2023年頭に当たって

  • 2023年思い出の釣行記No.1
  • 2023 年頭に当たって
  • 新年、例年のように集まった酒をみんなで利き酒してみた。銘柄を見ない投票の結果、一番美味いのは右端の田酒と決まった。私はいつもの晩酌(左端のペットボトル)が一番旨いと挙手をした。
  • 昨年(2022)を振り返って
     昨年は暗いニュースが続いた。豊かな実りをもたらしてきたウクライナの大地がロシア軍の侵攻により戦火に包まれた。戦闘は長期化し、様々な国際法違反の侵略戦争を続ける「独裁者」を世界は止められずにいる。
     あらためて、チャップリンの不朽の名作である「独裁者」を見直した。ヒットラーを風刺したラストシーンで、チャップリン扮する理容師が兵士たちに語りかけた。
    「兵士の皆さん、けだものたちに身を委ねてはなりません。あなたは機械ではなく、人間です。心の中に人類愛を持つ人間です。憎んではいけません。愛さないことだけを憎むのです。自由な世界に向けて戦おう。貪欲と憎悪と野蛮と戦おう。すべての人を幸せに導くようにと戦おう」と。
     平和と民主主義、そして愛と希望を語る演説に万雷の拍手がわいた。その拍手の渦に、私自身も背中が震えるような思いだった。

     釣りの話に戻そう。昨年は、コロナ禍ではあるけれど、入会したばかりの竿道会の大会が3年ぶりに復活し、私の新たな釣りが始まった。初めての釣り場が多くて難儀したが、結果的には年間8位にランクされた。また、竿道会の精鋭達と一緒に釣りをすることで、釣りに向かう視野が広まったように思う。今年度は、なんといっても安全に楽しい釣りに心がけたい。また、機会があれば他の釣り会にも参加してみたいものだ。そこで新たな釣りの境地を開拓するのだ。
     2022竿道会での成績をあらためて確認してみると、低い点数で推移しているのが分かる。岩見沢釣遊会に所属していたときは2魚種5匹で年間平均1300点を超える成績を残せていた年もあったのだが、2魚種10匹でも年間平均1000点に満たない有様だ。まあ、赤潮の影響で襟裳方面の釣りが出来なかったのが災いしたとでもしておこう。決して体力や気力の衰えとは考えたくないのだ。
     大会では大物に縁がなかったが、個人釣行では新たな魚種の大物にも出会えたし、まあまあ楽しい釣りができたと思う。

    今年(2023)に向けて
     まずは、砂川遊水池のワカサギ釣りから始めるつもりだったが、今年は、残念ながら遊水池が工事のために開放されていない。小物ながら、その繊細な釣りを楽しむのを恒例としてきた年始めの釣りだったが、出鼻をくじかれてしまった。
     悶々とした気分で「徒然なるままに日暮らし」ていると、竿道会の総会案内があった。酒を酌み交わしながら仲間とワイワイやっていると、「あ~あ、釣り仲間っていいなぁ」とほのぼのとした心持ちになってきた。
    「30㎝未満のタナゴで年間魚種別身長賞とはなぁ」
    「大会での入賞が目標だから、そもそもそんなチビタナゴでは審査に出せない」
    「太平洋ならコマイで身長を狙うところだったが・・・」
    「大物が波打ち際で外れてしまって、次に来た大波で尻尾を振ってバイバイされてしまった」
    「また、得意の法螺話かぁ。そのカジカは70㎝あったといいたいところだろう?」
    「70㎝はなかったが少なく見積もっても65㎝はあったぞ!ギャハハハッ!」
    「他の会では今年からルアーも認めるということらしいぞ。そして、ヒラメも対象魚に指定されたらしい。なんでも若者を会に取り込むことが狙いらしい。」
    「そういえば釣狂が新人賞だったな。まあ、新人一人では当たり前か。それに、若者でもないな。」
    「2魚種身長+10匹重量制から5匹重量制にしないか?歳をとってきたせいで、釣り上げた大物10匹を持って来ることができなくなった」
    「10匹釣ることが難しくなってきたに訂正しろ!」
    「足腰が弱くなってきて、磯に入るのが辛くなってきた。今まで禁止されていた防波堤の釣りを許可してもらえないだろうか」
    「そんなヨボヨボの足腰で防波堤に乗っても、釣った魚に蹴躓いて海にザンブリコンと落ちてしまうのではではないか」
    「釣魚に蹴躓いて落ちるのをオチにしてお開きにするか」
     気さくな語り口調ながらも秘めたる思いや飽くなき執念に接して、私自身にも新たな活力が生まれてきた。使い古された言葉だが、「今年こそは、今年こそは頑張るぞ!!」
     
     チャップリンは演説でこうも呼びかけている。
    「わたしたちは誰でも、互いを助けたいと思っています。人間とはそういうものです。お互いの幸せの中で生きたいのです。」
     札幌竿道会の仲間とともに、素敵な感動を生み出す釣りの新たな一歩を踏み出していきたい。
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