ゆとりある行動に徹すべし!

  • 2024年思い出の釣行記No.6
  • ゆとりある行動に徹すべし!
  • 釣 行 日:5月19日(日)
    入釣場所:軽臼平盤
    天   気:晴れ 波3m→2m
    釣   果:アブラコ  460 ㎜ 3/3
         ホッケ   370 ㎜ 2/12
         ガヤ    290 ㎜ 14
         ソイ    300 ㎜ 1
         重量    400 0g
         合計点数 1230 点
    成  績:第5位 (累計点21⑪⑤⑤)
  • ゆとりある行動に応えてくれた婿と嫁
  • 結局は新規開拓
     今回も、島牧豊浜の軽臼平盤で釣りをしたいと思っている。1週間前に天気予報を見ると、大会日は晴れる見込みだ。しかし、日本海南部方向から高波範囲が近づいてきている。平盤前に出て釣りをするのは少々厳しいのではないだろうか? 波が高いようであれば平盤の付け根に入るしかないが・・・。
     2年前のこの時期、波が高い予報にもかかわらず無理して向かったときには、釣り場を探している内に闇夜の中で方向音痴になってしまった。【👆2022年思い出の釣行記No.5👆】また、その年の秋に向かったときにも、そもそも釣りをしてもらえる状態にはなく、あちこち彷徨ったあげくにボンズを食らった。【👆2022年思い出の釣行記No.17👆

     バスの中で、仲間からのご忠告を頂いて迷っていたが、結局、軽臼平盤で降りてしまった。やはり、平盤前の岩場には高波が打ちつけて、その飛沫が高く舞い上がっている。前の轍は踏まないぞと、竿袋だけを持って波の死んでいるところを探すことにした。今回は平盤への入り口の高い岩にリュックを置いた。そして、そのリュックを見失わないようにと竿先ライトを取り付けた。
     今日は下弦の月夜だ。見通しも利く上に、竿袋だけなので足取りは軽い。かなり歩き回っても、リュックに付けた竿先ライトの光は私に安心感を与えてくれた。まずは、過去に50㎝強のアブラコで身長賞を頂いた高岩に向かってみた。やれないことはなさそうだが、しばらく待って様子を見ていると大きなうねりが襲ってきて、先端を洗った。ここで、無理をすることはないだろう。更に他にあたってみる。しばらく海岸縁を出入りしながら歩いていると、何とか打てそうなところを発見した。両側の岩場には波が上がっているが、そこだけ波が落ち着いているように見える。そこを釣り場とすることに決定して、竿袋にリュックと同じように竿先ライトを取り付けた。リュックの位置は竿先ライトが光っているので、迷うことはない。取りに戻ったリュックを背負って歩いていても、今度は竿袋に付けたライトを目指せば良いことだ。我ながらアッパレの判断だった。
  • 左右の出岬に波が遮られて、ここだけは釣りをすることが出来た。
  • ゆとりある行動に徹すべし
     最初のアタリは25㎝ほどのガヤだった。数が揃うまではと、近くにあった潮だまりに放しておく。しかし、アタリは出るのだがその全てがガヤで、潮だまりにはガヤがガヤガヤと蠢くことになった。
     ホッケが釣れた。軽臼はホッケが薄いところだったが期待が持てる。ネット仕掛けにゴロを付けて何度も打ち返している内にホッケが寄りだしたようだ。35㎝ほどのモノが次々と掛かるようになった。
     30㎝強のクロゾイが釣れた。嫁としてはガヤよりましになった。これも潮だまりで生かしておく。
     竿先ライトが必要なくなってきた頃、三段引きとなる大きなアタリが出てアブラコが釣れた。40㎝ほどだったので、今度はこれが婿になりそうだ。続けて、また大きなアタリだ。今度は先ほどよりも大物らしく竿先をグングンと締め込み右へ左へと引っ張り回す。波間に姿を現わしたのは、引き抜くのを躊躇するようなヤツだったが平盤が低いこともあって、そのまま抜きあげた。婿が大きくなった。

     6時半の潮止まりに近づいてくるとアタリはピタリと止まってしまった。7時半の潮込み時になってホッケのアタリが復活してきたが、片付けの時間が来てしまったようだ。潮だまりに生かしておいた魚をバッカンに入れて、その中から審査に出すアブラコとホッケの5尾を選定してビニル袋に詰めた。

