Noisy Days in June, 2007

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2007.06.01 (Fri)

栗本 薫 『永遠への飛翔 (グイン・サーガ 94)』
「やめろ」
 グインは、歯のあいだから押し出すようにつぶやいた。
「もうぺらぺら喋るのをやめろ。きさまは、その下らんお喋りで、いったい俺に何が云いたいのだ!」
「あなたは、この世界になんか、用はないだろう、っていうことをだよ!」
 ただちに、打てば響くようにアモンが叫んだ。まるで、グインのそのことばを待っていたかのようだった。(page 106)

 しるびーちゃんを捨てて二人で月まで行きましょう、とお誘いをかけておるのですな。早川文庫版で読了。
 星船の中にアモンが現れ、あちこちではしゃぐ。適当にあしらっていたグインだったが星船の system から energy 太りを勧告され、あたふた言い逃れたグインは星船を宇宙に飛ばす。アモンも一緒に付いてきてグインと一緒にランドックへ御馳走食い放題 tour と洒落込もうとするが、グインはアモンを見捨ててノスフェラスに帰るのだと駄々を捏ねる……の巻。

 あいや、星船って飛ぶのねぇ凄いのねぇ、つかいきなり大昔の SF な展開で驚きますな。グインが星船の船長だったりランドックの廃帝だったりする過去のことも触れられてますが何だか一話使い捨てな雰囲気も。登場人物もグインとアモンと星船の三者なので大半が説明口調とお喋りで過ぎていく。結局アモン厄介だから捨てちゃえな巻と理解してよろしいでしょう。
 にしても 94 巻にしてグイン reset とは、開きなおりも極まれりといったところか。せっかくなんだから豹頭なんとかしてと星船にお願いすればよかったのにね。

log modified: 2007/06/03 16:17:36 JST

2007.06.02 (Sat)

get
  • Peter Dimitriew / Prokofiev: Complete Piano Sonatas (3CD)
  • Hakon Austbo / Scriabin: Piano Sonatas (2CD)
  • Staatskapelle Dresden (conducted by Sir Colin Davis) / Schubert: Symphonies Nos. 1-6, 8 & 9 (4CD)
  • Royal Scottish National Orchestra (conducted by Marin Alsop) / Barber: Orchestral Works, Volume 1
[movie] Lorelei

 樋口真嗣監督作品、2005 年。
 第二次大戦末期、広島に原子爆弾が投下された翌日、帝國海軍の浅倉大佐 (堤真一) は特攻に反対して臆病者と謗られている絹見少佐 (役所広司) に特殊任務を授ける。絹見を独逸軍から秘密裡に搬入した潜水艦の伊 507 の艦長に据え、米軍の次なる原子爆弾投下を未然に防ぐのが目的だった。伊 507 には Nazi の技術を結集した Lorelei system と呼ばれる高度な索敵能力があるらしい。腐れ縁の木崎 (柳葉敏郎) や家族を殺され復讐に燃える折笠征人 (妻夫木聡)、技師の高須 (石黒賢) らと共に伊 507 で出航した絹見は、米海軍との戦闘時に使用した Lorelei system の能力に驚嘆するが、その system を司っているのが特殊訓練を浮けた少女パウラ (香椎由宇) と知り複雑な心境となる……。

 第二次大戦が舞台の潜水艦ものと言えば Wolfgang Petersen の "Das Boat" を参照しないわけには行かないのですが、あの映画で強烈に印象づけられた劣悪なる潜水艦生活を思うと、少女が潜水艦生活に耐えうるものかどうかは甚だ疑問でありますが、ice cream が出せる潜水艦なので衛生環境は良好と思われ、また Nazi の先端科学技術により劣悪な環境下でも美少女の美容健康に影響が出ないような対策が施されているものと推測されます。ってそういう話じゃなくて。
 CG の安さとかありえんような軍艦の密集戦列とか、役所はともかく柳葉の軽さがやたらと気になったりとか、やたらと大人が子供がと捲し立てる展開とか、観ていて萎える要素が次々と襲いかかってくる作品であります。褒め褒め星人の小生でもこいつはキツいのぅ。反乱するなら事前準備と根回しくらいしとけよ、潜水艦ひとつ作るのに比べればその程度の準備は安いもんだろうが。敵の襲撃を事前に予測しとるくせに爆撃機を定刻通りに飛ばすのも risk 管理がなっとらん。それで本当に軍隊か。何、腕が抜けないだと。先人はとか糸ノコ使って生き延びようとしたのに貴様は泣くだけか。いかん、思い出してたらどんどん腹が立ってくる。という感じである意味日本の映画らしい一作。

log modified: 2007/06/04 00:54:24 JST

2007.06.03 (Sun)

