Noisy Days in February, 2003

- first 10 days of month -

top / latest diary
topics all / music / book / movie / comp

上旬 / 中旬 / 下旬

<< < 2003/02 > >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
Ganerated by nDiary version 0.9.4

2003.02.01 (Sat)

[news] MIFES for Console 試用版

 あの MIFES が linux 対応、らしい。早速落としてはきたものの、使い方が解らぬ。まぁ、しばらく様子を見てみるということで。

diary

 小生愛用の携帯電話、東芝製 C103T がどうも不調である。
 仕事場に電話を入れようとすると、何故か push 送出音だけが延々と流れ続けて、timeout で BT 音が鳴る。普通のダイヤルだけではなくて、117 とかでも同じ状況だった。ので、やむなく公衆電話を使う羽目に。
 流石に IDO 端末なので、そろそろ寿命かも。本気で買い換えを考える時期になったようだ。

 でもさっきかけた 117 には繋がったんだよなぁ……謎だ。

log modified: 2003/02/02 00:59:34 JST

2003.02.02 (Sun)

Tryforce / Burn - Heatguy J Original Soundtrack

 無国籍風の音像に heavy な guitar や synthesizer が現代的な味付けをしている、TV anime 「ヒートガイ J」のサントラ。
 舞台となるジュドの街は、先進的な都市部と貧民靴や地下街などのいかがわしい地域とが共存する世界。東洋風の melody が流れるのは香港あたりを舞台 image にしているからか。としても、「クーロンズゲート」や「攻殻機動隊 (movie)」の音像に比べれば rhythmical で beat が効いている。こういうハッタリ感は嫌いじゃないです。
 ただ、綺麗にまとまりすぎているような感じもするんだよな。もっと aggressive に攻めてもいい。はみ出した音を出してもいい。そう思ってしまうのは、本編の anime にあまり熱さを感じないからか。せめて音楽だけでも熱く在ってほしいなぁ。

get
  • Yoko Kanno / Ghost in the Shell Stand Alone Complex O.S.T.
  • Tryforce / Burn - Heatguy J Original Soundtrack
  • Herbert Tachezi / J. S. Bach : Die Kunst der Fuge
  • 清涼院 流水 『W ドライヴ 院』
  • 酒見 賢一 『陋巷に在り 8 冥の巻』
[movie] 千と千尋の神隠し

 宮崎駿監督作品、2001 年。
 宮崎駿らしい、夢も希望もある fantasy。親やハクを助けるため、健気に頑張る千尋の姿がいじらしい。始めは「礼儀を知らない」とか「ぐず」とか言われていた千尋が、自分に自信を持って逞しく成長する過程は感動的でもある。
 真の名を奪われて別の名を与えられることで使役されるという話は昔話から今に至るまでいろいろある(「Heatguy-J」にもありましたね……)。「千と千尋」では、千という名を与えられ、それに感化されそうになりながらも、千尋としての自分を忘れないで千尋は生きていく。それは、生きていく中で様々な仮の名を与えられ、次第に自分を見失っていく我々自身への警鐘にもなっているのだろうか。豚になってしまった千尋の親たちのように、状況に飲み込まれそれを唯々諾々と享受するのであれば特にヒトとして在る必要はないのである。
 ありゃ? なんか真面目なことを書いてしまったような気がする……この映画、宮崎 anime らしい slapstick な演出が楽しいのである。二等身な湯婆婆は、その巨大な目玉をぐりぐりさせて周囲を威圧する。腐れ神の身からどろどろと滴り落ちるドブの描写も見事。やっぱり良く動く anime は良い。

log modified: 2003/02/04 01:35:52 JST

2003.02.03 (Mon)

