Noisy Days in July, 2004

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2004.07.01 (Thu)

The Goo Goo Dolls / Hold Me Up

 The Goo Goo Dolls ってメロコアな band だったんだ! と今更のように驚くこともないんですがとりあえず。1990 年発表の 3rd album。
 tr.1 "Laughing"、tr.2 "Just The Way You Are" と、挨拶代わりに疾走感溢れる若々しい punk な音をぶつけてきます。からりとした音の中にじわりと泣きを入れてくるところが如何にも Goo Goo Dolls。tr.4 "There You Are" は Gin Blossoms を連想させるような曲展開だし。明るい泣きメロには昔から弱いんじゃよ。所謂泣き笑い系。って、そんな形容してるのは小生だけか。
 まぁでも、メロコアなだけに底の浅さも透けて見える作品で、impact は今ひとつ。とはいえ、後の break に繋がる melody sense の良さはちらちらと垣間見えて面白い。忘れた頃に聴くと良い album に聞こえます。

[news] Real Arcade Pro. 7/29 発売予定

 7980 円也。

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 やっぱり駄目だ……今週も土曜は仕事で。

log modified: 2012/09/04 01:40:54 JST

2004.07.02 (Fri)

get
  • Susumu Yokota / Baroque
  • Mr.De' / Electronicfunkyshit
  • Group / Before Turning Off the Light
  • Frankie Knuckles / A New Reality
  • compilation / Famicom 20th Anniversary Original Sound Tracks vol.3
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 諦めたからか、妙に元気になってきました。
 明日も出勤とか言っていたら、上司の人から体に気ぃつけろ mail を貰ってしまった。いや、すこぶる快調。尤も、精神的にどこか壊れたが故の一時的躁状態なのかも知れませんが。

 今日は仕事を早めに切り上げて、顧客面接で関西に来ていた同僚と飲み。ちと太ったんじゃねーかと思いましたが言わぬが仏。

 帰りにようやく梅田のタワレコ発見。K 松さん thanx。しかしタワレコって、どの店舗も雑然としてますな。あまりに久々だったので色々買い込んでしまった。

 んでケツイ。1-5 縦穴抜けたところまで。マンタ隊とナイトメアで完全に rhythm が崩れた。やっぱ練習不足か……。

[movie] Godmars

 今沢哲男監督作品、1982 年。
 宇宙へと着実に進出しつつある人類に、ある日ギシン星のズール皇帝からの通信が入る。その後、開拓船団が皇帝の軍隊によって壊滅。地球防衛隊の一員である明神タケルは、敵との戦いで気を失い、夢の中で皇帝から自分が地球を破滅させるために送り込まれた存在であると知らされる。しかしタケルは皇帝の命令を退け、人類のために戦うことを誓う。そんなタケルを導くのは、双子の兄マーグの声だった。しかしマーグがタケルと心を通じていることに激怒した皇帝は、マーグを洗脳し、タケルと争わせようとする……。

 イケメンなアニメ(爆)。TV 版を編集したものらしいですが、兄弟の絆と争いを軸にしている割には薄味。ロボットも格好悪いし。駄作。

log modified: 2004/07/05 00:21:01 JST

2004.07.03 (Sat)

[movie] Dungeons & Dragons

 Courtney Solomon 監督作品、2000 年。
 魔法使いが支配階級として君臨する Izmer 王国。若き女王 Savina (Thora Birch) は魔法使いも市民も同列に扱われる国にしようとしていたが、宰相 Profion (Jeremy Irons) は女王に敵対し、議会を抱き込んで女王を廃位に追い込み、自らが権力を手中に収めようと画策していた。盗人の Ridley (Justin Whalin) は、悪友の Snails (Marlon Wayans) と連んで魔法学校に忍び込むが、魔法使い見習いの Marina (Zoe McLellan) に見つかって掴まってしまう。だが、その場に Profion の手下 Damodar (Bruce Payne) が乱入してきたことにより、Ridley は魔法使い達の権力争いに巻き込まれてしまう……。

 いやー、つまらん。芋蔓式の quest は時間稼ぎにしか見えないし、elf と dwarf は役に立ってないし、終盤の見せ場である dragon 達の戦闘も、沢山沸いてわーとかきゃーとかやってるだけにしか見えん。端的に言えば駄目駄目な作品。

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 仕事。ちと足下ふらついてる感じ。二日酔い?

