メロンの方が良かったのに!!

  • 2024年思い出の釣行記No.8
  • メロンの方が良かったのに!!!
  • 釣 行 日:7月7日(日)
    入釣場所:春立
    天   気:曇り後雨 波1.5m 弱い東風
    釣   果:アカハラ  450 ㎜ 4/13
         カジカ   335 ㎜ 1/1
         ハゴトコ          7
         重量    300 0g
         合計点数 1115 点
    成  績:第7位 (年間累計点40点⑪⑤⑤⑫⑦)
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  • 大会場所の変更
     大会事務局から、釣り場範囲の変更連絡が届いた。他会の釣り会の様子を伝え聞いたことによると、予定していた大磯~長万部港では魚が薄いということで、東静内港~様似港となった。2年前のこの時期、第3回、第4回大会では、どちらも豊浦漁港で大物クロガシラと大物アカハラを揃えた会員が5位までの入賞者となっていたのだが・・・。なんでも海水が温かすぎて魚が沖に離れていったというのだ。
     この時期に、日高方面での釣り大会に参加したことがない。エリモ以東での大会ではよくアブラコやカジカは釣れたのだが、この方面で果たしてアブラコやカジカはいるのだろうか。
     個人釣行では、タカノハが釣れたこともあるので、それに的を絞ることは考えられるがあくまでも副産物として考えなければならないだろう。ということは、港内でアカハラも釣らなければ勝負にはならないだろう。あくまでも大会なのだから。
     春立は秋の大会ではアブラコやカジカで何度も優勝させてもらった釣り場だ。一応ここに入ることにして準備を進めた。対抗馬に鳧舞、浜荻伏をあげておく。どちらも漁港外防波堤に逃げ込むことも出来るからだ。

     前回の大会では、根掛かりが酷くて、多くの仕掛けやオモリを失った。今回はそれに懲りて多めに用意したので荷物が重い。朝方干潮を迎えるが、この方面での乗ることの出来る岩場は少ないことから、あまり気にすることはないだろう。満潮でも干潮でも遠投に徹するだけだ。
     当日天気は、朝方に雨模様の予報だ。となると、カッパにウエーダーは必要になるだろう。この時期の暑さを凌ぐには、ウエーダーだけは履きたくないところだが、やむを得ないと考える。春立は潮が引けば前方の盤に乗ることも出来るのだ.

    アカハラは釣れるのだが・・・
     東静内港で着替えを済ませた。ここでは誰も降りるものはいない。次は春立だ。降りる準備を進めていると、同じ春立で林 忍、樫山寿治、浜田正博氏が降りた。私とは場所が違うが港内でアカハラやクロガシラを狙うという。私は、以前入ったことのある船だまりに向かった。
     竿を4本出している先行者がいたので様子を聞きにいったが、車中で睡眠中だった。まずはアカハラ狙いで、両天秤ゴロ仕掛けを近投した。チョコン、チョコンと小さなアタリはあるのだが食い渋っているのか魚が乗らない。二回り目を打ち込むとようやく竿先が食い込んだ。ゴロを咥えた35㎝くらいのアカハラだった。それからは適度な間隔でアカハラが釣れた。アカハラはフラシに入れて港内に吊した。この分だと、順次大きなものに入れ替えをしながら、小さなものはリリースする必要があるだろう。審査に出す魚以外はなるべく殺したくないのだ。
     40㎝から45㎝くらいのものが4本揃った。後は嫁であるが、1枚でも釣れてくれればと期待していたクロガレイが出ない。クロガレイの口に届く前に、アカハラが食ってくるのだろう。ゴロはクロにも有効なのだが、磯で使う予定のゴロが少なくなってきたこともあって、ゴロを外して、イソメだけを付けて打ち込んだが、やはりアカハラが先に食いついてしまうようだ。
  • 移動した舟揚場で、遠、中、近と投げ分ける。
  •  午前2時、満潮の潮止まりに向かうところで春立4区に移動した。この時点で嫁はいない。まずは、50㎝強のアブラコの実績のある舟揚場で竿を出した。竿1本をゴロネット仕掛けでかけ上がりのある向こう側に近投した。1本はロケットカゴで中投した。もう1本は2本バリ仕掛けで遠投した。しばらくどの竿にもアタリは出なかったが、遠投の竿にそれと分かるハゴトコのアタリが出た。ホンダワラを引き連れてハゴトコの30㎝弱が上がった。何とか嫁を確保できたわけだ。何本かハゴトコを釣り上げたが、最初のものを上回るものは出ないのでリリースを繰り返す。
     近投に竿を引き込む大きなアタリが出た。竿を煽るとグッと重みが乗ってハゴトコとは違うようだ。これは昆布を引き連れたカジカだった。残しておいたゴロを咥えていた。ハゴトコにはお引き取りを願う。
  • ハゴトコに替わってようやくカジカが釣れた。しかし、まだまだ寸足らずだ。
  •  7時、潮が引いてかけ上がりの岩盤に乗れるようになった。竿2本を担いで少なくなってきたカツオで遠投を繰り返す。しかし、ハゴトコが釣れたのみで、大物アブラコやカジカは出なかった。
     締め切り時間が来てしまった。審査は東静内港で実施した。私は、アカハラ450㎜+カジカ335㎜+重量300(0g)の1115点で7位入賞となった。三石川から港へと移動した越智靖基氏が例の如くぶっちぎりの優勝を果たした。準優勝は塩釜に入った大沼光男氏で、あの難しい磯を攻略してきた。3位から7位までは1100点台の接戦で私はそのドンベだった。

    メロンの方が良かったのに!
     賞品の米2㎏をテーブルに置いた。女房が微笑む。この物価高では貴重なのだそうだ。
    「魚はカジカのみだ。」
    「えっ、他の魚は? 7位なのに随分と釣れなかったのねぇ」
    「そこそこ釣れたのだが、食べられる魚ではない」
    「それって、ウグイ?」
    「そういうことになる。他にハゴトコも釣れたのだが、面倒になって放してきた。」
    「今度はハゴトコでも、持って帰ってきて! 物価が軒並み上がって、わが家にとっては貴重なタンパク源なの よ。ところでハゴトコは何匹釣れたの?」
    「7匹ぐらいかな。」
    「えー~~~。わが家の3食分のおかずになるのに・・・。」

     最近は、小さな魚も持ち帰るようにしてきたので、ハゴトコも煮付けやフライにして夕食の膳を飾ってきていたのだ。そして早速、今晩はカジカ汁となって出てきた。その夕食の時に余計なことを言ってしまった。「10位までの入賞者以外は、メロンの参加賞だった。」「ウワー、メロンが良かったのに!!!」

    【つれづれ】
    市内の釣り具店では、ゴロMが置いていない。
    仕方が無いので、冷凍庫に保管してあったゴロM20本と今回購入したS20本を持って行った。これからの釣りは、コマセだけの釣りにならざるを得ないのだろうか?
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