Piano Circus / Steve Reich : Six Pianos, Terry Riley : In C

 この "Six Pianos" を聴くと、Reich が都会派と称されるのも解るような気がする。六台の piano による minimal な旋律。波のように押し寄せ unizon していく様は、一見危うい関係を思わせるものの、その裏では堅くしなやかな銅線がしっかりと均衡を保っている。次第に変わっていく音の重なりに身を委ねながら、耳は身近な melody を補足し、それに付いていこうとする。しかし今まで melody と思っていたその旋律もまた、度重なる piano の和音にかき消される。捕まえても捕まえても逃げていくもどかしさ。piano という、melody をこの上なく華麗に響かせる楽器故の残酷さと美しさを、"Six Pianos" は思い知らせてくれる。
 そして Riley の "In C"。piano のみならず Harpsichord や vibraphone といった楽器構成で、C に纏わる多様な物語が紡がれる。ここでの "In C" は端正で可愛らしい image を想起させる。free ぽい展開に縺れていっても、chaosic な印象とは程遠い。澄んだ高音の ensemble がそう思わせるのか。可憐で軽やかな妖精の dance。C の pulse が延々と打ち響く中でも、音楽はかくも自由でいられる。見事な演奏です。1990 の、Piano Circus による argo 録音。

diary

 確かに、言葉で言わないと解らないこともあるなぁ。

[news] Sun、Java携帯電話のガイドライン発表

 んむ? MIDP はどういう位置付けになるんすか?

log modified: 2003/02/04 03:49:40 JST

2003.02.04 (Tue)

Herbert Tachezi / J. S. Bach : Die Kunst der Fuge

 遂に手を出してしまいました。J. S. Bach、晩年の大作「フーガの技法」です。演奏者は Herbert Tachezi、1977 年録音。
 radio では幾度か耳にしたことがあるけれど、どうせ聴くなら piano 版で……と思い続けて幾星霜。結局近場の CD 屋で Tachezi による organ 版を買ってしまった小生は、つまるところその日の気分で買い物してます。ふっ。organ の音は嫌いじゃないんですけどね。うちの音響設備(DENON D-M7)では力量不足な気がして敬遠していたのだ。compo 買う際に店頭で音を耳にしたときも、低音の響きにもう一歩……と思ったクチなので。
 しかし、こうして聴いてみると意外に低音もよく鳴っている。背筋に震えが走るほどではないし、多層的に鳴り響く対位法の旋律もちょっと纏まって聞こえすぎな気がするけれど、思っていたほど悪くはない。む、いけませんな、classic の review になると audio の話題に走ってしまうのは。音は鳴ればおっけ、な小生であるからして、下手にこの手の話題は振らないが吉。
 気を取り直して……とは言っても、小生 classic は良く解りません。所詮は rock'in なチンカ○野郎に過ぎないので、「音は魂を伝える道具だ!」とか「もっと泣けもっと喚けうけけけけ誰も助けには来んぞ」とか、そういった切り口でしか音を語れない人間なのじゃよ。とはいえ Bach は大先生で在らせられるわけで、この晩年の大作には生半可な叙情なぞ入り込む隙もない様式美の世界が織り込まれているのである。鬼気迫る、という形容が相応しい楽曲ばかりで、音楽理論なぞ小指の爪の先ほども知らない小生でも、この凍てついた世界の尋常ならざる様には気が付くのである。Tachezi の演奏は多分に学究的で面白みには欠けるが、居住まいを正して音と向き合うことを自ずと強いるような雰囲気に満ちている。まぁ、organ だからという理由もあるだろうけど。
 そういや The Big-O Second Season でも、インストルが organ を弾く scene があったっけ……それで organ が聴きたくなったのかな。

diary

 「式神の城」、今日も 4-1 止まり。

log modified: 2003/02/05 03:32:32 JST

2003.02.05 (Wed)

Yoko Kanno / Ghost in the Shell Stand Alone Complex O.S.T.

