11月27日 行雲流水のごとく 熊石漁港

  • 2022年思い出の釣行記No.19
  • 札幌竿道会第8回大会
    行雲流水の如く
  •   釣 行 日    11月27(日)
    入釣場所    熊石漁港  

    ホッケ  415 ㎜  1
    マガレイ 375 ㎜  1
    クロガシラ       1
    カジカ         1
    ソイ          2
        ハゼ(対象外)20㎝以下5初参上 
    サメ(もちろん対象外) 3
    重 量  270 0g  
    点 数 1060 点   
    成 績  第 5 位   
  • 本日の釣果のうちから ホッケとカレイ2種
  • 行雲流水
     涙がちょちょぎれたねぇ~。森保監督は試合前の国歌斉唱で涙を浮かべたが、選手達をこのワールドカップに導いてこられたことに対する万感の思いがあったのだろう。私は、別の意味で感涙することになった。
     初戦のドイツ戦。オッと勝てるかもしれない。前半、前田大然がゴールネットを揺らした瞬間だ。大膳は決めた後、すぐに副審の方を向く。大膳が懸念した通りのオフサイドの判定で私も大膳と同じように顔を覆った。
     ドイツに攻められ続けられた前半の4バックから3バックにシステムを変えた後半戦、疲れの見え始めたドイツから堂安、浅野が劇的なゴールを決めて逆転。後7分、後1分。やった~。勝った、勝ったのだ。歴史的勝利に開幕前は冷めていた私の気持ちも一変した。

     森保監督は、「『行雲流水』の気持ちは変わらない」と言った。「物事に執着せずに自然の成り行きに任せる。想定外のことに対しても、自分たちが乱れて崩れてはいけない。何が起きてもベストを尽くして戦おう。」カタールを目標としたW杯アジア最終予選でも1勝2敗と出遅れて「次で終わりか」と崖っぷちに立たされてから這い上がってきた。是非このまま勝ち進んで、ドーハの悲劇を歓喜に変えることを願っている。

     私も、今日の大会で想定外のことが起きても「行雲流水」の心境でベストを尽くそう。嵐の中での釣りを覚悟して指定された集合場所に向かった。何処に入るかと聞かれたので、比較的波の落ち着く八雲町落部漁港右と応えると怪訝な顔をされた。よくよく話を聞くと、釣り場範囲は予定通り平田内~上浦漁港で実施するとのことだ。想定外のことだったので、唖然とする。日本海側は3mから4mという波高予報なので漁港に入ることになり、仕掛けや釣りエサはもちろんのこと、道具立ても微妙に違うのだ。
     案の定、平田内で磯を眺めると平盤は大波に洗われて平磯は何処も釣りになりそうもない。バス内で幾つか候補に挙げてもらった内の熊石漁港に入ることにした。大きな漁港で幾つかポイントがあるそうだが、港内に突き出た中防波堤の先端左角で竿を出した。
  • 熊石漁港中防波堤 風雪が一旦やんだところで撮影
  •  まずはゴロ仕掛けで2本をチョイ投げする。そして、1本は防波堤脇に付いた岩盤横に投げ入れた。チョイ投げの竿が大きく揺れてゆっくりと防波堤際に引っ張られていく。タコだ! 慌てて竿を煽ると、獲物は防波堤から垂れ下がっていたロープ下に潜り込んでしまった。なんとか岸壁から引き剥がそうとするがロープにも絡まって道糸を失ってしまった。
     リーダーを結び変えていると、岩盤横に打ち込んでいた竿尻を横にずらす大きなアタリが出た。引き上げると、ねらい通りの35㎝程のカジカだった。まずは坊主を逃れることができた。
     中投していた竿の魚振に竿を煽ると、なんだか経験したことのない引き込みだ。海面下に現れた魚は、白っぽい長くクネクネとしたものでアナゴのようだった。なんだか今年はアナゴに縁がありそうだ。引き上げてみると赤い目が鈍く光るサメだった。ガックリンコ。「もう俺の仕掛けに食いついてくるなよ」と言い渡してから、防波堤の反対側にリリースしたというよりも捨てた!
  • サメが怒ってブレて、手も寒さでブレてしまった
  •  何度も出ていたチョコチョコとするアタリはハゼだった。ハゼ釣り専門に留萌港に行ってみたいと思っていたが、ひょんなところで実現した。ハゼを釣ったのは初めてのような気がする(川で仲間のゴリ{ヨシノボリ}を釣ったことはあるが・・・)。ソイも釣れたが20㎝程で嫁に出来るかどうかの大きさだ。
  • ハゼ、初参上
  •  満潮の潮止まりになってアタリも出なくなったので付近を探索した。中防波堤から下りると吹き付ける風が穏やかで温かくさえ感じる。防波堤の隣に入っていた名手の樫山氏が移動し、山本氏が残っていたが、小ゾイだけでパッとしないようだ。そして、その山本氏も移動するという。途中で島川氏が竿を出していたが、これもパッとしない。岸壁のテトラ越しの外海に向かって竿を出している3人がいた。福村氏、佐藤(和)氏、柴田氏だ。大物を取り込むには大変なところだ。柴田氏がホッケを釣り上げたというが、彼自身はどこかに散策中で留守だった。
     ホッケが釣れたというわずかな希望に期待を膨らませて、釣り場に戻った。ホッケを狙って仕掛けを変えて根気よく打ち返していると40㎝弱のクロガシラが釣れた。さらに、その期待のホッケまでが釣れた。カジカよりは身長があるので申し分ない。続けて釣れてくることを期待して、ホッケの群れを留めるために手返しを早くしたが、その後の便りはなかった。赤ボッケだったので1匹狼だったのだろう。
     明け方、クロガシラより若干大きいマガレイが釣れた。こんな港内の奥にまでマガレイが入ってきているとは思わなかった。その後も期待したがその1匹に止まった。私としては「行雲流水」の心境で締め切り間際まで竿を出し続け、ベストを尽くしたと思っている。

