5月22日天塩1本防波堤のマガレイ

  • 2017年思い出の釣行記PART.11
  • 天塩1本防波堤のマガレイ
  • 【5月22日(月)】
    天塩1本防波堤
  • マガレイ33㎝以下15 クロガシラ35㎝以下2 川ガレイ多数 スナガレイ イシモチガレイ アカハラ カンカイ カジカ
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  • 1日目の真ガレイの釣果(左側)。2日目の釣果は、初山別へのお土産としたので写真にはない。
  • 5月21日(日)
     午後2時、「街の音楽家によるコンサート」を鑑賞してきた。女房は同時間帯に開催された元私の同僚である御法川氏の娘さんのピアノコンサートの方へ向かった。「街の音楽家」の方は混声合唱団の指揮者である高橋司氏のバリトン独唱が素晴らしかった。
     コンサートが終わって、イソメを購入するために「つり具センター」に立ち寄るとその在庫がなかった。土・日と天気がよかったので早々に売り切れてしまったそうである。慌ててフィッシュランドに向かい3箱購入した。その後、女房と共にココスで夕食をとった。私は今晩の10時出発に備えて中ジョッキーをグビッとやる。家に戻ってからも日本酒をクイッと一口流し込んだ。
     午後6時には寝床に入った。しかし明日から始まる真ガレイの爆釣劇が目蓋に浮かび、やはり眠れず、何度もトイレに通う始末だった。ウトウトとした頃目覚ましが鳴った。準備を整えて朝食のおにぎりと飲み物をローソンで購入し、三笠インターチェンジから道央自動車道経由で天塩一本防波堤へと向かった。

    5月22日(月)
     天塩1本防波堤には初めての入釣となる。隣町である遠別の釣り突堤でカスベを狙って釣りをしたことはあるがそれ以北には来たことがないのだ。「釣り新聞」では坂田義人氏が「真ガレイ前線が北上し、13日、天塩町の天塩港では釣果が急上昇して早朝から入れ食い状態となり、訪れた釣り人を喜ばせた。同港で、数時間で3ケタの釣果が上がるいわゆるXデーは目前だ」との記事を載せた。そのXデーが今日ではないかと予想して遙々、片道230㎞、3時間半の道程を運転してきたのだ。
     天塩港に近づいていくと、カーナビではすぐ左に1本防波堤を指し示しているのだが、遠回りになるコースを選んで232号線沿いにあるセイコーマートから天塩港を迂回して午後2時には1本防波堤に着いた。(帰りは砂防堤から直接国道に出る道を利用した)
     車は5台駐まっていた。防波堤の様子を見ようと先端に向かったが竿を出している釣り人はおらず、場所取りのために先端から順に4個の三脚が並べてあった。車に戻って道具を準備していると、車の中で寝ていた人たちも起き出して出発の準備を始めた。私は、先端から5人目になるところで釣り支度を始めた。釣り人が少ないので三脚2台に25号竿4本体制で始めることにした。釣り人で混んでくれば、三脚1台に3本体制に縮小するつもりだ。まだ暗かったので竿先ライトを付けて振り込んだ。
     波は無く向かい風で海水には濁りが入っている。3日前の強風と高波の名残が残っているのだろう。まずは川ガレイの洗礼を受ける。そして恒例のキュウちゃんだ。キュウちゃんばかりが釣れるので1本の竿に付けていたロケットカゴ仕掛を外した。コマイが釣れた。まだまだ水温は低いと言うことなのだろう。
    右隣は岩見沢からの釣り人だった。馬の名前の付いた建築業を営んでいるが、今日は職人に任せて奥さんと共に釣りを楽しむつもりで来たということだ。勤務時間帯になると電話で今日の仕事の段取りを指示していた。毎日忙しくて釣りどころではなかったが、「釣り新」をみて居ても立ってもいられなくなったらしい。左隣は芦別から来た年配の釣り人だった。退職してからもアルバイトをしていたが足腰が弱くなってそのバイトも出来なくなり、専ら釣りの方に傾注しだしたというのだ。
