3月19日浜厚真クロ16枚

  • 2019年思い出の釣行記No.3
  • 3月19日 
    浜厚真 
    クロガシラ43㎝以下16枚 アブラコ 35㎝ ソイ28㎝
  • 本日の釣果 
  •  満を持して挑んだ海初釣りは、期待していた釣果にはほど遠いものだった。それでも、38㎝を頭とした5枚は、まあまあの出来だ。不満のあろうはずはない。しかし、浜厚真港の近年の釣行を考えるとなにか物足りないものだったのだ。
     19日、息子夫婦が北広島のコストコへの買い物に誘ってくれた。女房に「あんたはどうするの」と問われたが、買い物に付き合うぐらいなら釣りの方がいいに決まっている。女房はもちろんお誘いに乗るようだ。わが家で息子達夫婦と昼食をとった後に出掛けるという。女房が嬉しそうにいそいそと動き出した。最近の私達夫婦の昼食はあり合わせのもので済ませてしまうところ、ちらし寿司を作って迎えたのだ。私は、女房と息子夫婦を見送ってから、浜厚真港へと向かった。事前に準備は済ませてある。
     ヤカンを忘れた。前回、カセットコンロを壊してしまった。昨年購入した練炭ストーブはまだ一度も日の目をみていない。それを試してみるつもりで、カップメンや水を用意したのだけれど肝心のヤカンを忘れてしまったのだ。夕食はビックハウスで購入したおにぎりで済ませることになった。
     ホーマックで生イソメ100gを購入した。イソメは前回の残300g程を塩イソメにしてある。これで充分だと思うのだが、根っからの心配性だ。そして、これも2袋ストックのあったアミピュアーが不足しては一大事だと1袋追加してしまった。爆釣で次の日も釣り続けることもあり得ると踏んだのだ。
    午後3時、浜厚真港に到着した。平日にもかかわらず釣り人が満杯状態である。前回釣りをしたところも隙間は全くない。様子を伺いに近づいていくと2016年4月1日に一緒に釣りをした斉藤嘉和氏だった。彼はあまり釣れていないようだった。
     「への字」が駄目なら、防波堤先端でもと考えていたが、そこにも投げ釣り師が入っていた。仕方がないので本日はテトラが切れたところで外海に向かって竿を出すことにして荷物を置いた。隣にお孫さんを連れた同年配の釣り人が入っていた。防波堤越しに港外に向かって3本の竿を出しており、お孫さんが港内に向けて1本のルアー竿を出していた。それに、アタリがあったらしく大きく竿を曲げて魚とやりとりしている。爺さんの方がネットで掬ったのは、40㎝を超えるクロガシラだった。港内にもクロガシラが入っているようだ。そして、私がまだ準備を終えない内にもう1枚を釣り上げてしまった。お孫さんばかりに釣れているようだ。
     当然私も港外に向けて出すはずだった竿を港内に向けて振り込むことになった。サーフリーダーEXにロケットカゴ仕掛を付けて順次振り込んでいった。4本目の竿を振り込んだ直後に最初に振り込んだ竿の道糸が大きく更けた。道糸を張っていくとゴンゴンとアタリが出たので大きく竿を煽ってから取り込んだ。40㎝程のものだった
  • 一応測ってみたが、45㎝には届いていなかった。
  •  その後も頻繁にアタリが出て、上がってくるのは40㎝級のものばかりであった。45㎝弱のクロガシラまで来たが、胸壁に高さがないのでゴボウ抜きで取り込んだ。35㎝級がダブルで釣れたのにも驚かされた。
  • 35㎝クラスがダブルで上がった
  •  午後7時になるとアタリがパタッと途絶えた。あれほど続いていたアタリが全く出なくなったのだ。代わりに、ドンコや小ゾイが掛かりだした。への字で粘り強く竿を出していた斉藤氏のところへお邪魔して話を聞いた。アタリは少ないが少しずつ上向いてきていて何枚かは手にしたようだった。
     夕食のおにぎりを頬張った。そして、咳止めの薬を飲んだ。1月中旬に風邪をひいてから咳が止まらなくて病院にかかっていたのだ。今日は潮風に当たったので咳も治まってくることだろう。
     前回、私の1m程後方に置いたカップ麺を食い逃げした狐がやってきた。気配を消して私の目の前を平気で通ろうとしたので大声を上げることになった。すると、狐はピヨンと身を翻して防波堤の胸壁を一気に駆け上り、テトラの上をツンツンと軽やかに跳び渡って見えなくなってしまった。素晴らしい身体能力である。雪原の下にいる鼠の臭いをかぎ分けピヨンと飛び上がってから雪中に頭を突っ込んだ後、鼠を咥えるシーンがテレビの映像で見ることがあったが、まさにその嗅覚や身のこなしを目の当たりにして感服してしまった。
