3月25日 鬱憤を晴らす 勇払クロ41㎝ 15

  • 2021年思い出の釣行記No.7
  • 3月25日
    勇払海岸
    クロガレイ 41㎝以下 15
  • 鬱憤を晴らす
  •  今日は早起きして苫小牧に向かった。まずは、先日、「京ちゃんの釣り日記!」氏から得た情報を元に勇払海岸で釣りをすることにした。遠投する必要は無くチョイ投げでカケアガリを攻めることをアドバイスされたのだ。
     勇払海岸といっても範囲は大変広い。日本製紙工場前浜は以前、一度竿を出したことがある。この年は、新聞報道により勇払海岸のクロガシラの大釣り記事が紹介されたのだ。その記事によるとどれも100m以上の遠投によるとあったので、それを参考にして出来るだけの遠投を繰り返した。しかし、クロからの便りはなかった。
  •  グーグルマップでもう一度海岸沿いを確認して、今回はトヨタ自動車工場前浜に入った。マップ上に写る前浜への進入口を進んでいくと広大な砂地の原っぱが広がっていた。車のスタックの跡がいくつもあったので、一旦車から降りて自分の足で確かめてみた。そして、二駆から四駆にして間違いないと思われる道筋を探しながら進んだ。
  • 広い砂原は至る所にスタック痕があったので慎重に車を進めた
  • まずは2本の竿で様子を見た
  •  今日は曇り空だが朝から7℃もあり随分と暖かく風も弱い。まずは様子見のためにPE0.8号で2本の竿を遠投した。時折打ち寄せる大きなウネリで近投は無理だったのだ。すぐに竿先をグイングインと大きく引き込むアタリが出た後に道糸がフケた。大きく竿を煽った。魚はグイグイと引っ張り波打ち際でドスリと動かなくなった。40㎝強のクロガレイだった。
  • 長さ40㎝のバッカンに体を斜めに横たえた
  • これは有望と更に竿を2本追加して4本体制にした
  •  これは有望と更に竿2本を加えて、ナイロン2号で遠投した。しかし、その後がいけなかった。全くアタリが出ないのだ。ウネリも少し落ち着いてきたので「京ちゃん」に教わったようにロケットカゴ仕掛の近投でカケアガリも狙ってみた。しかし、コトリとも反応がない。
     午前10時になった。最初の1枚が釣れてから3時間、音無しの構えなのだ。その間、イソメも振り込んだときと同じ状態で戻ってきていた。この場に拘り続ける必要はなかろうと移動することにした。

     道道281号線(環状線)に沿って車を走らせ、浜辺へと抜けられるような道があれば立ち寄りながら海岸線を見て回った。砂浜はホッキ貝の貝殻が累々と打ち上げられていた。そのうちのいくつかは中身を今取り出したばかりと思われるものがあった。おそらく地元の人のおかずとなって食卓に並べられたのだろう。?ホッキ貝を拾って歩くのは密漁に当たるのだろうか。おそらく密漁になるのでしょうね?

     次に勇払マリーナへと入っていった。港内は釣り禁止と伺っていたが竿を出している人がいた。地元の2名だった。場所の制約は受けるが釣りは出来るらしい。型のよいクロが2枚上がっていた。

     苫小牧東港へと向かった。途中一本防波堤でも沢山の釣り人が並んでいた。フェンス前にたどり着くと50㎝程のサクラマスがポリバケツ(パッカー)の中でゴトゴト音を立てている。今少し前に上げたようだ。釣り人は、キビナゴによる1本バリ仕掛けだった。両カンオモリから垂らしたハリをキビナゴの頭に刺し、尾に糸をかけて振り込むと、海面と並行になるように漂った。
     フェンス前では投げ竿、サビキ竿、ルアー竿とやはり私が竿を出すような隙間はなかった。しばらく見学していると、今度はサビキ竿にアメマスがかかった。さらにフライマンにサクラマスがかかった。60㎝ほどのサクアラマスに「女房に久し振りに魚を持って帰ることが出来る。」と呟いた。

     釣り見学ばかりしていても仕方が無いので、グーグルマップで調べておいた、取って置きの場所へと移動した。先行者がいた。恵庭からの釣り人でバケツの中に今上げたと思われる35㎝ほどのクロガレイが入っていた。いかにも人なつっこそうな御仁でこの周辺の釣り場や60㎝上のタカノハ釣りのことなどを丁寧に教えてくれた。エサがなくなったので引き揚げると妻に電話したという。一人でも仲間がいれば心強いがまたまた寂しい釣りになるなと思った。
     まずは自分の陣地を確保して広がった藻ワラの周囲に仕掛を投入した。産卵のためにクロが寄っているのではないかと思えたからだ。ともかく自分で思い描いた釣り場で無事に竿を出すことが出来たことに安堵する。
  • 藻ワラを避けてその左右に竿を出した。満潮時間帯なのではっきりしないが前方に藻ワラが広がっている
  •  動き回っている内に汗ばんでしまうような気温だ。風も波もなく快適な釣りが出来そうだ。後は、クロからのアタリを待つだけだ。しかし、思い描いていたのとは裏腹にしばらくアタリは出なかった。エサの状態を確認するために仕掛を引き揚げる。周辺に藻ワラがあるので、3個のリールのスプールをナイロン5号に替えていたが、それが藻ワラに引っかかった。無理矢理引き揚げると長いホンダワラを引き連れて戻ってきた。ナイロン2号で藻ワラの外に遠投していたものも30m~50m付近の藻ワラに引っかかってしまった。これはさすがに抜けてこなかった。テーパーラインを失った。もう一つの2号ナイロンで遠投していた竿を引き上げようとすると重みが乗った。早く浮き上がらせようと高速でリールを巻くと、藻ワラの上を辛うじてやり過ごすことが出来た。上がってきたのは大きめの保安官だった。クロなら藻ワラの中に刺さり込んで上げることは出来なかっただろう。
     ナイロン5号の方はそのままにして、ナイロン2号の方は藻ワラのない方に遠投した。遠投したナイロン2号にアタリが出た。大きく煽ると魚が乗った。勇んで引き寄せていると、すぐ手前の藻ワラに入り込まれてしまった。これはなんとしても出てこず、残念ながら取り込むことは出来なかった。
     カレイ類のこんな釣りはしたことがない。アブラコやカジカだとなんとか抜けてくるようなゴツい道具立てで臨んでいるのだが、ナイロン2号では藻ワラの中から引き抜くことは出来ないのだ。クロを浮かす前に藻ワラの中に刺さり込まれてしまうのだ。ナイロン2号をPE2号スプールに取り替えた。これで万全だろう。
     その2号PEにまたしてもアタリが出た。途中藻ワラに引っかかったりしながらも強引に取り込んだ。35㎝ほどのものだった。
     それからはポツポツとアタリが続いた。遠投したものを中心に、藻ワラ周辺に打ち込んだロケットカゴ仕掛にもアタリが頻繁に出てクロを上げることが出来るようになった。カレイ釣りでは繊細なやりとりを楽しむためにPE0.8号やナイロン2号で臨んできたが、こんな釣りもあるものだなと新しい発見をした気分になった。
     午後9時を回ってアタリが途絶えたのを切っ掛けにして引き上げることにした。今日はもう十分だろう。2度のクロ狙いの釣行で積もりに積もっていた鬱憤を晴らすことが出来たと我が家に向けて車をスタートさせた。
  • ここでは大物は出なかったが35㎝以下14枚の釣果だった
  • 恵庭の釣り人さん。楽しい釣りを続けて下さいね。そして、機会があればまた二人っきりで?この釣り場で逢いましょう。
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