7月8日静内漁港カンカイ12

  • 2018年思い出の釣行記PART.14
  • タカノハ狙いがカンカイに
  • 7月8日
    静内漁港
    カンカイ31㎝以下12
    カジカ、タカノハ等現地で頭を落としてから持ち帰った。カジカは海にお帰りいただいた。
  •  ストーブを入れなければならない冷夏の北海道を離れて、宮古島での蒸し暑いような晴天の中でシュノーケリングを楽しみ、熱帯魚のような魚を多種釣ることが出来た。台湾沖で発生した台風から逃げるように旅行から帰ってくると、北海道では依然として長雨が続いていた。日本国中がひどいことになっている。活発な梅雨前線が停滞して大雨洪水、崖崩れ等の特別避難警報を連続的に発せられたのだ。豪雨による死者が126人、行方不明者86人という平成で最悪となる犠牲者を出してしまった。
     そんな中でも、幾春別川のヤマメが気になって様子を見に行った。案の定、笹濁りの水が川原を埋め尽くしておりとても釣りをさせてもらえそうにない。仕方なく気になっていた奔別川の様子を見に行ってきた。奔別橋の更に奥に進んでいくと、砂子組の石炭露天掘りへの道と別れて舗装道路がなくなった。そこに一旦駐車して、関係者以外立入禁止の鎖が渡してある横をすり抜けて、川原に下りていくことの出来る細道から下っていった。水は川幅一杯に流れてはいたが、比較的澄んでいるようでもあり、速い流れの中にエサを流してみた。しかし、コトリとも音沙汰はなかった。その場を離れるときに下流にあるダムが気になった。高巻きをしながら下りていけるのだろうか。素敵な釣り場が拡がっているような気もする。川水の少なくなったときに挑戦してみるのも良いだろう。
  •  次の日の日曜日、岩見沢は朝から素晴らしい青空が広がった。新ひだか町の天候が気になってしょうがない。ヤフー天気予報で調べてみると、月曜日にかけて雨模様だった予報が曇りに変わっている。静内川の濁流が河口まで泥を運んでしまって釣りなどさせてもらえないだろうなという不安もあったが、出掛けてみることにした。女房はママさんコーラスの全道大会で帯広に行っている。
     入船町にある静内漁港に着いた。何かヘドロのような異様な臭いがする。漁港内には浚渫工事の為にまだ沈下できない粘土が浮遊していたのだ。今日は日曜日なのでヘドロを積み上げたままのグラブ浚渫船が港内に横付けされていた。
     竿だけを担いで外防波堤先端の様子を見に行くことにした。途中、外防の角で釣りをしている家族がいた。様子を聞くとカンカイが5本ほど釣れたらしい。アタリがあったらしく、リールを懸命に巻いている若者の姿があった。魚が付いているようなので様子を見ていると、白っぽい魚を釣り上げた。家族が交わしている会話からするとウグイのようだ。この泥水の中で何かしら釣りものがあるようだった。内防先端でも2名が釣りをしている。
     赤灯台先端に竿を置いてから再度、荷物を取りに戻った。用意したロケット仕掛をスピンパワー3本に付けて中投した。25号竿に1本にタカノハ用2本バリ仕掛けを付けて遠投した。そうしている内にアタリがあり、カツオのエサにカンカイが釣れた。黄色みを帯びた30㎝ほどのものである。タカノハは無理かも知れないがカンカイ釣りもあるぞと、25号竿に市販の14号カレイ仕掛を繋いで塩イソメを付けて振り込んだ。やはりカンカイが釣れてきた。
     小型のタカノハがイソメに喰い付いてきた。こんな泥水で濁った海でも魚は反応してくるのだ。フィッシュイーターのタカノハだって小魚がいれば近くを泳いでいると考えてもよいだろう。CX竿にタカノハロケット仕掛を残しながら、EX竿3本に市販のカレイハリを繋いで振り込んだ。ドンコやウグイに混じってのカンカイでも釣れるとなるとまた面白いものだ。そんなことをしながら最終的には6本の竿全てがカレイ仕掛になってしまった。完全に暗くなってしまうとドンコの猛襲にあった。10時、竿を畳んで引き上げることになった。結局、今日から明日にかけて用意したお弁当はひとつも手を付けることはなかった。車に戻るとさすがに空腹感を覚えてサンドイッチだけをつまんでから帰宅した。
     タカノハ釣りは静内川の濁流が収まってから再度挑戦することにしよう。
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