Noisy Days in April, 2004

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2004.04.01 (Thu)

Jim O'rourke / Bad Timing

 早めに家に帰ったので、おもむろに洗濯。で、ふと窓を開ければ大雨。
 こういう日には "Bad Timing" でも聴きますか。1997 年発表。

 基本的には fork 調の acoustic guitar が延々と爪弾かれるという instrumental album。誰が言ったか minimal fork。しかしよくよく聴いてみると変な音がいろいろ鳴ってます。明るい horn がぶわっと広がったかと思えば、distortion noise が延々と背景を塗り込めてたりもする。それでも全編通して風通しの良い作りで、relax しながら聴けます。
 country music の脳天気さ、noise の混沌、そして acoustic guitar の繊細な響きが同居する音世界。それは何処かで見た懐かしい風景を思い出させる。実際のところは見たことのない風景なのかも知れませんが、それでもこの無垢な叙情性には Jim らしい泣き笑いの nostalgia が詰まっているように思えて、聴いてるこっちも泣けてくるんだよな。

diary

 1 週間ほど病欠していた会社の上司がようやく復活。伝染性単核球症による化膿性扁桃腺炎だったらしい。病名からして怖ろしいのぅ。

 今日のケツイ、1-5 エヴァッカニアまで。score は 10800 万くらい。
 4 面の 3 miss が痛かった……。

 wine で外部 midi 音源鳴らせないかと画策中。
 でも無理っぽい(爆)。

log modified: 2004/04/02 03:28:33 JST

2004.04.02 (Fri)

diary

 今日のケツイ、1-5 縦穴抜けた後まで。いろいろ停滞中。

[movie] The Bridge on the River Kwai

 David Lean 監督作品、1957 年。邦題 "戦場にかける橋"。
 第二次大戦中、東南 asia の日本軍の捕虜収容所に英軍の捕虜が大勢連れてこられる。彼らは収容所長の斎藤大佐 (早川雪洲) の元で、Kwai 河に鉄道用の橋を建設するための人員として収集されていた。予定の期日までに橋を完成させるため、斉藤は捕虜全員に労働の義務を課そうとするが、Nicholson 大佐 (Alec Guinness) は将校の労役は協定違反として、斉藤の命令を拒否。斉藤は Nicholson ら将校を懲役房に放り込む。しかし日本軍指揮下での橋建設は思うように進まず、度重なる失態を憂慮した斉藤はしぶしぶ Nicholson らを懲罰房から出し、彼ら主導での橋建設を許す。Nicholson は橋の設置場所変更や組織改編を大々的に実施し、英国の誇りにかけて立派な橋を期日までに作り上げようと尽力する。一方、その捕虜収容所から辛くも脱走した米兵の Shears (William Holden) は、帰国を前にして病院でくつろいでいるところを英軍の Warden 少佐 (Jack Hawkins) に掴まる。Warden は、日本軍の鉄道建設事業を妨害すべく、斉藤らが作っている橋を爆破しようと画策しており、現地の事情に詳しい Shears をその破壊工作員の一人に加えようとしていた。弱みを握られた Shears はやむなく Warden らと行動を共にして、再び捕虜収容所を目指す……。

