11月18日釣遊会判官館1点差に泣く

  • 2018年思い出の釣行記PART.27
  • 1点(1㎜、10g)差に泣く
  • 11月18日
    岩見沢釣遊会第5回大会
    準優勝 1342点
    判官館裏
    カジカ460㎜
    ソイ357㎜
  • カジカは46㎝と記録された
  •  予定していた第4回大会が台風25号の接近により延期した。幸いというか残念というべきか微妙なところだが、台風は温帯低気圧に変わり被害はそれほどでもなく、実施しても出来たのではないかという心残りがあった。それで、役員と相談した結果、11月18日に厚賀港~鳧舞港で実施することになった。
     今回は潮があまり動かなく、着いたときから3時くらいまでが引き潮に合わせてコマセが効くような状況だ。また、5時の最干潮を迎えて、6時から8時にかけて潮が混み出すので狙い目になるだろう。入釣候補は、静内宇勢内浜を第一候補とした。前回で年間優勝を決めてしまったので、新しい釣り場を開拓するのもよいだろう。
     宇勢内浜は最近「つりしん」に載ることが多く、カジカ、アブラコ、タカノハ等の大物も上がっているようだ。航空写真で見ると一番右のテトラ群と2番目のテトラ群の間に何カ所か溝を掘った跡が見える。磯からの距離にして50m~100m程だろうか。沖に見える露頭岩までは届かないと思われるが、その手前に向かって遠投しよう。潮が引いてテトラ群の前で打つことが出来るようになったら、少しずつ左にずれながら移動していこう。線路を渡った正面左のテトラの間がいいのかもしれない。天気状況によっては新冠判官館裏、春立、浦里・鳧舞もあると考えていた。
     気温は氷点下になるが、波風とも収まってくる予報だ。バスに乗り込んで宇勢内浜の状況を聞くと、浜はかなり浅く、潮が引いた盤の先に出て打つのがセオリーらしい。今日の潮ではかなり難しいと考えられる。それで、かつて知った判官館裏とした。新冠川河口から入釣して判官館裏の大平盤までを流して初の総合優勝をした思い出が蘇った。その大平盤の右では釣遊会のメンバーがアブラコやカジカの記録モノとなる大物をあげた実績があるところだ。航空写真で事前に調べたところでは、線路に沿って先に進むと、小川が作った亀裂の手前10mぐらいのところにテトラが入っていないところがある。また、それから更に先に進んだところにもテトラが入っていないところが見えたのでそこに釣り場を求めるもよいだろう。ただし、防潮堤までの高さがあるので大物対応にギャフが必要となるので用意してきている。昨年吉井氏が好釣してきたチョロ川前でも竿を出してみよう。そのように決めて、鳧舞崖下に入る予定の吉井氏に話すと彼も一緒に下りると言ってきた。今日の参加者は、他に西川氏、西脇氏の4名だ。西川氏は節婦、西脇氏は三石越海に迷いはないようだ。
     6時半には集合してバスが出発したので9時半には判官館に着いてしまった。これから12時間の長丁場になる。丁度、満潮から潮が下がり始めてきているところだ。吉井氏が川の右にリュックを置いて判官館裏に様子を見に行ったので、私は川の左に釣り場を求めた。車で入ったと思われる先客2名は大平盤との境で釣りをしているようだ。
     チョコチョコッとしたアタリが出て、何かが悪戯しているらしい。おそらくドンコだろう。案の定吉井氏の釣り場にはドンコが散乱していた。竿先をグインと引き込むカジカの大当たりが出た。35㎝ほどのカジカだった。続けて40㎝ほどのものも来た。糸ふけが出て道糸が左に流されている。糸ふけをとっているとグインと重みが乗った。根掛かりを防ぐため大きく竿を煽り後退しながら懸命にリールを巻いた。45㎝程の大物のカジカだった。あらためてその魚を、海水を入れたバッカン移した。ハゴトコも来て45㎝程を頭にした2魚種5匹が揃った。
     吉井氏は嫁となるソイをあげた。ハゴトコよりはマシなようだ。ドタドタと35㎝程のカジカが続いたが、嫁が小さい。その後、ハゴトコに混ざってドンコ、ドンコ、ドンコ、ドンコと続いた。カジカは釣り上げてしまったようだ。アブラコを狙って遠投していた2本バリ仕掛けにも竿を伸すようなアタリはこなかった。左方向に50m程、移動した。
     すぐに40㎝ほどのカジカがあがった。そして小物のカジカが続いた。もう、この時点ではリーリースするしかない。今では廃線となった線路を伝って判官館裏の防潮堤に移動しようと様子を見に出掛けた。しかし、その線路までに藪が続いていてその藪からなかなか抜け出せそうもないので釣り場に戻ろうとしたら1本の竿が倒されている。カジカだろう。糸ふけをとってからリールを回すとなにやらガクンガクンと鋭角的な泳ぎ方をする。35㎝ほどのソイだった。吉井氏も私の左に移動してきてカジカを追加したようだった。
