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もう 10 年経つのか。Tobynation こと Toby Izui による german techno & trance の mix album。2001 年発表。
まぁ 10 年経ってもツボにはまるところは同じというか、kick のガツガツした techno に相変わらず甘い自分を自覚させられることしきりであります。成長してないというべきか、趣向はそうそう変わらんと言うべきか。とはいえ、なかなかここまで高揚させられる mix album に巡り会ってもいないわけで。個人的には貴重な album であります。tr.12 "Cosmic Baby / Fantasia (Celestial Harmonies)" 以降の german trance な展開は今聴いても涙。
detroit house の大御所、Alton Miller の 2010 年作。
3 年振りの new album とはいえ狙い所は従来通りで、えろいようでえろくない枯葉色の deep house であります。前作よりは四つ打ち度が増してるような気はしますし、全編におっさん voice をまぶして groovy に仕上げてるとは思いますが、控えめに被さる silky な synth や中音域の厚さが否応なしに retro 感を醸し出す moog な音が、どうにも狙い通りの紳士な house を演出してしまうわけで。流石に vetaran のおっさんはあざとさが違います。
tr.5 の "Stars In Your Eyes" は Herbie Hancock の cover。って、言われんと解らんわ……。
New York の house legend、Timmy Regisford の 4th album。2010 年発表。APTI-4017。
作品毎に afro と王道 house を往還していた Timmy Regisford ですが、4 作目ともなると何をやっても王道で極上な帝王独壇場な趣になるものなのですなぁ。Kenny Bobien を feature した upper な gospel 風味の tr.1 "Old Landmark" からして気合充分、続く tr.2 "Sorrow Tears and Bolld"、tr.3 "Beasts of No Nation" は featuring Fela Kuti な afro beats もので従来の afro house な路線も継承。以降の楽曲も silky だったり bouncy だったりで上がったり落ち着いたりと起伏はあるものの、基本は多彩な vocalist を中心に王道な deep house を展開するという、黒光りしまくりの大人紳士夜遊び系 house となっております。まぁ何と言うか、こういう臓腑にずしずし来やがる house を聴いてると安心するのですよ、house ってそういやこういう音楽だったなぁと。その意味では癒し系な album でありました。