11月4日釣遊会浜荻伏カジカ498㎝

  • 2018年思い出の釣行記PART.26
  • カジカ49.8㎝ 
    大台まであとわずか
  • 11月4日
    岩見沢釣遊会第4回大会
    浜荻伏
    2位 1338点
    カジカ49.8㎝身長優勝
    ハゴトコ、アカハラ、タコ
  • カジカは49.8㎝と記録された
  •  10月7日に予定していた第4回大会は、大型台風25号が接近していたために11月18日に延期した。大会範囲となっている浦河、様似方面が台風直撃の予報で様々な警報が発せられており、参加者の安全を考えると無理をして実施をすべきではないとの判断を下したのだ。それで、計画していた5回大会を4回大会と前倒しして実施された。
    私は、浜荻伏とした入釣候補に迷いはなかった。天気が荒れた場合のみ様似港に逃げ込まなければならないかと考えていたが、そんな思いを吹き飛ばすような天気になった。
     浜荻伏には午後11時頃着き、参加者の中では私が最初に下りた。そして、一昨年、昨年と連続してアブラコの大物を釣り上げた舟揚場を目指した。付近には誰も釣り人はいなかった。はやる気持ちを抑えながら竿2本でWゴロバリネット、シングルゴロネット仕掛を近投し、竿1本で2本バリ仕掛けを遠投した。しばらく沈黙が続いて何度かのエサ替えの後、近投した竿に竿先を引き込むアタリが出た。40㎝ほどのカジカがゴロを咥えていた。ハゴトコも釣れて2魚種が揃い、まずは一安心というところか。その後、ハゴトコやドンコが続き35㎝ほどのカジカもあがった。しかし、遠投の竿にはアタリが出ない。晩秋のアブラコはイソメがよいと聞かされていたので、2匹を団子状にして付けてみたがハゴトコが先に喰って竿を揺らしてしまうのが紛らわしくて、エサはカツオのみとした。
     アブラコが来ると思われる夜明けにはまだ時間があるので、右の土管前に50mほど移動した。するとチョイ投げした竿に大きなアタリが出た。40㎝ほどのカジカだった。やはりカジカは移動しながら釣るものなのか。
     フワフワとしたアタリが出た後道糸がふけた。道糸を張っていくとまたフワリと道糸がふける。再度、道糸を張っていくと更に道糸がふけたので魚が完全に喰い付いていると考えて一気に竿を煽った。しかし根掛かりしたようだ。ダメ元で強引に引っ張るとグーッと抜けてきた。かなりの大物だ。それからは根掛かりさせないようにと後退りしながら懸命にリールを巻いた。波打ち際に黒っぽい大きな塊があがった。経験したこともないようなカジカの大物だ。更にリールを巻きながら大カジカに近づいていくとそのカジカがタコに変身した。ウーン、残念。しかし、誰もが喜ぶタコだ。波打ち際は小砂利だったこともあり、そのまま、手で持ち上げて運んだ。ズルズルと手から抜け出そうとするタコを持ち替えながらなんとかバッカンを置いてあるところまで運び、その中に入れていた荷物を取り出して入れた。そして、何かと重宝するビニル袋を取り出して、嫌がるタコを無理矢理入れた。そのタコを入れた袋を普段はリールを入れておく小バッカンに入れて、逃げ出さないようにとチャックをした。そして更に大バッカンにも移して厳重にチャックした。

  •  また、先ほどと同じようなアタリである。竿をくい込むようなアタリではなく、フワリと道糸がふける。先ほどのタコと対をなすタコだなと思いながら軍手を履いて万全の体制をとる。道糸を張っていくと更に道糸がふけたところを一気に竿を煽り後退りした。先ほどのモノよりは若干軽い。それでもタコである。リールをキリキリ巻きながらなんとか波打ち際まで引き寄せた。今度はタコが大カジカに変身してしまった。タコだと思い込んでいたものが夢にまで見た50㎝を超えるカジカだったのだ。
     ハゴトコばかりになってきた。再度、最初に入った場所に戻った。カジカは4本揃ったのでこれからはアブラコ狙いである。正面の開けたところに2本の竿を遠投した。そして、右側に斜めに連なる露頭岩の内側にネット仕掛を中投した。
     しかし、大きなアタリはなく釣れてくるのはハゴトコだけで締め切り時間が近づいてきてしまった。竿を1本ずつ片付けているところに携帯電話が鳴った。「とんとん会」幹事長の湯浅氏からである。「締め切り時間前に様似港にいたみんなが揃ったのでバスが出発した。それで吉井氏がどこでバス待ちしているか聞いて欲しい」というのである。吉井氏に電話をかけると、月寒の手前で下りたが、月寒川のところまで戻ってバス待ちをしていると言うことなので、そのことを伝えた。それぞれが下りたところで参加者を乗せながらこちらに向かってきているらしい。慌てて片付けて、浜厚真の分岐点に着いたのは10:00少し前だった。汗を拭い、胴付を短靴に履き替えたところでバスがやって来た。電話がなかったら遅れてしまっていたかも知れない。
     着替えをした三石道の駅で審査した。西川氏がバッカンを明けた。私のものを上回るような丸々と太ったカジカが睨みを利かせていた。それは48㎝と記録された。次は私の番だ。カジカは50㎝に2㎜届かないところで計測された。重量は4㎏を超えている。次々と審査が続いていくが大物は出てこない。私が優勝かも知れないと思っていた最後の最後に西脇氏のバッカンが開かれた。大物タカノハだ。カジカも大きい。それで、優勝を西脇氏にかっさわられてしまった。
