6月2日 苫小牧西港探索

  • 2021年思い出の釣行記No.10
  • 苫小牧西港探索
  •  5月12日(水) 掘り出し物
     女房の買い物にアリオ札幌まで付き合わされた。なんでも、孫達のものを買い揃えたいようだ。岩見沢市内でも間に合うと思うのだけれど、ショッピングモールと銘打ってイトーヨーカドー、ゼビオスポーツ、トイザらスおもちゃ店が並んでいるので便利なようだ。
     買い物に付き合うのは御免被りたいと思っていたら、それを暗に察したのか、「あなたは、釣り具店にでもいっていていいのよ」と言う。それではと【アメリカ屋漁具】に行くことにした。
     買い物カゴを持たないで店内を見て回っていると、欲しいものが沢山出てきて、結局、カゴを手に取ってしまった。小物が少しずつ溜まっていく。気に入ったのは、次の3点だった。
     ハリコーナーで、アナゴバリ、ハモバリが目に付いた。いろいろと吟味したあげく、三越ウナギ14号(バラ18本 224円)を購入した。
     彷徨き回っている内にタカノハ仕掛が目に留まった。そして、その横に発砲棒が置いてあった。今までは、硬質発砲棒にホログラムシートなどを貼って自作していたが、シートの張り具合がうまくいかず、すぐに剥がれてきてしまっていた。収縮チューブを被せてみるのだが、シートの光り輝く艶が消えてしまう。この市販品は、そういう釣り人のために用意された物に違いない。【名人の道具箱】には●マツカワ●タカノハと書かれている。なんだか簡単にタカノハ仕掛ができてしまいそうだ。
  • 左は今回購入した市販品。右は今までの自作品。
  •  そして、じゃじゃジャジャーン。
    フラッドライトという【投光器】まで買い物カゴに入れてしまった。
  • フラッドライト可動式でいろいろな角度で照射出来る
  •  今まで持っていたモノは、ニシンやイカ釣りのために購入した
  • ジェントス ガンツGZ-300
  • という代物だ。
     苫小牧港に釣りに行くと、決まってサビキでチカ、ニシン、サバ、サヨリ、イワシ等を狙っている釣り人がいる。電動竿シャクリ機を使っている者が大半だ。私も、自動(あくまでも手持ち)でサビキ釣りをするのだが、そこそこは釣れていた。しかし、夕方になってくると岸壁に釣り人の照明がともされる。そうなると私が下ろしたサビキには目もくれない。小魚はその光に集まってしまうのだ。一度、大ニシンを次から次へと上げている釣り人に出会った。ニシンが投光器で照らされた光の周辺に集まっているのだ。私も、ロケットカゴ仕掛け用のコマセを光の周辺に撒いて、まねごとをして見るのだが、どうしても遠慮が出てしまう。2、3匹が竿を揺らしただけだった。
     その釣り人は30㎝程の見事なニシンばかりを50匹ほどを上げただろうか。それで、満足して帰ってしまった。照明がなくなるとニシンもどこかへ行ってしまったのか、撒餌をしても釣れることはなかった。
     自動シャクリ機は無理としても、照明だけはなんとかしたい。発動機を焚いてまで照明をつけようとは思わないので購入してみたのだが、一度もそれを使う機会はなかった。カーポートの下での焼き肉の時に使うぐらいが関の山だった。
     今回購入したモノは、USB充電式で明るさが140ルーメンから1500ルーメンまで選択可能で、360°の可動式になっている。しかもすこぶる軽い。台座になるところに重しをすることで落下の心配もない。
     ニシンの時期にサビキ仕掛だけを用意して、苫小牧港や留萌港に向かってみようと思う。さて、ニシンはいつ頃釣れ出すのだろうか。

  • 5月16日(日)釣り具盗難
     ネットニュースで、室蘭市内の車上荒らしで釣り具の盗難があったと報じられた。犯人は札幌の男女3名で犯行を認めているという。釣り場での放置竿を盗まれたという話はよく聞いていた。私も防波堤などでそのまま竿を置きっぱなしにして、車で休むときには気を遣っていた。出していたスピンパワーはきちんと片付けて、盗まれてしまっても構わないような古ぼけた竿を置くようにしていたのだ。
     この札幌の犯人は、転売していたことから犯行が見つかった。私のボロ竿は売れるような品物ではないが、愛着があるので持って行かれては困るのだが・・・。