 CD 屋では Club の棚に並んでいて思わず仰け反った小生である。anime 「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」のサントラ。地上波放送では流れないので小生未見というわけでもなくて裏口から数話は見ていたりします。海外向けっぽいアクの強さが好みの分かれ目か。タチコマは良い動きしてますねぇ……。
 CD では冒頭 2 曲の aggressive さにヤラレる。tr.1 "run rabbit junk" の浮遊系 voice と重音。tr.2 "ヤキトリ" のプログレぽい riff。anime の soundtrack とゆー枠を度外視してますが、ひたすら格好良いので結果オーライです。この heavy な guitar は誰やねん、と思って sleeve 見てみたら今堀恒雄の名が。おーいぇ。そりゃあ格好良いわけだ。ちなみに tr.15 では保刈久明も客演。微妙に小生の興味を掻き立てる人選だなぁ。
 続く曲は techno 調がいくつか。攻殻に techno は外せない、ということか。卓球さんも聴いてください。tr.5 "where does this ocean go?" には昔の Bjork を連想した。中盤以降も free ぽい爆走 tune から ambient な音響、そしてもはや菅野 sound の準 member と化している Warsaw Phil との競演……と、相変わらずの幅広い音楽性を披露。勿論歌物も多くて、単調になりがちな anime soundtrack にしては album 単位で楽しめる構成になっている。
 お、tr.9 "lithium flower" は ED theme だ。菅野の近作 "Wolf's Rain" の OP もそうだけど、80 年代ぽい sound で爽やかな風が吹くような感じ。こういう音が最近の好みですかね菅野さんは。
 album 通して聴くと、なるほど Club 棚に置かれるのも頷ける電子音の乱舞が印象に残る。されど只の techno 調に墜ちず、多様な音楽性を駆使して未知の音響世界を構築するその才能にはひたすら打ちのめされるのみ。聖と俗との間を存分に駆けめぐらされるこの音に、シロマサはどんな感想を抱いたのだろう……。

diary

 仕事、テンパってます。自分でも何やってんのか把握できなくなりつつある。こういう時は外部 storage に頼るのみ。でも頼りすぎると自分が洋梨になってしまうのである。嗚呼、洋梨。まだそんな季節ではない。今朝の東京は雪がちらほら舞っていました。

 今日の「式神」、3-3 まで。でも数日前から、一つ壁を越えた印象はあります。まだやれる、と信じたい。

[news]  「ユーゴスラビア」の国名消滅

 朝日日経などで報じられていた。民族紛争を経て、新たな歴史を刻むのか。

log modified: 2003/02/06 03:45:27 JST

2003.02.06 (Thu)

X-103 / Atlantis

 X-103 とゆーのは Jeff Mills さんらしいです。Tresor の 12 番で 1993 年制作。丁度 10 年前か。
 音は techno です。ええ、techno ですとも。どこからどう聴いても techno。大方の予想通りの techno。誰もが認める techno。つまり基準です。指標です。milestone です。古き良き techno。道を示す techno。tr.5 "Acropolis"、良いです。Jeff Mills ぽい怪しい synthe が堪らない。あ、本人か。
 こういう album を聴いていると放心します。そうです真っ白です。語る言葉も無くなります。座禅を組んで壁に向かうのと Jeff Mills の音に集中するのとは、ある一面においては似ています。大悟せよ。渇。
 Mills の近作に比べれば滋味はないです。まぁそんな顔しなさんな、誰しも若かりし頃はあるということさ。年を取って失うものもあるし。しかし X-103 でも Mills らしい deep な内面宇宙は充分に展開されていて、改めてこの人の謎めいた存在を認識させられる。いろいろ言ってますが要は変なのです。それもかなりくせになる類の。毎日聴いてると頭痛が頭痛を呼んでくる音だけれど、暫く聴かないでいるとある日ふっと脳味噌が音を求めてくる。小生にしてみれば Coltrane も Bach も Mills も同じ地平にいる。とりあえず今はひたすら聴くのみ。自分の鼓動を感じるように、音が体に染み込んでいく、その快楽に酔うのも悪くはない。

diary

 今日の「式神の城」、4-2 止まり。壁だなぁ……。

[news] Gnome 2.2.0 release

 とはいえ小生、ここのところずっと fluxbox しか使ってないからなぁ。様子見。

[news] ウォーリアーブレイド ラスタンvsバーバリアン編

 うわっ……なんつーもんを出してくるんや。もう忘れたかと思ってましたよ。
 これで音が OGR だったら……と、info もないのに期待が膨らむ。3 月発売かぁ。game も「式神」以来買ってないからなぁ。まぁ、VF4Evo は買うでしょうけど。

log modified: 2003/02/07 03:06:09 JST

2003.02.07 (Fri)