log modified: 2004/07/05 01:06:17 JST

2004.07.04 (Sun)

[movie] The Lost World: Jurassic Park

 Steven Spielberg 監督作品、1997 年。
 前回の事件から 4 年後、生物学者の Ian Malcolm (Jeff Goldblum) は Ingen 社の会長 John Hammond (Richard Attenborough) に呼び出される。John は恐竜が自然繁殖する無人島があることを教え、その調査を Ian に依頼する。断るつもりだった Ian だが、既に恋人の Sarah (Julianne Moore) が現地入りしていると知らされ、やむなく調査隊に同行することに。ところが調査隊の船には彼の娘である Kelly (Vanessa Lee Chester) も乗り込んでいて一悶着。更に、Ingen 社の実権を握った Peter Ludlow (Arliss Howard) も島にやってきて、恐竜の捕獲に勤しみ始めた。Ludlow は、Jurassic Park 計画を再び遂行して会社の利益を拡大しようとしていたのだ。そして再び悲劇が……。

 前作は見た記憶がありますが詳細は忘れました。恐竜すげーなーと思った程度。まぁ、その頃は子供だったのだよ……。
 "The Lost World" の方が前作よりも恐竜わらわらの detail 精美、らしいんですが、映像で驚かされることは無かったなぁ。もうこの手の映像は見慣れてしまったということか。危機また危機な展開もやたらと冗長に感じられます。延々逃げ回って最後は脱出というお約束なお話。でも都会で恐竜が暴れる場面はなかなか面白い。犬が恐竜見て尻尾巻くところとか、video shop に恐竜が突撃するところとか。Spielberg、この辺は大笑いしながら撮ったに違いない。でも、それ以外にはとりたてて誉める点がありませんな。
 今作の Jeff Goldplum が Jean Reno ぽく見えるのぅ……と思ってましたが、そういやこんな映画もあったなぁと。両者に共通するのは主役の存在感の稀薄さかのぅ。

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 Espgaluda (PS2) の arrange mode、4 面後半道中まで。厳しい。

log modified: 2004/07/05 23:07:26 JST

2004.07.05 (Mon)

Diego / Instant Reality

 Kanzleramt の bright side を、Alexander Kowalski と共に担う男、Diego。これは 2003 年発表の album。
 派手派手に疾走する hard minimal の嵐で、うひょおって感じで突き進みます。Kanzleramt らしい堅い kick が刻まれる中、冷たい質感の synth が縦横に駆けめぐってます。これはあれですね、熱い最中にキンキンに冷えたかき氷を食って頭と体がきゅいいいんと引き締まる、あの瞬間冷却でたまらん感覚が延々と延々と延々と延々と際限なく続いているようなもんです。hard minimal なのに単調さとは無縁で、芸達者な抜き差しの妙と巧みな filter 裁きでぐいぐいと耳が引き寄せられる。tr.2 "Mind Detergent" や tr.10 "High In Spaces" で見せる硬派な音作りが個人的にはいい感じであります。夏場はこういう album 聴かないとね。
 新譜 は 9 月発売だわさ。って、ありゃりゃ、こんな路線ですか。

[news] 『サムライチャンプルー』 アルバム 「impressions(仮)」&「play(仮)」 9/8 発売予定

 動き早いっすね。今回も Nujabes、Fat Jon、Force of Nature、Tsutchie の楽曲で。

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 プリンストールアプリ……って、なかなか可愛い語感のアプリですな。しかし何故にプリンなのかは深く突っ込まないように。大人の掟というやつで。

 給与辞令を受領。資格給与が付いてて有り難い。

 休憩室で心の師匠と久々に無駄話。小生に C 言語を教えて下さった恩人ですが、師匠に教わった技を現場で生かす機会には未だに巡り会えておりません。まぁその分、少しは自由に物が言える立場ではありますが。
 師匠は先日 Mexico に行ったとかで、「大陸の大らかさに心打たれたというか日本狭すぎじゃよ、あっちでは交差点で speed 緩めないと段差に足引っかけて爆裂横転するのじゃよ、あれこそ大陸の知恵、日本でもあれを試行すれば暴走族撲滅に一役買うことになるであろう、でもって日本帰るときに時差の都合で日当が出ないとは怪しからんぞよ(怒)」と宣っておられました。師匠落ち着いて下さい小生に八つ当たりされても給料は出ませんよ。

