クロガレイ50㎝UP 苫小牧東
- 2025年思い出の釣行記No.7
- クロガレイ記録更新・夢の50㎝UP
ウワー、大きいね。今度ぼくと一緒に海に釣りに行こうね。ぼく頑張って、ジイジのカレイより大きいの釣るんだから。カレイはぼくの大好きな刺身にしてね。そして、ツブの刺身も入れてね。ママも大好きなんだから。
- 釣 行 日:3月19日(水)11:00~20:00
入釣場所:苫小牧東
天 気:快晴 無風 気温-2℃→4℃→-3℃
釣 果:クロガレイ 50.4㎝
川ガレイ 1
ツブ 2 昨年の最終大会後のままだった釣りの仕掛等を確認する
- 釣り道具確認
ワカサギ釣りは終焉を迎えた。これからは、いよいよ海での釣りとなる。
あらためて釣り道具を確認すると、昨年の第8回大会から手つかずのままだった。例年のことだが呆れてしまう。今年度第1回大会を3月30日に控えており改めて仕掛け作りをすることになった。
ヘッドライトはどうだろう? 蓄電池に充電してからスイッチを入れたが、点灯しない。えっ、壊れちゃった? もしかしてLEDが切れてしまったのかも? 以前、同じヘッドライトで失敗したことがあった。充電してから、電池がまだ熱いままセットしてスイッチを入れたのだ。その時は容量を超える電流が流れてしまったのか、すぐに切れてしまった。今回は、電池を冷ましてからセットしたのに、どうしたことだろう。電池の向きが違っていたのか? 使い古しの電池で試してみると点いた。接触が悪かったのだろうか。原因不明のまま、点いたことだからまあいいかと安易に考えている。現場で点かなかったときはどういたしましょうか? 私はそんな時のためにヘッドライトを二つ常備している。
これまでに何度か苦い失敗を繰り返していたのだ。9月のアカハラ釣り大会の時だった。早く現地に着いたのはいいのだけけれど、ヘッドライトをバスの中に忘れてきてしまった。ペンライトを持っていたので、それを口に咥え、よだれを垂らしながら釣りをしたのだ。(👇2003年思い出の釣行記PART.5「仄かな明かりの中で👇」)
島牧村のワスリに向かったときだ。大平川河口側から勇んで向かったのだが、荷物の重さに負けて途中で一休みしようとリュックを肩から外した。ついでに担いでいた竿袋も頭から外した。その時に、帽子と一緒にヘッドライトも落としてしまったのだ。浅い海水だったのだが、しばらくしてショボショボと灯りが消えてしまった。しかし、この時は予備のヘッドライトを持っており、月夜だったことも味方してくれた。(👇2009年思い出の釣行記PART2「老いの冷や水」👇)
体慣らし
釣り道具類のこともあるが、まずは体慣らしに苫小牧東港へと向かった。正月が明けて、岩見沢にしては思ってもいない少雪で体が鈍ってしまっていたのだ。竿の調子も確認しておく必要がある。 朝方は、車の中で待機している人が多かった。
- 苫小牧東港フェンス前では、投げ竿が林立していた。その隙間を縫って、ルアーやワーム、サビキ釣りの釣り人でごった返していた。先週の「TURSIN」でここでのクロガシラの記事が載ったことも影響しているのだろう。
8本の投げ竿を出していた人の良さそうな御仁に話を聞いた。「岩見沢から釣りに来ています。息子と一緒に釣りをしようと約束して待っているのだが、用事ができたらしくまだ来ていません。息子が来そうもないので、もしあなたが竿を出すのなら私の竿は片付けますよ。先週は、ここで15枚のクロガシラが釣れたので昨夜から竿を出していますが、40㎝以下のクロガシラが4枚だけで不調です。」(塩イソメをこれでもかと大きなタッパに入れていた。)
その隣でサビキ竿を上下させている千歳からの御仁にも話を聞いた。「昨夜30㎝ほどのニシンが単発でポツポツと来たのですが、その後は全く姿が見えなくなりました。先週は、ここで20本ほどの釣果があったのですよ。脂が抜けたモノが多かったです。5月頃のニシンは身欠きにするには脂が乗りすぎて駄目ですね。しかし、軽く干したモノを炭火で焼くと、脂が滴るように落ちて絶品ですよ。昨年、冷凍庫満杯になって釣り溜めていたニシンが底をついたので、釣りに来ています。」