  • 左から身長優勝・総合2位:鹿島釣狂。総合優勝:西脇 浩、総合3位:西川紘一
  • 今回の釣りの仕掛けで気が付いたことが幾つかある。最初に使う仕掛は仕掛入れには入れずにオモリを付けて道具入れの一番上に出しておいてすぐに付けられるようにしていた。次の3点である。
    1.ゴロ2本ネット2本バリ仕掛
    2.ゴロ1本ネット2本バリ仕掛
    3.2本バリ仕掛け
    そして、様々な仕掛に併せて、付属仕掛を用意していた。
  • 基本はネット2本バリ。ステンレス線1㎜をZ状に曲げて天秤を作る。ハリはチヌ8号
    このままオモリを付ければ、ネット2本バリ仕掛けとなる。
    ネットの下にゴロバリのパーツを付ける。
  • 例えば、亀甲形中通し鉛にステンレス線1.2㎜を通してゴロバリを付けると、ゴロ1本ネット2本バリ仕掛けとなる。比較的根掛かりが少ない。このパーツは25号鉛を使用しているが、様々な鉛をステンレス線に通して用意するとなると荷物が重くなるので、現場でどの様な状況にも対応できる様にと、
  • ステンレス線1.2㎜を折り曲げて天秤を作り、下部にスナップを取り付けてオモリを付け替えられるようにした。
  • 同じように、ゴロ2本バリを作った。
  • 記のような仕掛では、長いステンレスが邪魔をして昆布やホンダワラなどの海藻の濃い時期の太平洋では落ちていかない。この時期にベースとなるのは、イカゴロ1本ネット2本バリ仕掛けである。これは40号鉛だが海藻の中に潜り込んでいく。しかし、オモリとコマセネットのバランスが悪く、遠投することが出来ない。ネットのすぐ下にオモリを付ければいいのだけれどネットとハリの絡みが多くなる。この問題を解決する工夫をしていきたい。
  •  私のリールからオモリまでの糸については、道糸がPEサーフファイター2号、リーダーはスーパースモールノットを介して銀鱗レッツ6号を12m、仕掛け幹糸はブッラクファイター10号、ハリスはファイター砂色5号、オモリ捨て糸はレッドファイター4号である。今回は次のようなことがあった。
    ○PE2号道糸側が切れて、リーダー含めて仕掛が回収できなかったのは1回。今までだと5号ナイロンリーダー側が切れたことが多かったので6号ナイロンをリーダーに替えていた。今回は失ったリーダーを付け替えないでPE2号のまま使用した。リーダーがないと、指先が痛くならないようにと手心を加えてしまうので思いっ切り竿を振れない。ナイロン糸6号を予備に持ち歩くことが必要だ。現場でスパースモールノットで結ぶのは無理なので電車結びで対応する。
    ○マスバリにしておいた親バリが伸びて仕掛が回収できたのは1回。ペンチでハリを元に戻して使用した。マスバリは在庫が少なくなってきた。
    ○5号のハリスが切れて仕掛が回収できたのは2回。5号ハリス付き8号チヌバリで補った。
    ○根掛かりで孫バリのチヌ6号のハリ先があまくなった。ゴロバリを取り替えた。
    ○ゴロバリの5号ハリスが途中で切れたのは1回。ゴロバリを取り替えた。
    ○今回、捨て糸が切れたのはない。
    ○竿を煽っている内に抜けてきたのが何回かあった。自作シングルゴロバリが多かった。中通し亀甲型鉛25号とステンレス線1.2㎜の組み合わせが根掛かりを防いでくれたように思う。ステンレス線が曲がって抜けてきたこともあった。また、ハリス絡みも少なくて扱いやすい。
    ○根掛かりしたがそのまましばらく放置して、再度のアタリでカジカごと回収できたのが1回。
    ○根掛かりが多かったが、仕掛そのものを取り替えるのではなく、予備のハリス付きハリを取り替えることで解決できた。
    ○Wゴロバリの腕を長くするとトラブルが少ないように思った。
  •  審査終了後は、道の駅で温泉に浸かったが、着替えを用意していなくてオシッコをチビッたパンツや蒸れて臭いの付いた靴下を履かなければならなかったのが残念だった。身長優勝を祝して1人ジョッキーで乾杯した。ラーメンはぬるくて不味かった。
     家に着くと再度シャワーを浴びてから、途中で買ってきた惣菜を肴に缶ビールを飲んだ。女房は、「湯煙会」と称してバトミントン仲間と洞爺湖温泉に行っている。ウダウダといつまでも飲んでしまった。そして、楽しみにしていた「下町ロケット」の時間帯はウトウトと眠り込んでしまったらしい。
     次の日は、朝から魚を下ろした。まずはタコだ。タコは茹であげる前に皮を剝いでみた。頭部も含めて案外上手く剥けた。大きな鍋で茹でようとしたが、もともと大きな鍋を置ける様に設定にしていないものか、鍋を置くと電源が自動的に切れてしまった。中鍋を用意し、足4本を2ブロック、そして頭と3回に分けて茹でた。火力を強にして茹でる時間を1分半とした。足の透明部分が残っていい具合に茹であがった。もう少し生っぽいのも食べてみたいのでこの次は1分で試してみよう。
     ハゴトコは、なんにでも活用できるようにと3枚下ろしにした。カジカは鍋用と刺身用に下ろした。まだ未成熟な卵だが少し膨らんできていた。下ろしてから大物カジカを魚拓にするのを忘れていたことに気付いた。今までで私が釣り上げた一番の大物カジカなのだ。まあ、魚拓は50㎝以上と決めているから次の機会に譲るとしよう。その機会があるといいのだが・・・。
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