9月9日・10日 苫小牧東港 カンパチ・中サバ

  • 2021年思い出の釣行記No.13
  • 強力に魅せられて
  • 小さくても青物のファイトには感心させられる
  • 入釣月日  2021年9月9日~10日
    入釣場所  苫小牧東港フェンス前   
    釣  果  カンパチ 38㎝以下 14
          サバ   31㎝以下 19
          アナゴ  42㎝    1
  • 母宛の初手紙
     94歳になる母が介護施設(サービス付き高齢者向け住宅)に入所した。高熱、震え、頭痛、意識朦朧となり、救急車で病院へ運ばれたのだ。幸い命に別状はなかったが、入浴は全く無理でトイレへ行くのにも不自由な生活で、介護施設のやっかいになることになったのだ。コロナウイルスの蔓延で母への面会は叶わず、生まれて初めて母へ手紙を書くことになった。
  • 母さんへ
     お変わりありませんか。お元気のことと思います。私たちはすこぶる元気です。
     兄ちゃんから母さんのことを聞いたときはびっくりしました。先月、○○家族や□□家族と訪ねていったときには、明るく元気そうで安心していたのですが・・・。
     □□との訪問の次の日、高熱が出て救急車で運ばれたのですね。幸いにもコロナウイルスの感染ではなかったものの、腎盂炎だと分かったときは不安だったことでしょうね。
     先日、母さんに電話したときは、元気で明るい声だったので嬉しかったです。現在は、自力でトイレや食事にも行けているようだし、環境が変わった中でもよく眠れているようなので安心しています。
     兄ちゃんから送られてきた施設の写真を見ると、「△△△」が立派で快適そうなのがよく伝わってきました。電話を取り次いでくれたスタッフの方も親切でした。また、「〇ラッ〇ホーム」で顔なじみの方がいてよかったですね。リハビリ介助員(☆☆さんといったかしら・・・)から「可愛いおばあちゃんだね」と言われたことが気に入っているようで微笑ましく思います。
     母さんのことだから人との関わりを遠慮がちにしているのかもと思っていますが、是非積極的に関わって「△△△」の生活を楽しんで下さい。また、嫌なときは無理をしなくても大丈夫です。介護に関わる専門スタッフに任せてしまえばいいのです。
     コロナで会いに行けないのがつくづく残念です。愛想のないこんな私ですが、直接会って元気づけることが出来ればいいのですが・・・。それも叶いそうにありません。
     では、また。折を見て電話します。
     孫たちの(母さんにとってはひ孫ですが)写真お送りします。
      2021年9月7日
  • ドンパチ・カンパチ・パチパチ
     前回のカンパチの幼魚(ショゴ)の引き味が忘れられず、今回も東港へと向かった。釣り人はいるが、フェンス右端にスペースがあったのでそこに釣り座を設置した。現在はフェンス越えになるが、夜のアナゴ狙いのこともあるので投げ釣りが比較的容易なフェンスのない場所の近くを確保したかったのだ。
     右隣りはキャンピングカーで宿泊しながら釣りをしていた夫婦連れだ。旦那の方はルアーをひっきりなしに投げては竿を何度も大きく煽っている。奥さんの方は、サビキ仕掛でのんびりとサバのアタリを待っている。ルアーの方で魚を釣り上げた様子は覗えなかったが、サビキの方は、何度か30㎝ほどのサバを釣り上げていた。
     私は、サバが大きかったこともあり5.3m磯竿に8号のピンクスキンサビキ仕掛を結んでからフェンス越しに竿を立てかけた。錆び付いた拾いもののリールにはナイロン3号を巻いてある。
     4.5m磯竿には、前回好釣していた御仁に倣い、Wピンテール2.75ナチュラルグリーンのワームを5.3gのイワシヘッドに通した。リールは今回新調したダイワレガリスLT2500Dで、サンライン2号150mを巻いてある。
  • 今回購入したダイワレガリスLT
  • ジグヘッドにワーム各種
  •  サビキ仕掛を放り込んだままにして、もっぱらワームを操作してカンパチを狙うことに集中した。しかし、ワームにはフグばかりでカンパチの音沙汰がなく、サビキにアタリが出て30㎝ほどのサバが掛かった。サバも30㎝ほどになると引きが強く大変面白い。続けて同じようなサバを釣った後に、サバとは違う竿をグイグイと引き込むアタリが出た。これはカンパチだった。これも、サバと同じような長さなのに体高があって、更に引き味がよい。サビキでカンパチが掛かることが分かると、今度はワーム竿の方が疎かになった。
  • サビキでサバやカンパチを釣ることができた
  •  夕闇が迫ってきた。今年はアナゴが全くの不調で、誰に聞いても釣れていないと言うばかりだが、やはり気になる。春先にクロガレイを大漁した穴場に向かってみた。
