1月27日 今日は満月 遊水池のワカサギ448

  • 2021年思い出の釣行記No.2
  • 1月27日
    砂川遊水池
    ワカサギ448匹 1050g(内息子218匹)
  • 今日は満月
  • 本日の釣果
  •  息子と一緒に砂川遊水池にワカサギ釣りに出かけた。前回は10時過ぎの入釣だったので釣果に結びつかなかったのだろう考え、朝6時には岩見沢を出発し息子宅経由で遊水池に向かった。前回は遊水池が開放されたばかりの日曜日でもあったので混雑していたのだろう。今回は平日の早朝だったこともあってか、管理棟前の駐車場で間に合っているらしく、遊水池回りの堤防への駐車は皆無だ。管理棟前の遊水池に花咲いたテントも閑散としている。
     私は前回のリベンジを思い、同じ所に駐車して、テントが一張りもない池の畔に下りていった。そして、同じようなところにテントを立てた。
  • 管理棟前:前回の日曜日はテントで満杯の状態だったが、今日は閑散としている
  • 遊水池西側もご覧の通り
  • 私達が竿を出した釣り場は、自分のテントが一張りポツンとあるだけ
  •  午前8時前には釣り始めることができた。池の深さは、前回が6m程だったのに比べて2mほどと浅かった。岸寄りにテントを設置してしまったらしい。今日は、前回食い込みの良かった竿をもう1本購入して息子と同じものを使った。リールは息子に巻き上げの早いものを使ってもらった。すぐにアタリが出て、次から次へとワカサギが釣れ続いた。しかも、表層にワカサギが浮いてきたので、仕掛の上部につけた赤い目印がフワッと動くのに合わせて釣ることができるようになった。息子はその釣りにぴったりはまったようだ。エサつけもワカサギの取り込みも随分と上達して手返しよく釣ることができている。
     この池では見たことのない魚が息子にかかった。一瞬、ニジマスの幼魚かなと思ったが、よくよく見ると山女魚のようだ。遊水池に山女魚とは驚くばかりだが、この池でサクラマスが繁殖しているのかなという淡い期待を抱いてしまった。
  • 息子が珍しい魚を釣った。山女魚かなあ?
  •  一時、ワカサギのアタリが全く出なくなった。しばらくすると大きなアタリで竿をしならせたものがいた。穴から姿を見せたのは大きなウグイだった。ウグイが寄るとそれを恐れたワカサギが散ってしまうと聞くが、そのウグイを釣り上げてしまうとまた、ワカサギからのアタリが復活した。 ウグイをリリースしてしまうとワカサギが散ってしまうので、ヤカン跡に水を入れて、釣れたウグイやクチボソを生かしておいた。テント撤収の時はもちろん池に帰ってもらった
  • 生命の誕生
     息子に子どもが出来る予定だ。それも、今日が出産日となっている。しかし、病院で見守ることが出来ない。コロナ禍で面会は出来ないのだ。「立ち会うことが出来るなら、背中でもさすってやるのにそれも出来ない」と嘆いている。それで、その不安な気持ちを紛らわせるためにとワカサギ釣りに来ているのだ。
     その息子は、夜中に早期破水のため帝王切開でこの世に生を受けた。実家に戻っていたので、私も息子の出産に立ち会うことは出来なかった。産まれたという知らせを聞いて、慌てて深川から岩見沢へと駆けつけたのだが、途中スピード違反で捕まってしまった。娘が産まれたときも立ち会うことが出来なかった。おそらく仕事で忙しかったのだろう。女房は何度も詳しく教えてくれるのだが、それが頭に残らない。男親というのはそういうものかもしれない。こんなことを言うとまたしても女房にくどくど言われてしまいそうだ。
     今日は満月なのだ。十月十日とはいえ、出産予定日がその満月とはなんだかよく出来ている話だ。月が私たち生物や地球そのものに与える影響はとても大きい。月の満ち欠けが人間のホルモンバランスや水分バランスに影響を与えることも今ではよく知られている。生命の誕生は、大潮の時が一番といわれている。よく聞くところではサンゴ、ウミガメ、クサフグ、クラゲなどがあげられるだろう。
     ウミガメは、産卵するのに安全な場所を選ぶため、上陸地点より奥へ奥へと進んでいく。満月の時は大潮となり、潮が満ちる。潮が満ちることによって、産卵場所近くまで泳いでいくことが出来るのだ。もちろん産卵後に海に戻るのも、潮が引いているときよりも格段に早く済むのである。
     サンゴはウミガメとは違い、自ら移動して産卵することができない。海の中で着底したまま産卵し、子孫を増やすのだ。サンゴは、潮の満ち引きの差が大きくなる満月の夜に産卵し、潮の流れに子孫を任せ、少しでも遠くへと運んでもらっている。移動することのできないサンゴが、子孫繁栄のために、誰から教わることもなくそうすることができるのは、生命の神秘を感じずにはいられない。
     私たち釣り人にとっても、月の満ち欠けは釣果と切り離せないことになっている。大潮の時は、水の中で生活している生き物たちにとっては食事タイムのスタートになる。プランクトンを食べるために小さな魚が集まり、その小さい魚を食べるためにより大きい魚が集まる。魚も生きるために必死なため、この時間帯は血眼になって食事をするのだ。
     そんな時に、釣り人のエサがふわりと目の前に落ちてきてしまうと、ついつい魚は見境なしに食いついてくるのだ。満月には狼男だって変身するのだから、ワカサギだってそうだろう。私たちはそんなワカサギのアタリをたっぷりと堪能したので、午前中で釣りを終えることにした。
  • トリミングして拡大してみると・・・。どう見ても山女魚だよね
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