Eric Dolphy & Booker Little / Memorial Album

 Memorial Album と名付けられてはいるものの、中身は有名な live 演奏の残りものらしいです。小生は Dolphy の album ってあまり持ってないので詳しいことは解りませぬ。でも良い album です。
 合計 2 曲しか入っていないけれど、Booker Little の trumpet と Eric Dolphy の sax が火花散らせてぶつかり合う様からは、古き良き jazz の熱気が感じられる。Booker Little はここでも格好良い演奏。23 歳で亡くなったとは本当に惜しいことです。
 ともすれば二人だけで白熱してしまいそうな雰囲気を、Mal Waldron (p) がやんわりと和らげる。上手い。単純な演奏の質だけではなくて、ちゃんとその場の空気を読むことも演奏家の skill なのだろう。pro とはかくあるべき。

[movie] Family Business

 Sidney Lumet 監督作品、1989 年。昔観たことがあるなぁ。Sean Connery と Dustin Hoffman が競演。
 んんん。こんな映画だったっけ。親子三代揃って泥棒な一家だが、家族の絆は必ずしも固くはない。父と子の反発、そして許し。軽妙な comedy と思わせつつ、human drama に持っていく。
 Connery も Hoffman もはまり役だとは思うけれど、映画としては上手く纏まっていないような。human drama としても半端な仕上がり。

get
  • Windtalkers (DVD)
diary

 「式神の城」、4-3 に到達。うわ、越えられる気がしない……。

log modified: 2003/02/08 03:13:29 JST

2003.02.08 (Sat)

[movie] Windtalkers

 John Woo 監督作品、2002 年。
 第二次大戦中のサイパン島を舞台にした、"Codetalker" と呼ばれる、アメリカ軍の暗号通信兵と、彼を守る任務を負った兵士の物語。しかし、暗号通信兵を守るというのは表向きの理由で、裏には暗号通信兵が敵の手に渡りそうになった時に、暗号を守るため彼を殺すという任務も含まれていた。暗号通信兵は最前線で戦うことを必要とされる。サイパン島で戦う二人の間には次第に友情が芽生えていくが、暗号通信兵は同じ "Codetalker" だった同郷の友が、信頼していた相方に殺されたと知って逆上する。互いに心を許しあえないまま、最後の戦場に向かう二人……。
 John Woo らしい slow motion はここでも炸裂。銃弾飛び交う中での男の友情という theme も仁義作家な彼らしいものだ。けれど、仕上がりは今ひとつ。戦争映画での action はどうしても大味になりがちで、結局大勢で喚きながら突進して撃った撃たれた阿鼻叫喚な展開になってしまうので、流石の John Woo とて小道具や演出で彼の magic を存分に披露することはできなかったということだろう。ヤージーとエンダースの友情話としても、そこには戦場という状態以外の「業」は持ち込まれていないので、話の盛り上げとしては不足している。"Face/Off" を見てしまった小生は、どうしても John Woo の作品に「どう抗っても運命からは逃れられない、だから戦う、生き残る」という話を期待してしまうのであるよ。senario はもう二捻りほど練り込んで欲しかったなぁ。
 ただ、何気ない普通の風景からいきなり戦争状態に突っ込む展開には度肝を抜かれます。安全な route で輸送中、与太話をしていたら突然砲撃を食らう。占領した村で、泣いている現地の女の子にチョコレートをあげていたら突然背中を打ち抜かれる。この辺りの空気の掴み方、やっぱり John Woo です。

diary

 「『千と千尋』は、どこが良いのかわからん」とはお袋の弁。そういうお袋でも「トトロ」は評価しているのだから anime に抵抗あるわけではない。まぁ、「千と千尋」は八百万の神を下敷きにしているとは言え、今の目から見れば純然たる fantasy にしか見えないわけで、そこが昭和幻想と link していた「トトロ」との評価の差になっているようだ。お袋も千尋に感情移入できるような歳ではないし(笑)。
 覚え書き。赤いチョッキ。何のことかは秘密ですので訊かないように。

log modified: 2003/02/09 03:40:44 JST

2003.02.09 (Sun)

The Black Dog / Music for Adverts (and short films)