 仕事は仕事でまた忙しい。月半ばの連休が待ち遠しいのぅ。

log modified: 2004/07/06 02:25:45 JST

2004.07.06 (Tue)

Tsutchie, Force of Nature / Masta - Samurai Champloo Music Record

 TV animation 「サムライチャンプルー」 の O.S.T。samurai で hip hop とくれば "Ghost Dog" かよと突っ込みたくもなりますが、全く異なる世界観なので同列には語れません。つか "Ghost Dog" の O.S.T、何処に仕舞ったのやら。
 で、この album。instrument な hip hop を中心とした展開で、個々の track はそれなりに聴けますが全体通すとちょっと散漫な印象。まぁ小生は hip hop の善し悪しは解りませんから……。
 とはいえ、"Departure" に比べれば奇天烈度が高いので、聴いてて面白いのも確か。Force of Nature のひねくれた楽曲が本編にどう生かされるのか、想像するだけでも楽しい。tr.6 "Silver Children" なんて、noise ぶりばりな音響 electronica だし。一方の Tsutchie の楽曲は、この人らしい繊細な美意識の感じられる track が揃ってます。tr.12 "Breezin'" の冷ややかな synth、tr.17 "Sincerely" の泣き synth な down tempo など、間口を広げながらも独自の世界を造形する Tsutchie 節が堪能できます。
 anime の soundtrack と言うよりは、良くできた compilation album みたいな感触のある album。こういった音に見合った anime になってるかどうかは今のところ判断保留中です。

[news] 新居昭乃 オリジナル 4th アルバム 『エデン』 9/8 発売予定

 やっと出ますよ。producer は保刈久明。

オースン・スコット・カード 『シャドウ・オブ・ヘゲモン (下)』
「この部屋で大事なものはあなただけなんだから」ペトラはそういって、にやっとアシルに笑い返した。「さっさと行くのよ」
 アシルはうしろをむいて、バトル・スクール出身者のひとりに銃をむけ、さらにべつのひとりに銃をむけた。相手はぎくっとして飛びのいたり体をちぢめたりしたが、アシルは発砲しなかった。銃をもった手を体の横におろすと、通りがかりにペトラの腕をぐっとつかんで部屋を出た。「行くぞ、ペット。未来が呼んでいる」
 ビーンが来る。ペトラは思った。だからアシルは、一メートルたりともわたしを身近から放さないだろう。ビーンがわたしを救出するためにここへ来たとわかっている以上、わたしだけは、なにがあっても救出させない気だ。
 きょう、わたしたちはたがいに殺しあうことになるのかも。(page 271)

 早川文庫版で読了。田中一江訳。
 Thai で自らの軍隊を持ったビーンは、暗喩を駆使した net への投書でペトラの反応を探ろうとするが、アシルの監視下に置かれているペトラは迂闊に動けない。だがバトル・スクールの先輩であるヴァーロミが、ペトラの居場所をビーンに教えるべく命懸けで活動を始める。一方、ビーンは同僚のスリヤウォング共々、不意打ちで暗殺されかけるが、間一髪で脱出。しかしその出来事が元で、シスター・カーロッタが悲劇に巻き込まれる。ヴァーロミからペトラの居所を教えられたビーンは、遂にアシルとの直接対決に赴く……。
 ビーンもアシルも政治 game にうつつを抜かしている様子。首相や将軍は子供のいいなり。能力のある人間を素直に認めるのは良いことです。それにしても素朴な愛国者が多すぎるのぅ。三国志ちっくに仕立てるなら、もっとどろどろした権謀術数描かないと。まぁその辺が、基本的にいい人な Card の限界か。
 子供たちの中で最強なのはペトラですな。この娘は考え方に揺らぎがない。ビーンを貶めるためにペトラを利用していたアシルはペトラに揺さぶられているし、ビーンはシスター・カーロッタの悲劇と自らの出生の秘密を知ったことでますます世捨て人と化してるし。ピーターは今回は顔見せ程度か。てな感じで、まだ先がある模様。

get
  • 栗本 薫 『豹頭将軍の帰還 (グイン・サーガ 68)』
  • 栗本 薫 『修羅 (グイン・サーガ 69)』
  • 栗本 薫 『豹頭王の誕生 (グイン・サーガ 70)』
diary

