10月25日 苫小牧東港 カンパチ等記録更新3種

  • 2021年思い出の釣行記No.15
  • カンパチ等記録更新3種
  • 記録更新3種:カンパチ、石鯛、アジ。残念ながらサヨリは仲間に入らなかった
  •       入釣月日  2021年10月25日~26日
          入釣場所  苫小牧東港フェンス前
           釣  果  カンパチ  42㎝以下  3
                サバ    27㎝   多数
                小アジ   15㎝ 10程度
                石鯛    17㎝    1 

  • サケ攻略ならず
     9月28日、息子とサケ釣りを約束した日の天気予報が回復した。雨模様だったのが晴れになり波風も穏やかになるという。サケ釣り用の竿やリールは二人分揃っているが、ルアーが心許ないので下のもの等を買い足した。
  •  駐車場所に一抹の不安があるため午前0時に出発したが、途中、留萌までの高速道が工事のために通行禁止措置がとられていた。深川西ICで高速を下りて、妹背牛町から道道94号線を進んで増毛町箸別へと向かった。
     案の定、箸別周辺は進入禁止や駐車禁止の措置がとられていた。やむなく増毛港に車を置き、荷物を担いで箸別川河口へと向かった。河口では、同じようにやって来たであろう釣り人たちが盛んにデンケミの放物線を描いていた。やはり釣り人はいつもの年より少ない。先行者の左隣に挨拶してから二人分の場所を確保して新規購入のルアーを飛ばした。すぐ後に入った右隣も私たちに挨拶をしてくれて、なんとか快適な釣りが出来そうだ。
     息子はいつものようにウキルアーで、私は潮の動きが緩かったためにウキフカセで、お互いに飛距離を競いながら黙々と竿を振った。しかし、しばらくアタリはなく周辺でも釣り上げた様子は覗えなかった。
     水平線がぼんやりと白み始めてくると、河口付近では何回か竿を曲げる姿が確認できたが、上がってきたもののほとんどがスレ掛かりのブナの強いサケだった。左隣がサケを掛けた。引き摺り上げるとゴロタ石の上を跳ねながら、お腹から溢れるイクラをハラハラと散らした。すぐにでも川を遡って産卵したいのだが、何らかの理由で河口周辺に待機していた雌サケのように思えた。
     私たちには、ゴツゴツとしたサケ特有のアタリが出るのだが、一気にエサを銜え込むような活性の高いサケはいなかった。午前8時、二人とも竿を振ることが出来たことだけでもよしと思うことにして河口を後にした。
     湯浅氏とサケ釣りを約束した10月6日は、急激に気温が下がり、ほどよい雨も降ったので新たなサケが回遊してきたのではないかと淡い期待を抱いていたが、私の車検での修理が長引いて、結局行くことは叶わなかった。鬼に笑われるかもしれないが、また来年ということにした。

    サヨリ攻略ならず
     苫小牧東港のカンパチやフクラギが気になってしょうがない。この時期でも釣れるのだろうか? 9月上旬の大釣りに気をよくして、息子と出かけたのだが、息子がフクラギ1、私がカンパチ1の結末だった。
     10月25日、天気がよくなったので午前中に出発した。昼時に着いてしばらく様子を覗うが誰も釣り上げている気配がない。それでも、前回の場所が空いていたのでそこに釣り座を設定した。
     全く釣れない、そもそも釣れる小サバは泳がせ釣りをするエサには少し大きいのだ。そして、ロケットカゴから出ていくマキエに寄ってくるのは20㎝ほどのサヨリが大半だ。そのサヨリでもエサになるのではないかと、なんとか釣ろうとするが私の6号サビキには見向きもしない。時折、サヨリを釣りあげている御仁はサビキにアミを擦りつけてから振り込んでいる。しかもハリはチカバリの2.5号だという。
     陣地に戻ってサビキを捜すと、その中から4号チカバリが出てきた。しかし、ロケットカゴの周りを彷徨くサヨリには大き過ぎるのか食いつくことはない。さらに、サヨリは苫小牧東港居着きのため相当シビアになっているようで、細糸仕掛でないと見切ってしまうらしいのだ。

