3月23日 ニシン&クロガレイ

  • 2022年思い出の釣行記No.3
  • 革ジャンを着た紳士
  • 3月23日
    苫小牧東港・周文埠頭左
    ニシン   31㎝以下  9
    クロガレイ 35㎝以下 11
  • 本日の釣果 ニシンとクロガレイ
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  • 免疫力を高めよう
     旧討ち入りの会の赤埴源蔵から積丹沖のサクラマス釣りで、桜は咲かなかったがホッケが大漁だったとの連絡をもらった。釣り仲間の孫がコロナウイルスに掛かったために延び延びになっていたワカサギ釣りができるようになったので砂川遊水地に出撃しようというお誘いだった。
     しかし、私の孫の保育園でもコロナウイルスの陽性者が出たので休園となり、孫守りの要請が来てしまった。私も女房も3回目のワクチンを接種したばかりだったので、その要請に応えた。何より孫に会えるのが嬉しいのだ。そんなわけで今年のワカサギ釣りはたった2回で終焉となった。

     コロナウイルスに罹らないためには、何より自身の健康維持が大切だと思っている。強靱な肉体を持っていれば、たとえ罹ったとしても軽症で済むだろう。それには幾ばくかの自信がある。私はこの歳になるまで常備薬を服用していない。自覚症状があるのは、難聴で、これは老化とともに進んでいくと思われるが病気ではないと信じている。
     先月受けた健康診断でも、肥満気味と診断されるのみでメタボリック判定でも非該当となっている。そして、血圧・肝機能・血中脂質・血糖代謝・尿、心電図検査全てが基準値内に収まっている。「ガン検診は精密検査の必要ありません」「ピロリ菌抗体検査は陰性です」とくれば大手を振って遊び回れるだろう。しかし、いかんせんコロナウイルスのまん延防止期間中なのでお忍びでの行動に限っている。
     そうだ、太陽の光を浴びてこよう。感染症に負けないためには、ストレスを溜めず、心の免疫力を高めることも大事なことだ。家に閉じこもってばかりで、のんきにテレビ観戦している時勢ではないのだ。

    まずは東港フェンス前へ
     午前2時にセットした目覚ましに起こされて、入念に準備しておいた釣り具を積み込んで自宅を出発した。目的地は苫小牧東港だ。
     今日は、投げ竿を隙間なくフェンスに立てかけている人が多かった。まだ夜明け前なので、狙いはアメマスやサクラマスではなくて、クロガレイのようだ。その釣り人たちが順に並んだ一番左端で準備した。みんなが投げ仕様なので私も投げ竿3本にロケットカゴ仕掛でチョイ投げし、その間にサビキ仕掛のロッドホルダーを置いた。今日はサクラマス用にとキビナゴを用意してきたのだ。それから周辺のゴミ拾いをした。自分の釣り場にゴミが落ちていると興ざめになってしまうのだ。
     私の釣り座の更に左に新たな釣り人が現れた。なんだか文句ありげにブツブツ言いながら周辺を偵察して回っている。それが何度も続いた。その間に私の左横に新たなルアーマンが入った。その方に「先に入っている釣り人を威嚇するように歩いている人は何を言っているのでしょうね」と尋ねてみると、投げ竿を出している者は幅の取り過ぎだと言っているということだ。
     そして、文句を呟いていた人は左隣のルアーマンの更に左側でルアー竿を振り始めた。その呟人が何か大物を掛けて悪戦苦闘しながらタモで掬い上げた。50㎝ほどのアメマスだったが、ルアーが網目に複雑に絡んでしまって、これも外すのに悪戦苦闘している。そして、狙いのサクラマスでなかったのか、乱暴に海へと放り投げた。そのアメマスは、海中に潜ることは出来なく、しばらく背ビレを見せながら周辺を漂っていたが、そのうちに回復したのか見えなくなっていた。
     私より先に4本の投げ竿を出していた右隣の御仁が35㎝ほどのクロガレイを釣り上げた。夜半に来てからすぐに1枚上げていてようやく両目が開いたと微笑んだ。少し希望が見えた。

