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Steven Spielberg 監督作品、2002 年。
1960 年代米国。16 歳の Frank Abagnale Jr. (Leonardo DiCaprio) は裕福な家庭で育ったが、父 Frank (Christopher Walken) が事業に失敗して多額の負債を抱え、母 Paula (Nathalie Baye) が父との離婚処理を進めようとしているのを知り、居たたまれなくなって家出する。金が無い Frank は偽造小切手による詐欺で生計を立てるが、やがて Panam の副操縦士と偽って小切手偽造の手口に磨きをかけ、巨万の富を得るようになる。しかしそんな Frank の悪行を知った FBI の捜査官 Carl Hanratty (Tom Hanks) は、Frank の尻尾を捕まえるべく東奔西走するが、Frank は偽の医者や弁護士に鞍替えして、Hanratty の手を逃れていく……。
実話を元にしたお話だそうな。小切手詐欺ということですがその詐欺手腕の凄さについてはいまひとつピピピと来ません。映画終盤に Frank が追う立場からの意見を物申す場面がありますが、ああいうのをぽいぽい入れてくれれば Frank の凄さも伝わりやすかったのではないかと思いますが、途中までは若造が上手いことやって逃げているようにしか思えません。Carl Hanratty の出来る人振りをもっと appeal すべきではなかったかと。まぁ、今頃外野から言っても詮無いことではありますが。
実話が元になっているだけあって、映画としては山の作り方の難しさが如実に現れておる様子であります。なかなか劇的なお話にはできませんな。とはいえ、Spielberg の史実ものにしては良く出来ているほうではないかと。
Mervyn LeRoy 監督作品、1951 年。
紀元 1 世紀の Rome。皇帝 Nero (Peter Ustinov) が腹心 Petronius (Leo Genn) に自作の下手な詩を聞かせているところに、戦から凱旋してきた軍団長 Marcus Vinicius (Robert Taylor) が顔を見せる。Marcus は Rome で亡き国の王女 Lygia (Deborah Kerr) に心奪われるが、Lygia が帰依する新興宗教を受け入れられず、二人は仲違いする。Nero の新しい嫁さん Poppaea (Patricia Laffan) は Marcus を手懐けようと色々画策する。Nero は新しい詩想のために Rome を燃やし尽くそうとする、等々。
Rome 炎上の場面は迫力ありますし、その後の Christian 迫害、Nero の失墜といった話の流れも面白いです。とはいえ基本は Marcus と Lygia のメロドラマなので、あまり大作な感じがしないんですよね。Nero の姑息振りがよく描かれている点は素晴らしいの一言。こんな皇帝には仕えたくないですなぁ。
「待て――待て、グイン!」
さらにそのグインの背中に、追いすがるスカールの叫び。
「そやつは、お前には渡さぬ! そやつは、俺の獲物だ! 俺だけの!」(page 183)
黒太子様の方が出番少ないのだからグインも自重しなさいよ。早川文庫版で読了。
死霊の群れに襲われ絶体絶命のグインだったが、イシュトヴァーン倒しのためルードの森をうろちょろしていたスカールの一行に救われる。ケイロニアの王様救助隊が近くにおるとの情報を得たグインだったが、わしゃパロに行きたいのじゃと駄々をこね、スカールも一緒に行くことに。しかしゴーラ軍が再びグイン一行を捕捉。圧倒的兵力差をものともせずグインはイシュト目指して突っ込み、スカールも妻リー・ファの仇であるイシュトを倒すべく突進する、の巻。
グインもパロに行きたいってのはいいんですが救助隊はほったらかしかよと。そのままだとゴーラ軍とぶつかるのは明白、仮にぶつからなかったとしても王様いないんじゃノスフェラスまで行かせるだけ無駄無駄ではないですか。せめて一報入れりゃ良いものを。いつからそんな自己中な男に成り下がったのだね豹頭さん。それにほいほい付いていくスカールもスカールじゃよ。グラチの薬で脳まで逝かれたとしか思えぬ。
グラチは結局何がしたかったのかね。この人の行動も謎ばかりですが、とりあえず謎な行動させときゃええやろ的な存在になりつつあるような気もしますね。
RD-S601 購入。これでようやく小生も地でじが映るようになりました。つーても当分は映画録画用になるです。
HD Rec 搭載の RD-A301 という選択肢もありましたが、小生はどうせ MN1.4 の低画質でしか録画しないので、そんなら容量多くて値段も安い S601 でええわ、ということでありました。
iAudio 7 は、実は携帯用 player としてではなくて箱○の BGM 用で購入。早速 ogg の file を入れて、箱○に接続して……って、ogg は見えませんね。iAudio 7 自体は ogg の decode に対応しているものの、箱○は portable player を data strage とみなして、自前の decoder で音鳴らしてるんでしょうなぁ。してみるとアレか、USB memory でもええってことですかね。ううむ、先走りすぎたか。
仕方ないので mp3 をほいほいこさえてほいほい投入。こっちは問題なく再生可能でありました。しかし今度は PC の DVD drive が不調。この PC も長いこと使っているのであちこちガタが来ておるのでしょう。新年早々、悩みの種は尽きませぬ。
kufcod、Leinhart の全 event 制覇。ending movie の途中で接続切れの pop が出て強制 title 復帰。おいおい Leinhart の変異はどうなったんだよう。
次はえろふで頑張ってみる所存。
Seattle の重低音系 rock band、Soundgarden の 2nd、1989 年発表。
訳あって仕事場では "Badmotorfinger" を延々と聴いてたりするのですが、何度聴いても覚えられんメロながら、ついつい repeat してしまう麻薬性のある album なのであります。何年経っても完成形の見えない Pearl Jam とは対照的に、強靭な骨格ありきで出てきた Soundgarden は、どの album もそれなりの出来なのでむしろ評価に困る。
この 2nd もまた然りで、heavy 版 Zepp な装いでぎゅわんぎゅわんと攻め立てております。一言でいうなら地味渋めたる。完成度は後の 2 作より劣るものの、blues 色は一番解りやすい形で出ている作品ですので、古い blues rock が聴ける人なら好感触な album でありましょう。こういう作品は廉価再発で rock 遺産にしておくべきではないですかな。
言わずと知れた Underworld の 3rd album、1999 年発表。V2CI30。
彼らの album の中では最も techno 寄りな姿勢で作られたものではないでしょうかね。Underworld というともやし techno な印象がある小生ですが、この album に関しては、もやしも三本束ねれば折れないとの箴言を地で行く作品と言ってよいでしょう。捨て曲なしの全 11 曲、hard techno から chill out まで揺れ幅はそれなりにあるものの、全編を貫く清冽な音像と dance beat への拘り具合には、今の耳で聴いても新鮮な響きに溢れております。techno の外縁に居るが故にむしろ techno ど真ん中を突き抜けてしまった、といった趣き。acid house や detroit techno の影響を受けつつ、しかしここで鳴り響く音は Underworld でしか成し得ぬ originality が感じられます。
この路線でずんぱか行っていれば techno 世界地図も大いに変わっていったかも知れませんが、この極みに立ち向かう follower も出てこず、本家も路線変更してしまい、techno も縮小再生産の袋小路にはまり込みます。昔はよかったねぇと感慨しきりな作品であります。