熱パではなく熱波

  • 2023年思い出の釣行記No.12
  • 札幌竿道会第5回大会
    暑さ対策!熱パではなく熱波
  • 大 会 日  7月30日(日)
    入釣場所  エリモ港
    天  候  曇り 波風とも穏やか
    釣  果  カレイ  315 ㎜ 以下3
          コマイ  295 ㎜ 以下沢山
          重量   170 0g
    成  績  合計点数 780 点(第18位)
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  • 熱パではなく熱波
     熱波が続いている。熱パではない。日ハムは最下位に沈んだままなのだ。電気料の値上げにより、扇風機を回すのさえも控えている。なんだか体を動かすのも億劫である。狭い畑の雑草も伸び放題だ。初任地での教え子が取れたてのトウモロコシを持って避暑見舞い訪れた。我が家に入るなり「クーラーは付いていないのか?」と滴る汗を拭った。しかたが無いので扇風機を強にして回した。
     竿道会第5回大会を控えているが、暑さ対策をどうしよう。この年寄りが熱中症にかかってしまうのも、みなさんに迷惑をかけてしまう。エリモの大会は、潮が低くなる時を狙って沖の岩に向かって前進するスタイルなので、ウエーダーが欠かせない。私が得意とする東歌別の岩も、今回は潮を漕いで4時間ぐらい乗っていることが出来る。今回は諦めようか。幸い、今年から防波堤での釣りも出来ることになった。一応、釣り場候補を長靴でも釣りが出来るエリモ港、第一集落、庶野漁港とした。しかし、出発時になってウエーダーも荷物に紛れ込ませた。
     バスの中でも、迷いは続いた。比較的涼しいはずのエリモの最低気温20℃、最高気温が27℃の予報になっている。やはりウエーダーを履くことは控えなければならない。結局、運動靴でも行けるエリモ港とした。
  • 釣れるのはコマイばかり
     まずは、アカハラを狙って港の奥で竿を出した。しかし、釣れてくるはずのアカハラがいない。釣れてくるのは審査規定を若干上回るコマイばかりだ。
     先に防波堤先端に移動していったはずのS・T氏に釣り場があるかどうかを確かめるために連絡をとった。4人入っているが、釣り場はあるという。キャスターに荷物を積んで向かったが、進路がはっきりしなくて右往左往してしまった。初めての釣り場はこれだから困る。それでも、なんとか先端にたどり着くことが出来た。防波堤ではO・M氏、K・N氏、F氏、S・T氏が竿を出していた。しかし、港の奥と同じようにコマイしか釣れない。嫁となる川ガレイが上がったが30㎝ほどだ。
     竿先ライトが必要なくなったころ、S氏がクロガレイを釣った。しかも35㎝ほどがダブルである。そして、それが何度も続いた。S氏が打ち込んでいる1カ所だけから次々と釣れてくるのだ。すぐ隣に入っているO氏でもコマイばかりだ。ほんの一寸の場所の違いでクロガレイは来ないのだ。第3回大会での豊浦港ではその逆だった。アブラコやクロガシラを次々と釣り上げるO氏のすぐ横でS氏はボンズだったのだ。
     結局、S氏は35㎝~40㎝を30枚程釣り上げただろうか? 慰みにそのお零れを3枚頂いた。魔が差して審査に出してしまっては困るので、尻尾を切って心を惑わされないようにした。
     本日は、陽射しがなく程よい風も吹いて、暑さ対策はなんとかなった。Tシャツにライフジャケット姿のまま乗り切ったのだ。

    つれづれ
     いつもは2本のスポーツドリンクを持つのだが、今回は3本持って、それを飲みきった。それでも喉はカラカラで、釣りバスに戻ってからクーラーで冷やしておいた缶ビールをプシュッと開けた。そして、2本目もプシュッとやった。

     竿を出して、ゴロを打ってもアカハラが釣れないのでイライラしてきて、上着の中にあるはずの煙草をまさぐった。しかし、上着ではなくTシャツだった。暑さを考えてTシャツ姿でバスから下りたためタバコを忘れたのだ。防波堤先端に向かう途中、道路脇にシケモクが落ちていた。情けないことにそれを拾ってしまった。最近やり出したパークゴルフ場では禁煙措置がとられている。それ故、初めから煙草を持たないようにしてきた。3時間ほどのプレーなので我慢できるが、今回は長丁場となるためシケモクを捜して歩いた。そんなことをしていると学生時代に爪楊枝で刺して吸った情けない姿が記憶に蘇ってきた。
     防波堤では、K氏が旨そうにタバコの紫煙をくゆらせた。「タバコ1本頂戴」と言えずにその場から離れて目を閉じた。

     30本ほど持ち帰ったコマイを干し網に入れると、その匂いに釣られてハエがブンブンと飛び交った。網の縁に魚が触れていると、ギンバエがすぐに卵を産み付けるので慎重に網に並べた。ソウハチもそうだがコマイの匂いには独特のものがある。それが実に旨いのだ。大会成績は悲惨だったが、軽く炙ったコマイを肴に日本酒が進んだ。やけ酒だったのだろうか?

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