 仕事場に顔出して、昼前に外出。本社で研修があるので。
 流石に外は暑くて、すぐに汗だくに。こりゃたまらんわ。

 研修では risk management や工数見積もり方法などを教わりました。
 まぁ、言われてる内容については日頃から考えてる筈なんですが、大抵は KKD で処理されてしまって前景化されないんですな。なので、改めてそれらが明文化されたり数値で説明されたりして客観視できるようになると、何だかえらいものを見たように思えてしまったり。勘だけじゃ説得力に欠けますからね。それが解っただけでも儲けもの。

 研修後、帰り際にケツイ。1-5 前半道中まで。地道に後退中。

log modified: 2009/06/24 21:00:48 JST

2004.07.07 (Wed)

Nujabes, Fat Jon / Departure - Samurai Champloo Music Record

 TV animation 「サムライチャンプルー」 の O.S.T。こちらは Nujabes と Fat Jon の楽曲で固めてます。2004 年発表。
 個々の track が美味で全体通すと押しが弱い、って点では昨日のネタと同様。なので現在 shuffle 聴き。通し聴きしたときと殆ど質感が変わらないな。
 ゆるゆるでふわふわな耽美系 hip hop が揃っているので、"Musta" よりは統一感のある展開ではあります。その分驚きも少ないんですが、まぁ普通の人にはこれくらいが丁度良いのでは。anime ではこっちの track の方が使われる機会は多いかな。OP と ED もこちらに入ってます。
 聴いていると、何となく Bukem の Earth series を思い出してしまった。

diary

 七夕な日。とはいえ、今年は笹の葉も短冊もお目に掛かってないな。

 先日入ってきた仕事場の同僚が連続欠勤中。肌に合わない職場だったんでしょうかね……。

 実家のお袋が先日ノート PC を買ったらしい。重度障害者には十万円程の補助金が出るってんで、喜び勇んで買った模様。
 で、始めは「電源の落とし方が解らん」、次は「日本語入力が解らん」と小生に電話攻勢。

「ええと、メモ帳出てますか」
「出とるけど "ててて" としか出んのよ」
「……ててて??」
「manual 通りに打てば『わたしは』って入るはずなのに "ててて" が」
「そりゃ 'w' 押しすぎなんすよ。それ以前にかな入力モードになってますな」
「ローマ字入力じゃないの?」
「alt 押しながら、カタカナ/ひらがなキーを押してみてくだされ」
「あー、はいはい」
「どうよ?」
「やっぱり "ててて" が」
「ちゃんと押しましたか?」
「えー、押してない」

 あんたはなー。

「いや何か変なのが沢山出るんよ」
「何かって何が?」
「ウィンドウ?」
「ええと、何て書いてます?」
「何か知らんけど、"あなたの computer が" ごにょごにょ、"今すぐ登録 / 後で申し込む" とか何とか」
「そりゃ anti virus ソフトの登録 dialog ですな多分。窓の右上に×印があると思うので、押してくだされ」
「ばつ? ああ、はいはい」
「押しました?」
「何かでっかくなったよ」

 どこ押しとんのや(爆)。

 そんなこんなで悪戦苦闘。初心者に image を伝えるのは難しい。いやしかし挫けてはならぬ。UI の基本は「おっかさんにも優しく」である。教える方も「四歳児にも解るように説明」せねばなりますまい。
 結局はローマ字入力まで可能になりましたとさ。まぁ、お袋の目標はどうやら年賀状を簡単に作るってことにあるようだから、のんびり触ればよいかと。

log modified: 2004/07/08 02:26:07 JST

2004.07.08 (Thu)

Theo Parrish / Parallel Dimensions

 detroit の house 職人、Theo Parrish の 2000 年作。
 例によって暗黒 house 街道。特にこの album は黒い黒い。音数少ないのも闇を濃くする効果しか出してないし。house てのはここまで暗くなれるのか。
 でもこの地味で寡黙な仕立てが味わい深くもあって。熱帯夜に聴くと暑さでとろけてしまいそうな、まったりした夜の音楽です。汗と体温にまみれた音は、それはそれは人間臭いもんですよ。

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 電池切れでやる気無し。

 冷梅なるものが売られていたので思わず手に取ったが、実は温梅だった(爆)。
 飲むとすごく酸っぱい。寝ぼけて飲んで咳き込みそうになりましたよ……。

log modified: 2004/07/09 02:39:29 JST

2004.07.09 (Fri)

