年間成績のゆくえは

  • 2023年思い出の釣行記No.17
  • 札幌竿道会2023-8
    年間成績のゆくえは
  • 大 会 日 11月26日(日)
    入釣場所 落部(栄浜)漁港左
    天  候 曇り 風波穏やか 気温-4℃→-1℃
    釣  果 アブラコ  375 ㎜   1
         カジカ   350 ㎜ 以下3
           重量    265 0g
    成  績 合計点数  990 点(第9位)
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  • 釣り場の選択
     今回の竿道会大会の釣り場範囲(八雲~石倉)に不案内なので調べていくうちに、旧岩見沢釣遊会仲間だった吉井博氏が札幌医釣会の大会で大漁した記録に出会った。彼は、2の5で1495点(カジカ501㎜+アブラコ430+重量5640g)の数字をたたき出していたのだ。そんな折、居酒屋で芦別勤務時代の仲間と酒を酌み交わしていると、偶然にもその吉井氏が職場の仲間と盃を傾けていた。それで、詳しく釣り場の様子を聞いてみるうちになんだかそこへ行きたくなってきてしまった。
     天気予報は、すこぶる悪い。雪交じりの北西の風が吹き荒れ、波も相当高いようだ。吉井氏が釣りをした舟揚場は波には弱いようだった。私が今回入釣しようと思っていた落部(栄浜)漁港右岸も釣りをさせてもらえないことが想像できる。しかし、沖に突き出している砂防堤がその波を若干弱めてくれ、積み上げられたテトラ群が風除けになってくれるとの話だ。昨年の釣行では風を遮ることが出来るようなテトラの高さはなかったように記憶しているが・・・。最悪の場合、漁港外防波堤の胸壁が北側に向いて設置されているようなので、そこへ逃げ込むことも考えられる。胸壁を乗り越えるような高波でなければよいのだが。漁港内は砂地で根モノは望めないようだ。果たしてどうなるのだろうか。

     今年の年間成績の方は、7回終了時点の5回合計25点(4,2,5,12,2)で5位にランクされていて、すこぶる健闘しているといえよう。私としてはこれほどの頑張りはないだろう。更に、今回の成績如何では更に上位に食い込める勢いだ。もちろん転けた場合は順位が下がるのだが・・・。昨年は年間8位にランクされたのでそれを上回るのが今年の目標だった。年間に関係のある12点を少しでも減らすことができればよいのだが・・・。

    寒さ対策
     この歳になって寒いのはすこぶる苦手と来ている。とにかく手先がかじかんで思うように動かないのだ。汚れた手を海水で洗ったり、エサを掴んだりしなければならないので、冷たい風が吹くと凍えていうことがきかなくなる。手袋を履いたままエサ付け等ができればよいのだが、それもままならない。ネットやロケットカゴにコマセを入れるのは、アイスクリームディッシャーやワンタッチアミエビスコップを使うことにする。
  • アイスクリームディッシャー(アイスクリームを掬ってカップなどの容器に入れる道具)。上のステンレス製は先の突起部分がネットに引っかかり上手く入れることが出来ないので、下の突起の出ていないプラスチック製のモノを使っている。
  • ワンタッチ アミエビスコップ M
  •  手袋は、軍手が一番なのだが、今回は内側が起毛仕様のゴム手LL(厚手、薄手)を2組、極薄手のゴム手1組、軍手3組を準備した。更に、携帯カイロを手首や足首に貼り付けようと思う。両手、両足だから4枚。背中に2枚、腰に1枚、腹に1枚の計8枚を貼り付けるのだ。
     釣り場は北西向きなので、その風が吹くと顔が冷たくて竿先を見つめていられない。それで、毛糸編みのタコ帽子(目出し帽)を持った。
     ネオプレーン製の胴長は温かくて快適なのだが、小用の度に肩ベルトを外したり我が逸物(小物なのだが見栄を張って)を引っ張り出したりするときに手間が掛かって間に合わなくなり、ちびることが多々あった。今回、磯に立ち込むことはないので長靴と防寒ズボンにする。防寒ズボンもその下に履くジーパンも前チャック付なので容易に我が逸物を引っ張り出すことが出来る。実際は、その下に履いたタイツ2枚、パンツ1枚が我が逸物の行く手を邪魔してしまったが・・・。

