トドの頭は露頭岩

  • 2023年思い出の釣行記No.6
  • 竿道会第1回大会
    トドの頭は露頭岩
  • 大 会 日 3月26日(日)
    入釣場所 貝取澗
    釣  果 ホッケ   436 ㎜ 以下7 (内4提出)
         アブラコ  410 ㎜ 以下2 (内1提出)
         ソイ           1
         重量    326 0g
           合計点数 1172 点
    成  績 第5位(点数 4点)
  • 本日の釣果。べた凪にしては健闘したと言えるだろう
  • 栗山英樹監督WBC優勝、大谷翔平MVPおめでとう
     WBC準決勝メキシコ戦当日朝、仲間から翌日の22日にパークゴルフの初ラウンドを楽しもうとのお誘いがあった。その時は、曖昧な感じで返事を濁した。準決勝で負ければその誘いに乗るつもりだったけれど、勝ってしまったので用事が出来て行けなくなったと連絡した。
     栗山英樹監督を初め、白井一幸ヘッドらコーチ陣7人、選手としても素晴らしい活躍をしてくれたダルビッシュ有、大谷翔平、伊藤大海、近藤健介等、錚々たるメンバーが日ハム関係者だ。応援にも熱が入らないわけはない。近ちゃんがソフトバンクに移籍したのは寂しいというほかはない。

    竿道会第1回大会
     釣り場範囲は平田内~上浦漁港、そして今年から防波堤での釣りも可能となったので、入釣場所をどこにするかまたまた悩むことになった。最近の「つりしん」情報では関内漁港、熊石漁港、久遠漁港、上浦漁港、湯ノ尻岬、臼別川河口、ツラツラ岬等で好釣だと出たのでなおさらだ。天気の状況にもよる。一応、磯場と防波堤での釣りを想定して釣り道具を準備していった。
     磯場での潮込みにも対応できるようにと立ち込み用ステンレス三脚を確認したが、足を支える金ネジが錆び付いて動かない。ペンチで強く回すとネジが折れてしまった。似たものを2台持っていたのでつなぎ合わせて間に合わせた。
     仕掛けを確認すると、昨年の最終大会から一つもいじっておらず、ゴロ仕掛けやネット仕掛けは数が足りない。冬期間の余り余るほどの時間をどのように過ごしてきたのだろう。今更になって、仕掛けに工夫を凝らしてみた。ホッケやカレイにも対応できるようにと、ゆらゆら天秤、そしてゴロ仕掛けのパーツをつなぎ合わせて使うことにする。

     天気予報はすこぶるよい。よすぎてべた凪なのが気に掛かる。みなさんの話から、貝取澗の岩場に展開することにした。この低い平盤は少しでも波があると乗れないところなのだが、今日は乗れるだろう。
     私としては重たすぎるほどのリュックを担ぎ、100mほどの岩場を進み、慎重に平盤に渡った。ピチャッとも波がない。ヘッドランプの光を当てて見ると海底のゴロタ石までがクッキリと見える。プランクトンが少ないのだろう。平盤に乗れたのはいいがこれは苦戦するぞ。
     ゴロ両天秤ネット仕掛けをチョイ投げ、ゴロ1本・ゆらゆら天秤仕掛けを近投、そしてロケットカゴ仕掛けを中投する。チョイ投げや近投にチョコン、チョコンとするアタリがあるがくい込むことはない。ネットでも突いているのだろうか? そのチョコンに焦れて竿を煽るが根掛かりばかりを繰り返す。ロケットカゴ仕掛けに同じようなチョコンとするアタリが出た。竿を手に持ち次のアタリに備えていると、竿先をくい込む明確なアタリが出て竿を煽った。何やら獲物が付いている。30㎝弱のソイだった。午前2時過ぎだっただろうか、ようやく魚を手にして、ボウズを逃れることが出来た。

     近投は根掛かりが恐ろしくて、手返しが悪くなり魚を寄せることが出来ていない。しかし、必ずカジカやアブラコの大物がいるはずだと仕掛けを変えては打ち込んでいた。また、チョコンチョコンとくる。しばらく放っておく。またチョコンチョコンとくるが、竿先をくい込ませることはない。しびれを切らして竿をあげる。ウーン、また、根掛かりだ。しかし、魚が付いているようにも思える。方向を変えて力を加えてみる。ズルッと抜けてきた。小物のアブラコとホッケがダブルで付いていた。これを機会に打ち返しも頻繁になり、1時間あまり似たようなホッケが釣れ続いた。
  • トド急接近
     またまた、アタリがピタリと止まってしまった。2頭のトドが現れたのだ。波間に漂いながらこちらに近づいてくるように思える。しばらく潜っては、また頭を現す。こっちに近づいてくるな!と大声を出したり、ライフジャケットについたホイッスルをピイー、ピイーと鳴らしたりした。それでも、立ち去ることはなくその辺で頭を出したり引っ込めたりしている。
     よくよく見ると、トドの頭に見えていたのは露頭岩だった。静かな波の上下に合わして一番波が低くなったときに頭を晒しているのだ。何やらアブラコの大物が潜んでいるように思えて、1本バリ仕掛けで思いっきり遠投してみた。露頭岩の手前に仕掛けが入った。ウンともスンとも言わないがそのままにしておく。しばらくすると、今日初めて竿尻を持ち上げるほどのアタリが出た。大物だ! ねらい通りの40㎝強のアブラコだった。そして、終了間際に釣れた45㎝弱のホッケも、トド?の頭を狙って遠投していた竿だった。もう十分である。5匹重量制に余りある10匹が揃った。
     それにしても今日は暖かな朝だった。防寒着を脱ぎ捨てて、中に着ていたセーターまで脱いだのだ。それでも帰りは汗だくになってしまった。

    審査結果
     審査が始まった。みなさんべた凪で苦戦したことが覗われた。準優勝の佐々木忠義氏が釣った47.4㎝のカジカもチョコチョコのアタリしかなかったという。
     ダントツは40㎝強のカジカとアブラコを揃えた菅原信幸氏だった。全くこの人はどうなっているのだろう。その時々の条件に合わした熟練の釣りを展開しているのだろう。本間会長が若気を出して越智氏と一緒にツラツラで下りた。越智氏は反り立つ壁に張り付きながら先端に向かったのだが、さすがに会長は、その険しい断崖を目の前にして断念した。しかし、岬の根元で42.5㎝を初めとするマガレイの大物を爆釣してきたのだ。さすがは転んでもただでは起きない寝業師の会長である。
     22名参加の内、2魚種身長+5匹重量で千点越えが12名出た。この条件下ではみなさん健闘したと言えるだろう。似たような点数の中で私は5位にランキングされた。結果は竿道会のページでご覧下さい
  • 似たようなホッケばかりでどれを選ぼうかな? こいつかな?
  • 大物シマゾイに満面の笑み。タナゴよりは進化しただろう。
  • いいですねえ、この笑顔。いよっ、寝業師!
  • ホッケ:43.6㎝ アブラコ:41.0㎝
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