 こいつは吃驚、project management 教則映画。
 特定の期日までに橋を仕上げねばならない。幸い資材や人員は確保できている。ただし人員の大半は外注(英軍捕虜)で信用がおけないため、上流は身内で固めて進めようとする。しかしろくに知識もない人間が上流で指揮を執って、上手くいくはずもない。成果が出せないので組織の志気も下がる一方。project が破綻しつつあることを認識した斉藤は、project manager を外注の精神的支柱である Nicholson に交代させる。Nicholson は期日までに橋を設置するという目標に対して再考し、現在建設中の橋では目標達成が無理であることを看破する。そこで、まず橋を設置しやすい場所を特定、次に人員配置・指揮系統の見直しを敢行し、斉藤に計画再編を申し出る。その内容は要求者の日本軍にも人員提供を求め、さらに日々の必達作業量まで規定するという苛烈なものだったが、目標達成のためにはそれが必須であるという証拠を次々に見せられた斉藤は、黙ってその申し出を受けるのである。それでも人手が足りないと解った Nicholson は、動ける傷病者も駆り出して project を推進させる。その結果は……橋は無事期日までに完成。
 death march に突入しつつある projcet では、無駄に人員を投入しても火に油を注ぐだけ。もっと critical な部分を抜本的に改善せにゃあならんのよ、と Nicholson 大佐の痩身が語ってます。この人、最初にひょろっと出てきて「斉藤は話の解る御仁」などとのたまう天然ボケな人物で、監禁されても意固地に自説を緩めない困った人だったりもしますが、外に出て責任者を任されてからは水を得た魚のように元気になって、どんどん背中がでかくなっていきます。この辺りの緩急つけた描き方は見事。この前半の展開だけで充分満足しました。あとは不要(爆)。Shears が浜辺で姉ちゃんといちゃつく場面なんぞ見たかねーよ。
 と、ここで終わるのも半端なので後半部も。後半は Shears らの橋爆破部隊の道中を main に描いてますが、冗長でたるいです。Shears は荷物持ちの姉ちゃんといちゃついてます。まぁ、敵がうようよいる戦場で姉ちゃんといちゃつくのも勇者の証と言えなくもないですが、それにしてもねぇ。climax は橋完成の打ち上げ party、でもって鉄道が橋を渡る。そのとき密かに仕掛けられた爆弾が……。
 起爆装置を前にしての Nicholson の葛藤。英国の力を東洋人に示し、戦争が終わってもこの橋が残ることを名誉にせよと言い張ることで部下を鼓舞し自らも生きる甲斐を見出していた Nicholson が、しかし英国の国益を守るという軍の掟を前にして、自分の成したことを正当化できなくなる。橋の建設という目標を成し遂げるまではその目標にひたすら邁進していた彼も、その目標が達成された後では外部の声に耳を傾けるしかなくなる。Nicholson の行いを常々「日本軍に荷担している」と非難していた Clipton 医師 (James Donald) を、Nicholson は「君は解らない男だな」と一蹴していたが、Nicholson の内心でもその蟠りは存在していた。ただ、目先の目標を楯にすることでその葛藤から逃れていただけなのだ。捕虜であり軍人であった男の悲劇。彼の決断を、誰が責められようか。

 映画全体で見ると、日本軍の描き方がとってもぞんざいです。異文化交流の話ではないってことですっぱり切り捨てたんでしょうかね。David Lean はこの後、"Lawrence of Arabia" を撮るわけだから、そういう視点に無自覚だったとは思えないし。その分、Alec Guinness の存在感が際だったという利点はあったように思います。

log modified: 2004/04/04 04:05:02 JST

2004.04.03 (Sat)

get
  • Moon Shine / Seventh Heaven
  • Bi Kyo Ran / Sakigake!! Cromartie High School Original Soundtrack
  • Kotaro Nakagawa / Planetes O.S.T. 2
  • Taku Iwasaki / R.O.D -The TV- Original Soundtrack
diary

 今日のケツイ、1-5 エヴァッカニアまで。score は 10300 万くらい?
 隣がフィーバロンで困った。いや何が困るって、とにかく困る(爆)。

 ふと SC-8820 を serial じゃなくて usb に指してみたら、ちゃんと音が鳴りやがる。わお。/dev/midi01 と /dev/midi02 で認識してるっぽい。
 linux で usb が使えないってのはもう過去の話なのか……。

[movie] The Eiger Sanction

 Clint Eastwood 監督作品、1975 年。
 かつて国家の諜報機関で暗殺者として働いていた Jonathan Hemlock (Clint Eastwood) は、稼いだ金で多くの著名な絵画を買い求め、今では足を洗い美術教師として生活していた。しかし諜報機関の上司だった Dragon (Thayer David) は、Jonathan の弱みを突いて、国家機密を奪った敵側の工作員 2 名の抹殺を Jonathan に命じる。やむなく引き受けた Jonathan は、片方の工作員を難なく処分したものの、もう一人の工作員は身元がなかなか割れない。そうこうするうちに、その工作員が 4 人編成の国際登山隊の一員であるとの情報が入る。その登山隊が目指すのは Eiger 山頂。そこは、かつて Jonathan が 2 度挑み 2 度敗れた山だった。国際登山隊の一員に潜り込んだ Jonathan は、かつての山仲間 Ben Bowman (George Kennedy) と共に身体を鍛え直す。そして Eiger 山頂を目指しつつ、未だ身元の割れない工作員を洗い出し抹殺するという難しい任務に挑むのだった……。

