- 2022年思い出の釣行記No.11
- 竿道会第5回大会
赤潮と夏枯れに泣く
- 釣 行 日 8月21日(日)
入釣場所 様似漁港
アカハラ 347 ㎜ 1
ガヤ 236 ㎜ 以下4
重量 120 0g
成績 703 点 第7位
- 竿道会前半戦が終わった。第4回は、よい釣り場に案内されたのだが、ゴロの数が足りなかったことが悔やまれる。せっかく80本確保できたのだから、全て持っていけばよかった。この次の大会も悩むところだ。釣り場範囲は、歌別~庶野港となっているが、変更される可能性が高い。
副会長より大会場所変更の連絡が来た。昨年の赤潮の影響が比較的少ないと思われる日高方面にシフトしたのだ。しかも厚賀漁港~冬島漁港という広い範囲だ。夏枯れの時期に広い範囲をあてがわれても、私には入釣場所の見当も付かない。
一応、厚別川、静内川、春立港、様似港、白里谷と目星を付けてから菅原氏のアドバイスをいただくことにした。どちらにしても菅原氏の後を付いていくというのが無難なところだが・・・。この時期なのでアカハラがメインとなるだろう。菅原氏は前回、前々回とアカハラとクロガシラの大物を数揃えて2連勝している。
数日間続いた大雨の影響で河口付近は、濁流が押し寄せて枝木等のゴミや濁りで釣りにならないと思われる。最終的には菅原氏の助言もあって様似漁港に決めた。
さて、アカハラが主体となると考えるとゴロは欠かせない。釣具屋でゴロLが置いてあったので、それを40本購入した。前回残したM40本を加えて全て持って行くことにした。前回はゴロやコマセをケチったため満足な釣果が得られなかったのだ。釣り会に入りたての頃はともかく、最近はこれだけ多くのゴロを持って行くことはない。そもそもアカハラをメインとした釣りをしていないのだ。嫁のいないときのアカハラぐらいにしか考えていなかった。
まずは、様似漁港施設前でアカハラ釣りをすることにした。4:30が最干潮なのでそれまでにアカハラを揃えなければならない。会員のほとんどがそこに集中すると思われたのだが、竿道会のエースである越智氏と二人というなんとも優雅な釣りをさせてもらえそうだ。
準備を早々に済ました越智氏が竿を出した途端、アカハラを釣り上げた。私はまだ竿を出すことは出来ていない。ようやく1本目の仕掛けにゴロを付け終わって竿を振った。しかし、その仕掛けが前に飛んでいかない。何かに引っかけたようだ。よく見ると頭上にワイヤー線がぶら下がっていた。逸る気持ちを抑えながら仕掛けの絡まりを解く。ワイヤーは一旦、施設の柱に括り付けておいた。
私がようやく3本とも振り終えたときには、越智氏は更にアカハラを追加していた。私にも釣れるといいのだが・・・。小さなアタリがあって、竿を上げると、なんと20㎝に満たない小ウグイだった。しばらく沈黙が続いた。ぴょこん、ぴょこんというアタリが出た。竿を煽るとガヤだった。20㎝をわずかに超えるぐらいだが、これで嫁を心配することはなくなった。その後、ガヤが続いたが4匹で打ち止めとなった。越智氏にも全くアタリが出なくなったので嫁を取りに移動していった。
- 漁港施設前に、「海難供養の塔」が建てられていた。「困ったときの神頼み」よろしく手を合わせて拝礼した。しかし、これは海難事故に遭った人々の霊を慰めるためのもので、私のような不遜な考えを叶えてくれるものではなかった。
- ソビラ岩に向かって打ったが、竿先は沈黙したままだった。
- 私は岸壁に係留してある船と船の間へと移動して、ようやく1本のアカハラを手にすることができた。それからは、締め切り時間が来るまで獲物はなかった。いや、5匹ほど小サバが釣れたのでそれを泳がせてみたのだが無駄だった。
9時上がりの締め切り時間が来てしまった。越智氏が先に上がっており、なんだか顔がほころんでいる。念願の嫁を確保できたようだ。
バスに乗り込んできた皆さんの顔が芳しくない。皆疲れ切った表情だ。静内川河口はニュースになったように相当沖までオレンジ色に染まっていた。昼食に泉食道のソバを食べることが出来たのが唯一の慰みだった。
-