年間総合優勝で思うこと 札幌竿道会 菅原信幸

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  • 2018年6月24日 札幌竿道会第3回大会優勝 2220点 坂岸
    (写真提供 鹿島釣狂)
  •  2022年 年間総合優勝で思う事
  • 札幌竿道会 菅原信幸
  •  私の所属する「札幌竿道会」は1972年に発足し、今では50年を越えた老舗の釣り会である。簡単に50年と言ってしまったがいわゆる半世紀であり、ここに至るまでには先人(先輩)達の「釣道の継承」即ち魚釣りという文化を息子・孫・曾孫の代まで残したいという思いである。そして本会は、趣味とする釣りを通じ、品性を高め、会員相互の親睦を図り、併せて明日への活力を涵養する事を目的としている。
  •  そんな当会において昨年2度目の年間総合を獲ることが出来ました。1度目の時は年間総合が欲しくて欲しくて堪らず、毎月の例会日の2週間前には必ずと言っていい程、現地の「下見」をし、海藻の付き具合や釣座までの入釣ルートの確認・天候や波の急変に伴う移動ポイントの設定・戦略などを現地で考えたものでした。今思えばとても正気の沙汰ではありませんでした。(笑)
     1度年間総合を獲って満足してからの私は「欲」をなくし、副会長という役職を仰せつかったこともあり、仲間との楽しく過ごす日曜日であればよい釣り・魚も一回食べる分あればいい釣りとなりつつありました。
     昨年も何時ものようにあまり優勝に固執することなく、そこそこ釣れればいいという思いでしたが、昨年8回中7回終えた時点で総合2位でした。ラスト1回となった私は、例会日が近づくにつれ、心の中に「欲」という殺気にも似た感情が芽生えてしまったと共に、点数上、優勝するしか道が無い現実にひたすら殺気を消すことに終始しておりました。バスの中では仲間からの有り難い応援の言葉も沢山いただきました。
     翌日、規定の釣り時間を終え審査になり、当日は大シケという事もあり10匹釣ることは出来ませんでしたが運に味方され優勝することが出来、年間も獲る事出来ました。20代に入会し気が付けば還暦を目前としている今、思うことは、今回の年間総合優勝もこれまでに沢山の諸先輩・仲間からの情報・アドバイスあってのものと再認識すると共に釣量に関わらず自然の中で言葉の通じない、何処に居るか見えないものとの言わば「戦い」をする事の奥深さに興奮を禁じ得ません。これからも安全を第一に考え、「温故知新」の精神で同じ時代に巡り合えた釣り友と仲良く・楽しく釣りがしたいと思っております。
     そして同時に近年「コロナ」による行動制限の影響でアウトドア人口・釣り人口が異常に増え、数多くのユーチューバーの動画が挙げられております。すべての釣り人ではありませんが、一方ではマナー違反(ゴミの投げ捨て)・ルール違反(違法駐車)により物凄いスピードで各漁港・埠頭が「立ち入り禁止」となっております、海は皆のものですが漁港は漁業関係者のものです。当たり前ではなく謙虚な姿勢で使わせてもらわなければなりません。人として最低限のマナー・常識を持ってほしいと思っております。
     最後になりますが、本来でしたら釣り場の紹介などもできれば良かったのですが、まだまだ未熟者故にご容赦いただければと思います(隠すつもりは毛頭御座いません)。鹿島釣狂様におかれましてはご自分の当ブログ「釣れ釣れなるままに北海道」内において札幌竿道会における情報等を発信して頂き心より感謝申し上げると共に今シーズンも更なる活躍を期待しペンを置かさせていただきます。ありがとうございました。
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