7月14日 旗場のサキ 竿道会 入賞なし

  • 2019年思い出の釣行記No.15
  • 7月14日
    竿道会第4回大会
    旗場のサキ
  • 本日の釣果はこの3本のみ
  •  天気予報が崩れてきた。土曜日から日曜日にかけて雨が降り続く予報だ。波も高くなるらしい。当初予定していた百人浜はおそらく無理だろう。湯浅氏から「とんとん会大会が会員で満員になり、バスには乗せる事が出来ない。竿道会大会にとんとん会大会に参加予定だった西川氏を車で一緒に連れて行って欲しい。」という連絡と依頼があった。西川氏と云えば坂岸だ。そこに案内してもらうということも考えられる。
     大会出発日の土曜は朝から大忙しだった。息子夫婦を「ジョイン・アライブ」でキタオンに送り、娘家族が当麻町に新築する地鎮祭に付き合うことになった。現場は板が敷き詰められその上にテントを張り、娘家族4人、爺婆4人、その他にも神主、住宅会社の社長以下従業員、工事に携わる下請け業者8社など、総勢20名ほどの華やかなものになった。
     帰ってから再度、天気予報を見ると、土曜日が曇り、日曜日が曇り時々雨になってきた。風も弱まってきて、波も3mから2mとなった。入釣場所が難しい。やはり百人浜は無理だろう。竿袋から百人浜の予定で入れた1本竿立てを取り出し、三脚を用意した。
     午後6時前には、西川氏を迎えに行き、西濃運輸へと向かった。そして、7時前には長縄バスに到着し、8時前には19名全員が揃ってエリモに向かって出発した。バスの中では、入釣場所候補が頭の中を入り惑い、なかなか決まらない。第一集落の最近の情報がもたらされてクロガシラが何枚も上がったようだ。沈船根から7番目の舟揚場あたりだという。そこに向かおうとグーグル地図を思い描く。しかし、悪天候のため東側は難しいとの一致した見解だった。それならばと第2候補としていた旗場のサキに向かうことにした。
     エリモ港で着替えをした。先日新調したばかりのウエーダーを履いたが、使い心地はどうだろう。今回は、
  • RW ウエストハイウエィダー LタンFLWD240(2019/06/24)         12,000 特価 6,980
    RW ヒップウエィダー L タン FLWD140(2019/06/24)           8,000 特価 4,980
  • を購入した。これまでのものは、
  • SPチェストハイウェダー タンL(2010/10/3) 24,990→22,500→21,000
    SIMMSヘッドウォーターブーツ フェルト #10(2014/7/22)16,000
  • である。2010年からなので、およそ9年間愛用してきたことになる。その前も2003年から7年間だった。伸びきったサスペンダーを取り替えたり穴あきを補修してきたりしたのだが、ひび割れから海水が染みこんでくるようになっては買い換えるしかない。前回のものが3万7千円だったので、今回の約7千円は1/5の価格だ。2年ごとに履き替えるとしてもお釣りが来る。「安物買いの銭失い」にならなければよいのだが・・・。
     坂岸で菅原信幸氏、西川氏等が降りた。西東洋で宮野氏、中川氏、菅原義一氏らが降りた。エンドモ岬で樫山氏が降りた。いよいよ東洋の湾洞だ。湾洞では4名が先に釣りをしていたので、そこを通過し、トンネル前で横山氏、小林氏ら3名が降りた。東洋漁港では矢根氏が降りた。私は油駒湾洞に向かうことにした。柴田氏の案内で油駒湾洞に向かう脇道で下ろしてもらい、キャスターに荷を積んで進み、グーグール地図で確認していた舟揚場で荷物を下ろした。
     砂浜の磯は、前方の油駒3本岩で大波がかき消されて静かだった。これはよい釣りができそうだと、3本の竿に仕掛を結び、エサを付けた1本目のカゴ仕掛を振り込んだ。2本目のゴロネット仕掛にエサを付けていると、打ち込んだ竿が右に大きく刺さり込んだ。早速大物が付いたかと竿を煽るとなにやら重い。しかし、魚の動きは感じられない。リールをキリキリと唸らせて上がってきたのはゴミの塊だった。ゴミの状況が心配で最初に確かめておいたのだが、ゴミがそれほど浮いている風には思えなかった。釣りをするのは無理だろうか。ゴミはたまたまだったのかも知れないと、もう一度仕掛を振り込んでみた。その竿にも1投目の時より、更に大きなゴミが絡まってきた。これでは釣りをするのは無理なようだ。