[movie] The Natural

 Barry Levinson 監督作品、1984 年。
 1930 年代の米国、major league。低迷する New York Knights に中年で無名の選手 Roy Hobbs (Robert Redford) が加わる。監督の Pop Fisher (Wilford Brimley) は Roy の能力に疑問を持ち、彼が試合に出ることを許さなかった。しかしある日、不調の選手に代えて Roy に打たせてみるとこれが大当たり。Roy は一躍時の人となり、Knights も連戦連勝となる。新聞記者の Max Mercy (Robert Duvall) は Roy の経歴を洗い出そうとするがなかなか情報は入ってこず、Roy も人に語ろうとはしなかった。実は、Roy は若い頃に major への入団 test を受けようとしたことがあったのだが、その途中で黒服の女に銃で撃たれ、16 年間の沈黙を余儀なくされていたのだった。Roy の活躍を危ぶんだ賭け野球の胴元たちは、Roy の元に不運を呼ぶ女 Memo Paris (Kim Basinger) を送り込み、Roy は slump に陥る。Chicago での試合も Roy は不振なままだったが、stand で若い頃の恋人 Iris Gaines (Glenn Close) を見掛けたことで Roy の bat は快音を取り戻す……。

 めりけんどりーむな野球映画であります。この手の sports 映画は見せ場の作り方が解りやすくてええですな。中年男の復活話とするには少々裏世界のネタに寄りすぎ & Femme fatale な女に左右されすぎな感もありますが、Robert Redford が地味渋でかっちょええので許しましょう。

diary

 iPod の holder を新調。胸に当たってちくちくするのはもう嫌なのじゃよ。

log modified: 2007/06/04 02:38:16 JST

2007.06.04 (Mon)

Kentaro Haneda / We Love Wizardry

 羽田健太郎の作曲及び synthesizer 演奏による、Family Computer 版 Wizardry の楽曲集。Happinet からの memorial box 版も持ってますが、今聴いているのは Apollon から release された CD の BY30-5179 であります。1987 年発売。ちなみに実家には casette tape 版もあったりしますが player が壊れてしまったので久しく聴いておらんのぅ。
 そうですか、この音が出てからもう 20 年が経ちますか……。Bach も Beethoven もろくに聴いたことがなく、それどころか音楽全般に凡そ興味を持っていなかった小生にとって、classic とは実にこの音なのでありました。PSG 3 音で同時発音数に厳しい制約のある Famicom という hard では、和音による重厚な音を追求するにも限界がある。ならばというので極度に主旋律を立たせた楽曲や prog rock 的な展開の印象性を打ち出した楽曲が幅を効かせていくという roman 派な風潮の中、むしろ複数の声部による polyphonic な装いで現れた Famicom 版 Wizardry の音は、鼻たれのがきんちょだった当時の小生には異様な世界として写ったのであります。ハネケンが当初から Famicom の spec を熟知してこういう音に仕立てたかどうかは存じませんが、classical な手法に通じた人ならではの音世界で、限られた音の中に底知れぬ深淵を見た小生は恐れおののき血塗れの宝箱を見ては小便のちびる日々を送ったのでした。

 さてこの full synthesizer 版でありますが、主題はもちろん間奏や打楽器系も付け足しての豪華版となっております。しかしそれなりに問題もあって、tr.10 "Fight" で弦の白玉に timpani が被っていく部分ではいきなり高音域が cut されたりします (memorial 版も同様)。synth は多重録音したらしいですがここは一発弾きだったんですかね。この手の性能限界な部分は tr.13 "Complete" でも顕著で、明らかな白玉がぷつぷつ切れて聴こえる箇所が散見されます……って、一応 staccato に置き換えて対処してるのかな……。他にも弦の音の立上りが柔らかすぎて全体的にもっさりした雰囲気だったり、かといって tr.2 "Castle" のような管系の音立ちの良い楽器が主役を張ると今度は ensemble の微妙な乱れが気になったりと、注文の多い listener ですいませんな感じになってしまいます。しかしその一方で、tr.4 "Adventure's Inn" のように synth strings の柔らかな音色を前面に押し出した楽曲や、tr.6 "Temple of Cant" の pipe organ 独奏部のような箇所では、原曲の良さを上手く掬い取った演奏になっております。その中でも tr.9 "Camp" は多声合唱による intro から器楽合奏、そして Harpsichord による theme の再演から再び器楽による幕締めに繋がる隙のない作りで、編曲師ハネケンの面目躍如な趣であります。
 tr.1 "Opening" を始めとする楽曲の良さもあって、今の耳で聴いても楽しめる充実の一枚と言えるでしょう。しかし、20 年前にこういう album 出されたら、後に続く人達は大変ですよね……と他人事のように言ってみる。