     フグや小サバと思われるアタリは出るのだが、ハリ掛かりしない。日が落ちてからしばらくして、待望のファン、ファンというアタリが出た。竿を手に持ちクククククッと竿先が入ったところを合わせると乗った。思った通りのアナゴだった。
  • 釣ったアナゴをぶら下げていると、得意のひねり技で仕掛をグルグル巻きにした
  •  長さには不満があるが、ここで1匹釣れたことをよしとしよう。2匹目を狙ってしばらく続けたが、アタリの主はアカハラばかりになってきた。そしてドンコが来たのを切っ掛けにアナゴ狙いは諦めて、フェンス前に戻ることにした。
  • 即席カンパチ仕掛
     日を跨いでしまった。フェンス前にいた釣り人は大方帰ってしまって、ゆとりが出来たのでフェンスの中間辺りに釣り座を設定した。ここの常連さんたちは金物工場で加工したと思われる専用の竿置きをフェンスの上部に取り付けている。私も今日は岸壁の車止めに取り付ける竿置きを用意してきたので、フェンスに挟んでみた。縦にしたり横にしたりしていじくっているとうまい具合に取り付けることが出来た。竿を置いてみてもブレることなく海面と平行に竿を置くことが出来た。
     左隣の釣り人が、カンパチを釣り上げた。どうも「泳がせ釣り」で上げたものらしい。サビキで釣り上げた小サバをハリに掛けて泳がせるとカンパチが食いついてくるのだそうだ。小サバを入れたバケツにポンプで空気を送り込んで生かしている。図々しくも「泳がせ釣り」の仕掛を見せてもらった。
     そうなるとやってみたくなるのが根っからの物好きな性格の私のことだ。投げ釣りの仕掛を分解して、片天秤とナイロン5号、チヌバリ8号を調達した。ハリスはリールに巻いたナイロン2号を1mほど切り取り、それにチヌバリを結んだ。オモリは10号鉛。もう少し軽くてもいいのかもしれないが、応急の仕掛は出来た。
  • 即席の「泳がせ釣り」仕掛が出来上がった
  •  それからはサビキ仕掛を6号に落として小サバ釣りに専念した。しかし、小サバは釣れず30㎝ほどの中サバばかりだ。ようやく小サバを釣り上げて、即席仕掛に付けて振り込むと、すぐにカンパチが食いついてきた。
     味を占めて小サバ釣りをしたが、時間ばかりが過ぎていく。小サバが2匹同時に掛かった。1匹はアナゴ用に用意したフラシに入れて海水に浸けた。もう1匹を「泳がせ釣り」仕掛に付けて振り込むと、またしてもカンパチが食いついてきた。今度はフラシに入れた小サバを付けようとしたところ、すでに死んで硬直していた。その硬直した小サバを付けて振り込んでから、いかにも泳いでいるように動かすとそれにもカンパチが食いついた。
     死んでいてもカンパチが食いついてくるところを見ると、サバの切り身でもいいのではなかろうかと夕方釣った中サバを短冊の切り身にして付けてみた。それにも生き餌と同じようにカンパチが続いて釣れた。
     2号ナイロンハリスが切られた。よく見るとハリのチモトで切られている。飲み込まれたカンパチの歯が当たって切れたものらしい。今度は、投げ釣り用のリールに巻いてあった5号ナイロンを切り取ってハリスにした。太くしたハリスでも問題なくカンパチが釣れてくる。これはさすがに切られることはなく、最後まで使い続けることが出来た。
     明るくなった。海面に向けていたライトも用をなさなくなった。照明の周りに群れていたカンパチの魚群が見えなくなったのだ。
     仕方なく今度はサバ釣りに専念することにした。夕方はサビキ仕掛にもカンパチが食いついてきていたのだ。アミを入れたロケットカゴの下に6本の8号サビキ仕掛では、中サバが釣れる度に仕掛が絡まった。小サバとは違ってサバの跳ねっ返りも大きいのだ。サビキを切って3本バリにした。今度は絡まることもなく順調に中サバを釣ることができた。
     そのサバも徐々に釣れなくなってきた。おそらくピンクサビキが見切られてきたのだろう。ハゲ皮サビキに交換してみると、また釣れ方が復活したが、それもすぐに見切られるようになった。
     午前7時を回った。昨日から一睡もしないで夜通し釣り続けてきていた私の方が疲れて眠気も差してきた。引き上げることにしよう。何よりカンパチを釣るための工夫を続けてきたことに満足できたのだ。
  • カンパチは前回より型が大きくなった。飲み込まれたチヌ8号を確保するために口を切って取り出した。
  • サバもこの大きさになると引き味抜群になる。鮮度を保つために、いわゆる鯖折りにしてから氷の入ったクーラーで持ち帰った。
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