     幌延からの釣り人は、3週間前からここによく来ているが、一時釣れだしたかと思ったら、最近は全く釣れていないと言うことだ。羽幌からの夫婦連れの釣り人も同じような感触だった。最近は夫婦で釣りをするようになったが、奥さんの方は相当釣り好きのようで、旦那が退職する前は、旦那が職場に出たのを見計らって一人でこの1本防波堤で釣りをしていたことを明かしてくれた。
     ポツンポツンと川ガレイやキュウちゃんが竿を揺らした。アカハラは50㎝に届こうかというものまで釣れてくる。2号ナイロンにテーパーラインで対応しているが問題はない。周辺でも真ガレイが上がった形跡はない。先端で釣りものが無かったのか、3名が脱落して移動していったのでガランとなった。普段だとすぐに釣り人が入り込むのだろうが、若干の間があった。私はその間に、テトラが入っている手前に移動した。そこが、釣り場としては防波堤最先端となるところである。ここで落ち着けると考えたので車から椅子を取ってきて、どっかりと腰を据えることにした。遅い朝食におにぎりを頬張った。そして、持ち込んだ缶ビールをのど元にグビッと流し込んでやる。陽が差し風も背中から吹いてくるようになり、快適な釣りになりそうだ。
     しかし、ここでも同じような状況がしばらく続いた。そして、テトラ脇に打ち込んでいた竿にアタリがあり、また川ガレイだと思って引き上げていると、手前に来てから底へ底へと刺さり込んでいく。テトラポッドには海藻が付いておりその中に潜り込もうとしているのだ。防波堤の際まで移動して、竿をいっぱいに突き出してやりとりを繰り返した。幸いにもテトラに潜り込まれることはなく、30㎝ほどの真ガレイを手にした。この付近では私が1番だったようだ。芦別から来たという人が、竿を大きく曲げている。大物のようだ。これも真ガレイで私の指を広げて測ってみると40㎝を指し示していた。なんだか海水の濁りもとれてきているようだった。
     私と芦別氏の間に旭川の二人組が入って、賑やかにそして楽しそうに準備を始めた。やはり、「釣りしん」記者の坂田氏の記事を頼りにやって来たと言うことだ。何度かこの防波堤で大釣りを経験したことがあるというベテランだった。そして私の左隣に入った人が準備を終えて竿を持ち上げると、仕掛の付いた錘が私のそばを通った。周りに気を遣わない人のようで、気をつけなければならないと思った。そしてその無頓着な人が勢いよく第一投を振り込んだ。バチンという音がした。リールベールが返っていなかったようだ。もう一度仕掛を繋いで竿を振り抜いた。今度は、私の竿2本分の道糸を跨いでボチャンと手前に落ちた。そこで彼の言葉の端々からベテランだと思っていた私の思いは修正せざるを得なかった。
  • 私と芦別氏の間に旭川から来た二人組が入った。赤いジャンパーを着ている人が私の左隣の釣り人。午後になってくると更に釣り人は閑散としてきた。
  •  彼はその竿をそのままにして釣りを続けた。彼の竿の竿先が揺れている。彼に「アタっているよ」と知らせるまもなく竿先がグインと絞り込まれた。彼は慌てて竿を煽り、リールを巻き始めた。私の道糸を跨いでいるので、彼の道糸と私の道糸がオマツリしないように彼を導いた。彼は、「重い、重い」と言って竿を何度も大きく煽っている。魚が外れなければよいがと思いながら見守っていると、魚を岸壁に当てながらも抜きあげてしまった。30㎝ほどの真ガレイだった。彼の顔はまことに得意そうだった。私としてはちょっと面白くない気分だった。なにせ朝早くからやってまだ真ガレイを3枚しか手にしていなかったのだ。それが、やって来てすぐに私の打っている所から真ガレイを抜いたのだ。その後も彼の右斜め投げ攻勢が続いたので、私の正面は彼に任せて、私はさらに右側に竿を振り込まなければならなくなった。
  • 沖防波堤の間からは利尻富士が頭を覗かせていた
  • 午後3時迄の釣果。真ガレイ7枚、クロガシラ1枚