     近年は体力に自信がなくなってきたので、早め早めの行動が要求される。時計を見ながら片付けのスピードを上げる。なんだか9時前には片付けが終わってしまった。何気なく潮だまりを見ると岩と岩の隙間で擬態を凝らしたソイがいた。こいつはその変身の見事さに感心して命拾いをさせてやった。
     10時上がりの締め切りにはまだまだ余裕があるが、ゆっくり帰ることにした。「しびの岬」のように2度の往復は骨が折れると、リュックに竿袋を括り付けて背負い、重くなったバッカンを手に持ち、片方の手には転んでしまわないようにとストックを突きながら慎重に歩を進めた。リュックを置けるような高い岩で4度、休憩しながら、階段下に着いた。それからは、一気に階段を駆け上がり(?見栄を張って?)国道沿いのバス停に辿り着いた。10時上がりの30分前だった。
     前回の「しびの岬」までの行軍を考えると、割と余裕のあるものだった。前回は汗がだらだらと滴り落ち、飲み物も枯渇してしまっていて、バスが迎えに来たときには眼がちらついていたのだ。
  • いい顔だ。左から準優勝:山田裕一、優勝:宮野一成、第3位:林 忍
    そうそう、ゴミ捨ては禁止ですよ。監視カメラが設置されていなくても当たり前のことですからね。
  • またまた、大物ハチガラにしてやったり。旨そうだなぁ。魚種別年間優勝は間違いない。これを上回るのは難しいだろうなぁ。

     山田裕一氏が本目の高い防潮堤脇でバスを待っていた。アブラコは◯◯匹、ハチガラが◯◯匹、ガヤが◯◯匹、ソイが◯匹、ホッケが◯匹と数だけは相当釣り上げたようだ。バスの窓から波被り平盤が幾つも見えたので、山田氏が乗った盤を伺うと、多くの溝を越えなければならないので私が挑戦するには無理なようだった。
     ここは、2022年思い出の釣行記No.5で記事にしたように、ハチガラの33㎝を釣り、年間魚種別身長賞を獲得したところだ。今回も、32.2㎝のハチガラを持ってきた。

    【つ れ づ れ】
    スマホ海中にドボン
     スマホを海中に落としてしまった。三脚に吊すバケツに海水を汲んでいる時だった。チャックしてあるはず?のポケットから落としてしまったのだ。一寸見失ったが、浅かったので無事拾い上げることが出来た。しかし、恐ろしくてスマホを開くことが出来ない。以前、渓流釣りをしているときに何度か携帯を川に落としてしまって、すぐに拾い上げてから電源を入れてもデスプレイの表示画面がショボショボと消えてしまったのだ。
     スマホを振って海水を振り払い、タオルで念入りに拭いてからチャック付きの内ポケットに厳重にしまい込んだ。
     明るくなってから、そろそろ、ほとぼりも冷めただろうとスマホを取り出し、電源を入れてみた。デスプレイのスタート画面が表示された。無事生きていたのだ。釣り場の写真を撮ったが、シャッターを押すことが出来た。そして、何度か仲間に電話を掛けたが繋がっている。審査が終わってからの入賞者の写真も撮ることが出来たのだ。
     自宅に戻ってから、電池容量が少なくなってきたので、ACアダプタに繋いだ。しかし、いつまでたっても充電されない。次の日、スマホ販売店で見てもらうと、外部接続端子(差し込み口)が故障しているようだった。いくつかのアダプタに繋いでもらったが駄目だった。そして、買い換える必要があると案内された。しかし、どれも機種代が高い。しかも、月の契約料が今までのものより2倍ほどに跳ね上がっている。スマホ自体の機能が充実されてきているのが理由のようだ。
     保険に入っていたことを思い出してその話をすると、機種は同じものだが5000円を負担することで、新しいものが届くと案内された。しかし、充電が0%になってしまったので、今までのデーターは自分で入れ直すしか方法はないようだ。すぐにスマホ会社に電話すると、次の日には同じ型の新品が届いた。保険が利いて2750円の出費で済んだ。

    山菜採りにもゆとりを持って
     長老(そうは言っても私の5歳年上)のY氏は、魚釣りはもちろんだが、山菜採りにも眼がない。集合場所でバスに乗り込んだ時は、目の上に大きな傷バンが張られていた。そして、手の甲も青黒く腫れて包帯を巻いている。なんでも、大好きな行者ニンニクを採りにいった崖で転げ落ちてしまったらしい。それが、今日の朝だというのだ。
     彼は、いつも大釣りして優勝を勝ち取っている歌島平盤にするか、入釣に手軽な釣り場にするか最後まで悩んでいた。歌島平盤は、これから更に年老いて体力にも自信がなくなってくることを考えると、今後向かうことが出来るかどうかという難所だ。私も以前、彼と一緒に向かったことがあるが、もう二度と行かないと決めていたのだ。結局、彼は過去の栄光を求めて歌島平盤に向かった。
     帰りのバスは、歌島漁港を経由する道を進み、Y氏が降りた赤色回転灯付近に着いた。しかし、そこにいるはずのY氏がいない。歌島平盤方向を望んでもその姿は見えない。しばらくすると、並継ぎスピンパワーが旗竿のように伸びた状態を目印にする姿が確認できた。O氏が迎えに向かった。私もその後に続いた。リュックはO氏が、竿やバッカンは私が運んだ。なんでも、並継ぎスピンパワーが抜けなくて難儀したようだ。手に負った怪我で握力がなかったのが原因だった。

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