    その手前にある細い舟揚場の様子を見にいった。ゴミは浮いていないように見える。念のため1本の竿を担いできて様子を見た。先ほどの舟揚場よりもゴミは少ないようだが、しばらく置いておくとやはりゴミが絡まってきた。この場を引き上げることにした。荷物を片付けてキャスターに積み込み、改めて東洋漁港に向かった。油駒湾洞1番目の舟揚場前の砂浜では波もなくゴミもなさそうなので、一旦ここで打ってみようかとも思ったが、魚の気配も感じることはなかったので、そのまま港に向かった。午前2時を回っていた。
     港で降りた矢根氏を捜すが見あたらない。一人の釣り人が舟揚場の脇で竿を出していたので様子を伺ってみた。全然魚がいないと云う。旗場のサキに向かう階段前に着いた。すると旗場のサキと港とを隔てる防潮堤の上を歩いてくる人物がいる。矢根氏だった。旗場のサキの右にある高い岩を伝い更にテトラをやり過ごして下りてきたらしい。相変わらずの健脚の持ち主だ。大きなうねりが左側から押し寄せてきて仕掛が流されるので諦めたようだ。私が油駒様子を伝えると入れ替わるように進んでいった。
     階段からテトラを伝って下りるところは、思い描いていたよりも簡単に下りられそうだ。荷物を下ろすためにロープを使わなければならないかと用意してきたが、その必要はなかった。リュックを担いでいると、車から降りた釣り人が道具の準備をして、旗場のサキに向かうようだった。彼はテトラの山を越えて旗場のサキの左側に見えなくなった。私は、右側を迂回して向かった。旗場のサキの前浜は波が高くて出て行けそうにもない。
     4:00。途中、V字に切れ込んだ溝があったので、まずはそこを狙うことにする。足場の悪いところから1本の竿を出した。時折大波が入り込んでくるが、なんとか釣りになりそうだ。2本目も出した。しばらく打ち返しているとゴツン、ゴツンとアタリが出た。今日初めてのアタリだ。大きく竿を煽ると溝の中からゴボッと35㎝ほどのカジカが浮きあがった。これで坊主は逃れたわけだ。
     潮が随分と引いてきた。打てるような場所はないかともう一度、磯を一回りしながら見て回った。私と同時に入った釣り人が竿を1本だけ出していた。磯波は穏やかで釣りになりそうだ。お互いの状況を話し合っていると、一緒に釣りをしましょうと言って下さる。その言葉に甘えて道具を取りに戻った。その時点では私が打っていた溝の前でも釣りができそうな様子になり、その前に竿を移動させてみたが、リュックを担いでしまうともはや下ろす気はなくなり、一気に先ほどの人の隣の盤にリュックを下ろした。そして、延ばしたままの竿2本と三脚、竿袋等を抱えて持ってきた。
  • 私が竿をだしたところ。前方には昆布の付いた隠れ根が見える。その左でアブラコとカジカが出た。
  •  6:00.今度こそあずましい釣りができそうだ。竿3本共にゴロネット2本バリ仕掛けに40号のオモリを付けて打ち返した。さらにゴロもコマセもほとんど使っていないので替えの仕掛を2組用意し、エサを付けて順に入れ替えしながら打ち込んだ。それにグングン、グーンとアタリが出た。アブラコだ。昆布やホンダワラの中から抜け出てきたのは40㎝程のアブラコだった。これで審査に提出する2魚種が揃ったわけだ。更に打ち返していると溝で釣ったのと同じようなカジカが来た。大物は居ないのだろうかと最後まで打ち続けたがその期待に応える魚はいなかった。浦河の例会で来たという隣は、ハゴトコのみだった。
  • 浦河の釣り人はテトラ群の低いところを伝って帰った
  •  荷物を片付けて旗場のサキを迂回してから、トンネルの入口に向かうと、矢根氏が先に上がっていた。あまり芳しくなかったようだ。トンネル前の階段から下りていった3人が大物カジカを仕留めたようだった。棒杭にも湾洞にも釣り人はいなかった。
     会員達を次々と載せてエリモ港で審査した。このうねりではなかなか難しい釣りを強いられたのだろうと予想していたが、大物がゴロゴロと出てきた。まずは菅原義一氏の魚が審査にかけられた。1802点の点数だった。菅原氏は西東洋から東東洋の湾洞まで移動し、オノドリ岩の手前での釣果らしい。小柄で随分とお年を召されているようだが、たぐいまれな体力の持ち主である。3位は樫山氏だった。オノドリ岩には波が高くて乗ることが出来ず、右の方の波の静かな所での釣果らしい。2位小林氏、4位横山氏は、旗場のサキに抜けるトンネル手前にある階段から下りての釣果だったらしい。西川氏は中型のカジカ1本と小物だけだった。
     今日は、3本の獲物だけだったが、油駒湾洞、旗場のサキを経験できたのが、何よりの収穫だった。
  •