     防波堤先端方向に様子を見に行くと、4名ほどの若者に混じって白髭を蓄えた年配の御仁がワームを操作しながらソイを狙っていた。その彼が手にしている蓋付きのポリバケツの中には35㎝をはじめとするソイが数匹入っていた。
     自陣に戻ってみると、外海に向かって打っていた竿に大きなアタリが出た。竿を煽るとなかなかの手応えである。しかし、ただ重いだけでカレイ独特の突っ込みを見せない。脚立を使って胸壁に上がって覗いてみると大きなカジカだった。立て掛けてあったタモを使うかどうか迷ったが、カジカなので慎重になることもあるまい。CX竿と道糸にPE2号を使っていたこともあってゴボウ抜きすることにした。50㎝弱の重量感たっぷりのカジカだった。持ち帰るかどうかを迷っていると、ルアーマンが通りかかった。手にしたビニル袋に小ソイや小アブラコが入っていたので、もらってくれるかと尋ねると「いいんですか」と応えたので、そのビニル袋に入れてあげた。「大好きなカジカ汁にして食べます。」と帰って行った。
     先端にいたルアーマン一行が、帰るようだった。先ほどの立派な白髭を蓄えた御仁が釣果を尋ねてきたので、フラシを指差した。なかなか持ち上げることが出来ずにようやく引き上げたフラシに驚愕の声を上げた。若者たちも次々とのぞき込んでは溜息と共に歓声を上げる。私としても満更でもなく、鼻をひくつかせた瞬間だった。防波堤先端で投げ釣りしていた人もやって来て、その獲物を見てからとって返し、私の横で竿を出した。その時は、もうアタリも出なくなっていたので釣れた様子はなかった。
     釣れなくて暇になると周りの様子が気になる。漁港の正面で煌々と灯りを照らして釣りをする姿があった。おそらくチカ釣りでもしているのだろう。以前から気になっていたこともあってその様子を見学することにした。漁協の建物から回り込んで現場に行ってみると車が2台停めてあり、チカ釣りの竿と共に投げ竿を出していた。チカがポツラポツラと上がっていたようだったが、大釣りはしていなかった。最近では30㎝級のニシンが数上がったということでチカバリ5号を使っていた。5号でも30㎝くらいなら上がるということだったが、ニシンが釣れ出すとその号数を上げて釣るのだという。私も何も釣りものが無いときのためにチカ釣りでもしようと、道具だけは持ってきている。今日はそれを使うこともなさそうだ。
     午後10時を回ってから待望のアタリが出た。35㎝ほどのアブラコだった。30㎝弱のソイも上がった。最干潮から潮が込みだしてきたらしい。クロガシラも3枚追加した。午前2時を回ったところで、もうそろそろお終いにしようと、まずは魚の血抜きをしてから車に運んだ。斉藤氏はまだ頑張っていた。朝までやるつもりらしい。そして、釣り場に戻ってみると、隣の釣り人が大きなアタリがあったと知らせてくれた。その竿から出ている道糸が岩壁近くで垂れていていたので更けた道糸を張りながら取り込もうとすると、右方向に大きく走り出した。大きなアブラコだった。タモも使わずにゴボウ抜きしようとしたときに魚が外れてしまった。ハリ掛かりが甘くてすっぽ抜けたらしい。不思議なことにあまりがっかりはしなかった。
     さて、釣れた時間帯をみてみよう。最干潮に向かって大きく潮が動いた16:00~19:00である。この時は夕まずめと重なっている。そして、上げ潮時の22:00~1:00である。19日の釣れ具合だと20日は17:00~20:00でまたバタバタと釣れそうな気がする。エサもまだたっぷりと残っているが今回はもういいだろう。竿を片付け充実した気持ちで帰路についた。
  • こんなのがバタバタと釣れたのだ
  •  次の日、魚を捌かなくてはならない。刺身用に大きいのを2枚残して、吉田、相澤、岡田、松田氏に引き取ってもらった。残ったものは煮魚にした。クロガレイよりもアブラコやソイの煮付けの方が旨かったような気がする。息子達に連絡すると、その煮魚と刺身を受け取りに来て持っていった。