    マグロ攻略ならず?
     左隣の釣り人はサビキルアーを飛ばしたり、ワームにしたりと忙しい。しかし、時たま大サバが掛かるくらいで、私と同じようにカンパチやフクラギが釣れることはない。その更に左に前回も見かけた白髭を蓄えた毛針釣り師が入った。気さくな人柄で、いろいろとアドバイスをしてくれる。カンパチやフクラギが釣れても、ほとんど食べないそうだ。全くの遊びで釣りそのものを楽しんでいるようだ。
     この東港にマグロが入り込んでそいつを狙っていたら、偶然にもそれが掛かったが大きすぎて道糸を切っていったのだと言う。その話を本気にして感心していると、彼の顔がにやついたので冗談だったのだと分かった。しかし、温暖化のせいでマグロが苫小牧沖を回遊しているのは本当のようだ。そんな時に私のサビキ仕掛に石鯛の稚魚が掛かった。海水が温かくなってきているのを実感する。
     そして、話題は道東の赤潮被害に及んだ。なんでも赤潮による被害額は国内最悪で49年ぶりに更新し76億円にも上るそうだ。サケの被害が一番なのかと思っていたら、その大半がウニで占められているという。有害プランクトン「カレニア・セリフォルミス」によるもので、波打ち際はプランクトンの死骸で白く泡立っているともいう。赤潮は襟裳岬から西では見えていないというから、ここ苫小牧東港までは到達していない。その毛針釣り師は、そのうちにカンパチやフクラギにも影響が出て、楽しみがなくなってしまうのかもしれないと本当に心配していた。

     夕闇が迫る頃、右隣にアナゴ狙いの釣り人が3本の投げ竿を出した。今日は、フェンス前にしては比較的閑散としていて、まだ投げ竿を出すゆとりスペースはある。しかし、私の心のゆとりのほうが追いついていかない。毛針釣り師が帰り支度をしだしたが、明日もまた来るという。

     小アジが釣れた。これ幸いと泳がせ釣りのエサにして振り込んだが、一向にカンパチからの便りはなかった。夜もすっかり暮れた頃、ようやく手頃な小サバが釣れた。泳がせ釣りに付けたら一発で食ってきた。どうも40㎝を超えているようだ。
  • 新記録もののカンパチ
  •  手頃な小サバは釣れないので、小サバが釣れるまでと用意したサンマを短冊にして付けてから竿を操作しながら泳がせてみた。それにも小さなカンパチが2匹続いた。期待が膨らんだが、丁度、上げ潮に入り始めた頃だったので、カンパチの食いが立っていたのだろう。

     所期の目的は達したことにより、日本酒で祝杯を上げてから車で休憩した。ふっと気がつくと明け方を迎えてしまった。昨日の毛針釣り師もやってきて盛んにラインをシュッ、シュッとバケットに収めている。新たに入れ替わった釣り人が大きなフクラギを釣り上げた。期待が膨らんだのはその一瞬で、またまた、待ったりとした時間が流れていく。

     用意したコンロで湯を沸かし、遅い朝食タイムとした。カップ麺にお湯を注いでから、コーヒーを入れた。ふーっと一息ついたので、そろそろ引き上げようかと思っていた所だった。
     パラパラと小雨が落ちてきた。天気予報では午後からの雨となっていたはずだ。空が黒い雲に覆われて、突然、まばゆい光が煌めいたと同時に轟音が響き渡った。土砂降りとなった。釣り人のほとんどが車の中に避難した。私はズブ濡れになりながらも片付けを続けた。
     竿2本分のロッドホルダーと足場となる脚立、1本は小サバ釣り用サビキ仕掛け、もう1本は泳がせ釣り仕掛けだ。さらに、ジグサビキにフクラギが釣れたのを目撃してしまうと、ルアー竿にジグサビキを付けて飛ばした。サヨリ釣りのためにアミを擦りつける三脚も出したのだ。釣れない時間が続くとガスコンロでお湯を湧かし、椅子に座った。手広く陣地を展開していたのだ。濡らしてしまうと困るものも沢山散らばっている。車に入って休む余裕などなかったのだ。翌日の朝刊では苫小牧地方で集中豪雨があり、道路が冠水したと報道された。
     片付けが終わった時点で、雨が上がった。親しくしていただいた隣の2名は、まだまだ釣りを続けるようだったのでお礼を言ってから車のサイドブレーキをOFにした。
  • 自宅に戻ってからカンパチにスケールを当ててみると42㎝。自己新記録達成。
  • 初石鯛は17㎝。これも自己新記録。白髭毛針釣り師が、この港で50㎝ほどの石鯛を上げた釣り人もいると教えてくれた。マグロと同じようにこれも大洞なのだろうか?
  • アジを釣ったことがあっただろうか?あったような気もするが、取りあえず自己新記録としておこう。
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