我が愛すべき竿道会の精鋭達
- 2025年思い出の釣行記No.13
- 我が愛すべき竿道会の精鋭達!
- 札幌竿道会第5回大会
釣 行 日:7月6日(日)
入釣場所:様似漁港。
天 気:晴れ 波風穏やか 台風の影響でウネリあり
釣 果:クロガレイ 341 ㎜ 3/3
カジカ 280 ㎜ 2/2
重量 235 0g
成 績:合計点数 856 点(第11位 8点)
年間累計点 25 点(⑦ ⑦ ② ① ⑧)
残念ながら11位に終わった。最後にきたクロガレイは341㎜
- 【枯れて仕舞うわけにはいかないが これはいよいよだな】
今回は、暑さ対策をしなければならない。岩見沢でも猛暑日が続き、庭の芝桜が枯れ出した。私はまだ枯れて仕舞うわけにはいかないので、今回は胴付きではなくて特長靴にした。長靴でも対応できそうだが、入釣予定場所が、会所前舟揚場→エンルム岬→様似漁港外防波堤の予定なので、朝方のエンルム岬は潮が引ききらないで残っていることが予想されるからだ。
8名のお客様を案内しながら、一路様似漁港に向けて賑やかにバスは出発した。夕方になってもバスの中は血気盛んな参加者の熱気で溢れかえっている。さて、私は冷え冷えの冷酒を楽しもうと、クーラーボックスを開けた。あれ、アレレレレ・・・、無い。氷でコチンコチンのペットボトルの横に入れたはず?の日本酒がないのだ。あれ、アレレレレ・・・、この腐れ脳味噌の惚け茄子が! 今までにビールはともかく日本酒を忘れたことはなかった。釣り会歴30年にもなろうとするこの私には初めてのことである。釣り道具など何を忘れても酒だけは忘れない自信があった。
【これはいよいよだな】と落胆の境地で、トイレタイムの輪厚のパーキングで購入しようと売店に向かったが無い。それはそうだ。飲酒運転の危険があるからとパーキングでは置いていないのだ。【これは諦めてしまうしかないかな】と持ってきた缶ビールをプシュッと開けた。それでも我慢ができない我が儘ジジイだ。コンビニに寄ってもらえるように後ろの座席にいた林 忍氏に頼んだ。彼はすぐに対応してくれて高速終点にあるセイコーマート厚賀店に立ち寄ってくれた。「プファー」ぬるめの日本酒でも仕方が無いとラッパ飲みしながら一息ついた。
予定の行動だったが・・・
終点の会所前では私一人がバスから下りた。他の釣り会が入っていなければ、舟揚場は私の独壇場だと安心して向かった。2台目のバスからも二人が下りたようだった。リュックを置いて準備しようとしていると、手ぶらで舟揚場にやってきたのは会長だった。舟揚場は3人が限界だからと菊池昭好氏と共に荷物を担いでやってきた。
それぞれの思いで打ち始めた。まずは会長がアカハラを上げたようだ。ウグイだと言うが期待は持てる。私にチョコンチョコンとアタリがあったのは、予想どおりのドンコだった。恨めしい瞳で見つめてくるのを「ヤッパリお前だったのか。今度はお前を一飲みにするカジカ様を案内してくれよ」と呟いてからリリースした。
また、チョコンチョコンときた。また、さっきのドンコが性懲りも無く突っついているのかと竿を上げた。海藻の中から抜けてきたのは、何だか重たい。大きな昆布を引き連れてやってきたのは小カジカだった。「ドンコに頼んだのはカジカ様でお前ではないよ。まあ、アカハラが釣れるまではお前が嫁だ」と丁寧にバッカンに仕舞い込んだ。
遠投の竿にクイン、クインといいアタリが出て、竿を煽った。「アブラコ?」と思わせるいい引き込みも、途中からは元気がなくなった。上がってきたのは大きなドンコだった。「お前じゃない。小ドンコに頼んだのはアブラコ様やカジカ様だ。今度はお前を一飲みには出来ないようなタカノハ様を案内しておいで」とリリースした。
