6月1日幾春別川ヤマメ渓流の美女たち

  • 2018年思い出の釣行記PART.10
  • 渓流の美女たち
  • 6月1日
    幾春別川
    山女魚24㎝以下13
    ニジマス2今年も綺麗なヤマメがいてくれた。
  •  昨年は、6月28日に幾春別川でヤマメ28匹の釣果を得た。今年はどうだろう。6月1日の解禁日に合わせて出掛けてみた。
     桂沢ダムの嵩上げにより、桂沢湖周辺の国道452号線の一部が水没することになるため、付替道路工事をしている。桂沢大橋もほとんどが完成してきた。そして川の中に新しい橋架があちこちに築かれていた。道路の拡幅も進んでいる。
     渓春橋から遡ることにした。前日、雨が降り続いた割には渇水状態である。果たしてヤマメはいるのだろうか。魚の反応は無い。チャラ瀬ではウグイが群れをなして泳いでいる。少し大きなたまりでは30㎝ほどのウグイがこれも悠々と泳いでいるのが見えた。ウグイ攻撃を避けながら速い流れの中に仕掛を送り込むのだが、何せ浅く私の姿や物音でヤマメがすぐさま姿を隠してしまったのではなかろうか。ボサが出ている際にも仕掛を流すのだがやはりウグイが掛かってくる。早瀬の落ち込みでなんとかポツンポツンとヤマメが出た。最大は24㎝の良形だった。
  •  私が瀬の落ち込みで仕掛を流していると、その上流の浅瀬で魚のボイルが起こっていた。水飛沫を上げながらその沸騰がゆっくりと移動していく。下の落ち込みでヤマメが釣れたこともあって、近くに行っての観察を躊躇していたが、沸騰が長く続いたので、見学に向かった。沸騰は終わっていた。小さな魚が群れていたのでそこに仕掛を落としてみた。やはり腹を婚姻色に染めた20㎝ほどのウグイが釣れてきただけだった。しかし本当にボイルの主はウグイだったのだろうか。産卵していたのはマスでその付近にはヤマメが群れていたのだが、私の気配を察知したマスが姿を隠し、それと一緒にヤマメも散ってしまったのではなかろうか。産卵したばかりのマスの卵を食うためにウグイが寄っていたとも考えられる。とにかく瀬付きのウグイしか釣れなかったのだから想像を膨らませたに過ぎないのだが・・・。
     解禁日なので大釣りを期待しての釣行だったのだが、なんだか残念な気分だった。冒頭に、昨年の6月28日のヤマメ28匹の釣果を書いたが、実は4回行ってその最高がそれだったのだ。他3回は3匹、0匹、0匹の釣果だった。それを考えると今日の釣果は、まだマシだったのかも知れない。
  • ヤマメの姿はとにかく美しい。
  •  釣りを終えて奥左股沢合流点から国道452に上がると、二人組が車の近くで休んでいた。私の前に釣り人が先行していたのだろうか。そういえば真新しい足跡が所々に付いていたのが気になっていたのだ。それとも山菜採りだろうか。声を掛けると、周辺にハンマー等の装備が散乱しており、アンモナイト等の化石捜しの方々だった。なんでも、愛知県豊橋市からアンモナイトの化石発掘調査に来ているというのだ。車の中は豊橋市博物館の名前入りのプラスチックボックスが積んであった。この後、苫小牧からフェリーに乗って帰るのだという。成果はあったみたいで化石の持ち運びに苦労したらしい。そういえば、川筋に割れたばかりの石が散乱していた。先行者が石を叩きながら川を歩いたとなるとヤマメが姿を隠していたのも頷ける様な気がする。
    幾春別川渓春橋~奥左股沢合流点まで国道で約2㎞の距離である。川筋は極端に蛇行しているから4㎞ほどか。合わせて6㎞の道程を歩いたことになる。
  • 6月10日
    幾春別川
    ニジマス40㎝
    蓬莱マス38㎝
  •  前回は、解禁日にもかかわらず思うような釣果が得られなかった。渇水状態だったからヤマメが出なかったのだろうか。それとも水温が関係していたのだろうか。その日からも晴天の日が続きようやく8日に大雨が降った。少しは川の状態がよくなっているのだろうか。
     女房の買い物に付き合って、11:30に家を出た。渓秋橋に前野氏の車が停めてあった。護岸から川を眺めると下流で釣り人が盛んに竿を振っていた。水量は幾分増えたのではないだろうか。大声で呼びかけて手を振り、前野氏だと確信してからウエイダーに履き替えで近づいていった。少し前に川に入ったが、チャラ瀬でヤマメが5匹釣れたという。そして、私の見ている前で、小さなヤマメを釣り上げた。今日は期待が持てるのではなかろうか。
     私は、前回と同じように渓春橋から遡ることにした。前野氏と同じようにイタドリムシで流してみた。しかしアタリは全く出ない。ウグイもいないようだ。新しく築かれた橋桁の深みを流していると、コツンとアタリが出た。竿を煽るといい引き込みで竿を伸した。慎重にやりとりしていると川底から突き出た木の枝に道糸が絡まってしまった。その枝を手で引き抜いてなんとか川岸に引き上げることが出来た。38㎝の蓬莱マスだった。
  • 銀ピカの蓬莱マスだった
  •  その後もアタリは全く出なかった。前回、24㎝のヤマメが出たところに来た。川筋が護岸堤にぶつかってこの付近では一番の深みになっているところだ。流れの中心に直径20㎝ほどの2本の木が横たわっている。大物が出た場合はこの木に注意しなければならないのだ。ブドウ虫を流していると強い引き込みが来た。ニジマスだ。ジャンプした後、その木の下に潜り込まれてしまいハリスを切られてしまった。
     大きなウグイが掛かってくる。ウグイだと木の下に潜り込まれても、なんとかいなしながら引きずり出すことが出来た。45㎝ほどのウグイも掛かったが、竿もハリスも持ちこたえてくれた。
     ニジマスだ。木の下に潜り込まれてはいけないと思い上流に向かって導いた。こいつはなんとか木の下に潜り込まれる前に引き寄せることが出来た。しかし、ニジマスである。キーンと糸をならしながらまた深みへと引き込もうとする。それをやりとりしながら川岸に引き上げることが出来た。40㎝ほどのニジマスだった。その後、前回と同じように、奥左股沢合流点で川から上がった。結局ヤマメは1匹も出なかった。
  • 40㎝のニジマス。精悍な面構えをしていた
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