 ハネケンと言えば世間的にはお茶の間の classic 者であったり秘境で piano を弾く変なおじさんだったり演歌の伴奏おじさまだったりするのでしょうが、小生にとっては Wiz に音楽付けた人なのでありました。そしてその音楽は、小生にとっては今までも恐らくはこれからも、RPG な音楽の reference 的な存在として幾度も脳裏に立ち現れることでしょう。

[news] Pianist and composer Kentaro Haneda dies at 58 [japantoday.com]

 御冥福をお祈り致します。

log modified: 2007/06/05 02:34:10 JST

2007.06.05 (Tue)

Royal Scottish National Orchestra (conducted by Marin Alsop) / Barber: Orchestral Works, Volume 1

 Royal Scottish National Orchestra による、米国の作曲家 Samuel Barber (1910-1981) の楽曲演奏集であります。1998 年録音の Naxos 8.559024。"The School for Scandal Overture, Op.5"、"Symphony No.1, Op.9"、"First Essay for Orchestra, Op.12"、"Symphony No.2, Op.19" の 4 曲を収録。
 Barber と言えば、あの映画 "Platoon" でも使われた "Adagio for Strings" が有名……と言うか一般にはそれしか知られてない作曲家だったりするのですが、個人的には以前 radio で耳にした "Symphony No.1" が気になっておったのです。単一楽章形式の交響曲ですが、物悲しい theme を要所要所で聴かせつつ、色彩感豊かな細部の演出が方々で幅を効かせるため、通して聴くとどうにもまとまっとらんような印象を与える変な曲であります。とはいえ個々の瞬間を取り出してみればやたらと格好良く聴こえるので、ついつい繰り返し聴きたくなる類の困った曲とも言えるでしょう。以前から CD 探しておったのですがなかなか見付からず、半ば忘れかけておったところでこの Naxos 盤を発見、しかもより minor な "Symphony No.2" も収録ということで、流石に目の付け所が Naxos であります。"Symphony No.2" は 1944 年作曲ということもあってか、幾分激しい感じの曲調で、Barber の別側面を見る思いが致します。
 Marin Alsop による Royal Scottish National Orchestra の演奏は、見掛けの情感に引き摺られない硬派で堅実な演奏になっていて、気持ち良く聴けます。良作。

log modified: 2007/06/06 02:06:36 JST

2007.06.06 (Wed)

Annerose Schmidt / Schumann: Klavierwerke

 1936 年生まれの独逸人 Annerose Schmidt の演奏による、Robert Schumann (1810-1856) の piano 曲集。CD 3 枚組、1974 年から 1977 年の録音。edel records の 0013822BC。只今 CD2 の "Kreisleriana op.16" を聴いております。
 力強い打鍵でしっかりした物言いの Schumann であります。叙情的な曲調でも常に厳格でってところが独逸人気質てことでしょうか。袖を正して聴きましょう。

[anime] Hunter x Hunter

 Cable TV で Greed Island 編を放送してくれたおかげで、本編から足掛け云年、やっとこさ OVA 三種も観終って満足々々であります。
 あー面白かった。言うことなし。ですが一言。色気ないよなぁ。

diary

 両止が鳳凰手に化けまくりです。誤発も転じて主戦力。嬉しくない……。

log modified: 2007/06/07 02:22:41 JST

2007.06.07 (Thu)

Manabu Namiki & Kimihiro Abe / Mushihimesama Futari Original Sound Track

 並木学と阿部公弘による、Cave の STG "虫姫さま ふたり" の OST。2007 年発表、CVST-0006。
 Ver 1.5 は未だにまに 4 boss が越えられない小生でありますが、まぁ地道に続けてはおるのです。他にやるものも無いしのぅ。あ、無知ポは触れる気がないです、念のため。
 音の方は trance な意匠にべたメロを乗っけたお馴染み縦穴式並木道な路線。ろり姫ものですのでそこはかとなく軽やか煌びやかな曲調となっております。tr.8 "Stage 5" の exotic な旋律とかは新味な感じもしますが、如何せん trance 風味が強いのであまり斬新には聴こえませんなぁ。通しての印象としては、音世界的には充分確立されている代物ですのでそれなりに安心して聴けるものの、安心な分だけ物足りなさもある一枚であります。まぁ、あまり強烈な球を放りすぎないってのも長生きの秘訣ですかな。
 故に bonus track の tr.14 "Image Song - キンイロの星降るうたかたの夜に" における、ロリショタ二重唱による舌足らずな歌も世界観に溶けこんで……溶けこんでおるように聴こえます。いやはや、この歳になると何聴いても驚かなくなるものですなぁ。