     今日は、2戦目のコスタリカ戦を控えている。私は、釣り大会の余韻に浸りながら、コップ酒を前にして熱い試合を観戦するのだ。
  • こんな嵐の中でも釣ってくる人はいるもんだ。左から準優勝:樫山寿治、優勝:菅原信幸、第3位:泉 清氏 3人とも眠そうである。大変お疲れ様でした。

    ネット詐欺
    「このPCへのアクセスはブロックされました」
    「このウインドウを閉じると、個人情報が危険にさらされWindows登録が停止されます。」
     ネットでニュースを検索していると、突然画面が切り替わり、ガイド音声や警告音と共に幾つものポップアップ画面が出てきて、×ボタンをクリックしても閉じることが出来なくなった。その内容は「トロイの木馬」に感染しており、それを駆除するために記載されたマイクロソフト社の電話番号に連絡して下さいとするものである。マウスのポイントも固まって表示できなくなり、やむなくその処理のために、指示された電話番号宛てに電話してしまった。
     対応してくれたのは、マイクロソフト社に勤める中国なまりのある男性で、マイク・ミクという欧米人風の写真付き社員証を提示して、優しく丁寧に対応してくれた。それで、彼の指示に従ってウイルス感染を除去しようと進んでいった。遠隔操作は、このホームページ運営の疑問に答えてくれるプロバイダで経験したのと同じ方法である。
     しかし、ウイルス感染を除去するために8年間契約で8万円、10年以上で10万円のコースを指示された時点で、ようやく詐欺だと気がついた。マイクロソフト社でそのような高額な請求をすることはあり得ないと感じたからだ。私が入れているウイルス対策ソフト「マカフィー」でも、3年間で8千円程だ。一旦電話を切った。

     電話が長引いていることに不安になった女房が詐欺ではないかと息子に電話した。息子はすぐにスマホで詐欺だと確認して、連絡をよこした。パソコン画面が固まったままなのが不安だったが、息子の言う方法で一旦強制終了した。次の日、息子が我が家に来てくれてパソコン画面を立ち上げて難なく対処してくれた。
     息子が言う。「こんな年寄りのいたいけな?人間を詐欺にかけるとは許せない。びっくりしただろう・・・。可哀想に!」なんだかそれを聞いて、息子が逞しく思うと同時に自分が情けなくなってしまった。詐欺グループに怒りを覚えるというよりも、頭の中まで年老いてきてしまった自分が悔しかったのだ。
     息子は更に慰めてくれる。「パソコンが固まったり、甲高い警告音が流れたりしたら、誰でも慌ててしまってパニックに陥ってしまう。」 70歳を過ぎたパソコン初級者がホームページを立ち上げたのを心配して、加入していないアマゾンや駅ネットからの偽メールに注意を促してくれていたのだ。
     つい最近、国税庁から
    あなたの所得税(または延滞金法律により計算した客勛について、これまで自主的に納付されるよう催促してきましたが、まだ納付されておりません。もし、最終期限までに納付がないときは、税法のきめるところにより、不動産、自動車などの登記登録財産や給料、売掛金などの値権など差押処分に着手致します。との間違いだらけの偽メールが届いた。もちろん受信拒否リストに登録してから削除した。値権というのは債権だと想像がつく。試しに客勛という漢字を検索してみると、フィッシング詐欺の偽メール文字に行き当たってしまった。カックリンコ。この時ばかりは、「行雲流水」とはならなかった。

    【つれづれ】
     もう2度、タコのアタリがあった。近投のタコは、1度目と同じように岸壁に張り付かれて上げることは出来なかった。3度目は、中投のモノだったのでロープを迂回しながらタモで掬い上げることが出来た。しかし、それは頭部大の石だった。その横にハゼがくっついていた。

     移動していった樫山氏が身長賞になったアブラコやクロガシラをあげて準優勝、山本氏がカジカやソイをあげて4位と健闘した。
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