リベンジと言えるのだろうか?

  • 2023年思い出の釣行記No.3
  • リベンジと言えるのだろうか?
  •             釣行日:2月24日(金)8:30~14:00
                天 気:晴れ 風無し 気温-18℃→1℃  
                釣 果:124匹                
  • 手前が私のテント。前回より少し沖側に張った。しかし、残念ながら本日の釣果は124匹。前回は123匹だった。
  •  前回のリベンジと言うことで、遊水地へと出撃した。7時の開門に合わせるように出発したのだが、すでに沢山の先行者の車が停められており、池上には30程のテントが張られていた。前回より少し岸から離れたところにテントを設置した。それでも仕掛けを下ろしてみると底までは8m程で1m程深くなった程度だった。
     アタリはすぐに出てリールを巻いていると竿先がグニャリと曲がった。ガイドに氷がこびり付いて道糸が通らなくなったのだ。指先でそのガイドに凍てついた氷を溶かしてようやく1匹目を手にすることが出来た。しかし、今度は仕掛けが落ちていかない。道糸に残った水でガイドが凍り付いて糸が出て行かないのだ。
     アイスドリルで開けた穴も最早薄氷が張っている。遊水地に着いたときの外気温は-18℃を示していた。ニョゴニョゴとうごめいていたサシも凍り始めて静かだ。一旦テント内を温めることにした。一人用の狭いテントなのでもちろんストーブは持ってきていない。カセットコンロに火をつけて、まずはお湯を沸かした。そして、その沸騰したお湯を氷穴に注いだ。状態は少し改善したが、コンロの熱量だけではテント内がすぐに冷え込んでしまう。ガイドが凍てつくことがしばらく続いたが、太陽も高い位置になってきてなんとかテント内も温かくなってきた。
     私は、一人の時は荷物が嵩張らないようにと一人用のテントにしている。このテントは砂川のホーマックで購入したものだ。ということは私の砂川時代の勤務だから20年以上も前ということになる。パラソル型で簡単に設置できることで重宝している。薄い生地をアイスドリルの刃で2カ所切ってしまったが、ビニルテープで修繕しながらなんとか使ってきた。

     釣れ方は前回とさほど変わらない。気分を変えるためにテントを抜け出し、外気を吸った。すると露天で釣りをしている人がいる。この冷え込みではほとんど釣りにならないだろうと、話しかけてみた。ふかふかのダウンジャケットで身を包み、厚いグローブで手を守ってはいるが、短く刈り込んだ髭が白く凍り付いている。
     そして、見ている目の前でワカサギの繊細なアタリに合わせてワカサギを釣り上げてからビニル袋に入れた。その袋には50匹ほどのワカサギを釣り溜めていた。体の保温はなんとか出来るとしても、指先はたまったものではないだろう。全く恐れ入った。
     その御仁の奮闘に見習い、なんとか釣果を上げようとするも、虚しく時間だけが過ぎていく。その内に思わぬ失態をしてしまった。ワカサギの釣れ方が芳しくなく、仕掛けを底に落としているときに25㎝程のウグイがかかった。そして何を血迷ったか、そのウグイを氷穴に放り込んでしまったのだ。アッと思ったときは、すでにウグイが氷の下に潜り込んでいった後だった。それからはしばらくワカサギのアタリが途絶えてしまった。ウグイはワカサギにとっての天敵なのだ。
     前回のリベンジということで粘ってみたが、前回の数より1匹多くなったところで釣りを止めた。まあ、今日のところはこんなもんだろう。停めてあった車で外気温を確認すると+1℃だった。
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