 山を舞台にした冒険活劇。とはいえ、"Vertical Limit" ほど派手でもなく、"Scream of Stone" ほど人生も語ってません。じゃあ平凡かと言われれば平凡な出来(爆)。
 でも身一つで奮闘し、Dragon に言いくるめられながらも法外な見返りを要求する Jonathan Hemlock は、Eastwood の役としてははまってる方か。"Dirty Harry" の良さが解らん小生には、これくらいが丁度良いです。
 登山中の犯人探しが思っていたほど盛り上がらなかったのはちと残念。予兆の出し方が地味なんだよなぁ。雪山登山の場面より、Jonathan と Ben が rock climing してる場面の方が印象には残りました。登り切ったあとの台詞がまた痺れる。George Kennedy、いい仕事してますなぁ。

log modified: 2004/04/06 01:25:47 JST

2004.04.04 (Sun)

[comp] alsa + playmidi で外部 midi 音源を鳴らす (2)

 以前、snd-serialmidi かますと sayleen で鳴らなくなるという問題がありましたが、やり方がまずかった様子。
 以下のように指定すると鳴りました。


$ sayleen -m /dev/midi01 hoge.mid

 sayleen は option 無しだと /dev/ttyS0 を直接叩くので、midi device が読み込まれた後だと鳴らない、という訳らしい。
 /proc/asound/ 以下でも確認。


$ cat /proc/asound/oss/sndstat 
Sound Driver:3.8.1a-980706 (ALSA v1.0.2c emulation code)
Kernel: Linux hdb1.metham.org 2.4.25-2m #1 Fri Feb 20 18:49:51 JST 2004 i686
Config options: 0
 
Installed drivers: 
Type 10: ALSA emulation
 
Card config: 
Sound Blaster Live! (rev.7) at 0x9400, irq 19
Serial MIDI at /dev/ttyS0
 
Audio devices:
0: EMU10K1 (DUPLEX)
 
Synth devices:
0: Emu10k1
 
Midi devices:
0: EMU10K1 MPU-401 (UART)
1: Serial MIDI #0
 
Timers:
7: system timer
 
Mixers:
0: SigmaTel STAC9708/11
1: mixer10

 んむ、順調。 当分これで使ってみるか。

 あ、usb 接続はちと問題ありそうなので暫く様子見します。

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 雨にも負けずケツイ、1-5 縦穴まで。調子わる。

[movie] Mission to Mars

 Brian De Palma 監督作品、2000 年。
 2020 年、人類は火星への有人着陸に成功。しかし、火星の調査団は謎の砂嵐に巻き込まれて壊滅状態となる。衛星からの情報により、生存者の可能性があることを知った Jim (Gary Sinise) は、Woody (Tim Robbins) と Terri (Connie Nielsen) の夫婦、それに Phil (Jerry O'Connell) の 4 人での救出作戦に乗り出す。旅の途中で trouble に巻き込まれながらも火星へ辿り着いた Jim らは、生存者の Luke に再会する。だが、Luke から話を聞いて絶句する。彼らを襲った砂嵐の元凶は、人間の顔を形取った巨大な岩山であり、そこからは定期的にある信号が送られてきていると言うのだ。謎を解くために、彼らは人面岩へと向かう……。