     周辺が明るくなってくると、アメマスに混じってニシンの銀鱗が宙を舞うようになった。小ニシンではなく30㎝ほどのものなので、私もロッドホルダーに8号サビキを付けた磯竿を置いた。竿を上下に揺らしていると竿に違和感があって海中でグリングリンと白い体を揺らしている。フェンス越しに取り込んだのは30㎝ほどのニシンだった。そうなると右隣のカレイ狙いの釣り人も左隣のサクラマス狙いの釣り人もサビキ竿に持ち替えてニシンを釣り始めた。私もサクラマスどころではなく必死になって竿を上下させた。

     革ジャンを着た釣り人がやってきた。前年度もこの場所で見かけた御仁だ。その方が真っ先にやったのはゴミ拾いだ。私のように自分の周りだけではなく、かなり広い範囲でゴミ拾いをしている。あらかじめ用意してあった火バサミで拾い上げビニル袋に入れて歩いている。そのうちにフェンス前のテトラ周辺でも拾い始めた。あらかたのゴミを拾い終わったのか、その方が私の左横のスペースに荷物を置いた。フライをやるらしい。ラインを収めるバケットもフェンスに取り付けた。もう私が投げ竿を出している訳にはいかなくなった。私は投げ竿を全て片付けた。そして、ニシンの回遊も途切れてきたところだったので磯竿も片付けた。ここでは31㎝以下のニシン9本の釣果だった。
     その方に毛針は何を巻いているのか聞いてみた。それは門外不出で親しい仲間内でも見せないことが暗黙了解事項になっているそうだ。泳いでいるところならいいだろうとゆっくり操作してくれたが、白いものが漂っているだけで私には縁遠いものだった。素敵な白髭を蓄えた紳士だった。
  • 私の釣り座の竿は片付け終わった。その右側は投げ竿が所狭しと並べられていた
  • 狙いのもう一カ所
     私の今日の狙い場所はもう一カ所あった。そろそろ潮が引き出してその砂州のような所は乗れるようになっていることだろう。午前9時にはそちらに向かった。
  • 竿を出したのは、潮が引いた後に現れた砂州ではなく礫州だった
  •  立ち込み用三脚を用意してきたが、その必要がないほどに潮が引いていた。歩きづらいガラバで3本のEX竿を立てかけた。これから潮込までの5時間はこの場所で竿を出していることが可能だろう。潮が引いたこの場所でワカメと海苔の採集をしている方が何人かいたが漁師でないので差し支えないだろう。

     しかし、思ったようにアタリは出ない。漁港内はどうだろうと様子を見に覗うと、2名の釣り人がそれぞれ自動シャクリ器と投げ竿を出していた。クロガシラが何枚か釣れたがニシンの姿はないという。
  • 私の釣り座の左側にいた千歳からの釣り人は、夜中からやって何枚かクロガレイを手中にしたということだ。そして、朝方の満潮時は、私が竿を出したところは海の底だったとも言う。
  • 昨年私が竿を出した砂浜の湾洞に釣り人が見えたので立ち寄ってみると、ようやく1枚目のクロガレイが釣れたばかりだという。
  •  潮が込み出した午後3時頃にようやくアタリが出て30㎝ほどのクロガレイが釣れた。そして間もなく35㎝ほどのものもあがった。しかし、潮がひたひたと足下に押し寄せてきたのでここに乗っていることは出来なくなった。やむなく千歳氏の右側の少し小高いところへと移動した。
     満潮時の午後7時(105㎝)でもここには竿を置くことが出来たが足下は海水で満ちていた。運動不足の体も悲鳴を上げ始め、大石に躓いてひっくり返りでもしたら体全体が潮に浸かってしまいそうになってきたので、長居は無用と引き上げることにした。ここでは35㎝以下のクロガレイ11枚の釣果だった。
  • 大きいものは30㎝を超えていた
  • アメマスの姿が1本見えるが、これはいただいたものだ。身は桜色だった。
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