初物は抱卵クロガシラ

  • 2023年思い出の釣行記No.4
  • 磯の初物は抱卵クロガシラ
  • 釣行日:3月10日(金)15:00~20:00
    釣り場:苫小牧東港
    天 気:小雨後曇り 風強し
    釣 果:クロガシラ 39㎝ 1                
  • 足場が悪いので風呂マットを3枚用意した
  •  昨日のWBC中国戦は、大谷を擁し8-1で大勝。今日は、日韓戦がある。過去の対戦成績から見てもWBCで4勝4敗、五輪でも4勝4敗と激闘が予想される。しかし、雨天で釣行を諦めていた苫小牧地方は、午後から雨が上がるという予報だ。波風も穏やからしい。日韓戦の中継は、ダイジェストで我慢することにして、午後から、苫小牧東港へと向かった。
     フェンス前では4名の釣り人がいた。雨の中でも頑張り続けていたらしい。それぞれに様子を伺ってみた。どの方も釣果をあげていないが、朝方に30㎝ほどのアメマスが何本か上がったらしい。頼りない。2本の投げ竿を出しながらのその横でルアーを飛ばしている御仁がいた。マスの方はさっぱりだが、今し方立て続けにクロガシラが2枚上がったということだ。
     昨秋、アナゴを爆釣した場所に向かった。足場が悪いので今回は風呂マットを3枚用意して、その上で釣り場を展開した。雨上がりなので海水に濁りがあるのが心配だが、足場に心配が無い分、欲張って三脚2台にそれぞれ2本ずつ竿を置いた。
     間もなく、ロケットカゴ仕掛けにチョコンとアタリが出た。しばらくするとまたチョコンとくる。小物だな!。しばらく待ってもくい込まないので、道糸をクイッ、クイッと揺すってみた。少しの間を置いて道糸がスーとフケた。我慢しきれなくなってかぶり付いたな! 道糸を張っていくとグインと竿先がくい込んだ。思いっきり合わせてやる。快い刺さり込みで、岸際に姿を現したのは40㎝程のクロガシラだった。抱卵もので腹がパンパンに膨れている。これは期待が持てる。日韓戦の視聴を我慢してやってきた甲斐があるというものだ。完全な砂地ではなく海藻があるらしい。仲間から聞いたところによるとこの海藻に卵を産みつけるために岸寄りしているということだ。
     しかし、アタリはこの1回のみで、その後は全く出なくなってしまった。風も強くなってきた。そして、思い出したように小雨もパラパラとやってくる。一陣の風が吹いて三脚がなぎ倒された。石の隙間に挟まった三脚の足を無理に引っ張り出そうとしたときに三脚がグニャリと折れ曲がってしまった。それを修復しようとしたら完全に折れてしまった。
     これだけアタリが出ないと、なんだか私の心も折れてしまった。日韓戦もある。これから我が家に向かったら、終盤のテレビ観戦に間に合うだろう。20時に片付けた。
     帰りの道中、ラジオ放送を聞こうとしたが、やっていなかった。それで、ワンセグで音だけでも楽しもうとしたが、電波の状態が非常に悪い。途切れ途切れに聞こえてくる内容は、どうもダルビッシュが3点献上してしまったらしい。その裏に4点を取り返して、5回には近藤がホームランを打ったらしい。やはり熱戦が続いているようだった。
     家に帰り着いて、釣りの後片付けもせずにテレビ画面に向かった。じっくり観戦していた女房の解説付きで試合経過を振り返ることが出来た。それからは圧巻だった。コールドゲームにしてしまうのではないかという圧勝に、手にしたコップ酒も空になっていた。
  • 身の方は刺身に下ろした。脂がのっていて柔らかく非常においしかった。卵は酒、メンミ、みりんでつけ込んだ。ほっかほかのご飯に載せて口にぶっ込むのだ。あ~あ、食べるのが楽しみ、楽しみ。
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