7月27日入船漁港タカノハ37㎝

  • 2017年思い出の釣行記PART.16
  • 三角スペース
  • 【7月27日(木)】
    【入船漁港
  • タカノハ37㎝ 1
    カジカ42㎝以下 2
  •  7月7日、横山秀視氏が新ひだか町静内漁港で60㎝の大物頭にマツカワ16匹、キープしたのは5匹だったが全て30㎝超えだったと「つりしん」で紹介した。それから3週間。22,23日の土・日と大雨が降ったが、その後晴天の茹だるような暑さが続いたので、静内川からあふれ出た川水も治まり海の濁りもとれてきているだろうと、タカノハを狙って入船漁港へと向かった。明日は娘夫婦や孫たちも来るので旨いタカノハの刺身をご馳走してやろうとの魂胆もあった。
     朝の1時に目覚ましをかけたがそれよりも早い0時頃目が覚めてしまった。用意を調えてあったので出掛けることにした。日高自動車道は工事のため通行止めになっていたので235号線を通って、丁度明け方の3時頃入船漁港に着いた。
     車は監視小屋の横で作業の邪魔にならないようにと慎重においた。まずは、竿袋だけを担いで様子を見に外(南)防波堤先端に向かった。防波堤が一段高くなっている階段下に車が停めてあり、これから準備して向かうようだった。先端に行ってみると赤灯台の右側に三脚が置かれていた。昨日から泊まりがけで竿を出していた先客が置いたものらしい。仕方がないので赤灯台の左に竿を設置することにした。
  • 静内入船漁港南防波堤先端赤灯台
  •  まずは4本の竿に2本バリと1本バリに分けて打ち込んだ。隣は余裕を持って準備して5本の竿全てのネット仕掛に赤アミブロックを詰めて近・中投した。昨日はうねりが高くて防波堤上にも波が乗ってきていたとのことだが、濁りはあるが釣りには影響がないようだ。しかし、満潮に向かっていた潮に乗って右へ右へと仕掛が流されてしまう。しかも流れ藻が多くて仕掛に纏わり付いてきた。25号鉛から30号に替えて打つことになったが弾丸オモリではあまり効果がないようだ。漁船が防波堤の近くを通ったので道糸が引っかからないかが不安だったが、正面打ちには支障がないようだ。先客は道糸沈めを使っていたがそれがかえって災いして近くの根に道糸自体を引っかけてしまった。
     アタリがないままに時間だけが過ぎていく。チョコチョコとアタリがあるのだが大きく引き込まない。その主はドンコだった。そして左側に打っていた竿に素晴らしいアタリが出てその後糸ふけが出たので間違いなくタカノハだろうと勇んでリールを巻いたが残念ながらカジカだった。
  • 期待に添わなくて、ごめんなさい
  •  そして、防波堤正面に遠投していた竿にアタリがあってグッと引き込んだところで竿を煽った。なにか魚が付いているようで期待を膨らませたが、その主はやはりカジカだった。しかもそのカジカは私の仕掛ではなく先客が根掛かりで失った仕掛を咥えていた。さらにPEの道糸や幾つかの仕掛を団子状態で絡めていた。全部先客のモノらしい。鉛が特徴的だった。ホウムラの三角スペース35号という代物で「ミサイルオモリ」と「三角オモリ」の特性を生かして潮の流れが速い砂地向きというものだ。ハリはフカセ16号、エサはカツオとパナメイエビ、塩イソメの合い掛け、竿は全てダイワのトーナメントサーフ30号だった。
     先客が35㎝ほどのタカノハをあげ、ナイフを入れて血抜きをした。私にもタカノハが来たのだが35㎝には満たないモノだった。先客がまたまたタカノハをあげた。先客は、昨日は1枚も釣れなかったが、7月になって毎週のようにここに入って62㎝を筆頭にタカノハを何枚も手にしていると言うことだ。しかもそれが最干潮から潮が込んでくる時を狙っての釣果だというので、2時迄粘ることにした。彼は12時が最干潮だと教えてくれた。その12時を回って潮が込んできたころ、やはり正面に遠投していた竿によいアタリが出たが、これも残念ながら図体ばかり大きいカジカだった。
     もうそろそろ片付けねばならないのかと諦めかけていたところでアタリが出て少し道糸がふけた。何度も同じような状態が続いていたので、今度も同じかなと思って道糸を張るが重いまま少し手前に寄ってきている感じがしたので鋭く合わせた。カレイ独特のアタリで下に潜ろうとする。間違いなくタカノハだった。この1枚で、娘夫婦に食べさせる刺身の食材ができたと何の躊躇もなく片付けることができた。
     タカノハはもちろんだが生きたカジカもすぐにクーラーに詰め込んだので新鮮な状態で持ち帰ることができた。カジカを捌いていると随分脂がのっている感じだったので刺身にして昆布で締めてみた。食卓を飾ったカジカの荒汁はうっすらと脂が浮いていつにも増して本当に旨いものだった。刺身のほうはもちろん娘も婿もそして孫までもが箸を何度も運ぶほどの好評だった。
     後日、前野氏から釣果を聞かれたのでそのままを申し上げた。30日(日)、彼は波が高かったのでやむなく苫小牧西港に入ったのだが、見事タカノハ46㎝をあげたらしい。いよいよ苫小牧港にもタカノハが入り込むようになってきたのだ。これからは、アナゴ狙いに併せてタカノハも狙うことになりそうだ。
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