 Warp から 1996 年に出した album。sub title に films の文句があるように、四つ打ちに縛られない自由な曲想で展開している。The Black Dog 名義でこんなに直球 D'n'B な track が聴けるとは、ちょっと意外だったり。もちろん The Black Dog らしい中近東 melody も健在。かといってそれまでの彼らと同じかというとそうでもなくて、地に足が付いているというか、個々の音が確信をもって鳴り響いているというか。自分達の音楽として、自信を持って世に送り出した感じがある。何時までもやせっぽちの犬では居られない、ってことですかね。好盤。"Spanners" よりもこっちの方がオススメ。

get
  • Bud Powell / Jazz Giant
  • Youssou N'Dour / Set
  • Morgan Geist / The Driving Memoirs
[movie] The City of Lost Children

 Jean-Pierre Jeunet 監督作品、1995 年。
 うぷぷ。これは良い。Jeunet 監督といえば最近では "Alien 4" だったり "Amelie" だったりするのでしょうが、小生には "Delicatessen" の人という印象が強くあるのですよ。あの得体の知れない悪夢的な映像は怪しさ満点で、楽しかったなぁ。で、"Lost Children" はその "Delicatessen" 路線で、さらに entertainment 性を強めた作品。またまたこういう世界を作り上げるとはなぁ。
 お話としては、幼い弟を義眼団に誘拐された大男のワンが、子供窃盗団のボス役ミエットと共に弟の救出に乗り出す……というくらいで終わってしまうのだけれど、助け出すまでが怪しい展開てんこ盛りである。施設で子供達を養っている双子のおばさん達が子供達に教え込んでいるのは盗みの計画だし。沖におったっている研究所では脳髄生命体やら四人のクローン兄弟やら矮小おっかさんやら老化しまくりのとっつぁん坊ややらが怪しげな夢の研究を繰り広げておるし。団長と呼ばれる中年男はノミを仕込んだ薬で人を操る術を心得ているし。義眼団は「肉眼の世を滅ぼす」のが使命という変な輩だし。海に潜れば「地上に出たら何者かに殺される」と信じて疑わない世捨て人な偏屈研究家がいたり。よくもまぁこんな変な奴らばかり集めたもんです。こういう奴らが出てくるくらいだから、お話も梅図かずお風というか anime 風というか、多少頭の線がずれた humor が絡んで進んでいく。ミエットの涙が巡り巡って彼女の危機を救う scene なんて、勘違いしまくりのバタフライ効果とでも称すべき。こういう遊び、いいっすね。
 しかし何と言っても驚きなのは、ミエット役 Judith Vittet の妖艶さよ。年端の行かぬ小娘にしてこの艶めかしさは何ですか。小生は最初 CG かと思ったですよ。ゴリラ顔のワン役 Ron Perlman と並んで写れば既に「美女と野獣」の世界。入れ墨の店を探して回っていたときに、もう歩けないと主張して座り込んでしまったミエットに対し、ワンがミエットの足を揉みほぐす scene がある。そこでの二人の話、そして視線のやりとり。いやぁ、オトナの世界です。暗く不気味で怪しい世界観だからこそ、この少女の艶やかな雰囲気も一層映えるのだろう。久々に衝撃的な役者さんでした。

ダン・シモンズ 『エンディミオンの覚醒 (上)』
「それなのですが、M・エンディミオン……だれもM・アイネイアーを神さまとは考えていません――すくなくとも神々のひとりとは」
「そうか」ぼくはアンドロイドの方に腕をまわした。「それならいいんだ」
「ただし」とA・ベティックはつけくわえた。「ご本人がいくら否定しても、かなり多くの人たちが確信しかけています――M・アイネイアーは唯一絶対の神なのだと」(page 637)

 オールドアースで平穏な日々を過ごしたエンディミオン一行だが、パクスの手はそこにも伸びようとしていた。んでもってまたまた逃避行。しかもエンディミオンとアイネイアーは離ればなれ。例によってエンディミオンはドジってばかりなので危なっかしいことこの上ない。で、離ればなれになっているうちにエンディミオンとアイネイアーの年齢差が縮まってしまったりしたからさぁ大変。しっかり濡れ場もあったりして 18 禁ということで。
 デ・ソヤのおっさんやグレゴリウス軍曹もしっかり登場。ありゃあ。パクスに反旗を翻すとは大胆な……。頑張っていただきたいものです。

[news] gtk-gnutella 0.92b

 本家より。今回より GTK 1 系と GTK 2 系で分かれたみたい。

log modified: 2003/02/10 04:09:18 JST

上旬 / 中旬 / 下旬