幻影が真実に

  • 2023年思い出の釣行記No.11
  • 幻影が真実に!
  • 釣 行 日  7月21日(金)
    入釣場所  入船漁港
    天  候  曇り 波風とも穏やか
    釣  果  タカノハ 500㎜以下6(50,44,40,38,36,35)
          カジカ、サバ、イシモチ、川ガレイ各1、ウグイ4、ドンコ沢山、フグ2
  • 爽やか新風 「昇格組」が勝利を呼び込む
     7月2日、プロ野球北海道日本ハムの新本拠地「エスコンフィールド北海道」で、日ハム対オリックスを試合観戦した。初めて可動式屋根を開けた状態で公式戦が行われた日であった。バスと列車を乗り継いで北広島駅に着いてから、爽やかな風が舞う球場までの遊歩道を歩いた。帰りの岩見沢市内の運転は女房に任せてあるので、焼き鳥やモツ煮込みをつまみにして冷え冷えのビールや日本酒を楽しみながらの観戦だ。
     オリックス戦では加藤、上沢を擁して2連敗中。初回、先発の北山が紅林に本塁打を打たれる嫌な展開。しかし、3回、清宮が中前安打、そして松本剛が続いた。万波が三振に倒れた後、マルティネスが四球で2死満塁。次は6番・中堅で先発出場した浅間。彼は開幕前に左足を負傷し、手術した影響で出遅れていた。2ストライクと追い込まれた後、1塁手噸宮の横をぬける2点2塁打で逆転した。続く郡司は中日からのトレードで入団したばかりの新顔。初球の甘い球を左前に2点打。移籍後は12打数6安打と絶好調で、この試合はプロ初の猛打賞を記録した。
     そして8回には清宮が、エスコンフィールド待望の第1号を放った。5番手のワゲスパックの内角高めのカットボールを一閃。高い弾道の打球を私は見失ってしまったが、無事右翼席に吸い込まれていった。試合後も、私たち夫婦は球場でしばらく日ハム勝利の余韻に浸っていた。そして、中継点である札幌で頂いた夕食でも、冷え冷えの日本酒に舌鼓を打った。

    パソコンの調子が悪い
     パソコンが上手く稼働しない。特にホームページの転送が上手くいかない。ホームページビルダーSP21で作成して、公開サイトはBIGLOBEで行ってきた。今までのFTPによる転送方法とは違って、FFFTPでないと転送できなくなっている。その原因が、ジャストシステム社側やBIGLOBE社側の説明でも解らない。自力で解決するには自分の能力がたりない。しばらくは「釣れ釣れなるままに北海道」を休止するしかないだろう。
     現在、この「幻影が真実に」のページが公開されているということは、この難題をなんとかクリアーして皆様にお届けしているということになる。

    しばらく釣りに行っていないなぁ
     前回の竿道会4回大会では残念な結果に終わった。その為だろうか、なかなか釣りに行く気分になれなかった。しかも、暑い中での釣りを大の苦手ときている。寒さには着込むことやホッカイロでなんとか凌げるが、暑さを防御する手立てが見つからない。
     それでも重い腰を上げることにした。その気分にしてくれたのは、YouTubeチャンネルで見たタカノハだ。釣り場は、以前、釣果があがった入船漁港とする。
     20日(木)20:30、混声合唱団の練習を終えてから、準備してあった荷物を積み込み出発した。途中、鵡川インターからの高速の入口で、「工事による夜間通行止め」の看板が掛かっていて、着いたのは1:30だった。まだまだ暗いので場所の確保だけでもと、防波堤先端に向かった。すると、いつも行く手の邪魔をしていた浚渫工事がなされていない。重い荷物を積んだキャスターを引いて防波堤上をスムーズに通行することができた。

    ドンコの襲撃
     準備が出来てしまうと、それだけでは済まなくなってしまう。カツオのエサを付けて、2本の竿で打ち込んでみた。すると、すぐにアタリが出た。しかし、竿先がくい込まない。ググッときたところで竿を煽った。釣れてきたのは35㎝ほどのドンコだった。その後、ドンコばかりが釣れ続いたので、釣りをするのは諦めて車で仮眠することにした。冷え冷えの日本酒をグビッとやってから座席シートを倒した。しかし、つむった目の裏で揺れる竿先の幻影が続くばかりで眠ることは出来ない。

