10月12日(金)苫小牧西港アナゴ74㎝以下5

  • 2018年思い出の釣行記PART.23
  • おい、ホッケの開きかよ?
  • 10月12日
    苫小牧西港
    アナゴ5(74.4㎝
    71㎝、70㎝、鉛筆2)
    アブラコ、クロガシラ
  •  朝食をとっているとクラッと目眩がした。室内灯からぶら下がったスイッチヒモを見ると揺れている。胆振東部地震の余震がまだ続いているのだ。今日は、大事をとって苫小牧西港南埠頭に釣りに行くことにしよう。
    昨日の「つりしん」釣況MAPでは苫小牧西港の各埠頭が「30~40㎝主体に0~2匹」に対し、唯一南埠頭が「40~60㎝主体に0~3匹。5日夜は82㎝が釣れた」とある。南埠頭に行かないわけはない。ただ心配なのは外国船が入港していた場合は閉め出されてしまうということだ。
     昼食後に出掛けた。今日は大潮の干潮が23:05なので潮込みも期待して日を跨いだ2:00までやるつもりなのでイソメを3箱購入している。南埠頭には貨物船1艘が停泊し荷下ろし作業をやっていた。作業の邪魔にならないよう配慮すれば竿を出すことが出来そうだ。釣り人は右角にいた2名だった。1名は盛んにチカを狙ってサビキ竿を揺らしていた。本当の狙いはサケのエサにするサバなのだそうだ。20匹ほどのチカがバケツに入っていたが、私と話し込んでいる間はサバの回遊はなく小ガヤのオンパレードだった。もう1名は夜に備えてアナゴ釣りのための三脚を2脚出していた。
     私は、貨物船から離れた8番杭で竿を出すことにした。まずは25号竿を3本出して様子を聞いてみる。天気予報通りの強い西風が背後から吹いてくる。道糸はPE0.8号なので相当距離が出ているはずだ。小ガヤや木っ端ガレイが釣れたが、夕方からのアナゴの来襲を期待してイソメを節約していた。
    荷下ろし作業も終わり、貨物船が岩壁から離れていったころ夕闇が迫ってきた。辺りは閑散としていたがポツラポツラとアナゴ狙いの釣り人もやって来た。そんな時、小さいながらもそれと分かるアタリが出た。あげてみるとやはりアナゴだった。30㎝ほどのものだが見事に体を捩ってハリを外した。こいつにはハリスをグチャグチャにされた。
     7時過ぎ、小刻みなアタリに竿を持って構えていると、隣の竿がいきなりグインと引き込まれた。更にグイン、グインと来る。慌てて持っていた竿を離してその竿に飛びついた。グググググーと竿を曲げる。道糸はPE0.8号だ。慎重にやりとりを繰り返していると魚がクネクネと近づいてきて海面でバシャバシャとやる。隣の釣り人がやって来て「まあまあだな」と呟きながら自陣に戻っていった。竿先を海面近くに持っていってテーパーラインを充分巻き取ったところで「よっこらしょっ」と岩壁にあげた。
  • こいつはデカい。一緒に付いていたガヤをも一飲みにしそうだ。まあ、ガヤが小さすぎるのだけれど・・・。
  •  ハリはガッチリと上顎に突き刺さっていた。硬い上あごなのでなかなか引き抜けずにペンチを使った。昨年釣り上げたものより少し小さいようだった。フラシに収め丁寧に係留杭からぶら下げた。
     そしてその30分後、またアタリだ。今度は一気に刺さり込むようなことはなく、大きくフワン、フワンと竿先を曲げた。竿を手に持ちしばらく待っているとグググッと来たところで竿を煽った。また大物だ。この感触が溜まらない。1本目よりはかなり大きいようなので、慎重を期してタモを使うことにした。しかし、失敗してしまった。アナゴはタモには入らずにオモリだけが網に引っかかってしまったのだ。それで竿とタモとを一緒にして引き上げることになった。今度はハリを飲み込んでいて、外すことが出来そうもないのでハリスを切ってフラシに入れた。
     少し余裕が出てきて、付近の様子を伺いに行く。右角の二人が私と同じようなアナゴをそれぞれ2本ずつ持っていた。他の釣り人は駄目なようだ。
     しばらくは、それと思わせる大きなアタリはなく、また、退屈な時間が過ぎていった。日付が変わったので帰り仕度を始めようかなと思っているところに最初のものと同じような大きなアタリが出た。グングングーンと来たところでしっかり合わせることが出来た。引き込みもなかなかのものだ。しかし、こいつはアナゴのものとは違う鋭角的なものだった。そして、岩壁に来て横に走り出した。アブラコだった。
    新たな釣り人が様子を見にやって来て私に声を掛けてきた。晴海埠頭で竿を出して4本仕留め、その内の1本は75㎝ほどだったという。いろんな釣りに手を染めたがアナゴ釣りが面白くてはまっているという。私も同じだと応えた。
     本当に終わりにしようかと考え始めた時にまた、フワン、フワンのアタリが出た。竿を手に持ちクククッと来たところで合わせが決まった。本日3本目となるアナゴの大物だった。こいつはいつもの通り下あごに掛かっていた。エサは少し残っているがもう充分だろう。道具を片付けることにした。
  • 皮は黄金色に光って実に旨そうだった。エンピツは出汁取りのために持ち帰った。1本はその日の夕飯に天麩羅にして頂いた。中骨が少し残っていたのでその部分だけ浅く骨切りをした。1本はいつもお世話になっている隣に進呈した。1本は次の日の昼にアナゴ丼にした。骨切りするのを忘れたので小骨が気になった。
  • 背割りするとホッケの開きより大きかった。内臓周りには白い脂の筋がビッシリと張り付いていた。
  • 頭をかち割るとエラの奥にハリが突き刺さっていた。ハリは「くわせカレイ3L」
  • お昼にアナゴの1本をアナゴ丼にして美味しくいただいた。写真は1/4の尻尾部分と1/4の半分。後、頭の方の部分2/4と1/4の半分は残っている。
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