その中で「夏:城ヶ島の雨」は特に感傷的な気分で歌うことができた。また、第4部混声合唱曲の定番では「慕情」「いい日旅立ち」「もしもピアノが弾けたなら」「糸」「島唄」を発表した。私にとってはどれもなじみ深い歌なので、その曲の雰囲気に慕って歌った。
  • 【入船埠頭の化け物】
     前回の17日は小潮で潮の動きが鈍かったから釣れなかったのだろう。12日は新月の大潮で大アナゴも釣れたが、ガヤやドンコもたくさん釣れた。それとは反対に、エサも残ってくる始末だ。今日は満月の大潮である。月の明るさが気になるが、プランクトンの活性が上がりそれを狙った小魚、そしてそれを捕食する大アナゴにも好影響を与えることだろう。
     まずは「つりしん」で好釣果の情報が出た入船埠頭に向かった。地元の釣り人が2名で入船埠頭から東埠頭に繋がる角に入っていた。例年になく大物が多いが、最近は不調であまり釣れていないと言うことだ。釣り場に余裕があるので、南埠頭の様子を伺いに行った。貨物船の入港はなく、釣り人の姿も皆無だった。自由に釣り場を設定できる。珍しいことがあるものだ。しかし、これだけ釣り人がいないのはやはり釣れた情報が少ないからだろう。同じ場所ばかりも芸がないので、本日は入船埠頭に大アナゴが潜んでいると思い込むことにした。 
     再度、入船埠頭に向かうと新たな1名がやはり角付近で竿を出したところだった。私は、フェリー埠頭への立入を禁ずるフェンス横で竿を出すことにした。先日82㎝の大物が上がったという話を聞いたからだ。前回より木っ端カレイ等のエサ取りが多い。夕闇が迫ってきた。それにしたがってドンコの数が増していく。アナゴ釣りにはいい傾向だと思い込むことにした。
  • いつもは満員御礼の札が出るほどの入船埠頭だが、東埠頭との角に3名の釣り人がいるだけの閑散としたものだった。
  • フェリーに貨物トラックが出入りするとき出すガチャーン、ガチャーンという金属音が大アナゴを遠ざけているのではないかと心配した。フェリーは18:30頃、岸壁から横移動するように港を出て行った。道糸を引っかけてしまうのではないかという心配はなかった。そして替わりに新しいフェリーが同じような姿で入港してきた。
  • ガヤやドンコとは違う竿先をくい込むいいアタリが出た。いい引きだがアナゴのものではない。岩壁に近づいた魚にヘッドライトを当てると、大きなアカハラだった。コン畜生と思いながら取り込むとなんだか虹色に光っている。カンカイだった。メジャーを当てると38㎝の大物だった。そこでフラシを忘れていることに気が付いた。今日はクーラーボックスに氷を入れて運んできているのでまずはそれに仕舞い込んだ。
  • 奇妙なものがハリに掛かっていた。トリミングして拡大してみると
  • 胴体を食いちぎられたガヤだった。
  •  チョコン、チョコンとしたアタリの後にグックと竿先をくい込むアタリが出た。アタリに合わせたが軽い。よく見ると何か妙なものがハリ先に掛かってきた。ガヤの体が食いちぎられて頭だけが残ったものだった。おそらく犯人は、ハリに掛かった小ガヤを捕食した大アナゴだろうと思い込むことにした。丸呑みにしてくれればよかったのに・・・。
     フワン、フワンに続いて竿先がピンと立ち道糸が大きく更けた。道糸を張っていくと重みが乗ったのでグーッと合わせた。大アナゴだ。前回のものより更に大物だ。引き込みに合わせて前に出たり後に下がったりしながらリールを巻いた。竿がフェンスの上部に当たりそうな大きな引き込みに思わず前に出る。リールの回転数よりも早く寄って来るのに合わせて後に下がる。大アナゴの強力に負けまいと慎重に寄せているとフッと軽くなった。痛恨のバラシだ。仕掛を引き上げて確認するとハリスは切れていない。ハリが外れたのだ。ハリ掛かりが甘かったのだ。先ほどグーッと合わせたと書いたが、グイッと合わせたものではなかった。サケ釣りでは口が硬いのでハリ先をくい込ませるために、グイッ、グイッと2度3度と竿を大きく煽る。それをしなかったのだ。大物になると顎が硬いのは前回の釣りで分かっている。更なる大物だ。ハリの刺さりが甘かったのだろう。ひょっとして先ほどのようにガヤを銜え込んだ化け物アナゴだったのかも知れない。ガヤが銜え込んだハリ先が出ていなかったのですっぽ抜けたのかも知れない。