  • フグの襲撃
     3:00、薄明るくなってきたこともあって眠るのは諦め、あらためて竿を振った。チョコチョコとしたアタリが出るが、竿先がくい込まない。またまた、ドンコだろうか。痺れを切らして竿を上げてみるとハリスが切られている。犯人はフグなのだ。実に見事なものだ。関心ばかりしていられないが対策はなかった。竿を上げるたびにハリスが切られているのだ。用意した仕掛けが少なくなってきた。2本バリ仕掛けが1本バリになり、それを連結しながら対応した。
  •  チビフグならハリが口先にかかってくることも多いのだが、この大きさだ。エサを飲み込んでしまうのか、次から次へとハリスが切られた。
  • 目の前で竿が揺れている幻影が映っている。フグの猛襲に嫌気がさして椅子にどっかりと座っているうちに、ふっと眠ってしまったようだった。今日は曇り空で恐れていたギラギラと照りつける陽射しがない。そよと吹く風も快適なのだ。竿先を見ると、またフグと思われるアタリが出た。それがチョコンチョコンの後にググッと大きく刺さり込むアタリになった。また、フグの大物でもかかったかと、竿を煽るとその主が乗った。こいつは岸壁のそばまで来ても姿を見せないのでフグではなさそうだ。岸壁から身を乗り出してみると、その主の姿はまさしくタカノハだ。メジャーで測ると36㎝をわずかに超えるものだった。
     ドンコやフグに悩まされていたので、場所替えを考えていた矢先だったが、眠気が覚めて俄然やる気が出てきた。

     地元の年配の方が散歩にやってきた。この1週間ぐらい浚渫工事をやっていないのでこの防波堤に足を向けるようになったということだ。若いときは釣りをしたが、今はやっていないそうだ。タカノハが1枚釣れたことを話すと、それに応えてくれた。「以前は、よく釣れたのを見たことがあったが、ここ3,4年はタカノハが釣れたのを見たことがなかった。この港ではチカも100匹ぐらい簡単に釣れたのだがそのチカも釣れなくなった。どうした具合だか?海が変わってしまったのだ。頑張って下さいよ」

    潮目に向かって打つ
     防波堤沖に潮目が見えるようになって、それが近づいてきたので、その潮目に向かって遠投した。それに、小サバがかかった。サバは投げ竿にも関わらず横走するので実に面白い。同じ潮目に投げた。すると今度は一気に竿を伸すアタリが出た。その主は40㎝ほどのタカノハだった。

  •  中投の竿にチョコンチョコンの後にガクンと竿尻をあげるアタリが出た。竿を煽ると重みのある魚が乗った。カジカだった。こいつは泳ぐ力が弱いので面白みに欠ける。しかも、2本のハリとも喉奥に飲み込んでいた。仕掛けが少なくなってきていたこともあり、口を切って、ハリを取り出した。

  •  潮目に遠投していた竿に糸ふけが出た。道糸を静かに張りながら聞いてみるとグインと竿先が突っ込んだ。間違いなくタカノハだ。25号の軟竿なので竿が満月のように曲がる。防波堤際に姿を現したのは大物だ。しかもチビタカノハを従えている。無理は出来ないのでタモで掬うことにした。タモ網をスルスルと伸ばしていくと最干潮のために海面すれすれだ。しかし、上手い具合に一発で掬うことが出来た。防波堤上にあげてから飲み込んだハリを取り出すために割り箸を持って近づくと、ハリが外れていた。危ないところだったのだ。50㎝の大物だった。チビタカノハはしっかりとハリを飲み込んでいた。
  • この大物は、連結していた仕掛けに食いついてきた

     チビタカノハのハリを外していると、目の前の竿が吹っ飛んだ。慌てて竿をつかみ慎重に引き寄せた。これも大物だが、先ほどのものよりは少し小さいようだ。30号竿だったこともあり、これはごぼう抜きした。メジャーを当てると44㎝だった。チヌ8号のタカノハ仕掛がなくなっていたこともあり、14号のカレイバリ仕掛けにイソメを付けて投げ込んでいたものだ。その2本のハリとも飲み込んでいた。

     その後、38㎝、35㎝のタカノハを追加したところでカツオもイソメもなくなってしまった。陽射しも出てきていたところだったので丁度よい引き上げ時だったのだろう。

    孫の癒やし
     13:30に竿を片付けてから女房に電話すると、孫が来るという。早く孫に会いたいという思いで帰り道を急いだ。いつもは眠くなる復路だが、その気配は襲ってこなかった。
     孫に大物タカノハを見せると、あまり興味を示さなかった。それよりも庭に行きたいという。サクランボ狩りをしたことを覚えていたようだ。もちろん、サクランボの時期はとっくに終わってしまっていた。トマトが赤い実を付けていたので採るように促すと、何を思ったか青い実をとってしまった。私がそれをポイッと捨てたところに、スイカが大きく実っていた。まだ少し早いように思われるが、それを採りたいという。
     スイカは昨年カラスにやられたこともあって、テグスを張り巡らしてある。このトリップに孫が引っかかってしまったら笑い事では済まなくなる。「重いねぇ」といいながら一緒に台所に運んで、包丁を入れてみると薄いピンク色だった。孫と一緒にかぶり付くとほんのり甘くてシャバシャバと瑞々しく皮の縁まで食べてしまった。
     桃も大きくピンクに色づきはじめたがまだまだ硬い。それを孫と一緒に採ることを楽しみにしている。

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