  •  午後2時を回った。本日のために用意したイソメ2パックが底をついてきた。明日のためにまだもう1パック車に残してはいるが、これからのことを考えると買い足しておくことが肝心だろう。芦別の人に天塩の釣具店を聞くとホームセンター「鶴屋」においてあるという。そして、イソメなら6パック用意していて、今使っている残りを彼の車に残しているので分けてくれるとも言う。ということは彼と一緒に彼の車に戻らなければならないのだ。真ガレイが釣れだしたこともあって彼に車まで戻ってもらうのは申し訳ない。好意に甘えたいところだが、私のイソメは底をついており、今すぐ欲しいのだ。
    一旦、川ガレイの方を処理することにした。その時には真ガレイが7枚、クロガシラが1枚だった。魚を買い物袋に詰めて車に積んだクーラーに保存することにした。クーラーの中に用意したペットボトルの氷は残り少なくなっていた。
     セイコーマートで板氷やおにぎり、酒のつまみ等を買い足した。その店員にホームセンター鶴屋の場所を尋ねると、現在は名前をホーマック「ニコット天塩店」と変えておりその場所を教えてくれた。232号線沿いの天塩警察署を右折するとすぐにその店が見つかった。店員に聞くと、釣り道具等を揃えている棚まで案内してくれた。そこでイソメ3パックを購入した。
     トラポッド近くに振り込んでいた竿に大きなアタリが来た。大物だ。慎重にやりとりしていたが道糸が切れてしまった。下へ下へと突き刺さっていったところをみると真ガレイの大物ではなかったかと思う。釣り逃がしてしまったので確かめようもないことだが・・・。新たに2号~8号のテーパーラインに取り替えて打つことになった。
     地元の人が手ぶらでやって来た。とにかくよくお喋りの出来る人だった。機転も利いていて楽しい。そして次から次へと皆さんに話し掛けていく。私がウグイを釣ったのを見届けると、「上手だね。ウグイはエサ取りが上手くてなかなかハリ掛かりしないのにもかかわらず、何匹も釣ったね。釣りが上手いんだね。」そんな話でも悪い気はしない。そして私が川ガレイを釣ったのを見て、「おっ、クロガシラかな。なんだ白黒パンダか。この魚は敬遠されがちだが、昆布締めにして刺身にすると歯ごたえがよくて美味しい魚だ。」カジカを釣ったのを見て、「これは鍋にしたらうまいぞう。カジカが掛かるとなると、まだまだ海水が冷たいんだな。」などと際限がない。カジカは最近食べ飽きているので、隣の人に食べますかと聞くと、カジカを釣りたいとイカゴロまで用意して狙っていたのだ。私がいらないなら喜んでもらうと引き取ってくれた。
     夕闇が迫ってきたので、白黒パンダの処理をして、車に引き上げることにした。真ガレイを数えると新たに8枚を追加したことになった。今日の分は合わせて15枚だ。さて、明日の釣り場のことである。竿をそのままにして場所を確保しておこうかと考えていると、隣の釣り人が、竿は盗まれるから片付けた方がよいと言う。そして、自分の三脚は友だちからもらった安物だが、私の三脚の方は高価なようだから持っていく奴がいるとも言う。 私の竿やリールが一つ2万円はするだろうというので、竿袋に入れてあった予備のスピンパワーを見せて、自慢するかたちになった。結局、竿は片付けて三脚にバケツをぶら下げてその場においておくことにした。
     セイコーマートで夕食を購入した。カップ麺にお湯を注いでいると、店の人が親切にも買い物袋をカップの下にあてがってくれた。スープをこぼさないようにとゆっくりと1本防波堤の駐車帯まで戻ると、丁度食べ頃になっていた。少し気温が下がってきていることもあって大変美味しかった。それからビールを飲みながらチーズのたっぷり入ったスパゲティを食べた。日本酒に切り替えて、女房に電話していると目蓋が重くなってきた。目覚ましを掛ける必要はないだろう。多少寝過ごしても場所は確保してあるのだ。そして、午後9時には眠りについたようだった。

    5月23日(火)
     目覚ましに頼ることなく3時には目が覚めた。起きだしてごそごそし出すと周りでも釣りの準備を始めて防波堤へと向かいだした。今日は、スピンパワーは車においていくことにした。そして、キャスターを使うことにした。昨日は、2度に分けて魚を運んだにもかかわらず、終了時の荷物を運ぶときに何度も休憩を入れたからだ。今日こそXデーになってしまうのではなかろうか。