     また、道糸がふけるアタリだ。先ほどの失敗はするまいと道糸をしっかり張ってから鋭く合わせを入れた。乗った。またもや大物だ。念のためグイ、グイッと竿を煽った。先ほどのように慎重にやりとりした。ようやく岸壁の縁まで寄せると化け物だ。タモを使おうとタモを伸ばすが、フェンスが邪魔をして上手くタモを操れない。もたもたしている内に先ほどのようにハリを外されたらと思い、強引に抜きあげようとキリッ、キリッとリールを巻いた。大アナゴの頭が海面に姿を現した。キリ、キリ、キリ、キリッとゆっくり慎重にリールを巻いた。すると奴はブルン、ブルンと体を捩った。ビュンと仕掛が空に向かってぶっ飛んだ。今度は痛恨のハリス切れだった。50㎝弱のクロガシラやアブラコでもタモを使わずに胸壁の上に持ち上げ取り込むことが出来たのだが今回は大物過ぎたようだ。
     「3度目の正直」と言うぞ。諦めずに打ち返した。また、アナゴのアタリだ。今度はなんだか先ほどのものより簡単に岩壁に近づいてくる。足を前に出したり後に下がったりすることもない。こいつは、先日、取り込んだ74㎝より小物のようだ。それでも先ほどのようなことがあるので慎重に取り込もうとフェリー側のフェンスのないところまでアナゴを誘導し、タモに入れた。しかし、これも失敗。上手くタモ網の中に体を横たえるように掬えたのだがアナゴが暴れている内にタモの編み目からアナゴが出てしまった。「何事も3度」という諺もあったのだ。しかし、こいつはタモ網と一緒に掬い上げるというか釣り上げるというか、訳の分からない状況で岩壁の上に上げることが出来た。
     カレイなら小物でもタモ網をくぐり抜けることはないが、相手はアナゴなのだ。尻尾を上手く操り、かなり狭いところもくぐり抜けてしまうのだ。持ち帰ろうとビニル袋に入れようとするのだが、上手く隙間を見つけては抜け出してしまう。前回はビニル袋を食い破り3匹ともクーラーボックスの中でくたばっていた。過去に釣り上げた大アナゴ(この時は60㎝ほどのものでも私にとっては大の付くものだった)を普段使っている編み目の粗いフラシに入れてから海水につけ込んだ。そして、新たなアナゴを釣り上げて、そのアナゴを入れようとフラシを引き上げると先の大アナゴが姿をくらましていたことがあったのだ。それで、編み目の細かいフラシを購入し、アナゴ釣りの時はそれを持ち歩いていたのだ。今回のことで、今後は編み目の細かいタモを用意することが必要なようだ。
  •  それでも、なんとか1本釣り上げることが出来た。週末には2歳になる孫娘の誕生日会がある。アナゴとカンカイの天麩羅に舌鼓を打ってもらおうと思っている。葉が虫食いでボロボロになりながらもなんとか太くなってきた農薬の全く使わない大根も持っていって薬味にするのだ。
     孫娘には、お飯事キッチンをねだられた。いや、ねだられたのは孫娘ではなく娘からだ。こんなものが必要なのだろうか。私達の子どもの頃は、木の実や雑草、砂や小石、空き缶などでおままごと遊びをしたものだ。ゴザを敷き、泥んこでお団子を作って遊べないのだろうか。まあ、無理なのだろう。いっぱしの家具のように大きなものなので組み立ててしまうと車には詰め込みそうもなく、孫のところに行ってから組み立てることにしている。
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