    困難を乗り越えて
     旭川近郊に住む娘が熱を出したと、急遽孫守りを頼まれた。金曜日に駆けつけて、土曜日に帰ってくる強行軍だ。娘の具合によっては女房を置いてくることも考えられる。娘は、インフルエンザと診断された。娘を一室に隔離し、マスクをしながら孫守していると、病院からコロナウイルスにも罹っていると追い打ちの連絡があった。インフルエンザならまだしもコロナには罹りたくない。さて、どうする? 幸い、野球の監督業務等で土、日が無い婿が、何もないというので彼に任せて帰ることが出来た。外は猛吹雪である。高速が止まっていないことを願うばかりだが、視界不良の中、無事岩見沢に帰ることが出来た。岩見沢も、除雪車が入って車庫前は雪山だった。益々、釣り場の状況が気になる。

     様々なことがあったが、無事、大会に参加することが出来た。天気も思ったよりもひどくないようだ。釣り場へ向かう三叉路で、荷物を降ろしていると、漁港へのその脇道を通り過ぎていく釣りバスがあった。おそらく私が目的としている釣り場と重複しているのだろう。急遽、漁港の右としていた釣り場を漁港の左とした。
  • 漁港左の各舟揚場
  •  無事、釣り場の舟揚場に着いた。先行者はいない。早速、ゴロやカツオで遠、中、近と打ち分けた。早々に近投の竿にアタリが出て30㎝ほどのカジカが上がった。今日は、この場で粘り強く打ち続けていると、カジカの4本、アブラコの1本ぐらいは釣れるだろうと安易な思考が囁きかける
     顔が冷たくなってきたので、頭に乗せてあったタコ帽子で顔を覆おうと眼鏡をかけたままずり下げた。しかし、無理に引っ張ったせいか、眼鏡の片方のレンズがフレームから外れてしまった。何処に落ちたのだろうと足下を捜すが見当たらない。困ったことになったぞとあちこち捜すとなんとタコ帽子の下の方に隠れていた。片眼のジャックというわけにもいかず、眼鏡無しで釣りをする羽目になった。近視なので近くはよいのだが遠くはぼんやりと霞んでいる。竿先ライトが何重にも光り瞬いて見える。これはこれでまた幻想的なのだが・・・。
     
     今回、生イソメが凍ってしまって使い物にならないかも知れないと、イソメに米糠を覆い被せて持ってきた。少しでも寒さからイソメを守るためだった。しかし、どうしたわけだか分からないが、イソメがフニャフニャになって死んでいた。その、イソメを付けて遠投しようとするが千切れてしまうのだ。団子状に付けてみるが死んでしまってはあの魅惑的にピロピロと蠢いて魚を誘うことが出来ない。このイソメは、旭川からトンボ帰りしてきた釣り具店で買い求めたものだ。売れ残っていたのか半額の値が付けられていたので2箱も買ったのだ。「安物買いの銭失い」というよりも米糠を混ぜてしまった自分の失敗によるものだろう。残念だが、カツオに頼るしかない。

     待てども、待てども2度目のアタリは無い。移動しなければならないのかと思い悩んでいると、竿先を揺らすアタリが出た。貴重なアタリに竿を手に持ち次のアタリを待っていると、竿先がグインと入った。海面から姿を現したのは、カジカではなくガンジのようだ。がっかりしながら手元まで寄せてみると、なんとちゃんとした尾ビレがある。細長いのでガンジかと思ったが、痩せたアブラコだったのだ。35㎝は超えているので立派な嫁が出来たというものだ。2魚種が揃ったので、最後までここで粘ることにした。
  • 駒ヶ岳に御光が差した
  • 年間成績のゆくえは
     白々と夜が明けてきた。背後の駒ヶ岳に朝日が昇り、雲の隙間から御光が差している。駒ヶ岳は釣り場の南東に当たるのだ。この区間に来ると方向が逆になってしまう。いつもは、釣り場の左から昇る朝日が、右から出てくるのが不思議なのだ。方向音痴になってしまった気分だ。
     それにしてもアタリが出ない。なんとか次の大物をと思い、寒さに凍えそうになる手をだましだまししながら、エサ換えを頻繁に繰り返したのだが、大物にはついに巡り会えなかった。。

     さて成績のほうは、アブラコ375㎜+カジカ350㎜+2650g=990点の第9位だった。年間成績の方はどうなっているのだろうか? それは、2024総会の時の成績発表まで楽しみにして待つことにしよう。

  •  コロナウイルスの感染防止のため、審査後はコンビニに寄って昼食としていたのだが、今回は、「浜ちゃんぽん」で有名な長万部の三八飯店で食事をした。名物の「あんかけ焼きそば」は、大、レギュラー、小とあったが、おにぎりが1つポケットに入っていたので小にした。以前、ここで大を頼んだ強者がいて、その量に魂消(たまげ)てしまっていたのだ。小でも食べきれなくて残すことになった。
  • 本日のメインスターとその獲物たち。左から第3位:樫山寿治、優勝:宮野一成、準優勝:菅原信幸

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