 いやはや、凄い。今の時代に、こんなに SF してる映画を見せられるとは。De Palma 流の "2001: A Space Odyssey" とでも解釈できそうな作品。曰く、人類は作られた存在である、人類は新たな進化を遂げることができる、地球外生命体は実在する、etc。
 しかし何というか、盛り上がらない映画だったなぁ。詰まるところ、「火星で宇宙人の message を受け取りました、一人は宇宙人の招待を受けて旅立ちました、残りの人は見送りました」という映画なのですが、それを言うだけなら前半の細かい detail は不要。でも力入ってるんだよな、そういう細かい所には。その辺が映像美の監督たる De Palma の性か。残念ながら、脚本との相性は悪い様子。
 まぁ、大真面目に SF しようとした意気は賞賛に値するかも。無駄死にした Woody に敬礼。

log modified: 2004/04/12 02:23:49 JST

2004.04.05 (Mon)

Miles Davis / Kind of Blue

 神宮寺三郎ってもう何歳だよ。えっ、12 歳? 違う、12 歳以上対象だってさ。そこのちよちゃんは遊ばないように。
 という話はさておき、Miles Davis (tp) の 1959 年録音です。他の面子は Cannonball Adderley (as)、John Coltrane (ts)、Paul Chambers (b)、Jimmy Cobb (ds)、Bill Evans (p)、で tr.2 "Freddie Freeloader" だけ Evans に代わり Wynton Kelly (p) が弾いてます。でもまぁ全体的に Evans 色が強い album。端正で流麗で lyrical な smooth jazz。
 巷では名盤扱いされてますが、小生は苦手だったりします。地味で minimal でかっこつけ。jazz てのはさ、もっとこう有象無象の energy がうにょうにょと混淆して規定の枠をはみ出していくところが面白いんじゃねぇの、と。その点で言えばこの album、あまりに守りが堅すぎて入り込めん、とまぁ、そんなことを感じてたわけです。
 がしかし、改めて聴き直すと、こりゃただの smooth jazz とは言えません。Bill Evans の piano、音は消え入らんばかりに小さいし、前に出てくるような存在感もありませんが、他の音を巻き込んでどんどんどんどん volume 下げていってしまう感じ。音響 black hole というか sound of silence というか。tr.3 "Blue in Green" や tr.5 "Flamenco Sketches" での静寂の美しさに息を飲む。
 こういう album がすんなり聴けるようになったってことは、小生も歳取ったってことなんですかねぇ……。

diary

 今日のケツイ、1-5 前半まで。迷いのある避け方でした。

log modified: 2004/04/06 07:42:41 JST

2004.04.06 (Tue)

Dexter Gordon / Go!

 Dexter Gordon (ts) の 1962 年録音。Blue Note から。
 いや好きなんですよ、Dexter Gordon。その割にはこの album と "Our Man in Paris" しか持ってませんが、それは中古盤で出回らないからです。別に定価で買えなくもないが、根が貧乏人なので……。
 例によって捻りのない豪快一直線な吹きっぷりで、ひたすら痛快。back の Sonny Clark (p)、Butch Warren (b)、Billy Higgins (ds) も、目立ちすぎる首領を好 support。Sonny Clark は裏方に回ってる方が良い仕事してるように思えますね。
 up tempo な曲と mellow な ballads が上手く配置されていて、album 通して聴いた感触も良好。革新的な音ではないけれど、元気な Gordon を拝むには最適な一枚でしょう。

diary

 朝から左目の痛みに苦しめられる。何だこりゃ? 午後には眼球動かすだけで痛みが気になってしまい、片目閉じて仕事する有り様に。

 ケツイは目の毒なので今日はお休み。たまには目を休めます……。

 帰宅後、midikey でへこへこ遊ぶ。
 これ、起動時に midi channel の指定しかできないんですが、音色も指定できるといいなぁと思ったり。midikey は標準出力に midi の note on を生出ししてるだけ(*1)なので、起動時に program change を出力してやれば音色変えられます。まぁ、getopt 使って対応するのは簡単と思われ。
 MusENoteEdit とか、他に強力な soft があるんだからそっち使えばええやん、という内なる声も聞こえてきますが、高機能なやつは使ってると core 吐いて死んだりするからなぁ……。

*1: 外部 midi 音源から音出すなら、"midikey > /dev/midi1" とかすれば良いです。
log modified: 2004/04/07 02:38:33 JST

2004.04.07 (Wed)

