6月21日幾春別川ヤマメ3,ニジマス8

  • 2017年思い出の釣行記PART.13
  • 幾春別川のヤマメ
    &結婚スピーチ
  • 【6月21日(日)】
    幾春別川
  • ヤマメ19㎝以下3
    ニジマス27㎝以下8
  • 最初の一尾。ウーム、惚れ惚れする。 川の宝石にふさわしい姿だ
  •  大雨の後、しばらく晴天の日が続いた。幾春別川の流れも澄んできていることだろう。そして、今晩から雨になる予報だ。7:30に女房を札幌でのバス利用健康診断に送ってから、釣りに出掛けることにした。つり具センターが開店(9:30)するのを待ってエサのブドウ虫を購入してから出掛けた。1:00までに女房を迎えに行かなくてはならないので正味1時間の釣りとなるだろう。
     前野氏が幾春別川でヤマメ釣りをしていると言っていたので、桂沢ダム湖の下流域と考えていたのだが、流域一杯に川水が流れており釣り場となるようなところはなかった。仕方がないので桂沢湖の上流域に行くことにした。
     夕張紅葉沢に抜ける国道452号線に沿って幾春別川が蛇行している。橋の名前が面白い。順に桂竜橋、望湖橋、双岳橋、熊追橋、桂沢大橋、湖畔橋、桂冬橋、桂秋橋、桂夏橋、桂春橋、夕映橋、朝映橋、桂清橋、小屋の沢橋、江真橋と続く。私は、桂春橋手前の脇道に駐車した。そこで3.6m竿に仕掛を結んでから川に下りていった。ぬかるんだ踏み分け道には鹿の足跡と共に釣り人のものと思えるものもあった。橋の下に小さな瀬があったので試しに竿を振ってみた。コツンと前アタリがあり、さらに仕掛を流しているとインジケータが消し込んだ。出た!ヤマメだ。
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  •  まさか釣れるとは思っていなかったので望外に嬉しい。写真を撮ってから魚籠に入れた。同じところで3匹釣れた。これは面白いことになりそうだ。川を下っていく。ほんとに小さな瀬でニジマスが出た。真っ直ぐなチャラ瀬が続き、淵は少ない。ここが最後になるなと思った小さな淵でニジマスが5匹ほど出て、12時の打ち止めとなった。
     1時には迎えに行かなくてはならないので、慌てて川から上がり岩見沢へと向かった。函館本線の踏切を越えたところでメールが入り、直接迎えに行った。帰ってからグーグル地図で今日の入渓場所をもう一度なぞってみた。桂春橋の上流域から橋が連続し、川も蛇行しているのでこの次はそちらに向かってみよう。
  • ヤマメは最初の3匹だけだった
  • ニジマスと合わせて計11匹は、塩振りにして晩酌の肴になった。
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  •  息子が25日の日曜日に結婚式を挙げる。その挨拶を頼まれているが何を話したらいいのだろう。在り来たりのものではつまらないので、息子と嫁のエピソードを交えて話しすることにしよう。
  • 「結婚おめでとう」
  •  昨年の1月、息子が何を思ったのか「ワカサギ釣り用に大きなテントを買おう」と言いだしました。私の趣味は魚釣りで、海での磯釣りをメインとしていますが、冬は釣りものが無いので専らワカサギ釣りでお茶を濁しています。でも一人用の小さなワカサギテントしか持っていませんでした。私は、息子と一緒に釣りができることを楽しみに、そして4才になる孫も誘って・・・と大きめのテントを購入しました。
     その2週間ぐらい後のことです。息子と息子の友達と私の3人で砂川遊水池に釣りに行くことになりました。息子の友達が、「初めて新篠津村の『しのつ湖』へワカサギを釣りに行ったけれど、1匹も釣れなかった。エサのサシを触るのが気持ち悪くて、いちいちピンセットを使って付けてみたが、その作業に手間取ったり、仕掛を絡ませたりして結局1匹のワカサギをも手にすることができなかった。」というので、息子が誘ったというのです。そしてその友達は女性だというのです。何か訳ありのようでした。
     とにかくその女性を美唄に迎えに行って、砂川遊水池で購入したばかりの大きなテントに潜り込みました。まずはその女友だちの竿に仕掛を繋ぎ、エサのサシを付けて手渡しました。彼女が氷の穴に仕掛をスルスルと落とすと、すぐに目印がフワッと動いてワカサギが食いついてきました。彼女にとっては人生初のワカサギです。そうそう、その女友だちというのは、もちろん今日、息子の嫁になるIちゃんのことです。
     それからのIちゃんは喜々としてワカサギを釣り上げていきます。ワカサギをハリからはず時にピクッと体を捩るのと一緒にビクッと手を引っ込めたり、鈴なりに連なってきたワカサギに大はしゃぎしたり、水を張った容器に入れたワカサギの小さな鱗がキラキラと輝くのを見て感動したりで、テント内が一遍に華やいできました。一つ一つのことが初めてのことばかりなので真剣な眼差しで取り組んでいます。そして、その仕草がとにかく可愛いのです。また、そんな仕草の端々から人に対する温かい気遣いを感じることができたのです。
     Iちゃんが「手が冷たい」と言い出しました。すると、今にも湯気が出そうな息子の大きな手に包んでもらって回復したようでした。今度は「足先が冷たい」と言い出しました。Iちゃんは私が夢中になって釣っているのに気兼ねしてなのか、「まだ釣っていても大丈夫です」と健気に言ってくれますが、もう限界なのでしょう。息子が「釣りを終えてテントを片付けよう」と言いました。
     朝から暖気で雨が降り続いていました。テントの外に出てみると弛んだ雪で長靴がズボズボとぬかるみました。Iちゃんがその雪の中に長靴を突っ込みました。しかし、長靴と思っていたのは、丈の短い靴でした。靴の上からスキーウエアーを被せていたので気づかなかったのです。その靴の中に氷のように冷たい水が入り込みました。息子が「歩き回らないで」と言っても、なにか手伝わなければならないと気を遣っているらしく、動き回ってはまたまた靴の中に水を入れてしまいます。Iちゃんは手も足も冷たいことになってしまいましたが、「また一緒に来たい」と熱い想いを伝えてくれました。
     息子が私達親に電話してくるときは、用件だけを伝えるというという実にぶっきらぼうなものです。男の子ですのでこれは仕方がないことかも知れません。そんな息子が電話で楽しそうに長々と話しこんでいます。笑い声も聞こえてきます。その雰囲気から、女房が「電話はIちゃんからですよ」と言います。そんな時、「ああ、息子は幸せなんだな」とつくづく感じるのです。そして、その様子を窺っている私達夫婦も幸せな気分になるのです。
     結婚おめでとう。Iちゃん、これからも息子のことよろしくお願いします。Iちゃんのお父さんお母さんと私達は熱く応援しています。ここに出席の皆様にも息子とIちゃんの応援をよろしくお願い致します。本日は有り難うございました。
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