     4時には釣りを開始した。昨日は竿先ライトが必要だったが今日は必要ない。海水の濁りは全く気にならない。風は左から吹いてくるが釣りに支障になることはない。最初に昨日と同じように川ガレイの洗礼を受けたが。今日はウグイが少ないようだ。順調に真ガレイが釣れてくる。この頃になると、真ガレイのアタリや引き込みは理解出来るようになった。一度だけダブルがあった。それも30㎝を超えるものだ。この時はさすがに大物を確信したが、ダブルだったのでその喜びは微妙な感じだった。昨日の真ガレイ情報が伝わっていったらしく、釣り人も満杯になってきた
     付近ではホッケやカジカも上がった。そして、左隣が又やらかした。4本目の竿を出したのだが、リールに巻いた道糸が撚れていたのだ。何回か打ったのだがなかなかその縒りがとれずに益々酷くなっていく状態だ。竿先に絡みついたり、糸自体に結び目が出来てしまったりでなかなか上手くいかない。彼は癇癪を起こして、道具の所為にし出した。私もリールが悪いので仕方ないですねと言ってはみてみたものの慰めにはならなかった。安物を友だちからもらったのでそれを使っていると言うことだった。でも、そんな道具でも真ガレイが釣れるほど活性が上がってきた。
     一人の釣り人が、テトラポッドに上がった。スパイクの音がガリッ、ガリッとテトラポッドの表面を噛んでいく。そして私のところに来て挨拶をする。テトラポッドに乗って釣りをしてもよいかと問うのだ。私にはかまわないで安全に注意して釣りをして下さいとお願いした。また、私の投げている方向がテトラポッド付近に入っているので、竿先から出ている道糸の方向を確認してもらった。彼は早速1本の竿を持ってテトラポッドを渡っていった。そして、その第一投を振り込んだ。私の道糸の方向を確認していたにもかかわらず、私の道糸を跨いでしまった。竿上げの時に気が付くだろうと見守ったが、竿を上げても気が付く様子はない。私の道糸が彼の竿先で絡んでしまった。それでも気が付かない。テトラに上っていって助けたいところだが、危険を伴うのでその場から声を掛けた。「釣りをしてもよいのだが、舟道に投げて下さい。そこがカレイの釣れる場所だから。」彼は更に先に進んでその目的を果たしたようだ。しかし、魚は釣れなかったらしい。すごすごと引き上げていった。
     空模様が妖しくなってきた。一面に灰色の雲が広がりだして留萌方面では海面にまで繋がっている。天気予報通り雨になりそうだ。隣の釣り人の友だちから電話が掛かってきて、旭川は雨だと知らせてくれた。ここでも雨が降り出すのは時間の問題だろう。片付けることにした。今朝は真ガレイ18枚、クロガシラ1枚の釣果だった。片付けている間にも雨がポツッと顔に当たった。空は暗さを増してきている。キャスターに荷物を積んで引き上げていると本降りになってきた。防波堤の上では片付ける者が出てきて慌ただしい様子だ。そして、荷物を車に積み終えたときには土砂降りになった。間一髪で難を逃れたのだ。
    初山別温泉「岬の湯」へ向かうことにした。「岬の湯」は午前11時からの営業だった。着いたときは10時半だったので、車の中で待っていようかと思ったが、受付の人が、休憩室で待っていて下さいと案内してくれた。いい気分だ。休憩している間、初山別に住む娘婿の実家へ電話を入れた。私の状況を伝えてから、帰りに寄りたいと話すと午後2時から用があるが是非お立ち寄り下さいということだった。急な電話で慌ててしまってついうっかり用事があることを言ってしまったらしい。あらためて2時以降でも問題はないのでいつでもいらして下さいと言うことだった。午後1時頃に訪問することを告げて電話を切った。