Moon Shine / Seventh Heaven

 Scudelia Electro の吉澤瑛師が音楽を担当した、"王ドロボウJING in Seventh Heaven" の soundtrack。
 Scudelia Electro って rock 寄りの人たちかと思ってたんですが、実は electro 寄りでした。そんなのは band 名見れば解りそうなもんですが、OP の曲がべた rock だもの騙されるってばよ。
 TV series の音は軽みの利いた ele-pop 路線で、それはそれで JING の humorous で掴み所のない世界観には合っていたように思いますが、絵との合わせ方にぎこちなさがあったのも確か。で、それを経てのこの OVA soundtrack ですが……、いやこりゃ見事。皮三枚くらい剥けてます。
 JING 世界の音楽集団 Moon Shine の奏でる音楽、という concept で作られた楽曲らしく、主に jazz と electro の影響を感じさせる音になっていますが、それでいて genre の類型からは大きくはみ出した世界を作ってます。殊更に奇抜な発想や奇音異音を織り交ぜている訳でもないのに、変化球ぽんぽん放られて幻惑させられているような気分になっていく。humorous な雰囲気はそのままに、minimal な phrase を延々と異種配合させることで、抜け出せない夢の深層にずぶずぶと沈められていく。一見秩序だっているように見えて、内奥では雑多な想念が渦巻いているような。夢は、睡眠中の脳が記憶を整理する際に現れる noise だという。そこで鳴らされる音が秩序と混沌を併せ持つのは自然な成り行きなのである。
 tr.3 "Jail Break" のほんわか d'n'b、tr.5 "Everblue" や tr.10 "CAMPARI" の electro 風味が個人的に美味でした。

get
  • Tsuneo Imahori / Gungrave O.S.T. 2 - Lefthead
diary

 目の痛みは少し収まったものの、まだ辛い。ドライアイ疑惑。
 上司には「医者に行け」と言われましたが、本人は寝不足が原因と思っている様子。

 Espgaluda for PS2 の新しいテストプレイ映像を見てたら痛烈に目が痛くなりました。あなたの健康を損なうおそれがありますので弾幕の見すぎに注意しましょう。弾幕マナーをまもりましょう。

log modified: 2004/04/08 02:38:32 JST

2004.04.08 (Thu)

Takkyu Ishino / Title #1

 石野卓球の 5th album、2004 年発表。CCCD。
 tr.1 "Ich Bin..." から卓球らしい disco な曲をかましてくれますが、今回は jacket も含めてどことなく真面目な仕上がり。四つ打ち minimal 道を突き進みつつもツマミ弄り倒して曲調多彩、でもって mix 仕様なので勢いもある。
 single cut された tr. 11 "The Rising Suns" の昇天度には天使様も吃驚でしょう。これだけ聴くと卓球らしくないんですが、ここから tr.12 "Go Sun" の sampling で一気に墜落させる悪趣味さには笑うしかない。このひねくれた風情にむしろ安心してしまう今日この頃であります。今月発売の "Title #2 + #3" も楽しみです。

diary

 目の痛みに耐える日々ですが、仕事中に時々目を閉じて休ませれば多少は楽になる様子。
 別に寝てるわけではなく作業能率を上げるための急がば回れ作戦ですのでそこんとこ宜しくです。小生も辛いんですケツイやりたいけど我慢してるこの心中を察してください……って誰に言ってるんだか。

 wine で外部 midi 音源鳴らすってネタですが、snd-serialmidi で組み込んだお陰で midi mapper が serial midi を見つけてくれるようになりました。なので、cherry 等の midi port 指定可能な soft は wine 越しに音を鳴らすことが可能です。ありがたや。

log modified: 2004/04/09 03:09:22 JST

2004.04.09 (Fri)

diary

 久々にケツイ。1-5 後半道中まで。

光瀬 龍 『寛永無明剣』
 たすくは綾乃の言葉をおさえた。
「そのとのさまや腰元だが。一応の格式ゆえそなたを腰元として使い、また、人にそう呼ばるるままにとのさまなどと。おれは本来、一介の浪人もの。体一つがもとでのなりわいよ。とのさまはやめにしろ。それから腰元もいらぬ。だいいち、住む邸もないこのありさまだ」
 その言葉を綾乃はたちまち自分流に解釈した。みるみる声が切迫した感情につき上げられた。
「綾乃が邪魔ならそうおっしゃってくださいませ。何も知らぬげにこうして由紀さまとひとつ屋根で暮らしていてはもの笑いのたねになりましょう。綾乃にも、綾乃にも!」
 途中から泣き声になった。(page 159)

