7月20日静内漁港タカノハ2

  • 2018年思い出の釣行記PART.16
  • 「釣しん」記者が穴場公開
  • 7月20日
    静内入船漁港
    タカノハ2枚
  •  前回の静内漁港行きは、案の定、長雨の影響で静内川からの泥水が海を覆い尽くしていた。それに加えて、港内の浚渫工事の為にまだ沈下できないヘドロが浮遊していたのだ。タカノハが釣れるはずもなく、カンカイでお茶を濁したのだ。カンカイはあのような泥水の中でもエサを見つけて喰ってくることが分かった。
    あれから2週間が経った。やはり新ひだか町の天気予報が気になる。岩見沢では15日に豪雨があったがその後は穏やかな天気が続いていた。日高地方も雨は降っていないようだ。波も1mと穏やかな状態が続いていて、前回よりは海水も澄んでいることだろう。木曜日の混声合唱団の練習を終えて、翌早朝に出発することにした。
     女房が買い物をするというのでお付き合いをして、結局、出発したのは13:20だった。国道234号線から道道10号線への入り口まで1時間、道道10号線を進んで日高自動車道鵡川インターまで30分、高速を抜けて厚賀の街まで30分、それから国道235号線を進んで元静内まで30分の計2時間30分で16時少し前に静内漁港に着いた。
     一面に濃い靄が掛かっており防波堤の様子は何も見えず、釣り人がいるのかどうかも分からない。外防波堤の様子を見るために一応竿袋だけを担いでいくと、先端の赤灯台の両脇に2名が陣取っていた。「ああ、今日の釣りは終わってしまった。テトラを越えて外海側に向けて打たなければならないだろうか」とテトラの低い場所を探しながら先端に近づいていくと、灯台右側は横山秀視氏だった。左側の旭川から来たという御仁が午前5時頃に着いて、横山氏が午前7時頃だったという。まだ、タカノハからの便りはないそうだ。海水の濁りは、前回よりも幾分薄れているようだったが、まだまだ昨年のような澄んだ水にはほど遠い状態だった。横山氏が「つりしん」の「釣りポイント拡大鏡」に載せる積丹海岸を撮影しなければならず釣りを終えるというので、そこに入れてもらえることになった。私に気遣ってくれたのかも知れないが、タカノハが釣れない時間帯が長かったことに嫌気がさしていたことも間違いないことだろう。
     横山氏が道具を片付け、私が準備している間にも旭川氏が2枚のタカノハを釣り上げた。横山氏がメジャーを当てると39㎝、42㎝だった。丁度上げ潮の時間帯と夕まずめが重なったことによるものだと思われる。希望の光が差した。
  • 古川公園野球場のナイター照明が目映く防波堤まで届いてきた
  •  しかし、その後はドンコの猛襲に遭い午後8時の時点で本日の釣りを終えることにした。三脚はそのままに、盗難を恐れてスピンパワーをサーフリーダーFVに替えて、リュックを背負って舟揚場に置いた車に戻った。遅い夕食のおにぎりを頬張っていると、防波堤に進んでいく車が見えた。キャップライトの光で先端に向かったようだったがいつまで経っても戻ってこない。竿の盗難が心配になり、車のところに行って車内を観察すると釣り人のようでもあり間違いはないだろうと自分の車に戻った。しかし、日本酒を飲みながら横になったが一睡も眠りにつくことはなかった。ファイターズの試合があると思いテレビ画面にチャンネルを合わすが電波状況が悪いらしくて映らない。ラジオも思うように選局できずに雑音の中で聞いた結果は6対5で際どいところで日ハムが勝った。最近スタメンに名を連ねるようになった渡辺の2本のホームランが効いたらしい。
    まんじりともせずに3時を迎えた。荷物を担いで先端に向かったが竿は無事だった。そして、灯台左に3本の竿がおいてあり、ネットに発泡棒とタコベイトの組み合わせの仕掛が繋いであった。私はスピンパワー1本を加えて4本体制で打つことになった。1本は横山氏が内緒にして欲しいという70㎝、60㎝のタカノハを釣り上げた穴場に向けて打っておいた。
     まもなく釣り人がやって来て灯台の左に入った。直方体に整えた冷凍のコマセを詰め、塩エビ粉絞めカツオを付けて振り込んだ。仕掛も釣りスタイルもこの場所を紹介してくれた友人に教わったのだという。
    新たに二人の若者がやって来て、私の後に並んだ。どちらもネットにタカノハ仕掛を組み合わせたものだった。そんな時、横山氏の秘密の場所に打っておいた竿にアタリが続いていたがくい込まない。漁船が戻ってきたので慌ててその竿を煽り、リールを巻いた。魚が付いていてその主はタカノハだった。メジャーを当てると規定の35㎝ジャストだった。左隣が携帯椅子に腰掛けた。私も椅子を取りに車に戻る時に若者に話し掛けた。潮鱗会の会員で私のことをよく覚えていてくれていた。大間と名乗った。
     正面にロケットカゴ仕掛で遠投していた竿がアカハラとは違う竿先を押さえ込むようなアタリを繰り返した。竿を手に持って慎重にそのアタリとやりとりした。押さえ込むようなアタリの後、竿を送り込んでやると静かに道糸が張られていく。次の押さえ込むようなアタリで竿を煽った。乗った。しかしそれほどの引き込みはない。リールを巻くのに合わせて魚が近くに寄ってきているという感じなのだ。その内にカレイのそれと分かる下に潜り込んでいくような引き込みに変わった。タカノハだった。35㎝にぎりぎり届いている大きさだった。(写真を撮るのを忘れてしまった)
     同じようにロケットカゴを遠投した。すると、靄が掛かったところから大きな漁船が現れて防波堤の際を通った。丁度、道糸沈めを付けようとしていたときだった。間に合わなかった。事前に付けていたものは無事だったが、その上を通過してギリギリと竿先が絞り込まれて5号ナイロン道糸が切られた。
     その後、12:00まで釣りを続けたが、カツオのエサ切れで終えることにした。隣に場所を譲って竿をしまった。帰りの道中の居眠り運転が心配だったが、新ひだか町にある「らー麺 家康」(評価3.3)でエビ味噌ラーメンとミニとろろ丼のランチを食べた。私の口には合わないような気がした。この次は国道から少し離れるが「龍巳」(評価4.2)というラーメン店に寄ってみよう。
     お腹が一杯になり徐々に眠気が出てきた。昨日は一睡もしていないのだ。途中、厚真町のドライブインでコーヒー缶を買って飲んでから横になった。コーヒー缶が効いたのか、眠ってしまうことはなかった。まあ、眠ってしまっていたらこの釣行記を書くことは出来なかったのだが・・・。
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