4月26日美国導流堤アブラコ50㎝

  • 2019年思い出の釣行記No.8思いもよらなかったアブラコが釣れた
  • 思いもよらなかった
  • 4月26日
    美国導流堤
    アブラコ50㎝ ホッケ38㎝ クロガシラ
  • 昨年は思いもよらなかったこんなマガレイが釣れたのだ
  •  昨年のマガレイの大物の感触が堪らず美国導流堤へと向かった。家を出たのが午後8時半。そして、出たところで気が付いた。三菱RVRの走行距離が10万キロ近かったはずだとメーターを見ると999,998を示していた。これはカメラで証拠を残しておかないと行けないなと少しずつ慎重に走って999,999のところでシャッターをきった。そしてしばらく進み10万キロを達成した。それまでは、ハリアー(2500CC)を乗っていたのでガソリン代が馬鹿にならなかった。現職の内はまだいいのだが、退職を期に排気量の小さな車にしたのだ。退職した2010年10月に納車してからおよそ9年近く走ってきたわけだ。海岸線を走ることが多かったがまだまだ綺麗な車で故障も無い。まだしばらくこの車にやっかいになろうと思う。最近、高齢者の事故が多く免許返納が叫ばれているが、まだ紅葉マークも付いていないのだ。慎重で安全な運転に心がけながら、この車を駆って釣りに行こうと考えている。
  •  導流堤の駐車場には、大型のRV車と軽トラが停めてあった。嫌な予感がして導流堤の先端に向かうとやはり三脚が5本も並べられていた。幸い、三脚は先端正面に向かって置いてあったので、黄色い灯台の左側に自分の三脚と竿を設置した。帰りの運転が心配なのでそのまま車で眠ろうかとも思ったが、竿や仕掛を用意してしまうと振り込みたくなるのが人情だ。ロケットカゴ仕掛にイソメとカツオのエサを付けて振り込んでみた。すると、思いかけずにアタリが出て、竿を煽ると赤身の帯びたホッケが釣れた。午前1時までやって、車に戻って酒を飲んでからシートを倒して目を瞑った。3時半に設定した目覚ましが鳴り、以外にグッスリと寝込んだようだった。
     先端に向かった。3人の先客が竿を見つめていたが、まだ獲物はないようだった。私が4本全てにロケットカゴ仕掛を付けて振り込んだ。それにグングンと竿を締め混むアタリが出た。この導流堤は海面まで7m程もあり、タモを使うことは出来ない。竿が極限にまで曲がったがなんとか取り込むことが出来た。思った通りアブラコだった。45㎝ほどだろうか・・・。
     波は2mと予報していたが、外防波堤から回り込んだ大波が岩壁に打ち寄せて波飛沫を上げては降り注いでくる。仕掛に海藻がやたらと掛かる。さほど時間が経っていなくても竿先がフワン、フワンと大きく揺れて、引き上げると木や竹や松の枝を道糸に絡ませている。ハリにも海藻が団子を作っている。明るくなって海面を覗いてみると、茶色の泡が帯を作っており、その中に大きな木の枝が浮いていた。それに引っかかってしまったらやっかいだと、その枝が道糸に近づいてくる度に何度も引き上げなければならなかった。それでも道糸には海藻が絡みついていた。
     午前8時になった。粘り強く打ち込んでいたが、とうとう諦めてしまった。この状況では魚がエサを見つける前にハリに海藻が纏わり付いてしまっているに違いない。後片付けをして港内で釣りのできそうな場所を探した。
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  •  外防波堤にはテトラが山積みになって出て行けそうもない。その中間ではサクラマスを狙っていると思われるルアーマンが4名ほど入っていた。内防波堤にも1名が朝早くから陣取って盛んに竿を振っていた。外海が荒れているので港内にクロガシラが溜まっているのではないかと港内の奥まったところで竿を出した。
     小さい頃からよくこの港で釣りをし、現在は白老に住んでいるという若者が様子を見にやって来た。投げ釣りよりもルアーに転向して竿を振っているという。とりとめのない会話をしながら大きなアブラコが釣れたというと見せて欲しいという。車の中に置いてあったクーラーを開くと驚いていた。こんなに大きなアブラコを釣ったことがないということらしい。それを聞いて、また私の自慢話が始まった。3月のクロガシラ48㎝をはじめとする大釣り、4月になって竿道会で身長賞を取った50.4㎝のアブラコ、医釣会で釣った49.3㎝のホッケの話しまでしてしまった。おそらく釣り人特有の法螺話だろうと、信じてくれたかどうかは分からない。
     虎猫が私の背後で物欲しそうに寝そべっていた。釣れた魚でも頂けるのではないかと待っているようだ。全く音沙汰がない中、小さなアタリが出た。小さなアブラコだった。その時はその虎猫は姿を消していた。私があまりにも釣れないので諦めて去ってしまったようだ。その代わりにカラスが2羽やってきて私の周囲を彷徨きだした。私が追っ払うと電柱や街灯に留まったりして私の様子を伺っていた。カラスに気を遣いながらも少し遠投すると、これもチョンチョンとアタリが出て手の平級のクロガシラが上がった。後を振り向くとカラスが忍び寄っていて白っぽいもの咥えて飛び去った。そして、漁船の上にまで持っていって啄んでいた。何を持っていったのかは分からないでいた。小物ではどうしようもないと片付け始めたところだった。片付けたはずの仕掛が1つ見あたらない。カラスは使った仕掛を入れたビニル袋を咥えていったのだ。カラスとしてもどう扱ってよいのか戸惑ったことだろう。
     帰り際に、今週の「つりしん」で★3つが出たマガレイが気になって古平港に立ち寄ってみた。意外に大きな漁港で、1㎞ほどある東外防の先端まで歩いてみたが、途中イカ釣りの1名に会っただけだった。その釣り人が漁師訛りで言うことには、新聞に出たことで多くの釣り人が入り、それが邪魔になってのんびり釣りができないということだった。私もその内の1人らしい。
  • 女房がファイターズの観戦に出掛けてしまっていたので、一人アブラコの開きを肴にして酒を飲んだ。うーん、旨い。
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