     11時に番台さんが迎えに来た。私が一番風呂だった。ナトリウム塩化物泉で「日本海を一望する露天風呂~水平線に浮かぶ利尻富士を眺めながら、ゆったり心も体も休まりませんか。」とのキャッチコピーがあった。エッ、なんか変だな。「休まりませんか」ではなくて「休まれませんか」の間違いではなかろうか。残念ながら雨のために利尻富士は見えなかったが、漁港を出入りする漁船を眺めながらゆったりと入った。脂ぎった顔もさっぱりとなり、頭髪の帽子癖や魚の臭いも取れて、婿の実家に立ち寄っても大丈夫だろう。靴下の方はちと心配だが・・・。
     12時、レストラン「花みさき」で食事をとった。メニュー表を見ながら名物のタコラーメンにしようかフグ天そばにしようかと迷ったが、天然真フグ天丼を頼んだ。ビールをグビッといきたいところだがここは我慢せねばなるまい。フグ天丼は美味しいとは言えない代物だった。代わりに小鉢で出てきたカスベの煮こごりが何とも旨かった。女房には事の成り行きを電話しておいた。
     12時半、娘婿の実家へ向けて出発した。「岬の湯」からは10分ほどのところにある。風呂に入り食事をした所為か急に眠気が襲ってきた。
     閑静な住宅街だった。閑静と言っても初山別村そのものが鄙びた村なのだが、一応中心街は街並みを形成しており、その中でも周りを球場や公園に囲まれた緑豊かなところだった。事前にグーグル地図で調べていた屋敷の前で車を停めた。丁度お客さんらしき人と車の前でお喋りをしているご婦人がいたので訪ねるとその家の隣だと案内してくれた。
     早速チャイムを押すと玄関ドアが開いた。奥さんばかりでなく旦那さんも出迎えてくれた。旦那さんはわざわざ仕事を抜け出してきたらしい。早速今日の成果である真ガレイ18枚とクロガシラを進呈した。お茶かコーヒーかを尋ねられたが、眠気を覚ますためにコーヒーをお願いした。お婆ちゃんは「あいの里」のお袋と同じ歳で大正15年1月生まれである。杖をついてはいたがしっかりと歩き、受け答えも矍鑠としている。私も釣りをしてきた所為か頭は冴え冴えとしておりいつまでも楽しくお喋りが出来た。特に、釣りの話に何度も話題を振ってくれたので、今回の釣りの様子をありありと伝えることが出来た。お婆ちゃんはデイサービスに週1回通っているが、隣町の有明で過ごした時期の旧友に会えるのが楽しみで仕方がないという話しぶりだ。
     そして恒例の孫自慢が始まった。孫のことになるとお互いが心置きなく自慢が出来るというものだ。まもなく7ヶ月になる孫は、表情が出てきて益々かわいくなってきた。4才になるお兄ちゃんは妹が出来たので実にしっかりしてきた。最近、自転車に乗れるようになったり、逆立ちも出来るようになったりで、婿に似ていて運動神経が大変いいなどと際限がない。今度は女房を連れてこよう。孫自慢に拍車が掛かることだろう。
     1時半になったのでお暇することにした。2時からの用事が大事なものだったら申し訳ない。5月の節句についたよもぎ餅と、生茶をいただいてお別れした。途中、念のために「強強打破」を購入したが、それに頼らなくても眠気が起きることはなく無事午後5時には岩見沢に着いた。片付けは明日する事にした。

    5月24日(水)
     女房が歯医者、整骨院、そして高校時代の同窓会ランチを楽しんでいる間に、私は魚の処理をした。天塩港で頭と内臓をとったパンダは5枚下ろしにして昆布を挟んだ。そして大きなタッパに入れたのだが、それが満杯になるほどの量だった。刺身だけでは食べ切れそうもなく、天麩羅やフライに活用できそうだ。晩酌の肴に刺身にして食してみると思いの外絶品だった。これからは白黒パンダも持ち帰って来ることにしよう。
     他は干すことにした。生憎の天気で、次の日も干し続けたがこれもまたなかなかのものだった。朝飯のおかずに焼いたのだが、ご飯をお代わりしそうになった。真ガレイの煮付けは身が柔らかくて今一だった。煮魚はクロガシラが一番な様だ。
     次の日、干した真ガレイはあいの里へのお土産にした。白黒パンダの方は、釣り場で教えられていたように、カチンコチンに干してから叩いて酒のつまみにしよう。マヨネーズや南蛮をたっぷり掛けるのだ。
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