  • 6月2日(水)苫小牧港探索
     1ヶ月以上も釣りに行ってない。どういうことだ。コロナウイルスへの感染不安もさることながら寄る年波には勝てぬということか。今日は天気もよく風波とも穏やかな予報だ。「つりしん」では苫小牧港でニシンが釣れているという情報が出た。先日購入した投光器も試してみたい。とにかく道具一式を持って苫小牧に向けて出発した。
     まずは、ニシン情報が出ていた中央南埠頭へと向かった。鉄塔下でクロガシラを狙って投げ竿を出し、付近でニシンが釣れているようであれば、その真似事もしてみたいという思いからだ。しかし、いざ着いてみると、鉄塔下への下り口には新たに柵が施され釣り人の侵入を拒んでいた。
  • 鉄塔下への入口は硬くガードされていた。付近の釣り人に聞くと少なくとも1年以上前からこの状態だったという

  •  埠頭では、投げ竿を出しながらニシンのサビキ釣りをしている人が多かった。丁度竿を曲げている御仁がいたので、近寄ってみると25㎝ほどのニシンを4本取り込んだ。全員が自動シャクリ機を使用しており、ハードルが高く気後れしてしまう。投げ竿とサビキ釣りを同時に出来るようなスペースもなく、この場は一旦諦めることにした。
  •  次に向かったのは勇払埠頭だ。苫小牧西港には何度も来ているがここに足を向けるのは初めてだ。釣り人で溢れかえっているというイメージが強かったのだ。ニシンのサビキ釣りをしている箇所が集中しており、投げ竿を出せそうなスペースもある。しかし、自動シャクリ機が竿を上下させているだけで、竿を曲げている姿はなく、皆のんびりと雑談を交わしている。
  • ここでも自動シャクリ機が活躍していた。見た限りではニシンが揚がっていなかった
  •  次に向かったのは、中央北埠頭木材埠頭だが、大型船が停泊しており、釣り人は誰もいなかった。晴海埠頭も同じ状況だったが、晴海公園下に下りていけるところがあり、一人の釣り人が見えた。話を聞くと、何処も閉め出されたのでここで竿を出していると言うことだった。奥には桟橋で繋がれたケーソンがあったのでそこで竿を出すことにした。浅場でホンダワラや青草が茂っており、ニシン釣りは出来ないがまずは竿を出すことが先決だと思えたのだ。
  • 晴海公園前の桟橋で繋がれたケーソン
  •  しかし、しばらく竿を出していたが臭い。公園の方から流れてきた水が岸壁にドブのように溜まって悪臭を放っているのだ。そして、海面上にもゴミが溜まりだした。南風で流されてきたゴミが埠頭から凹んだこの一画に集まりだしたのだ。竿にホンダワラやビニルが纏わり付いてくる。環境が悪すぎる。またまた移動することにした。
  •  今度は、入船埠頭へと向かった。公園にたどり着くと帰り支度をしている御仁がいたので、状況を尋ねてみた。大きなクロガシラが釣れたという。愛知から北海道に釣りに来て、最後の苫小牧で大物がかかったのだという。70㎝のクロガシラが釣れるとの情報を信じてこの港に立ち寄ったのだそうだ。これから地元に送るために発泡スチロールの箱に詰めたモノをわざわざ開けて見せてくれた。軽ワゴン車には寝床が敷かれ、釣り道具が所狭しと並べられてあった。これからフェリーに乗って帰るという。北海道の釣りについて深く尋ねることはしなかったが、様々なドラマがあったことだろう。
  • 愛知から北海道に遠征してきた釣り人
  • 入船埠頭は比較的空いていた
  •  これは期待できるかもと竿を並べた。しかし、現実はそう甘くなかった。周辺でも釣れている姿は見かけることが出来ず、朝から釣っていた人によると、朝マズメ時に何枚かあがったと言うことだった。本日は新たな釣り場風景を見学できたことをよしとして竿を仕舞うことにした。
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