笠井 潔 『ヴァンパイヤー戦争 6』
 そいつがどんなすれっからしだろうと、おれは娼婦を心の奥深くで尊敬しているところがある。尊敬というのが語感として違うなら畏敬といってもいい。娼婦は意志という人間の傲慢を超えた場所で生きている、人間よりも天使に近い存在だからだ。(page 98)

 京極堂の『絡新婦の理』でもその手の話が出てきたような気がしますな。講談社文庫版で読了。5 巻の続き。
 お宝持って日本脱出した九鬼とキキは France に舞い戻り、キキは海辺で優雅に過ごし、九鬼は自堕落生活を送る。しかし酒場で Africa 系の美人さんを見掛けたことから九鬼のちょっかい魂が再燃。で、姉ちゃんの尻を追いかけることから Africa の新興独立国ブダーを巡る揉めごとに巻き込まれる、の巻。

 西洋東洋ネタも使い込んだので今度は Africa であります。つーても舞台は France ですが。ブダーの奥地には真の木な若作り婆様がおって、懲りないくっきーは婆様目当てで africa に乗り込む様子。お話的には九鬼がいろいろ振り回されてとっ捕まって逃げ延びて、といういつもの pattern であります。

log modified: 2007/06/08 02:15:51 JST

2007.06.08 (Fri)

Bon Jovi / Keep The Faith

 90 年代 Bon Jovi の幕開けとなった 1992 年作。小生保有は邦盤 PHCR-1180。
 mtv が牽引した pop な 80 年代に続く decade は heavy な時代でありました。80' に栄華を究めた Guns や VH や Motley は迷走し、Metallica も黒盤以降は道に迷い、一方で Nirvana や Pearl Jam や Soundgarden に代表される Seattle grunge 勢が台頭し、めりけんの major な音楽勢力図が瞬く間に塗り替えられていった 90 年代初頭にあって、失墜番付の top と目されていた Bon Jovi は、今にして思えば最も強かだったと言わざるを得ないのであります。
 "Slippery When Wet" と "New Jersey" で party rock の絶頂を究めた Bon Jovi ですが、あの手の怪物君な album をほいほい放れるほど pop sense は豊かでない Bon Jovi な面々は、今一度 american rock の基本に立ち帰ることで地足を固めんとしたのですな。さて、普通はここでずぶの根っ子であるところの blues や country music に踏み込んで Eric Clapton や Gary Moore よろしくどつぼに嵌まるのでありますが、Bon Jovi はその深淵まで覗き見ず、あくまでめりけんのろっくに留まった上で自分の居場所を探したのでしょう。参照先は恐らく John Mellencamp や Tom Petty といった、とらっくの運ちゃん向け rock。その方向性は自然と「hook はいまいちだけれど地味に良い曲」「80 年代の煌びやかさは無いけれど、ざらついた質感が耳に馴染む natural な曲」の量産に繋がる。それは幸運にも grunge で alternative な新世代の rock とも link することだろう。
 かくして世に出た "Keep The Faith" は、その当時こそ 80 年代の幻影に捕われた諸氏にはけちょんけちょんに貶され、alternative rock な若者には時代に迎合しやがってと陰口を叩かれ散々な評判を得ることになりましたが、単なる流行り廃りでめりけん rock に回帰したわけではないことを Bon Jovi はその後の歴史で証明していくことになるのであります。その意味では、今に至る Bon Jovi の本当の第一歩はここから始まったと言っても過言ではないでしょう。
 等と言っておる小生も "Bounce" を聴くまでは Bon Jovi がえらいことになっておるとは気づかず終いだったので偉そうな口は叩けんのです。後は識者の方よろしく。

diary

 vf5、四段に復帰。ついでに連勝記録 11 で更新であります。いやしかし気分は負け負けで blue なのです。

 残念ながら土曜日も仕事ですよ。

log modified: 2007/06/09 02:17:01 JST

2007.06.09 (Sat)

get
  • DJ 3000 / Blood and Honey
  • Kyo Ichinose / Protoplasm
  • Ground Zero / Live 1992 +
  • Ralph van Raat with Maarten van Veen / John Adams: Complete Piano Music
  • Svyatoslav Richter, The USSR Symphony Orchestra (conducted by Evgeni Svetlanov) / Mussorgsky: Pictures at an Exhibition
diary