 読了。徳川家光の治世、松平信綱配下にして客人分で奉行所与力を務める六波羅蜜たすくは、豊臣残党の不穏な動きを探るうちに自ら命を狙われることになる。だがその動きの裏には何故か幕府お抱えの剣術指南役である柳生一族の影が。さらに常人には窺い知れない力を用いる謎の術氏が、たすくが持つとされるさざれ石を奪うため攻撃を仕掛けてくる。だが、たすくはそんな石を預かった覚えはない。調査が進むに連れ、たすくはこの事件が歴史を揺るがす一大事に繋がっていることを知る……。
 前半のいかにも時代小説な展開は見事。出会う女を悉く手込めにするという趣向まで取り入れて頑張ってます。後半は SF 色濃厚で、前半で積み上げた reality が一気に突き崩されてます。ありゃりゃ。でかい scale の話を扱っている割には小さくまとまってしまった感じ。最終決戦が団地ってのは笑わせる趣向でしょうかねぇ……。

log modified: 2004/04/11 04:02:44 JST

2004.04.10 (Sat)

get
  • Thievery Corporation / The Richest Man in Babylon
  • Ground Zero / Null & Void
  • Keith Jarrett / Vienna Concert
  • The Black Crowes / Lions
  • Rage / Welcome to The Other Side
[movie] Flesh & Blood

 Paul Verhoeven 監督作品、1985 年。邦題「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」。
 1501 年の西欧。自らの城を奪い返す為に戦う Arnolfini (Fernando Hilbeck) は、傭兵の Martin (Rutger Hauer) らに「戦いに勝ったら城内の略奪を許す」と約束する。士気の上がった Arnolfini 軍は勝利を収めるが、城内の略奪に業を煮やした Arnolfini は、Martin らを一カ所に集めて皆殺しにしようとする。辛くも逃げ延びた Martin らは、偶然見つけた聖 Martin 像の導きに従い復讐の時を伺う。Arnolfini の息子 Steven (Tom Burlinson) は科学にしか興味のない若者だったが、許嫁の Agnes (Jennifer Jason Leigh) に mandrake の根を食わされてからは彼女にぞっこん。しかし Arnolfini らの行軍中に Martin らは奇襲をかけ、Agnes は彼らに連れ去られる。Agnes は生き延びるために Martin らに媚びへつらう。やがて Martin らは聖 Martin 像の導きでとある城を強奪し、そこで楽しく暮らすが、復讐の念に燃える Steven の軍が彼らに迫ってくる……。

 Verhoeven 監督の europa 時代の一作。Verhoeven と言えばエログロ、この映画も mosaic かけまくりの場面やら空から病原菌が降ってくるやらでえらいことになってますが、まぁ中世という枷がある分だけまだまともな方か。
 Martin と Steven を争わせつつ自分の保身を図る Agnes の悪女振りが冴えてます。でも drama としては掘り下げ方が甘いんだよな。Martin 役 Rutger Hauer も、Steven 役 Tom Burlinson も、感情表現が上手い役者ではないので、今ひとつ Agnes への執着心が伝わってこない。終盤は延々と三文芝居を見せられてるような感じでした。とはいえ、全編を覆う弱肉強食の世界観は嫌いではないです。領主は傭兵を裏切り、部下は首領を裏切り、女は男を裏切る。欲得抜きでの信頼関係に唾吐くような展開で、Verhoeven 監督作品らしいひねくれた趣向が味わえる一品ではありました。

diary

 部屋の片付けに着手。不要物は廃棄。埃が目に沁みる。
 徐に "蒼穹紅蓮隊" をやってみる。4 面までしか進めない。実力相応ってことで。

log modified: 2004/04/11 04:17:42 JST

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