今日は、皆さん不調のようである。朝からサクラマスを釣り上げた人はいなかったらしく、サビキ釣りにも30㎝ほどのアメマスが掛かっただけだったらしい。私が、ここに来てから1時間ほど経つが、魚を釣り上げた姿は見ていない。一応、サビキ仕掛けやルアー、ワーム、そしてエサにするワカサギも持ってきたが、次の狙いとしていたクロガレイ釣り場へと向かった。
アタリはたったの2度だけ
昨年見つけた釣り場への抜け道は、封鎖されていた。「絶対、車乗り入れ禁止!!」の黄色い看板が立てられていた。それで、それまで利用していた小道から道具を担いで300m程を進んで釣り場に入った。 雪の残る釣り場で4本の竿を出した。
- 他の釣り人が用意したと思われるステージが設置されているいつもの場所で竿を出した。CX竿2本にロケットカゴ仕掛け、EX竿2本にスバリ仕掛けにイソメを付けて4本の竿を出した。風もなく天気は上々でポカポカと暖かさを感じる陽気だ。しかし、アタリは出ない。エサ替えのために竿を上げても、振り込んだときと同じ状態だ。今日は奮発して200gのイソメを持ってきているのに・・・。
あまりにもアタリがないので、釣り場に椅子やコンロを持ち込んだ。
- お昼を回った。お腹が空いてきたこともあって、車にコンロと椅子をとりに行った。ここでは初めてのことだ。いつもはアナゴを狙っての夕方からの釣りになるので必要がないのだ。今日は午前中から張り切って家を出てきた。ヤカンで湯を沸かし、カップ麺にお湯を注いだ。朝飯にと用意したお稲荷を口に運んだ。コーヒータイムも入れながらのんびりとした釣りになった。こんなに余裕のあるのに、未だアタリは1回も出ていない。エサ替えは何度かしているのだけれど、全くイソメがかじられている様子はない。
アタリだ。竿先がクンクンとお辞儀をする。そして間もなく大きな引き込みが出た。今日初めてのアタリで、大切な獲物なので慎重に合わせた。オッ、なにがしかの獲物が付いている。しかし、竿先の引き込みに比べて重さはあまりない。上がってきたのは25㎝ほどの川ガレイだった。時間を見ると午後3時だった。ようやく潮が動きだしてお魚のお食事タイムになったのかなと、張り切ってエサ替えをした。しかし、期待とは裏腹に竿先は微動だにしない。
クロガレイ自己最身長記録更新
またまた、どっかと椅子に腰掛けて春の惰眠をむさぼる。アタリだ。竿をグングンと引き込んでいる。カレイならアタリの後に道糸がフケるのだが、そんな様子もなく更にグイン、グインと大きく引き込み続ける。慌てて椅子から立ち上がって竿に駆け寄り、その竿を煽った。大物だ。9月頃はこの場に海藻が生えていて途中で竿が重たくなっていたのだが、今は海藻が枯れている状態でその海藻に引っかかるようなことはない。丁寧に、魚からの重みの耐えながら引き寄せた。
波打ち際に現れたのはかなりの大物だ。一気に抜き上げることは出来そうにもなく、まずは波打ち際のゴロタ場にずり上げた。それから、慎重に蛇籠を下りて魚に近づいた。仕掛けのスイベルのスナップを外して獲物を持ち上げた。オモリがゴロタ場に引っかかっているが、落ち着いて対処することができた。 クロガレイの大物は無事釣り上げられた。腹はパンパンで、びっしりと卵が入っていた。
身長は自己最高記録の50.4㎝を指し示していた
- 釣り場に戻って、獲物にメジャーを当てると50㎝を僅かに超えている。タカノハ以外では初の50㎝オーバーだ。もちろん、それは予てからの夢だったクロガレイの自己新記録となる。(👇2019年思いでの釣行記No.4 クロガレイ47.8㎝👇)
今までの不調が嘘のように元気が出てきた。これを上回るクロガレイが釣れるかもしれないという思いからだ。しかし、そんなことがあるはずもなく、竿を畳んだ20:00まで、また、一度のアタリもないままに時が過ぎてしまった。
次の日、嫁が孫のSOUドンを連れて我が家を訪れた。早速、クロガレイが眠っている地下に連れて行った。女房が嫁にカレイは刺身がいいか?煮付けがよいかと尋ねている。嫁がそれに応える前に、孫のSOUドンが「ぼくは刺身がいい」と言った。ツブもあったのでそれも刺身にして渡すねと嫁に言うと、「ぼく、ツブの刺身も大好きなんだよ」と追い打ちを掛けた。 カレイの卵はたっぷりの日本酒で殺してから、みりん、メンミで漬け込んだ。それを熱々のご飯に乗せて口に掻っ込んだ。うーん、旨い。ご飯が何杯でも進む(釣りたてで新鮮だからこそできることで、一般には邪道なので真似しないでね。ウフッ。)