 というわけでまったり仕事と思いきや。
 いやだからね、どうしてそういう big bomb を帰り際にぶっ放すかな。来週に持ち越せる話じゃないのは解るでしょうに。内輪で締められる話でもないんだし。
 と愚痴りつつ、状況確認が疎かだった小生にも罪はあるわけで反省しきりです。只でさえうちの team は内気な現代っこばかりで自発的な報告とかしてくれないのだから、もっと気を配るべきであったか……って兄さん、小生より年上なんですよね……ううむ今度めし奢ってください。

 諸々後始末してへろへろになりつつ vf5。八段な人に珍しく勝ち越し。強気に弱気で当たったから良かったのかのぅ。

[movie] Atomik Circus

 Didier Poiraud & Thierry Poiraud 監督作品、2004 年。邦題「エイリアン VS ヴァネッサ・パラディ」。
 stunt man の James Bataille (Jason Flemyng) は田舎の rock 歌手 Concia (Vanessa Paradis) に一目惚れするが、Concia の親父 Bosco (Jean-Pierre Marielle) は娘に悪い虫が付いたと思っている。James は祭で bike による drum 越えの show を試みるが、誤って Bosco の経営する酒場に突っ込んでしまい、刑務所に送られる。James は後に脱獄して Concia の元に向かう。一方、Concia の元には音楽 producer を名乗る Allan Chiasse (Benoit Poelvoorde) が現れ、Concia と良い仲になろうと画策。だがその頃、町を奇妙な生命体の一群が襲おうとしていた……。

 Vanessa Paradis 観賞用映画であります。ちなみに Concia は Alien に筒砲一発かますだけなので、あの邦題はちと言い過ぎでは。もっと蝕手との絡みが観たかった。ってそういう映画ではないのか。
 中身は恋する男女が宇宙戦争な situation でどたばたする話。最後は丸投げ。いやはや B 級だねぇ。Vanessa Paradis も B 級が似合う女優になりましたか。

log modified: 2007/06/11 02:40:02 JST

2007.06.10 (Sun)

[movie] 戦国自衛隊

 斎藤光正監督作品、1979 年。
 伊庭三尉 (千葉真一) を隊長とする 21 人の自衛隊員は、演習に参加する途中、戦車やヘリと一緒に 400 年前の戦国時代に time slip してしまう。戦国武将の長尾景虎 (夏木勲) は伊庭らの持つ兵器に魅了され、その力で共に天下を取ろうと伊庭に持ちかける。長尾景虎の心意気に感じた伊庭はその申し出を受け、戦場で現代兵器の能力を存分に見せつける。伊庭を快く思わない隊員や、歴史に干渉することへの恐れを抱く隊員もいたが、伊庭は天下を取ることで現代に戻る道が開けると主張して譲らない。やがて伊庭達は、川中島での武田信玄との合戦に臨む……。

 まず気になるのは歌ですよ歌。劇中挿入歌が大量投入されており、どれもこれも場面を白けさせるしょーもなさに満ち満ちておる。戦国時代に片仮名語の pops なんぞ填め込まんでくれよ……ということで歌が流れ出したらそれだけで興醒めになってしまいます。
 それにしてもね、戦国時代なんだから無駄弾撃たないようにするとか燃料節約するとか考えた方が良くないか。それだと地味で面白くない、って計算もありか。いや実はそれなりに面白かったのですよ、少数の自衛隊員を引き連れて天下取りに首突っ込もうとする伊庭の無謀さは狂気でありますが、一人だけどんどん戦国の世に適応していくのが面白いというか呆れるというか。雲霞の如く押し寄せる武田の兵は後の昆虫なぎ倒し映画民兵わらわら映画を彷彿とさせますし。悲壮感漂う終盤の展開も良好。とはいえ一発ねたな映画という印象が残るのは仕方ないところか。
 音楽は羽田健太郎が担当。歌はともかくとして、音も軽量級であります。

diary

 佐山アキラ (古神陸) が馳星周だったとは知らなかったですよ。まぁ、あまり読みたいとも思わないのだけれど。

log modified: 2007/06/11 02:03:00 JST

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