Dewey Redman / The Ear of The Behearer

 Ornette Coleman 門下生、Dewey Redman (as, ts, musette) の 1973 年吹き込み。
 70 年代の free jazz は暑苦しいもんですが、この 1 枚も予想通りというか何というか、Ornette 直系の奇天烈 theme を前面に押し出しての free jazz になってます。始終混沌としてるってわけでもなくて、tr.5 "Boody" のように blues code に乗せた真っ当な曲もあったりします。まぁ唸り声とか入ってて怖かったりもしますが、これも Dewey Redman の持ち味らしいので大人しく聴きましょう。
 全体的には結構聴きやすい album で、詰まらなくはないんですがもう少し勢いが欲しいとこです。

diary

 「カテキン式」はカテキンが 300mg 入ってるらしいのですが、「お〜いお茶 濃い味」の方は 400 mg 入ってるそうな。まぁ、「カテキン式」の方にはアミノ酸も入ってるので、どっちの方が健康的なのかは時と場合によりけりですかな。

 zero suppress って、zero を削除する方だったのか。見事に取り違えてる人でしたよ……。suppress って潰すとか抑圧するとかって意味だから、まぁ納得。

log modified: 2004/07/10 02:25:29 JST

2004.07.10 (Sat)

[movie] Akira

 大友克洋監督作品、1988 年。
 東京で核爆発が起き、第三次世界大戦を経て、2019 年。復興し、再び文明の爛熟を迎えた Neo Tokyo で、不良の金田は舎弟の鉄雄や山形を引き連れて暴走族の抗争に明け暮れていた。抗争の最中、鉄雄は超能力者のタカシと遭遇して事故る。タカシの回収にやってきた軍隊に金田らは捕らえられるが、鉄雄だけは軍の施設に連れ込まれ、精密検査を受ける。軍の科学者は鉄雄の潜在能力に注目する。鉄雄の脳波 pattern には、かつて最高の能力者と謳われた被実験体 28 号、アキラの pattern と酷似している、と。大佐は鉄雄の存在に危険なものを感じながらも、その力を欲して研究の続行を命じる。一方の金田は、拘置所で知り合ったケイに言い寄るが、彼女は反政府活動者であり、軍の最高機密であるアキラの謎に踏み込もうとしていた。やがて鉄雄は施設を抜け出すが、自分の中に底知れぬ力が秘められていることに気付く。その圧倒的な力に陶酔した鉄雄は、他の被実験体や軍隊と戦い始め、金田やケイもその戦いに巻き込まれる……。

 昔観たことはあったんですが、その時は理解不能でしたねぇ。漫画版も途中までは読んだ記憶がありますが、これも理解不能でしたねぇ。大友作品とは相性悪いんやろか。
 で、久々に見直したんですが、story は思っていたよりも解りやすかったです。押井作品みたいにうだうだ喋らず、とかく動いて話が進むので。それに bike だの terrorist だの超能力だの、若人の鬱屈をええ感じに解消する素材が散りばめられているので、そういうネタが好きな人には楽しめることでしょう。まぁ、反抗的な気分だけで世の中が上手く回るわけでもなくて、この映画のオチも大昔の SF 並のブン投げだったりしますが、まぁ妥当な落とし方ではないかと。
 全体的にばたばたしている印象はありますが、風呂敷がでかい割に中身は金田と鉄雄の山猿喧嘩なので、一応の筋は通ってます。まぁ軍隊や terrorist 達は解るとしても、アキラを救世主のように崇める一派への書き込みが多いってのは面白いです。story には殆ど絡みませんが、鉄雄の力に引き寄せられた宗教な人達も、鉄雄の戦いに巻き込まれて軍隊もろとも殲滅されます。力は力、都合良く解釈しても制御できなければ力に飲まれるのみ。怖いっすね。そういった力の強大さを見せつけておいて、金田が生身で鉄雄に戦いを挑む場面に持っていく。この金田の馬鹿さ加減が非常によろしい。
 映像、音楽共に見事。近未来と言うには retro な印象はありますが、これもまた 80 年代にしか出せない味ですな。

get
  • Akira Senju / 鉄人 28 号 音楽集
  • Peter Serkin / Bach: Goldberg Variation & Italian Concerto
  • トム・デマルコ & ティモシー・リスター 『熊とワルツを』
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 仕事行って飲みに行ってケツイ。1-5 後半道中まで。

log modified: 2004/07/20 02:47:25 JST

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