5月12日竿道会 兜千畳敷 マガレイ44.1㎝

  • 2019年思い出の釣行記No.10
  • マガレイ44.1㎝ カジカ35.3㎝
  • 5月12日
    兜千畳敷
    竿道会第2回大会
    総合8位
    マガレイ44.1㎝
    カジカ353㎜ ホッケ
    点数1288点
  •  この区間はほとんど未知の釣り場である。昔、家族旅行で盃温泉に一泊した時の朝方に弁天島で竿を出したが丸坊主だった。また、入会したての釣遊会大会の下見で神崎平盤と武威岬に入った。神崎平盤では型のよいマゾイ、そして武威岬ではホッケを大漁した。大会では武威岬に入ったが鏡のようなべた凪で釣果がほとんど無かった。先日の息子夫婦との釣行は、今回大会の下見を兼ねて兜千畳敷としたのだ。大雨に祟られてしまったけれど、マガレイではなかなかの好感触を得た。大会では根モノがないと成績が上がらないので、入釣場所は兜千畳敷との境に当たる照岸海岸とした。そこで根モノを狙い、調子が上がらないようであれば千畳敷に向かうという算段だった。
     バス内でそれぞれの釣り場の話しをしていると、宮野氏と釣り場が重なっていることが分かった。私が第一候補としていた照岸海岸は立岩を左から回り込んでのD点やE点(海釣り北海道)で、釣り場案内本やグーグル航空写真で下調べをした結果なのだ。それぞれ海底写真を見ながら打つ方向についても入念に頭にたたき込んでおいた。宮野氏と相談しながら、それぞれが立つ位置も確認した。
     バスから下りると「釣り友の会」の木村氏がいた。3人で降口を下っていくと、僅かに私の体力が下回り、結局紹介記事にあるD点で竿を出すことになった。降口の駐車帯に2台の車があり、その釣り人のものと思われる三脚2脚が並べられてあったが、それにかまわず荷物を置いた。そして、溝なりに2本の竿をチョイ投げ、溝の延長線上に1本の竿を中投した。
     しかし、大きなアタリが一度あったきりで、それには魚もかからずに二度とアタリは出なかった。宮野氏の所へ様子を見に行くと、小ガヤや小カジカがフラシの中に収まっていた。アタリが出ないことに加えて宮野氏の状況から大物は無理と判断し、兜千畳敷へと向かった。来た降口を再び上り、アスファルトの旧道を進んでいった。駐車帯には所狭しと車が停めてあったが皆さん夜明けを待って仮眠しているという風だった。千畳敷前のスロープをロープを伝って下りて先端へと向かった。先端はその左右に主のいない三脚が並べられており、仕方なく漁師が設置した網の左においてあった2つの三脚の更に左で荷物を下ろした。
  • 千畳敷先端の主のいなかった三脚には、夜が明けてから次々と竿が並べられた
  •  私は根モノが欲しかったので、2本の竿をゴロ天秤ネット仕掛で近投した。そして、1本はロケットカゴ仕掛を中投した。近投に大きなアタリが出て、取り込もうとするが根掛かりを繰り返す。急な駆け上がりに魚が潜り込んでいくようだった。間もなく、中投にアタリが出てマガレイが上がった。ダブル、ダブルと次々とアタリが出るのでその取り込みに手間取り3本の竿を操ることが出来ない。そんな時に右隣とオマツリしてしまった。右隣が私の正面方向に打って来るので、私は正面を避けて左方向に向けて打っていたのだが、その更に左に投げ込んでしまったらしい。PEラインなので解くのに手間がかかる。何度もそんな状態が続いたので、私は自分の仕掛を外したり、ハリスを切ったりして対応していた。またまた、隣と絡んでしまった。こんどは隣人に解くのを任せて、残った竿2本で釣り続けた。隣が絡みを解くのにかなりの時間を費やしていたので、その間、私はのびのびと釣ることが出来た。
     大きなアタリの後に道糸が更けて、竿の弾力を利用して取り込んだが、45㎝を超えるマガレイだった。これで、ホッケやアブラコが釣れれば2魚種が揃い成績でも上位に食い込めるはずだ。ホッケが釣れることを願うが難しい。これはという引き込みでアブラコを予想するがその全てがマガレイだった。その内にホッケのそれと分かるバタバタとしたアタリが出て引き抜くと25㎝ほどのものだった。身長では物足りないがまずは一息つくことになった。
     左隣に、ホッケの浮き釣り師が2名入った。コマセに寄せられたホッケの大きな群が海中を漂っているが喰いが渋く、忘れた頃にポツンポツンとホッケを取り込んでいた。同じようにコマセに寄せられた大アブラコが海底にいるのではないかと1本をチョイ投げにした。それに竿尻を持ち上げるアタリが出た。35㎝ほどのカジカだった。狙い通りの大アブラコではなかったがその獲物にほくそ笑む。
  • 右隣の投げ釣り師との間に若い夫婦連れがウキ釣りで入った
  •  若い夫婦連れが私の右に入った。挨拶をするわけでもなく忍び寄るようにして陣地を確保していった。その1m程の竿に付けたサビキ仕掛にホッケがかかった。丁寧にクーラーに詰め込み、その中に入れてあった氷を袋からだして詰め込んだ。またまたホッケがかかった。周囲で釣れているものよりは一回り大きいホッケだった。旦那よりも奥さんの方がリードしているようだった。
     私は帰りの道程を考えて8時半には片付け始めた。するとすかさず「ここに入ってもいいですか。」と奥さんの方が尋ねてきた。釣れたタナゴを差し出して「この魚はなんというのですか?」と尋ねてきたのも奥さんだった。食べられますかと聞かれたので、塩焼きにして食べると美味しいと聞いていると応えた。
     先に宮野氏、木村氏が上がっていた。3人の状況を紹介し合いながらバスを待ったが、二人ともあまり釣果が上がらなかったようだ。審査は共和町役場の隣にある「若葉」というレストランの駐車場で行った。次々と大物が披露されていく。私のバッカンの蓋が開けられると、その大物マガレイに感嘆の声が上がった。しかし、成績の方は8位だった。
     「若葉」で昼食だった。弁当は在り来たりのものだったが、出てきた豚汁が疲れた体には有りがたかった。帰りのバスでは心地よい余韻に浸りながら眠りについた。
  • 兜千畳敷全景。帰りは手前にある立派な梯子を使わせて頂いた。朝方は肌寒さを感じたが、陽が昇ってからは防寒着を脱いだ
  • 本日の全釣果
  • このマガレイ、なかなかのサイズでしょう
  •