     なんだか、自分の歩き方がぎこちない。足元を見るとウエィダーのフェルト底が半分ほど剝がれている。藪を漕いだときに剝がれてしまっていたらしい。無理をして全部剝がれてしまっては大変だと、足先を砂に潜り込ませないように歩かなくてはならなかった。これは、2年前の11月、小樽釣和会の大会を迎えて購入したものだ。ネオプレーン製のものだから寒い時期にしか使用していない。調べてみると今回で7回目だった。帰ってから以前購入したことのある補修ボンドを捜したが、中身が硬くて使えなくなっていた。ホーマックに走り、以前使ったのと同じ「G17 170ml 」を購入して貼り付けた。
  • 補修ボンドで貼り付けてから、剝がれないようにと紐でグルグル巻にした
  •  明るくなって、海の様子が鮮明になってきた。チョロ川の右方向にサラシが出来ていた。様子を見に行くとなかなか具合がよさそうだ。吉井氏も様子見に来て、昨年大物をあげたのはこの辺りだったことを思い出したらしい。しかし、移動する気はないようで、釣り場に戻って盛んに打ち返している。6時、まだ竿上げまでにはたっぷりと時間がある。私が先に動いた。そして、50m程沖のサラシ周辺に向かって残ったゴロやコマセを打ち始めた。100mほどの沖にもサラシが見えている。そこに、1本バリで思いっ切り遠投した。すると、吉井氏も移動してきて、私が竿を出したその左に陣取った。
     根掛かりで失った仕掛を取りに戻った。そして釣り場に戻ろうと歩みを進めると、吉井氏がカジカをあげたようだ。「いいカジカあげたね」と近づいてみると「アブラコだ。しかも50㎝近くはある」と豪語した。バッカンを覗いてみると確かに大アブラコが横たわっていた。希望が見えてきた。それを上回るアブラコやタカノハを釣ればよいわけだ。ゴロやコマセは使い切ってしまった。今回新たに用意した豆イカも使い果たした。途中、カツオが少なくなってきたので、釣り上げたハゴトコを切って節約してきたのだ。その僅かに残ったカツオや塩イソメを1本バリ仕掛けに付けて、100m程沖にあるサラシ周りに向けて遠投を繰り返した。しかし、残念ながらハゴトコが竿を揺らすだけで最後まで新しい大物はこなかった。
     時間を少し残しているが、西脇氏がこちらに向かって出発したようだ。慌てて片付けてバスから下りたところに向かった。しかし、来る途中に置いたキャスターが見あたらない。先行者が持って帰ってしまったのだ。私が置いた場所もよくなかった。どうぞ持っていって下さいというように誰もが見えるところに堂々と置いていたのだ。草藁に隠しておくべきだったか。4月に壊れてしまって、新たに購入してから半年しか経っていないキャスターなのだ。同じ釣り人だから悪さをしないはずだと信用しすぎるのもよくない。それでも嫌な気持ちだ。
     審査は厚賀漁港で行った。名人会の越智氏、渡辺氏などがバス待ちしていた。あまりの人数の少なさに気恥ずかしい気持ちで建物の陰で審査を実施した。その結果、身長優勝は自分のものになったが、総合優勝のほうは1㎜、10gという僅差で吉井氏に譲ってしまった。
     その後、11時の開店を待っていずみ食堂でエビ天蕎麦を食べた。美味さは相変わらずだったが、太くていびつな形をした蕎麦が、少し黒みが抜けて上品になってきたような気がした。

  • 身長賞を獲得した46㎝のカジカ
  • ソイは357㎜と記録された。
  •  家に帰ると、帰省していた孫たちは帰ってしまっていた。大物カジカで驚かせることもなく寂しい気持ちで魚の始末をした。ソイやカジカの一部は刺身にした。これも食べさせたかったのだが・・・。

     今回、仕掛を失ったのはリーダーから先である。失った仕掛が絡まって、6号ナイロンリーダーが付いたものを2組回収できた。それを再度電車結びで道糸に結んで使った。電車結びのほうは再度根掛かりしたときに簡単に抜けてしまった。家に帰ってからスーパースモールノットで結び直す必要がある。6号のリーダーが単独で切れたことはないが、8号銀鱗が3巻150mもあるので、帰ってからそれをリールに巻いた。

    また、新たに仕掛を考案してみた。ネット下のゴロ仕掛である。
  • ゴロ両天秤が有りならと、上のような形も作ってみた。根掛かりも防いでくれそうだ。なにより簡単に作れてしまうのが魅力だ。スーパーに豆イカがあったので、豆イカ仕掛けも作ってもっていった。今回、豆イカにはソイが食いついてきた。ゴロバリよりも親バリと子バリの間隔を短くした。
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