しかし、私の依頼にも忖度しないドンコが案内してきたのは、小クロガレイや小カジカだった。その内に背後にあるエンルム岬の稜線がうっすらと見えるようになってきた。未だ4匹しか揃ってはいないがエンルム岬の平盤に移動することにした。しかし、エンルムの平盤はやはり潮が残っており、時折、台風の影響を受けたウネリが岩盤を洗っている。無理は出来ないと、外防波堤に乗った。防波堤上をキャスターで荷物を運んでいると、越智靖基氏がいた。バッカンを覗かせてもらう。海水を張ったバッカンの中で大タカノハが鰭を打っていた。カジカやアカハラもいるようだ。なんでもタカノハは越智氏のネットでは入らないので、隣に入っていた福村氏の大きなネットで掬い上げてもらったそうだ。やはり、彼は凄い。
途中、島川昌幸氏が竿を出していたが、フラシに収まっていたのは35㎝ほどのシマゾイだけだった。防波堤の先端にいるのはお客様として参加頂いた小林(朋)氏だった。越智氏の隣で竿を出したが今一で、潮の流れのあるここにやってきたがアタリが出ない」と項垂れた。私は、少しでも潮の動きがあるところと、昨年の場所よりも先端寄りで竿を構えることにした。 薄霧にぼやけた防波堤上は、その後、熱い陽射しで釣り人を蒸し焼きにした
- イカゴロを2本も付け、ネットにコマセを入れて、イソメやカツオ、エビで何度も打ち返すがアタリが出ない。陽が高いところに昇った。ようやくチョンチョンと竿先をくすぐるようなアタリが出た。クロガレイかもしれない。今日のアタリは小さいのだと決めつけて次の大きなアタリを待った。しかし、その内にそのアタリさえ消えてしまった。エサでも付け替えようと竿を引き上げると、その先にイシモチガレイが付いていた。20㎝の審査規定に届くかどうかという大きさだ。それでも5匹目となる獲物を丁寧にバッカンに入れた。
10時の締め切り時間が迫ってきた。8時半を片付け開始時刻として後30分。やはり、チョコン、チョコンとアタリが出た。また、イシモチでも悪戯しているのかと少し待ってみると、何だか糸フケが出たようだ。糸を張っていっても竿先に変化がない。今度はハリにも掛からず悪戯しただけかと竿を引き上げると何だか重たい。上がってきたのは35㎝ほどのクロガレイだった。今日一の大きさだった。
我が愛すべき竿道会の精鋭達
片付け時間がきてしまった。荷物をキャスターに積み込み、防波堤上をとぼとぼとと歩いた。先端に入った小林(朋)氏はまだ竿を出したままだ。途中、3本の竿を出したままの島川氏や福村氏がいたが、全然駄目とのことだった。越智氏も3本の竿を出したままだった。しかも、ネットにコマセを入れて今まさに打ち込もうとしているところだった。釣果を聞くと今し方アブラコが釣れましたと笑顔でバッカンを指し示した。覗いてみると、今度は50㎝を超える大アブラコが大タカノハの上で体をくねらせていたのだ。全道大会個人の部優勝に今一歩届かなかったことを残念に思う強者がここにいた。ギャフン。
我が竿道会の愛する越智氏は、6月29日に実施された総勢132人が集う「北海道釣魚連盟第70回連盟旗争奪全道支部対抗海釣り大会」の団体優勝に併せて、個人の部準優勝、身長の部優勝の栄冠に輝いていたのだ。そして、その身長をも上回るタカノハ59㎝を釣り上げたのだ。いやー、最早、完全無欠のロックンローラーというところだ。朝も早よから心の乱れをせっせとせっせと整える。俺はスーパースター・ロックンローラー。グレイトだろ(Yeah)。今夜も俺が主役か(Thank you ) 昨年の年間優勝に続いて、今年の竿道会大会も準優勝、優勝、優勝、4位と続いてまたもや優勝してしまったのだ。彼をギャフンと言わせるヤツは出てこないものか?いや、是非とも出てきてほしい。
前回、歌露に案内した初心者の竹田潤司氏は、今回は小林茂之氏の案内で防潮堤の上から竿を出した。その結果は、クロガレイの425㎜にカジカ350㎜を釣り上げ、1045点の6位入賞だった。誠に嬉しい。若い竹田氏のことだから1年も経験を積めば、越智氏を脅かす存在になるかもしれない。いや、なってくれればいいなぁ!
私は11位の入賞外だった。その代わり、特別賞の抽選を総合優勝の越智氏が私の個票を引き当ててくれて、念願の?メロンをゲットできた。ウレピィ~ス✌左から準優勝:柴田 稔クロガレイ大魔王、優勝:越智靖基「チラリ、このタカノハが効いたな」第3位:林 忍「今日も足で稼いだ釣果だ。移動してよかったな」